ダイヤ「ルビィももう16歳ですのね」ルビィ「うんっ!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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ダイヤ「ルビィ、あなたに話しておかなければならないことがあるの」
ルビィ「話しておかなきゃいけないこと?」
ダイヤ「えぇ、とても大切なことですわ」
ダイヤ「ショックを受けるかもしれないから心して聞いて」
ルビィ「ショック――」ハッ
ルビィ(ま、まさか……!) ――
数日前
善子「ルビィとダイヤって全然似てないわよね」
ルビィ「え?」
善子「髪の色も全然違うし、目だって釣り目と垂れ目で」
ルビィ「そういえば――」
善子「あんたたちって本当に姉妹なの?」
ルビィ「っ!」
善子「なーんて、双子でも全然違うこともあるし似てないってだけじゃ姉妹じゃないなんてわからないけどね」
ルビィ(そういえばルビィとお姉ちゃんって全然違う……) 花丸「ダイヤさんはお母さん似、ルビィちゃんはお父さん似ずら」
善子「へえ、そうなの」
花丸「あ、でもルビィちゃんのちょっと童顔なところはお母さん似なのかも」
善子「あぁ、そういえば前うちのママとルビィのお母さんが話してるところ見たかも」
善子「確かにちょっと童顔っていうか幼く見えたわね」
花丸「ママ?」ニヤニヤ
善子「べ、別にいいじゃない! どう呼んだって!」カアアアアアアアア
ルビィ(確かにお母さんに似てるところはあるって言われる)
ルビィ(でも、ルビィとお姉ちゃんに似てるところなんて全然ない)
ルビィ(ルビィとお姉ちゃん、もしかして本当に姉妹じゃないのかな……?)
ルビィ(昔だって――) ――
幼い頃
ルビィ「おねえちゃぁまってよー」
ダイヤ「もう、はやくなさい」
ルビィ「ぴぎぃ……」
ダイヤ「もう、ほら。手を繋げば一緒に歩けますわ」ギュッ
ルビィ「お姉ちゃん♡」
「あら、かわいいわね、お友達?」
ダイヤ「いえ、姉妹ですわ」フンス
ルビィ「……」カクレッ
「そうなの? あまり似てないから、ごめんなさいね」
ダイヤ「よく言われますので」 ――
ルビィ(昔も似てないってよく言われてた)
ルビィ(この前だって善子ちゃんに本当の姉妹なのかって言われて)
ルビィ(だからきっとお姉ちゃんが言おうとしていることは――)ウルウル
ダイヤ「る、ルビィ!? 泣いてますの!?」オロオロ
ルビィ「だって、だってぇ」ポロポロ
ダイヤ「……」ギュッ
ルビィ「ぴぎ……?」
ダイヤ「ごめんなさい、でもいつかは言わなきゃいけないことだから」 やばい、ちょっと野暮用できた
用事もそんなかからないだろうけど落ちてたらあとで立て直します ルビィ「……ルビィこそごめんなさい、お姉ちゃんを困らせて」
ダイヤ「いえ。……」
ダイヤ「泣いてしまったということは、大体の見当はついてますのね?」
ルビィ「うん……」
ダイヤ「おそらくルビィが思っている通りのことですわ」
ダイヤ「わたくしも16歳の頃にお母様から聞かされてショックで泣いてしまいましたもの」
ルビィ「やっぱり、そうなんだ……」
ダイヤ「えぇ、薄々は気付いていましたが」 ダイヤ「実は――」
ルビィ「……」ゴクリ
ダイヤ「姉妹じゃ結婚はできませんの」
ルビィ「……は?」
ダイヤ「ルビィ、小さい頃からずっとお姉ちゃんと結婚すると言っていたでしょう?」
ダイヤ「実は姉妹では結婚できませんのよ!」
ルビィ「……うん」
ダイヤ「あぁ、悲しそうな顔をしないでルビィ! お姉ちゃんだって本当はルビィと結婚したいですわ!」アセアセ
ルビィ「いや、えっと……。うん」
ダイヤ「わたくしも去年のお正月に聞かされてショックでしたわ……」
ダイヤ「お母様に呼ばれて――」 ――
ダイヤ高1のお正月
黒澤母「ダイヤさん、お話が」
ダイヤ「? なんですの、お母様」
黒澤母「結婚のことなのですが」
ダイヤ「っ! まさかお見合いのお話が!?」
黒澤母「いえ、ダイヤさんには幸せになってもらいたいの。だからできれば愛する人と結ばれて欲しい」
黒澤母「しかし、ダイヤさんは誰と結婚したいですか?」
ダイヤ「もちろんルビィですわ!」
黒澤母「ぶっぶーです」
ダイヤ「!?」 黒澤母「やはりダイヤさんはそう考えているのではないかと思っていました」
黒澤母「ルビィさんは愛らしくて、ダイヤさんにべったりで」
黒澤母「昔から結婚すると言っていましたね?」
ダイヤ「えぇ、なのでわたくしは当然ルビィと結婚するものとばかり」
黒澤母「いいですか、ダイヤさん」
黒澤母「姉妹で結婚はできません」
ダイヤ「!?」 |c|| .- ||こうなったら二人で心中するしかありませんわ 黒澤母「16歳になったら、結婚できる年齢になったら伝えようと思っていました」
ダイヤ「……それはルビィにも言いますの?」
黒澤母「えぇ、16歳になれば」
ダイヤ「その役目、わたくしに任せてください!」
ダイヤ「せめて、わたくしの口から、ルビィに言わせてください……!」ポロポロ
黒澤母「ダイヤさん……。えぇ、ではお願いしますね」ナデナデ
ダイヤ「ルビィ……」ポロポロ ――
ダイヤ「ということで――」
ルビィ「うん……」
ダイヤ「こんな約束を反故にするような形になってごめんなさい」ウルウル
ダイヤ「昔から結婚の約束をしていたのに……」ポロポロ
ルビィ「えっと、知ってた」
ダイヤ「え?」
ルビィ「だから、姉妹で結婚できないってルビィ知ってたよ?」
ダイヤ「なっ……!?」 ルビィ「……それで?」
ダイヤ「はい?」
ルビィ「えっと、本題は?」
ダイヤ「今のが本題ですわよ?」
ルビィ「えぇ!?」
ダイヤ「何を驚いていますの?」
ルビィ「だ、だって! ルビィとお姉ちゃんが本当の姉妹じゃないって話じゃ……」
ダイヤ「はあ!?」 ダイヤ「ルビィは何を言っていますの?」
ダイヤ「わたくしとルビィは正真正銘本当の姉妹ですわよ?」
ダイヤ「DNA鑑定だって、ほら、きちんと」
ルビィ「わ、ほんとだ……」
ダイヤ「確かに似ていませんが、それは両親のどちらの血が濃いかという話で――」
ルビィ「よかったぁ……」ホッ
ダイヤ「ふふ、ルビィはそんなことを心配していましたのね」 ダイヤ「でもわたくしとしては姉妹じゃなかった方がよかったかも」
ルビィ「? なんで?」
ダイヤ「そうすればルビィと結婚できたでしょう?」
ルビィ「え?」
ダイヤ「え?」
ルビィ「お姉ちゃん、女の子同士だと結婚できない……」
ダイヤ「ぶっぶー! ですわ!」
ルビィ「ぴぎぃ!?」 ダイヤ「確かに日本では同性婚は認められていませんわ」
ダイヤ「しかし、渋谷区をはじめとする世田谷区、三重県伊勢市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市、北海道札幌市の6つの自治体ではパートナーシップ証明というのを発行していますのよ」
ルビィ「パートナーシップ証明……?」
ダイヤ「結婚に相当する関係と認めてパートナーとして証明するというものです」
ダイヤ「ですので日本でも同性間でパートナーになることはできますの」
ダイヤ「しかし、姉妹は――」
ルビィ「……ルビィはお姉ちゃんと姉妹でよかったよ?」
ダイヤ「っ!?」 ダイヤ「結婚することもパートナーになることもできませんのよ!?」
ルビィ「でも、ずっと一緒にいることはできるでしょ?」
ルビィ「家族なんだから♡」
ダイヤ「っ! 確かに!」
ルビィ「だから、ルビィはよかったなって」
ダイヤ「ルビィ……!」 ダイヤ「ずっと一緒ですわ、ルビィ!」ダキッ
ルビィ「わわっ、お姉ちゃん!?」
ダイヤ「誕生日おめでとうルビィ」
ルビィ「今言うの!?」
ダイヤ「大好きですわ、これまでもこれからも――」ギュッ
ルビィ「……ルビィも、お姉ちゃん大好き♡」ギュッ
おわり |c||^.- ^||事実婚ならオッケーですわよね? |c||^.- ^||政治家になって法を変えますわ /|c||^.- ^||
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています