鞠莉「今日からマリーは」 [無断転載禁止]©2ch.net
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鞠莉ママ「鞠莉ー」
鞠莉「はーい」
鞠莉ママ「明日から高校生でしょ」
鞠莉ママ「お金あげるから、髪整えていらっしゃい」
鞠莉「分かったー」
鞠莉「ふふ、高校入学、これを機に――」 ラッシャイマセー
鞠莉「ふんふふーん♪」
ドン
鞠莉「オウ、ソーリー!」
ダイヤ「いえ、こちらこそすみません」
鞠莉「あら、あなたもしかして黒澤さん?」
ダイヤ「ええ、そうですが……どうして?」 鞠莉(将来のためにパパからこの地域の有力者の写真と情報を見せられたのよねー)
鞠莉(そしたら内浦を牛耳る黒澤家のご令嬢であるこの子が)
鞠莉(同じ高校だって分かって)
鞠莉「まあまあ、浦の星女学院に通う同士、これから仲良くしましょう」
ダイヤ「? は、はあ…あの、一体……」
鞠莉「私は小原家の娘。これで分かるでしょ」
ダイヤ「! あ、あなたが小原家の……」
鞠莉「そういうこと。チャオ〜」
ダイヤ「……」 鞠莉「さて、と」
ドノヨウニイタシマショー
鞠莉(さ、やるのよマリー)
鞠莉「あ、あの――」
鞠莉「金髪にして6の輪っかを作ってください」 鞠莉「ふふ、ついにやってしまったわー!」
オキャクサン、ミネイネンデショ
鞠莉「いいんです。ハーフですから」
鞠莉「じゃあ支払いはカードで」
ダイヤ「ちょっとあなた!」
鞠莉「ホワッツ?」
ダイヤ「なに髪なんて染めてるんですか!」
ダイヤ「それは不良というものですわ!」
鞠莉「もう、お堅いわね」
鞠莉「時代はグローバルよ」
ダイヤ「それとこれとは話が違います」 鞠莉「私はハーフだからこれは地毛よ」
ダイヤ「さっきまで黒髪だったではありませんか」
鞠莉「錯覚じゃないかしら。チャオ〜」
ダダダ
ダイヤ「あ、ちょっと!」
ダイヤ「もう、あれが本当にお父様が一目置いている小原さんの娘なの?」 ―――――――
〈浦の星女学院〉
理事長「皆さん、ご入学おめでとうございます。ヒャッハー」
ダイヤ(いよいよ高校生。身を引き締めていかねば)
グゴー
ダイヤ(な、なんですの。この大きいいびきは!?)
鞠莉「zzz」グゴー 〈教室〉
ガヤガヤ
鞠莉「ハァーイ!」
ダイヤ「まさか同じクラスだとはね」
鞠莉「私も嬉しいよ、ダイヤ」
ダイヤ「なぜ私の名前を!?」
鞠莉「もう、そっちだって家の人から私のこと教えられているでしょ」
ダイヤ「――ええ、小原鞠莉さん」
鞠莉「気軽にマリーって呼んでね☆」
ダイヤ「分かりました、鞠莉さん」 鞠莉「もしかして怒ってる?」
ダイヤ「私、不良と仲良くする気はありませんの」
鞠莉「私は不良じゃないわよぉー」
ダイヤ「そんな頭をしてよく言えますわね」
鞠莉「それに不良は」
女生徒A「でよー」クチャクチャ
女生徒B「ガハハ、ボコしてやっか」
鞠莉「ああいう人たちでしょ」
ダイヤ「くっ」 ダイヤ「確かに浦女は不良率97%ですが」
鞠莉「じゃあダイヤって友達作る気ないの?」
ダイヤ「ええ。少なくとも自ら進んで金髪にするような人とは」
鞠莉「オウ、ショーック」
女生徒C「おい、お前」ガシ
鞠莉「私?」
女生徒D「金髪だなんて随分とイキってんじゃねえか」
女生徒C「今から屋上行こうぜ」
鞠莉「でもこれからホームルームが」
女生徒D「マジ坊ぶってんじゃねえぞ!」
ズルズル
鞠莉「じゃあダイヤ、ちょっと行ってくるねー」
ダイヤ「あ、鞠莉さん!」
ダイヤ「……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています