絵里「金髪妖狐と赤髪吸血鬼のデュオ」 [無断転載禁止]©2ch.net
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「ここが日本か....聞いていたよりはいいところかも」
「この国の音ノ木坂ってところにお姉ちゃんが......」
「...今から迎えにいくね、お姉ちゃん」
前回
真姫「赤髪吸血鬼のカルテット」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1499434686 希「zzzzzzzz」
真姫「zzzzzzz」
にこ「まーたこの二人は....こんなところで寝て」
絵里「ただいまー」
にこ「あ、絵里、お帰り」
絵里「ただいま、にこ...って....」
希「zzzzzzzzzzzzz」
絵里「もう!!二人共!!ちゃんとしたとこで寝なさい!!」 希「んー.....あ、エリチおはよー....」
真姫「う〜ん.....」もぞもぞ
絵里「おはよーじゃないわよ!寝るなら寝床で寝なさいって言ってるでしょ!!」
希「だって、真姫ちゃんが一緒に寝ようって...」
絵里「だから寝るのはいいけど、ちゃんとしたとこで寝なさい!」
希「はーい.....」
絵里「世話役の貴方まで一緒になってどうするのよ、全く」
にこ「希は頭が子供だから仕方ないわよ」
希「むっ!!....そういうにこっちだって、体はお子様やん」
にこ「なんですって!!」
絵里「....また始まった....」 真姫「zzzzzzzzzz」
絵里「仕方ない、私が運ぶしかなさそうね....」スッ
真姫「zzzzzzzzz」
絵里「全く、だらしのないお姫様なんだから」
にこ「あんた、体にばっか栄養を持っていかれて!頭は成長してないんじゃないの!?」
希「そういうにこっちは体の成長が止まってるんじゃないの?そんなスタイルで人魚での姿が恥ずかしくないの?」
にこ「なんですって!!」
希「なんや!!やるか!?」
絵里「はぁ...この二人は....やめなさい二人共」 希「だって!にこっちが!」
にこ「いやいや、希が!!」
希「にこっちが先に言ったんやん!!うちは悪くない!!」
絵里「そうよ、にこは一言多いのよ」
にこ「絵里は希の味方をするの!?」
絵里「別にそうは言ってないわよ...」
にこ「だってこいつ、にこのお菓子を勝手に食べたのよ!!」
絵里「え!それはダメよ、希ー...にこにちゃんと許可をもらってから食べなさいよ」
希「だって、にこっち...うちのカードに悪戯したんだもん!」
絵里「にこ....希のカードは商売道具なんだから、だめじゃない」
にこ「あれはわざとじゃないわよ!それに床に散らばってから踏んじゃっただけよ」
希「それはにこっちが.....」
絵里「あー!!もうーめんどくさい!もうキリがないからやめなさい!!」 絵里「貴方達ねぇ...血の気が多いのはいいけど、それは夜の狩りの時にして頂戴」
希「なんかむかつく...」
絵里「...は?」
にこ「そうね、絵里っていつも私達のことを下に見てる感じがしてるわよね」
絵里「ちょっと、なにを言ってるのよ!にこまで!」
希「なんや!真姫ちゃんの一番の配下はエリチか!?」
にこ「そうね、私達よりは賢いもんね、絵里は!」
絵里「なんで...私は責められてるの?」
希「賢いかわいいエリーチカ(笑)」
にこ「ハラショー(笑)」
絵里「..........」ブチッ 絵里「....人が黙って聞いてれば好き勝手言ってくれるじゃない....」ギロッ
にこ「!?」ビクッ
希「あ、やば.....」
絵里「上等じゃない!!いいわ!!その喧嘩買ってあげるわ!!」
にこ「いや....絵里、その...ね?」
希「そうそう!喧嘩はうちとにこっちの喧嘩だから、エリチは....」
絵里「御託はいいわ、来ないならこっちから行くわよ!!」ダッ
希「!?うわ、危なっ!!」
にこ「ちょっと!!まだ夜じゃないのに!!なんで妖狐の姿になってるのよ!?」
絵里「早く二人もなりなさいよ!!それとも私には本気になる必要がないってことかしら!!!」
にこ「あーもう!!なんでこんなことに!!」
希「やるしかないよ!!にこっち!!」 にこ「〜♪」
希「コール!!」
絵里「小賢しい!!」ブンッ
にこ「っあ!?」ズサッ
希「にこっち!?」
絵里「貴方達は遅いのよ、そんな攻撃じゃ私には当たらない!!」
にこ「っく....にこは肉体派の格闘タイプじゃないっての!!」
希「うちもどっちかというと術士やね」
絵里「ダメよ、ちゃんと体も鍛えなくちゃ?」 真姫「...なにしてんのよ....」
絵里「ま、真姫!!.....これは....」
希「え、エリチが悪いんよ!!エリチがこの姿で喧嘩を始めたんや!!」
絵里「ちょっと希!!元はにこと貴方の喧嘩が原因でしょうが!」
にこ「でもふっかけてきたのは絵里じゃない!!」
絵里「それは止めようとした私を馬鹿にしたからでしょうが!!」
希「だってそれはにこっちが!!」
真姫「3人共!」
絵里 希 にこ「!?」
真姫「もう、いいわ...説明しなくても」
絵里 希 にこ 「え?」
真姫「部屋はちゃんと綺麗にしてね?」
絵里 希 にこ「!は、はい......」 希「あー怖かった....」
にこ「真姫ちゃんの雷が落ちなくてよかったわ...」
希「あれ?エリチは?」
にこ「真姫ちゃんに呼ばれて地下に行ったわ」
希「よかった...うちじゃなくて」
にこ「あんたねぇ.....」
絵里「エリチ怒られてなければいいんだけど....」
にこ「そうね、悪い事しちゃったわね....」 真姫「で?」
絵里「え、えっと.....」
真姫「はぁ...エリー、貴方はあの3人の中では一番落ち着いていると思っていたのに」
絵里「ごめんなさい、つい...頭に血が....」
真姫「希は力はあるけどまだまだ子供っぽい一面があるし、にこちゃんも器用で色んなことができるんだけど、いちいち一言が多かったりするから大変だとは思うけど...」
真姫「貴方まで暴走したら誰が止めるのよ、私に止めろっていうの?」
絵里「えっと....それは....」
真姫「............」 真姫「冗談よ」
絵里「え?」
真姫「ごめんなさい、エリー...貴方にばっか負担をさせてしまって」
絵里「えっと、真姫?」
真姫「いつも皆をまとめてくれててありがとう、先に感謝の言葉を言っておくわ」
絵里「う、うん....どうしたの真姫?」
真姫「え?」
絵里「いや...そのてっきり怒られると思ってたから」 真姫「別に怒らないわよ、ただエリーに色々と頼みすぎかなって思って」
絵里「真姫....」
真姫「私を含めて、この一癖も二癖もあるこのメンバーをまとめてもらってるからね」
絵里「別にまとめるなんてそんな...」
真姫「夜はもちろん私が起きていればまとめるつもりだけど、昼間はそうもいかないし...不便な体よ、本当に」
絵里「真姫が悪い訳じゃないわ!!私達がその...悪いだけで」
真姫「ごめんね?エリーこんな主人で」
絵里「そんなことはないわ!!だって真姫は....私達を!!」
真姫「それは昔のことでしょ、大事なのは今よ」
絵里「それでも私はあの時、貴方に救われた...だから!貴方に仕えるって決めたの!!」
絵里「もちろん代々仕えてきたっていうのもあるけど!それ以上に仕える価値のある貴方に出会えたからこそ私は今ここにいるの!」
真姫「エリー....」 絵里「だから私以外の一族がほとんど祖国に帰っても私はこの地に残った、家族に反対されてもね」
絵里「まぁ、現役を引退したおばあ様はここに残ってはくれたけどね」
真姫「.........」
絵里「もし、真姫に祖国に帰れって言われても私は残るつもりよ」
真姫「それはそれでどうなのよ?」
絵里「ふふふ...真姫がいて希がいてにこがいる....私を含めてこの4人がいるここが私は好きなの」
絵里「だから私は戦うし、頑張る、喧嘩もするかもしれないけど、皆が大好きだから」
真姫「私はいい部下....いえ、仲間を持ったわね」
真姫「ありがとうエリー」
絵里「当然のことをしてるだけよ、使える身としてね?」 絵里「..........」
希「あ、エリチ!!」
にこ「大丈夫だった?真姫ちゃんに怒られなかった?」
絵里「大丈夫よ、それより掃除は?」
希「もちろん完璧!!」
にこ「まぁ?にこの手にかかればこんなものよ」
絵里「お疲れ様、二人共」
にこ「え、あ...うん...」
絵里「どうしたのにこ?」
希「えっと....その....」
絵里「希までどうしたのよ?」
希 にこ「ごめんなさい」 にこ「さっきは悪ノリがすぎたわ...ごめん」
希「うちも...ごめん...」
絵里「それを言うなら私の方こそ、むきになりすぎたわ、ごめんなさい」
希「エリチ.....」
絵里「じゃあ、もう何回目かわからないけど、仲直りしましょうか?」
にこ「そうね」
希「うん♪」 絵里「...........」スタスタ
「...........」
絵里「さてと、今夜の買い出しがこんなものかしら?」
「探したよ、お姉ちゃん」
絵里「!?」
「...........」
絵里「亜里沙?」
亜里沙「久しぶり、お姉ちゃん」 真姫「!?」
にこ「どうしたの?真姫ちゃん?」
真姫「気のせいかしら?....一瞬だけど、何かの気配がしたような」
にこ「にこは感じなかったけど?」
希「うちもしたよ!真姫ちゃん!!」
にこ「え?」
真姫「...出るわよ、二人共準備して!」
希「了解!」
にこ「はーい.....また感知できなかった....」 絵里「亜里沙、どうしてここに?」
亜里沙「どうして?それはお姉ちゃんなら言わなくてもわかるはずだよ?」
絵里「まさか.....」
亜里沙「迎えに来たよお姉ちゃん、お父さんとお母さんも待ってるよ」
絵里「待って!!私は前も言ったはずよ!帰らないって!この街に残るって」
亜里沙「うん、それは亜里沙も聞いたよ?でも残っていいとは言われてないよね?」
絵里「っ....嫌よ、私はここから離れない、お父さんとお母さんにはそう伝えて置いて」
亜里沙「....嫌だって言ったら?」
絵里「抵抗するまでよ!」 吸血鬼に引っ張られてディオにしか見えねえと思ったら同じやついた 絵里「...........」サッ
亜里沙「ん?わざわざ結界なんかを貼るの?お姉ちゃん」
絵里「邪魔が入らないようにしただけよ」
亜里沙「どうかな?この街の人間に危害が加わらないようにじゃないの?」
絵里「そんなことはないわよ」
亜里沙「じゃあ.....」ブンッ
ピシッ!!
絵里「!?」
亜里沙「こんなうっとおしい結界は壊しても問題はないよね?」 絵里「亜里沙...それはこの地を守る私への挑発かしら?」
亜里沙「お姉ちゃん、こんなところを守る意味なんてないよ」
絵里「それは貴方が決めることではないわ、私が決めることよ」
亜里沙「あの日からここは変わってしまった、もうこの地にはいる意味なんてないんだよ」
絵里「貴方や周りがそう思っても、私はここに残るわ、あの人のそばに最後まで」
亜里沙「もしかして西木野家の生き残り?あのお嬢様?」
絵里「そうよ、私以外にも残っている仲間もいるわ」
亜里沙「へぇ...そんな物好きがいるんだ」
絵里「...........」 亜里沙「あんな半端者のお嬢様に仕える必要なんてないよ」
絵里「!.......」
亜里沙「噂によるとどんどん支配していた地域が狭まってるって話じゃん」
絵里「昔と今ではこの街にいる配下の数も違うわ、そんな広い地域まで無理に支配する必要がなくなっただけよ」
亜里沙「今じゃ、この音ノ木しか支配してないって話だよね」
絵里「だったらなによ、私も真姫も仲間もそれで不自由はしてないわ」
亜里沙「退屈じゃないの?」
絵里「退屈?」
亜里沙「争いもなければ、人間を支配している訳でもない」
亜里沙「お姉ちゃん達は何がしたいの?この街で」 絵里「私は皆と楽しく過ごせればいいと思ってるわ」
亜里沙「..........」
絵里「別に...この街以外を支配しようともしないし、争いを起こそうとも思わないわ」
絵里「ただ、あの4人でこの日々が続けばいいと思ってる....それだけよ」
亜里沙「......はぁ...呆れた」
絵里「何よ、文句でもあるの?」
亜里沙「甘いよ、甘くなりすぎだよ、お姉ちゃん」
亜里沙「昔のお姉ちゃんはそうじゃなかった、もっと冷たい感じでかっこよかった....思い出させてあげるよ!!」
絵里「!?」 亜里沙「!?.....誰?」
絵里「え?」
真姫「..........」
にこ「絵里、どうしたの?困り事?」
希「エリチー手を貸そうか?」
絵里「皆.....」
亜里沙「..........」
真姫「成程ね.....」 亜里沙「ふ〜ん......」
にこ「絵里、こいつは何者よ」
絵里「この子は私の妹よ、亜里沙っていうの」
希「へー!エリチ妹いたんだ!」
絵里「亜里沙はほとんどロシアの方の実家にいるから希達は会ったことないかもね」
にこ「なんでその妹がここにいるのよ」
絵里「それは....」
亜里沙「迎えに来たの」
にこ「迎え?」
亜里沙「貴方達みたいな弱そうなやつらのせいで府抜けちゃったお姉ちゃんを迎えにね」 にこ「....なにこいつ、初対面の相手に対して失礼じゃない?」
希「口の悪さならにこっちといい勝負をしたりして」
にこ「どういう意味よ!」
真姫「...........」
亜里沙「久しぶりですね、真姫さん」
真姫「そうね」
亜里沙「お姉ちゃんを迎えに来ました」
真姫「そう.....」
絵里「真姫!!私は帰らないわよ!!」 亜里沙「真姫さん、お言葉ですが今の西木野家は昔とはと違います」
亜里沙「先代が亡くなってから...いえ、先代も充分甘かったですが、今の西木野家は昔とは違う」
亜里沙「ただの形だけです、残っているのもあの屋敷と貴方だけと聞いてます」
真姫「そうね....たしかに今は昔とは違うかもね」
亜里沙「たしかに私達の一族は昔、貴方の一族お世話になっていたのには感謝してます」
亜里沙「しかしそれは昔の話、今の当主である貴方に仕える意味はない」
希「!!.....」グッ
真姫「希!」
希「っ.........」
亜里沙「だから私の両親も私も今回お姉ちゃんを連れて帰ると決めたの」
絵里「そんな勝手なこと.....決めないでよ!!私がここにいるのは私の意思よ!!両親や亜里沙には関係ない!!」
にこ「って...絵里は言ってるけど、どうするのかしら妹さん?」 亜里沙「その場合は....実力行使をするまでです!!」
にこ「え?....っあ!?...」ドスッ
にこ「」ガクッ
真姫「!」
希「にこっち!?.....このよくも!!」ダッ
亜里沙「...貴方は魔女ですか....しかし遅いです」スッ
希「なっ..!?...どこに?」
亜里沙「......はぁ!!!」ドンッ
希「!......うっ......」バタン
絵里「にこ!!希!!」
亜里沙「弱いですね、これでこの街を守る?笑わせないでください」
絵里「亜里沙....よくも!!」
亜里沙「こんな弱い連中といたらどんどんお姉ちゃんも弱くなっちゃうよ」 絵里「この.....!!」
亜里沙「本気を出さないとあの二人みたいに倒しちゃうよ?」
絵里「はぁ!!」ブンッ
亜里沙「...クールじゃないよ、お姉ちゃん」パシッ
絵里「っ....うわぁ!!」ドサッ
亜里沙「どうしたのお姉ちゃん?本当に弱くなっちゃったの?」
絵里「っぐ......」
亜里沙「あいつのせいかな?」チラッ
真姫「...........」 亜里沙「やぁ!!」ブンッ
絵里「真姫!!」
真姫「..........」パシッ
亜里沙「さすがは一応、クイーンってところですね....」ググッ
真姫「...貴方は私達と喧嘩をしにきたの?」
亜里沙「まさか、あの2人はともかく貴方を倒すのは、ちょっと面倒なのでそれはしませんよ」
真姫「........」
亜里沙「...........」チラッ
絵里「にこ!!希!!」
亜里沙「...お姉ちゃん、また迎えに来るから」
絵里「亜里沙!!待ちなさい!!」
亜里沙「またね、次は本気で連れて帰るからね」
絵里「亜里沙!!」
亜里沙「バイバイ」フッ
真姫「..........」 絵里「逃がさないわよ!!」
真姫「エリー!!」
絵里「!....真姫....」
真姫「後で話は聞くわ、それより今は二人の手当てを」
絵里「....そうね、わかったわ」
にこ「全く...にこのかわいい顔に傷がついたらどうしてくれんのよ....」
希「あー...首が痛い...」
絵里「........ごめん」
真姫「別にエリーが悪い訳ではないわ」 にこ「あいつってあんたの妹なんでしょ...なんなのよ」
希「エリチより容赦ないやん」
絵里「亜里沙はどうやら私をロシアに連れて帰る為にここに来たみたいなの」
にこ「連れ帰る?」
希「エリチ...ロシアに行っちゃうの?」
絵里「い、行かないわよ!行くわけないでしょ」
希「そうだよね?うちらはあの日ここで最後まで真姫ちゃんに仕えるって誓いを立てたもんね!」
にこ「そうね.....」
真姫「.........」 真姫「エリー、私は無理に貴方を引き留めないわ」
絵里「真姫?」
真姫「たしかに亜里沙の言う通り、今の私には強い権力もないし...甲斐性だってあるかって言われたらないと思う」
絵里「何を言ってるのよ...真姫」
真姫「だから私はエリーの意思を尊重する、もちろん希やにこちゃんだって一緒よ」
絵里「怒るわよ真姫?」
真姫「聞いて、貴方達がこんな私に仕えてくれてるのは本当に感謝をしてるわ、それは本当にありがとう」
希「真姫ちゃん.....」
真姫「だからこそなの、貴方達の意思を尊重したい」
絵里「なら私の意思はここに残る!!真姫や希やにこと最後の時までここにいる!!」
真姫「そう...わかったわエリー、ありがとう」 希「エリチカッコよかったよ?」
絵里「....それは嫌味かしら?」
希「まさか!真姫ちゃんも大事だけど、仲間っていいなって思ったよ!」
にこ「そうね、私達は同じ思いを持つ仲間よ」
希「お!珍しくにこっちが素直やん」
にこ「茶化すなっての!」
絵里「....ありがとう、希、にこ」
希「えへへ...」
にこ「ふん....」
絵里「.........」
絵里(さて....どう亜里沙を説得しようかしら?) 真姫「....家族か」
真姫「今は貴方達が家族みたいなものね....」
真姫「パパ....ママ...私はどうあるべきなのかしらね?」
真姫「.........」
希「特訓?」
絵里「そうよ、今日の亜里沙を見て思ったわ、私達自身ももっと強くなるべきよ」
にこ「...たしかにそうかもね、それにこのままあんたの妹にもなめられたままじゃ癪だし」
希「ええやん特訓♪それで何をするの?」
絵里「そうね、とりあえず走る?」
希 にこ「え?」 乙
めちゃくちゃ面白い
血の因縁に抗うエリーチカ…泣かせる
亜里沙もやっぱり狐っ娘なんだろ?
本来の性格だとごんぎつねっぽくかわいいんだがw 訂正
>>38
亜里沙「真姫さん、お言葉ですが今の西木野家は昔とはと違います」 ×
亜里沙「真姫さん、お言葉ですが今の西木野家は昔とは違います」〇 希「う〜ん...スピリチュアルやね」
絵里「そうね、気分が落ち着くわね」
にこ「...........」
真姫「zzzzzzzzzz」
にこ「特訓をするのはわかるんだけど!なんで森なのよ!」
希「さすが真姫ちゃんやね、本当の森みたい!」
絵里「自然の世界で感覚を研ぎ澄ませば、なにか見えてくるものがあるかなって思ってね」
にこ「仙人か!!」
絵里「そうね、そんな力でも身につけられればいいわね」 にこ「真姫ちゃんはこの空間を作ったら眠っちゃうし....」
真姫「zzzzzzzzzzzz」
希「空間を作る魔法は魔力を多く使うからね、真姫ちゃんが疲れちゃうのも無理ないよ」
絵里「さて!そろそろ特訓をはじめるわよ!」
絵里「真姫からそれぞれ特訓内容がきてるわ」
希「真姫ちゃんから?」
絵里「まずは、希は森の中でこれと戦ってもらうわ」スッ
希「それはエリチの式神?」
絵里「そうよ、まぁ正確には魔力は真姫が込めたやつだけど」
希「わかった、これに勝てばいいの?」
絵里「そうよ」
希「なんや、簡単そうやん♪」
絵里「果たしてそうかしら?」 絵里「じゃあ、この辺でいいかしら?」
希「OK!OK!いつでもいいよ?」
絵里「じゃあ、いくわね」スッ
ポン!
式神絵里1「...........」
式神絵里2「............」
希「2対1か...でも式神のエリチに負ける程うちは弱くはないよ」
絵里「それはどうかしら?」
希「え?」
式神絵里1「.............」フッ
希「き、消えた?」
式神絵里2「...........」ダッ
希「!?は、早い!?」 希「うわっ!?」
絵里「さすが希、避けたわね....でも」
式神絵里1「.........」ガンッ!
希「痛っ!」
希「ぐっ!?いつの間に後ろに?」
絵里「この式神は片方はスピード重視のスピードタイプ、もう片方はスピードはそこまでないけど透明になって気配が消せる隠密タイプよ」
希「に、2対1なんて卑怯や!」
絵里「あら?さっきまで余裕をこいてじゃない、それを二人共倒すのが貴方の修行よ」
希「そ、そんな!!」
式神絵里2「.........」ブンッ
希「うわっ!危なっ!!」 希「っぐ....やぁ!!」
式紙絵里1「.........」スッ
式紙絵里2「.........」ブンッ
希「はぁ...はぁ....」
にこ「あんな調子で希は勝てるのかしら?」
絵里「あれに勝てなきゃ強くはなれないわ」
にこ「まぁ、それはそうだけど....」
絵里「次はにこの特訓よ」
にこ「一体、真姫ちゃんはどんな特訓をにこに用意したのかしら....」
絵里「にこの特訓内容はこれよ」
にこ「え....これって..滝?」 絵里「そうよ、にこは滝行よ」
にこ「な、なんで!にこが滝行なんてしなくちゃいけないのよ!!だから仙人かっての!!」
絵里「にこ、理由を聞いて」
にこ「どんな理由よ!」
絵里「にこは集中力が足りてないのよ、だから不意をつかれたりもする...この間の亜里沙の時もそう」
にこ「っ.....」
絵里「だからこの滝行で集中力を鍛えてもらうわ」
にこ「具体的どうするのよ滝で」
絵里「滝の上から丸太を落とすわ」
にこ「は?」
絵里「そこに書かれている文字を読んでその丸太を避けてもらうわ」
にこ「絵里....それ正気?」
絵里「正気よ、無論人間体でね」
にこ「はぁ?」 にこ「む、無理よ!人魚の姿ならともかく、この体でそんなことなんて」
絵里「無理じゃないわ、にこならできる」
にこ「どんな根拠で言ってるのよ!!」
絵里「真姫がそう言っていたわ、にこなら必ずできるって」
にこ「!...真姫ちゃんが?」
絵里「そうよ、さっきの希のやつもそう...無茶なことかもしれないけど、私達なら必ず乗り越えられるって」
にこ「......そう...」
絵里「..........」
にこ「しょ、しようがないわねー、真姫ちゃんがにこにそこまで言うならやってやろうじゃない!!」
絵里「そうこなくっちゃ!」
にこ「見てなさい!!にこが1番にクリアをしてみせるわ!」 ザーーー
にこ「っく....この体じゃ、堪えるわね」
式神絵里3「行くわよーにこー」
にこ「いつでも来なさい!!」
式神絵里3「.........」スッ
にこ「..........」
にこ(集中....集中.....)ザー
にこ「....って無理よ!!!!」
ザッパーン!!!
にこ「うわああああ!!!」 絵里「そして私は....」
真姫「ふわぁ....二人はちゃんと案内はしたの?」
絵里「えぇ、ちゃんとしたわよ」
真姫「じゃあ、エリーの特訓は私との組手よ」
絵里「わかってるわ」
真姫「この組手で私にダウンを取れたら貴方の勝ちよ」
絵里「..........」
真姫「エリーだからと言って容赦はしないからね」
絵里「もちろん!!むしろ本気で来て頂戴!!」
真姫「わかったわ...じゃあ、行くわよ!!」
絵里「!!......」グッ 絵里「真姫とこうやって戦うのはいつぶりかしら?」スッ
真姫「さぁ?子供の頃かしら?」サッ
絵里「昔の真姫はもっと素直なかんじだったわね」
真姫「そうだったかしら?」
絵里「えぇ、今よりはもっと...いえ、なんでもないわ」ブンッ
真姫「貴方も変わったわよ、エリー」パシッ
絵里「お互い成長したってところかしら?」
真姫「.....そうかもね」 なんだ男塾か(すっとぼけ)
ところで絵里ちゃんの式神4ください 希「はぁ....はぁ......」
式神絵里1「どうしたの?希?」
式神絵里2「私達を倒すんじゃなかったの?」
希「っ!い、今から本気出すから!覚悟しとくんやね!」
式神絵里1「ほー....本気ねぇ」
式神絵里2「ならその本気を見せて頂戴!」ダッ
希「っ!」サッ
式神絵里2「やるわね希!でも、私は避けれてたしても」
式神絵里1「私は避けれない」ブンッ
希「うあぁ!!!うっ......」
式神絵里2「目で追っても無駄よ」
式神絵里1「私の姿は見えないんだから」 希「っく........」
希(片方のエリチのスピードはなんとか捉えることができるけど、そっちに集中すると隠密タイプのエリチは攻撃されるまで気付くことができない)
希(どうする?このままじゃ、いくら回復魔法や防御魔法を使ってもキリがない)
式神絵里2『目で追っても無駄よ』
式神絵里1『私の姿は見えないんだから』
希(視認ができないのに、どう対処をすれば....音?でも片方にエリチと戦いながら隠密で忍び寄ってくるエリチの音がわかるわけないやん...)
式神絵里1「休んでる暇はないわよ」
希「!!.....」
式神絵里2「ガンガン行くわよ!」
希「ど、どうしたら.....」 にこ「」プカプカ
式神絵里3「おーい、生きてるー?」
にこ「」プカプカ
式神絵里3「...これは死んでるわね...」
にこ「死んでないわよ!!」ザパッ!
式神絵里3「あ、生きてた」
にこ「はぁ...はぁ...」
式神絵里3「それでなんて書いてあった?」
にこ「あんなの読めるか!!」 式神絵里3「でもそれがにこの修行なんだから」
にこ「じゃあ、あんたはあれを読めるっていうの!?」
式神絵里3「うーん...どうかしら?」
にこ「やってみなさいよ!!」
式神絵里3「なんで私が?にこの修行でしょ?これは」
にこ「なんか傍観者みたいでむかつくから」
式神絵里3「えー.....」
にこ「いいからやってみなさい!!」
式神絵里3「はいはい...なんで私が....」
にこ「........」
式神絵里3「....冷っ!!...式神にはこれは堪えるわ...真姫の魔力がなかったら体がもってなかったわね...」 にこ「じゃあ、落とすわよ」
式神絵里3「はいはい....」
にこ「.......そい!!」
ザーッ
式神絵里3「.........!!」
ザッパーン!!
式神絵里3「....ふぅ......」
にこ「さすがに回避は早いわね」
式神絵里3「まぁね?」
にこ「じゃあ答え合わせよ、答えは?」
式神絵里3「25よ」
にこ「!!....せ、正解よ」
式神絵里3「ふふふ.....」
にこ「...むかつくからそのドヤ顔をやめてくれる?」 絵里「はぁ.....はぁ....さすが真姫ね」
真姫「..........」
絵里「ダウンどころか一撃すら入れられてないわ」
真姫「本気でやってる?エリー」
絵里「!本気でやってるわよ!!バカにしてるの?真姫」
真姫「別にバカにはしてないわ、むしろそれはこっちの台詞よ」
絵里「...どういう意味よ、真姫」
真姫「...........」 絵里「たしかに私は力を抑えてはいるわ」
真姫「やっぱりね」
絵里「真姫、私や希やにこは貴方と違って人間の血が半分くらいは入ってるの」
絵里「それ故に人によっては力が制御できないってケースもあるわ」
真姫「仮に力が暴走したとしても私なら止めることができるわ」
絵里「それはそうかもしれないけど....」
真姫「昨日までの自分を超えなれば進化はしないわ、それに強くなりたいって言ったのは貴方よ」
絵里「......でも......」
真姫「覚悟を決めなさいよ、責任は私が取るわ」
絵里「わかったわ」 順番逆だった
>>80の前
真姫「エリーって昔からそうだけど、力をセーブしてない?」
絵里「.....別にそんなことはないわ」
真姫「嘘ね、小さい頃に貴方と喧嘩したことがあったけど、あの時の貴方の顔はもっと迫力があったわ」
絵里「そんなことあったかしら?」
真姫「あったわよ、喧嘩の理由は忘れたけどね」
絵里「そう.....」
真姫「私なら大丈夫だから、思い切りぶつかってきなさいよ」
絵里「真姫....」 希「空が綺麗やね....」
式神絵里1「いつまでそこまで寝てるのよ」
式神絵里2「諦めたのかしら?」
希「あはは.....」
式神絵里1「魔力自体は3人の中では貴方が1番あるはずなのに」
式神絵里2「これじゃあ魔力の持ち腐れね」
希「言いたい放題やね、エリチ」
式神絵里1「事実じゃない」
希「手厳しいなぁ....」 希「..........」
希(さて...どうしたもんやろ、どうしたら勝てるんやろ?)
希(二人共感知ができれば活路が見えるかもしれないけど....)
希(感知....感知.....うん?もしかして...上手くいくかも)
希「......」スッ
式神絵里1「やっと立ったわね」
式神絵里2「どうするの?諦めるのかしら?」
希「まさか、まだまだいくよ!!」 希「..........」
希(自分の周りを包むイメージで.....)
式神絵里1「目をつぶった?」
式神絵里2「心の目ってやつかしら?でもそんな簡単に上手くいくかしら!!」
希「........」
希(大丈夫...自分を信じるんや、自分が自分を信じなければ...皆にうちのことを信じてとか信頼してなんて言えなくなっちゃうもんね)
希(うちらならできる....イメージを強くもつんや...イメージ)
式神絵里1「..........」
式神絵里2「ふ〜ん...」 乙
ここがラ板という事を忘れるアクションぶりですな
刮目すべし 希「よし!!」カッ
式神絵里1「あら?目を開けたわね」
式神絵里2「じゃ、そろそろ行かせてもらうわよ!」
希「!?」サッ
式神絵里2「やるわね!さすがに私のスピードには慣れてきたみたいね!でも!」
希「...........」
式神絵里1(私の攻撃は避けられないわ!)
希「...そこや!」
式神絵里1「な!?っぐ!?」
式神絵里2「透明化した私に攻撃を当てた!?」
希「よし!」
式神絵里1「そ、そんな馬鹿な....」 式神絵里1「まぐれよ!たまたま適当に攻撃をしたら当たっただけよ!」
希「さーてどうやろ?」
式神絵里2「面白いわ、もう一回やってみましょう、それでまぐれかはわかるわ」
希「ふふふ」
式神絵里1「なによ、一回攻撃を当てただけで余裕ぶっちゃって!見てなさい!」
希「やればわかるよ」
式神絵里1「〜っ!!行くわよ!!」
式神絵里2「えぇ」
式神絵里1(さっきのたまたまよ!そうたまたま!)
式神絵里2「希、適応が早いわね!私のラッシュを捌くなんて」パシパシッ
希「たしかに早いけど、本物のエリチのが攻撃が重いから、それに比べればね」
式神絵里2「成程ね、普段から私の本体と修行してるのね」
希「いや、喧嘩とか?」
式神絵里2「関心した私の気持ちを返して」 >>93
式神絵里2「関心した私の気持ちを返して」 ×
式神絵里2「感心した私の気持ちを返して」 〇 式神絵里1(よし、もう一人の私の相手をしているうちに...)
希「単純な力比べなら負けないよ?」グググッ
式神絵里2「っ、相変わらずの馬鹿力みたいね」
希「一応エリチに鍛えられてるからね」
式神絵里1(よし........今だ!)
希「背後を取ったつもりだけどわかってるよー」
式神絵里1「え?」
希「のぞみーんキック!!」ドンッ
式神絵里1「きゃあ!!」
式神絵里2「あら、ナイスキック」
式神絵里1「痛たた....というかあんたはどっちの味方よ!」
希「ふふふ〜」 式神絵里2「どうやらまぐれではないみたいね」
式神絵里1「そんな馬鹿な、だって姿も音も消したはずなのに!」
希「.......」にやにや
式神絵里1「...なんかむかつく顔ね」
式神絵里2「まぁまぁ...落ち着きなさい、なんで希はもう一人の私の位置がわかったの?」
希「それはね〜.....あ、でもどうしょっかな?」
式神絵里1「早く言いなさいよ!めんどくさい子ね!」
希「しゃーないなー、教えてあげる!」
希「うちの新しい技!!」
式神絵里1 式神絵里2「技?」 希「簡単に言えばセンサーみたいなもんやね」
希「うちの魔力で周りに魔力のセンサーみたいなものを張り巡らせるんよ」
式神絵里2「成程」
希「で、そのセンサーを頼りに感知した範囲を限定、そしてさらに限定していって捕捉するんよ」
式神絵里1「そんな、馬鹿な」
式神絵里2「かなり魔力は使いそうだけど、希ならできそうな話ね」
希「うん、魔力はかなり使うし、集中しないといけないから正直辛い」
式神絵里1「その割にはヘラヘラしてるじゃない」
希「まぁ、使えても5回くらいかな?それ以上使うとスッカラカンになりそう」
式神絵里2「使用する時は考えて使用したほうがいいわね」
希「そうやね」 希「さぁ、続きしようよ」
式神絵里2「...........」
希「へい!!へい!!」
式神絵里1「...........」
希「あ、あれ?」
式神絵里2「第一段階は合格ってところかしら」
希「合格?」
式神絵里1「そうね....これができるなら次の段階にもいけそうね」
希「次の段階?」
式神絵里2「今の感覚を忘れないで頂戴、その感覚が大事だから」
希「わかったよ」
式神絵里1「本当にわかってるのかしら?」 式神絵里3「行くわよ、にこー」
にこ「えぇ....」
式神絵里3「よいしょっと....」ポイッ
にこ「.......」ジッー
にこ「!!」サッ
ザッパーン!!
にこ「ふぅ......」
式神絵里3「さすがに避けるのには慣れてきたわね」
にこ「まぁ?にこにかかればこんなもんよ」
式神絵里3「じゃあ答えは?」
にこ「...74!!」
式神絵里3「外れ71よ、惜しいんだか適当なんだか判断がしづらいわね」
にこ「...っち.....」
式神絵里3「........」 にこ「これって意味があるの?」
式神絵里3「え?」
にこ「戦う時は基本、人魚の姿か真姫ちゃんとのポゼッション状態だし」
にこ「人間体であるこの状態で特訓をする必要があるのかしら」
式神絵里3「甘いわにこ、甘いのはチョコレートだけで充分よ」
にこ「は?」
式神絵里3「にこ、貴方は3人の中で魔力が一番少ないわよね?」
にこ「それがなによ」
式神絵里3「だからこそ今の特訓は大事なのよ!!」
にこ「あんた...本当に絵里の式神なの?キャラがなんか違いすぎない?」 つまり何かの事情で変体できなくても闘えるための特訓かな? 74が外れで71が正解って、ひょっとして詐胸疑惑から? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています