曜「梨子ちゃんの初恋の人?」梨子「小さい頃の話よ」
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千歌「ふっふっふ、今日は曜ちゃんと梨子ちゃんがうちに泊りに来てるのだ!」
曜「いぇーい!」
千歌「じゃあ、さっそく3人で何して遊ぼ……
梨子「千歌ちゃんは作詞を完成させてね、今日中に」ジロッ
千歌「はい……」ションボリ
梨子「曜ちゃんも今日は千歌ちゃんがさぼらないように見張るのが仕事なんだから忘れないでね」
曜「梨子ちゃん、了解であります!」
千歌「曜ちゃんの裏切り者ぉ……」
曜「千歌ちゃん、早く終わらせて3人で遊ぼうよ」
梨子「そうよ、千歌ちゃんが真面目に頑張ってくれれば私も怒らないで済むのよ?」
千歌「そう言ったって出ないものは出ないんだよぉ〜」グデー
曜「千歌ちゃん、どう?」
千歌「う〜ん、今度は初恋的な感じの曲をね、こうね、どーんとやって作りたい訳なんだけどさぁ」
曜「千歌ちゃんが何言ってるか全然分からない……」アハハハハ
梨子「はぁ、千歌ちゃんったら大分苦戦してるわね」
千歌「そうだ、梨子ちゃんの初恋は? 参考にするから教えて!」
梨子「えっ、私?」
千歌「だって曜ちゃんの初恋は知ってるし」ニシシ
曜「ちょっと、千歌ちゃん!」
千歌「と言う訳で梨子ちゃんは初恋の話聞きたいなって♪」
梨子「わ、私は初恋なんてっ///」アセアセ
千歌「……怪しい、曜ちゃん!」
曜「ヨーソロー!」ダキッ
梨子「きゃっ///」
千歌「さぁ、観念したまえ、梨子ちゃん!」
曜「正直に白状しないとくすぐっちゃうのであります♪」
梨子「わ、わかったから、ちゃんと話すから……」
千歌「本当に?」
梨子「えぇ、だから離して欲しいの///」
曜「梨子ちゃん?」
梨子「……その、曜ちゃんの顔が近くて恥ずかしくて///」
曜「ご、ごめん///」カァッ
千歌「さぁ、さっさとしゃべるのだ!」ドヤァ
梨子「千歌ちゃん、なんでそんなに食いつくのよ」
千歌「だって恋バナは他人に語らせるに限るなのだ! つまり高海だけに高みの見物を……
曜「千歌ちゃん、説明しなくていいから」
梨子「えっと、その子と会ったのはね……」
千歌「うんうん♪」ニコニコ
梨子「実は私ね、小さい頃、テレビに出たんだけど」
千歌「す、すごいよ、梨子ちゃん! どんな番組なの?」
梨子「その、将来活躍しそうな子どもたちを特集するみたいな番組で……」
千歌「ふーん、そんな番組あったような、なかったような?」
曜「未来の天才ピアニスト梨子ちゃんだね♪」
梨子「天才ピアニストなんて地味な私なんかが恐れ多いよ……///」
曜「梨子ちゃんは全然地味なんかじゃない、とってもかわいい女の子だよ!」
梨子「曜ちゃん///」
千歌「それでその時に知り合ったの?」
梨子「うん、小さかった私はお母さんとはぐれちゃって……」
りこ「……おかあさん、どこにいっちゃったの」メソメソ
りこ「ぐすっ、まいごになっちゃったぁ」
りこ「うぅ……」
???「ねぇ、だいじょうぶ?」
りこ「えっ」
???「まいごになったの?」
りこ「うん、お、おかあさんがいなくなっちゃって」
???「じゃあ、いっしょにさがそうよ!」ニカッ
りこ「う、うん///」
梨子「……だいたい同い年くらいの子だったかな」
千歌「つまり梨子ちゃんは迷子になって泣いてたところを
助けてくれたその子に惚れちゃったわけかぁ〜♪」
梨子「うぅ、恥ずかしい///」モジモジ
曜「まぁ、テレビ局とかの放送局ってテロリストに占拠されにくいように複雑になってるらしいよ」
千歌「そうなんだ、それじゃあ梨子ちゃん迷っちゃうのも仕方ないねぇ」ウンウン
曜「それでその子はタレントさんだったの?」
梨子「ううん、私と同じ番組に出るために遠いところから来たって言ってたような……」
千歌「遠いところ?」
梨子「忘れちゃったわよ、だってその子の名前すらもう覚えてないのよ」
曜「え〜、名前覚えてないんだ、なんか残念だなぁ」
りこ「いんたびゅー、うまくできるかな」ドキドキ
???「りこちゃん、きんちょうしてるの?」
りこ「うん、うまくおはなしできなかったらどうしようって……」
???「だったらおまじないしよっ!」
りこ「おまじない?」
???「パパからおしえてもらったきんちょうがとけるおまじない
わたしといっしょにやろうよ!」
りこ「−−−ちゃん、ありがとう」ニコッ
???「り、りこちゃん///」カァッ
りこ「?」
???「じゃ、じゃあ、いくよぉ!−−−−−
梨子「その子のおかげでインタビューが上手くいったんだ♪」
千歌「おぉ〜」
曜「よかったね、梨子ちゃん」
梨子「その後は2人でおしゃべりしたりすごく楽しかったことは覚えてる」ニコニコ
千歌「それでそれで」
曜「2人はどうなったの?」
りこ「ぐすっ」
???「どうしたの、りこちゃん」
りこ「−−−ちゃんとおわかれするのやだよ……」メソメソ
???「だいじょうぶ、きっとまたあえるよ!」
りこ「またあえるのかな」
???「わたしもいっぱいがんばるから、りこちゃんもぴあのもっとがんばって
そしたらまたいんたびゅーによばれるでしょ?」
りこ「あっ、そうだね♪」
???「だからわたしたちまたあえるよ!」
りこ「うん!」
梨子「それで別れたのよ……
また絶対会うんだって、ピアノの練習をより頑張るようになったのよね」
千歌「おぉー、なかなか感動的な話ですな♪」
梨子「やっぱり天才だなんだっていわれても上手くいかないことってあるから
もしあの子が困ってたなら今度は私が助ける番だって密かに燃えてたのよ」
曜「梨子ちゃん、かっこいい!」
梨子「でもあれからすぐ番組は終わっちゃったんだよね」ハァ
曜「あらら」
梨子「うん、今思えば連絡先くらい聞いておけばよかったなって」シミジミ
曜「まぁ、でも幼かったんだし仕方ないよ」
千歌「梨子ちゃんにそんな過去があったとはねぇ」
梨子「恥ずかしいよぉ///」
梨子「それでさ、私だけ話すのって不公平だと思うんだけどな……」ジィー
千歌「あははは」
曜「…千歌ちゃん、ちょっとトイレにいってくるであります!」ダッシュ
千歌「あっ、逃げたぁ! 曜ちゃんの裏切りものぉ〜」
梨子「さぁ、話してもらうわよ、千歌ちゃん♪」
千歌「り、梨子ちゃん」
梨子「千歌ちゃん♪」ニコニコ
千歌「ほら、元々私の作詞のヒントにするって流れだったよね?」
梨子「そうね」ニコニコ
千歌「だから千歌は千歌自身の初恋をもう知ってるわけだし
ノーカウントでいいんじゃないかなぁ〜って」
梨子「駄目に決まってるじゃない♪」ニコニコ
千歌「だよねー、じゃあ、曜ちゃんの初恋の話ね」
梨子「ずいぶんあっさり曜ちゃんを売るのね、千歌ちゃん」
千歌「じゃあ、曜ちゃんの話、聞くのやめる?」ニヤリ
梨子「やめない!」
千歌「もう十年以上前の話だよ」
梨子「うん」
千歌「曜ちゃん、家族3人で東京に大事な用事?で出かけたことがあって」
梨子「ふーん、その時に友達になった子が曜ちゃんの初恋の人なんだ?」
千歌「そうそう、こっちに戻ってきてからも
曜ちゃん、その子のことばかりずっと話してたんだよ!」
梨子「ふふふ、そうなんだ」
曜「ち、千歌ちゃん、何しゃべっちゃってるの!」アセアセ
梨子「戻ってきたわね、曜ちゃん♪」
千歌「ふふん、曜ちゃんが千歌を置いていなくなるのが悪い!」
曜「なっ、開き直った!?」
ちか「おかえり、よーちゃん!」
よう「ただいま、ちかちゃん!」ニコニコ
ちか「よーちゃん、とぉーきょーはどうだった?」
よう「うん、おおきなたてものがいっぱいあったよ!
たんけんしたんだけどすっごくひろくてへんてこなきかいもいっぱいあったよ」
ちか「わー、おもしろそう!」
よう「こんどはちかちゃんもいっしょにたんけんしようね
あとね、すっごいすごいかわいいこがいたの」
ちか「どんなのこ?」
よう「うんとね、おとなしくておしとやかでおんなのこってかんじのこ」
ちか「あははは、よーちゃんとはぜんぜんちがうね♪」
よう「こらっ、ちかちゃん!」ホッペムニー
ちか「えへへへ」
よう「あー、やっぱりとぉーきょーにすんでるこはぜんぜんちがうな〜って」
ちか「そのこ、とぉーきょーにすんでるんだ!」
よう「うん、いっぱいおしゃべりしたりいっしょにヨーソローもして
すごくなかよくなったんだよ」
ちか「いいなー」
よう「すごいぴあのがじょうずなんだっていってたよ!」ニコッ
曜「まぁ、私も梨子ちゃんと同じく名前とかもう全然覚えてないんだけど……」
梨子「他に何か覚えてることってないの?」
曜「あとは梨子ちゃんと同じで犬が苦手ってこととツインテールがかわいかったなぁってくらい?
あのまま成長して髪を下ろしたらきっとすごい美人さんになってるだろうなぁ〜」シミジミ
千歌「千歌も会ってみたかったなぁ」
曜「今思えばさ、あの子みたいな子ってこの辺にいないタイプの子だから魅かれたんだと思う」
梨子「ねぇ、その子ってピアノが得意なのよね」
曜「うん、そうだけど?」
梨子「……私とその子、どっちが上手いのかしら」
曜「いやぁー、私も実際に聞いたわけじゃないからなんとも……」
千歌「それじゃあ、梨子ちゃんの不戦勝じゃないの?」
曜「そんなことないってあの子はきっと梨子ちゃんに負けないくらいすごい上手だよ!」
梨子「……曜ちゃん」ジィー
曜「そ、そんな目で見ても駄目だからっ」
千歌「張り合おうとする梨子ちゃんも梨子ちゃんだけど、
聞いたことないのに負けを認めない曜ちゃんも曜ちゃんだよね……」ヤレヤレ
梨子「あとは千歌ちゃんだけね♪」ジィ
千歌「いや、私のことは別にいいからね?」アセアセ
曜「梨子ちゃん、千歌ちゃんの初恋はみかん星人なんだよ」ニヤニヤ
千歌「曜ちゃん、ダメ!」
曜「千歌ちゃんね、本気でミカン星にいくんだって言ってたんだよ」
梨子「ふふふ、千歌ちゃんらしいね」
千歌「だってあんなにみかんなんだよ! 大好きになるのも仕方ないじゃん///」
梨子「なるほど千歌ちゃんが普通星人っていうのとかってそこから来てるのかも♪」
曜「あははははっ」ケラケラ
千歌「曜ちゃんの馬鹿! 曜ちゃんなんてこうだ!!」ホッペムニー
曜「反撃だよ、千歌ちゃん!」ホッペムニー
梨子「………………」
曜「梨子ちゃん?」
梨子「あの子は今頃何してるんだろうなって思って」
曜「きっとまた会えるよ、だってそう約束したんでしょ?」
梨子「そうだといいなぁ……」
曜「梨子ちゃんがピアニストとしてすごい有名になってテレビに沢山出るようになったら
梨子ちゃんに会いに来るかもしれないよ?」
梨子「そうね、もっと頑張らないといけないわね」
曜「大丈夫、曜ちゃんが応援するであります!」ヨーソロー
梨子「……とりあえず今は千歌ちゃんに頑張ってもらわないとね」ジロッ
千歌「あっ、上手く作詞のこと誤魔化したと思ったのに……」
曜「千歌ちゃん、観念して作詞しよう?」
千歌「こうなったらみかん星人のことを作詞してやるのだぁ!」
ようりこ「「それは駄目!」」
千歌「えぇ〜」
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