ルビィ「ねえねえ善子ちゃん、遊ぼうよ!」善子「しつこいわねえ…(あーはいはい)」 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ルビィ「えっ」
善子「? なによ」
ルビィ「今しつこいって」
善子「……ぁー、そっちが声に出てたのかあ…」
ルビィ「ねえ、しつこいってなに?」
善子「いや、そのままの意味でしょ」 ルビィ「善子ちゃん、ルビィと遊んでくれないの?」
善子「あのねえ、連日押しかけられても困るんだけど」
ルビィ「そうだよね、まずは挨拶しなくちゃダメだよね」
善子「そういうことじゃなくて……」
ルビィ「お邪魔しまーす」トテトテ
善子「人の話聞きなさいよっ! というか勝手に入るな!」ガシッ
ルビィ「そんなぁ…彼女なのに……」シュン
善子「初耳なんだけど」 ─善子の部屋
善子「─で? なんでまた私の家に来たわけよ」
ルビィ「善子ちゃんと遊びたいから」
善子「私以外にも相手してくれる人なんて沢山いるでしょ」
ルビィ「善子ちゃんがいいの」
善子「……そんなこと言われても」
ルビィ「彼女だもん」
善子「ねえそれ何時どこで決められたの? 全く身に覚えがないんだけど!?」 ルビィ「この前のルビィのお誕生日のときに」
善子「私そんなこと言ってないし」
ルビィ「ルビィが先に言ったの、善子ちゃんともっと仲良くなりたいって」
善子「あーそれは聞いたわね」
ルビィ「それで善子ちゃんは私もよって言ってくれたよね?」
善子「……言ったわね」
ルビィ「そういうわけです」
善子「なにが?」 善子「えっ、今の会話だとどう考えても友達と仲良くなりたい的なあれじゃないの?」
ルビィ「ううん、それじゃなくて」
善子「じゃあどれよ」
ルビィ「だって、もうその時点でルビィと善子ちゃんは十分に仲が良かったもん」
ルビィ「善子ちゃんだって、ルビィは私の最高のリトルデーモンよって言ってくれたし」
善子「……」
ルビィ「だからそれより仲良くなりたいってことは、それ以上の関係になりたいってことで」
善子「……」 ルビィ「だからね、お誕生日のときにルビィは勇気を出して善子ちゃんに告白したんだぁ」
善子「…………」
ルビィ「そうしたらね、善子ちゃん…私もよって返事してくれて……」
善子「…………」
ルビィ「嬉しかったなぁ…///」
善子「まって」 ルビィ「え?」
善子「え? はこっちの台詞なんだけど、いやいやホントにちょっと待って」
善子「私はそういう意味で返事をしたわけじゃないんだけど」
ルビィ「……そうなの?」
善子「ああっやめて! そんな顔しないでお願いだから! だってそんなの分かるわけないじゃない!」
善子「大体それならちゃんと好きって「言ったよ」
善子「……え?」
ルビィ「言ったよ?」
善子「…………うそぉ…」
ルビィ「ほんとほんと」 善子「……本当に好きだって?」
ルビィ「うん」
善子「いつよ」
ルビィ「だから昨日の誕生日だってば」
善子「………いや……ぇー…」
ルビィ「善子ちゃん、あのときのルビィの言葉…思い出してみて」
善子「思い出せって言われてもねえ……」 ─
『『『ルビィちゃん、誕生日おめでとうーーっ!!』』』
『ありがとうございます!』
『ルビィ』
『あっ、善子ちゃん!』
『誕生日おめでと、はいこれ』
『これは?』
『髪飾りよ、本当はもっと悪魔的なやつにしようかと思ったけどこっちの方があんたに似合いそうだったから』 『善子ちゃん……ありがとう、大事にするね』
『……まあ、うん…』
『えへへっ、ルビィね…善子ちゃんのこと大好きだよ』
『あーはいはい…そうねー』
『善子ちゃん照れてるずら』
『うっさいわね!』
『……ねえ善子ちゃん、ルビィ…これからもっともっと善子ちゃんと仲良くなりたいの』 『…なによ急に』
『だって善子ちゃんが好きだから……だから…ルビィね……』
『……』
『……そうね、私もよ』
『…え?』
『私もそうなりたいのは同じだって言ったの…だからそんな顔しないの』
『本当に?』
『嘘ついてどうするのよ…ほら、分かったならちゃんと笑いなさい』
『ルビィはそっちのほうがいいんだから』
『うん、ありがとう善子ちゃん……』
─ 善子「…………」
ルビィ「善子ちゃん?」
善子(ヤバい、今までのやり取りの後にこうして振り返ると……)
善子(思い当たる節がありすぎる……)
ルビィ「どうしたの? なんか顔が赤いけど」
善子「いや、ちょっと……ね……うん」
善子「……言ってたわ、確かに…私がさらっと流してただけで」
ルビィ「どうして流したの?」
善子「だってあんたがしょっちゅう好きだって言うから……」 善子「……あれ、ちょっとまって…もしかしてそれも?」
ルビィ「そうだけど」
善子「ああああぁぁぁ……///」
ルビィ「どうしたの? うずくまって」
善子「知らなきゃよかった…そんなに前からだったなんて」
ルビィ「……」 ルビィ「ねえ善子ちゃん」
善子「……なによ」
ルビィ「遊ぼう? ゲームしようよ」
善子「今この状況でそれ言うの!?」
ルビィ「うん、善子ちゃんが勝ったら今のルビィの話…なかったことにしていいよ」
ルビィ「でもルビィが勝ったら、彼女になってもらいます」
善子「えっなにそれ、そんなのルビィが勝てるわけないじゃない」
善子「なんだってそんなこと…」 ルビィ「じゃあやるよね? だって善子ちゃん勝てるんでしょ?」
善子「……いいじゃない、やってやるわ」
ルビィ「えへへっ、やった……じゃあこれにする」
善子(ルビィの考えはよく分からないけど、まあ要は私が勝てばいいのよね)
善子「それじゃあ、始めましょうか」 ─
善子「あっ、そういえば……」カチカチ
ルビィ「なに?」カチカチ
善子「私が勝ったら、あんたどうするの?」
ルビィ「他の人と遊ぶよ、花丸ちゃんとか千歌さんとか曜さんとか」
ルビィ「善子ちゃんのところにはもう行かないかな」
善子「えっ」ポロッ
ルビィ「あ…やった、ルビィが勝った!」
善子「」 ルビィ「善子ちゃん、これでずっと一緒だね」ニコッ
善子(…しまった、はめられた……)
善子「いや、今のは……」
ルビィ「え、ダメ? もう一回やるの?」
善子「……」
善子「ねえ」 ルビィ「なに?」
善子「さっきの話さ…」
ルビィ「さっきって?」
善子「だから、私が勝ったらずら丸とかと遊ぶってやつ…あれ本当なの?」
ルビィ「うん、だって善子ちゃんしつこいって言ってたしそっちのほうがいいのかなぁって」
善子「……」 ルビィ「それで、もう一回やるの?」
善子「……やらない、多分何回やっても同じよ」
ルビィ「え?」
善子「私の負けだって言ったの、もういいわよ…十分」
ルビィ「いいの?」
善子「ええ、勝てる気がしないもの」
ルビィ「……なんで?」
善子「それは察しなさいよ…」 ルビィ「やだ」
善子「なんでよ」
ルビィ「なんでも」
善子「ああもう! どうしてそうなのよあんたは!」
ルビィ「だって聞かないと分からないもん」
善子「……だから! ルビィが他の人と遊びに行くくらいなら負けたほうがマシだって言ってるのよ! これでいいでしょもう!」
ルビィ「ああ〜、そういう意味だったんだ」
善子「白々しいっ……!」 ルビィ「じゃあ善子ちゃんもルビィと一緒にいたいってことなんだね」
善子「……まあ結果的にはそうなったけど」
ルビィ「よかった」
善子「……」
善子「ねえ、また明日も来るの?」
ルビィ「もちろん、だって─」
ルビィ「彼女だもん」 善子「……あーはいはい、そうね」
ルビィ「あっ、認めてくれた」
善子「こうなればヤケよ、彼女でもなんでも好きにすればいいわ」
ルビィ「そっか…でも善子ちゃんが好きなのは本当だよ」
善子「知ってるわよそんなこと、散々聞いてきたんだから」 ルビィ「うん、そうだね…ルビィね、善子ちゃんのこと大好きだよ」
善子「はいはい」
善子「……私も、そうだったわ……気付いてなかっただけでね」
ルビィ「ん? なにか言った?」
善子「何でもないから、ほら…次は外に遊びに行くわよ」
ルビィ「はーい!」 ─
ルビィ「善子ちゃん、はやくはやく」
善子「分かってるから、落ち着きなさいって…」
善子(……まあ彼女になったといっても、やってることは結局今までと変わらないわけで)
善子「それってつまり……そういうことなのよね」
ルビィ「どうしたのー?」
善子「何でもないってば」
善子「クスッ、けどまあ…それでいいのかもしれないわね」スタスタ 乙
あなたの書くしたたかなルビィちゃんと、つっけんどんな善子ちゃん本当好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています