花陽と真姫が付き合いだした時の凛ちゃんにありそうなこと [無断転載禁止]©2ch.net
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にこまき・りんぱながみんな幸せになれるたったひとつの冴えたやりかた >>15
でも本当は気づいてるから、二人の空気を壊すことに心を痛めてる >>13
その当て付けで希が絵里と付き合い
その当て付けで海未が穂乃果と付き合い
その当て付けでことりが花陽をNTRに行く 凛「かよちん帰ろー?」
花陽「あっ、凛ちゃんっ、えっと……」
凛「……?」
真姫「花陽ー、帰るわよー」
花陽「あっ、真姫ちゃん」
凛「真姫ちゃん!」
真姫「凛もいたのね、じゃあ三人で帰りましょうか」
花陽「あっ……」
凛「……!」 花陽兄「花陽、彼女が出来たから紹介するぞ」
花陽「は?寝言言ってんじゃねぇよクソ兄k
凛「花陽兄さんの彼女の、星空凛でーすっ♡」
花陽「」 >>18の続き
凛「二人ともごめん! 凛、ちょっと用事があったの忘れてたにゃ!」
真姫「用事? それなら待ってるけど」
凛「ううん、時間かかるかもしれないから二人とも先帰ってていいよっ」
凛「じゃ、また明日!」ダッ
真姫「あっ、ちょっと……」
花陽「凛ちゃん……」
真姫「……仕方ないわね、先に帰ってましょうか?」
花陽「あ、うん」
花陽「……」
花陽「……あのね、真姫ちゃん」
真姫「?」
花陽「実は、一緒に行きたいところがあって……」 最初はなんともないフリしてるけど結局耐えきれなくなってスクールアイドルやめて陸上部入るよ 凛「はぁっ、はぁっ」タッタッタッ
凛「……ふぅ、ここまで来ればいいかな」
凛「はぁ……」
凛(本当は用事なんてないのに……凛、嘘ついちゃった)
凛(でも、二人とも付き合ってるんだし……たぶん放課後にどこか寄って帰ったりしたいだろうし)
凛「……っ」
凛「……どこかで時間潰さなきゃ」ダッ
ドンッ
凛「にゃっ!」
にこ「ったぁ!?」
凛「いてて……」
にこ「もーっ、誰よいきなり飛び出したりして……って、凛?」
凛「あっ、にこちゃん!」 にこ「何してるのよこんなところで」
凛「あっ、えっと」
にこ「ていうか、アンタ気を付けなさいよ、いきなり飛び出してきたりして」スクッ
凛「ご、ごめんなさい……」
にこ「アイドルは常に周りにも自分にも気を遣ってなきゃダメなのよ、いい?」
凛「……うん」
にこ「ほら、立てる?」スッ
凛「ん」
にこ「ふぅ……じゃ、私は部室行くから」
凛「あっ、にこちゃん!」
にこ「何よ?」
凛「凛もついてっていい?」
にこ「? 別にいいけど」
凛「やった!」
凛(よかった、これで一人で時間潰さずに済むよ……)
にこ「……?」 みたいな感じからだんだんにこと一緒に過ごすことが増える凛
なんか最近一年生の様子が変だなと思いつつも凛と一緒に過ごすことが増えるにこ
って感じでにこりんに発展するのもいいんじゃないでしょうか >>24
ちょっとこれだけじゃ良さが伝わらないから続きはよ ことほのうみのドロドロは見飽きたからこういうのもっと見たい >>23の続き
にこ「……これでよしっ、と」カタカタ……カチッ
にこ「……ふぅ」パタン
凛「あっ、動画編集終わった?」
にこ「ええ、とりあえず今日の分はね」
凛(時間は結構経ってるから……今なら、もう帰っても大丈夫だよね)
凛「それじゃ一緒に帰るにゃ!」
にこ「いいけど……アンタ、結局ダラダラしてただけだったわね」
凛「だってにこちゃんがパソコンにつきっきりなんだもん!」
にこ「しょうがないでしょ、私はそれが目的で部室に来たんだし」
凛「むむむ……」 にこ「そういえば、今日は花陽と一緒じゃなかったのね」
凛「えっ」
にこ「ほら、アンタ達っていっつも一緒にいるから、セットでいるイメージがあるのよ」
凛「そ、そうかな」
にこ「なんかあったの?」
凛「あ、えと……凛は、今日は用事があって、だから、かよちんには先に帰ってもらおうかな、って思って」
凛「……ほら、真姫ちゃんもいたから、ね……待ってもらうのは悪いかな、って」
にこ「そう」
凛「うん……そんな、感じ……」
にこ「で、その用事は済んだの?」
凛「えっ……あ、うん、もう大丈夫だよ!」
にこ「そう、じゃあ帰りましょうか」
凛「うん!」 >>33の続き
それからというもの……
凛「にこちゃーん、一緒に準備運動やろ!」
にこ「? まあいいけど……」チラ
凛「早くやるにゃー!」グイッ
にこ「ちょ、引っ張るんじゃないわよ!」
凛「にこちゃん、今日も部室寄ってくの? 凛も一緒に行くにゃ!」
にこ「ん、別にいいけど……」チラ
凛「ほら、早く昨日の動画編集の続きやろ!」グイッ
にこ「わっ……もう!」
凛「にこちゃん! 凛が一緒にお昼食べてあげる!」
にこ「いいけど……なんかそれだと私が部室で一人寂しく食べてるみたいじゃない」
凛「違うの?」
にこ「違うわよっ!」 にこ「あーっ……」グッタリ
希「なんやにこっち、お疲れなん?」
にこ「ん、まぁ、ちょっとね」
にこ「なんでか知らないけど、最近凛がやたら私に絡んで来るのよ」
希「ふふっ、にこっち好かれとるんやね」
にこ「毎日あの子のテンションに合わせてると大変なのよ……」
希「凛ちゃんは元気有り余ってる感じやもんねー」
にこ「ま、別にそれが嫌ってわけじゃないんだけどね」
希「……ふぅん」 にこ「にしても、気になるのよね……」
希「何が?」
にこ「凛と花陽のことよ」
希「凛ちゃんと花陽ちゃん?」
にこ「そ、前はあんなにベッタリだったのに、最近一緒にいないじゃない、あの二人」
希「最近の凛ちゃんは、にこっちにベッタリやからなぁ」
にこ「……そうね」 >>19
内弁慶ちんといえどここまでの口調になるのか にこ「……凛が私に駆け寄ってくるときにね、いっつも花陽がこっちを見てるのよ」
希「花陽ちゃんが?」
にこ「そ、だから気になってたんだけど、凛があの様子だから花陽と話す暇もなくて」
希「なるほどなぁ」
にこ「何かあったのかしらね」
希「……なんやろなぁ」 凛「失礼しまーす……」ガララ
「ん? 一年生?」
凛「あ、えと、にこちゃ……矢澤先輩はいますか?」
「あっ、あなたスクールアイドルの子ね!」
凛「は、はい」
「ちょっと待っててね……矢澤さーん」
にこ「ん?」
「一年生の子が来てるよ」
にこ「一年生? あ、凛じゃない」
希「ホンマや、どしたんやろね」
にこ「ちょっと行ってくるわ」 凛「にこちゃん!」
にこ「どうしたのよ、わざわざ三年の教室まで来て」
凛「え、と……」
にこ「……ん? その後ろのは?」
凛「あ、うん、これ……」スッ
にこ「これは?」
凛「えと、さっきの授業が、調理実習で……」カサ
にこ「へー、クッキーじゃない」
凛「うん、それでね、美味しく焼けたと思ったから持ってきたんだけど……」
にこ「ふぅん、それじゃありがたくいただくわね」スッ
凛「! 待って!」 にこ「? どうしたのよ」
凛「えっと……」
にこ「……あっ、なるほど、理解したわ」
凛「……?」
にこ「隠さなくていいわよ、にこにーがしっかり味見してあげるから」
凛「あ、味見?」
にこ「そ、あれでしょ? 私達に渡しに来たはいいけど、途中で美味しいのかどうか不安になっちゃったんでしょ?」
凛「あ……」
にこ「大丈夫、もし駄目なら全部私が食べてあげるわよ」
凛「……その言い方はちょっとひどくないかにゃ?」
にこ「ほら、一枚ちょうだい?」
凛「……うん」カサ
にこ「ありがと」モグッ
凛「……」
にこ「ん、良く焼けてんじゃない、普通に美味しいわよこれ」
凛「! ほ、ホント?」 にこ「本当よ、嘘ついてどうすんのよ?」
凛「よ、良かったにゃぁ……」
にこ「ふふっ、これで希と絵里にも食べさせられるわね?」
凛「あ、えと……」
にこ「ちょうど良かったわ、今希が私のクラスにいるのよ」
凛「ちょ、ちょっと待っ」
にこ「おーい、のぞ」
凛「にこちゃん!」ガバッ
にこ「むぐっ!?」 にこ「ん〜!」ジタバタ
凛「に、にこちゃん、暴れないで!」
希「……何しとるん?」
凛「! の、希ちゃん」パッ
にこ「ぷはっ!」
にこ「げほっごほっ……こら、凛! いきなり人の口塞ぐんじゃないわよ!」
凛「ご、ごめんなさい」
にこ「死ぬかと思ったわよ……あ、希、これなんだけど」スッ
凛「!」
希「これは?」
にこ「クッキーよ、凛がさっきの授業で焼いたの持ってきてくれたの」
希「へぇ、それは美味しそうやね」 凛「あっ、り、凛、もう行くねっ!」ダッ
にこ「あっ、また誰かとぶつからないように気を付けなさいよー!」
にこ「さて、と……それじゃ絵里にもこの話を伝えて……」
希「なぁ、にこっち」
にこ「ん?」
希「そのクッキー、なんて言って渡されたん?」
にこ「え? 美味しく焼けたから持ってきたって言ってたわよ」
希「誰に?」
にこ「誰に、って……そりゃ私と希と絵里の三人でしょ」
希「それだったら、ウチら三人にってちゃんと言うんやない?」
にこ「どういう意味よ?」
希「……そのクッキー、ウチら三人やなくて、にこっちの為だけに凛ちゃんが焼いたものとちゃうん?」
にこ「……え?」 にこ「んなわけないでしょ」ボリボリ
希「せやな」ボリボリ
凛「にゃー」ボリボリ
にこ「あまっ」ボリボリ >>46の展開はワロタ
>>45の続き
その後、μ's練習開始前……
穂乃果「クッキーだー!」
花陽「今日の調理実習で作ったんです!」
ことり「わぁぁ、美味しそう〜」
絵里「へぇ、何種類かあるのね……これはイチゴ味かしら?」
真姫「……トマトよ」
穂乃果「トマト!?」
凛「真姫ちゃん、トマト好きだからにゃ〜」
ことり「どうやって作ったの?」
真姫「それは……」
希「ふふ、どれも美味しそうやんね」
海未「後でいただきましょうか」
にこ「……」
にこ(……ない)
にこ(凛が私にくれたクッキーと同じものが、ない)
にこ(本当に、私の為だけにあのクッキーを……?) 凛「にこちゃん」ボソッ
にこ「凛?」
凛「あのね、さっきのクッキーなんだけど……」
にこ「! ねぇ、あれは」
凛「今ここにあるのは、かよちんと真姫ちゃんの三人で一緒に作ったものなんだ」
凛「それで、さっきのはね……にこちゃんに渡そうと思って、凛が別に焼いてたものなの」
にこ「えっ」
凛「あっ、で、でも、三年生皆で食べてくれても全然大丈夫だよ?」
にこ「……食べてないわよ」
凛「え?」 にこ「希に、言われたの」
にこ「そのクッキーは、私だけの為に焼いてくれたものなんじゃないかって」
にこ「だから、味見として食べたあの一枚以外は、そのままにしてあるわ」
凛「そ、そうだったんだ」
凛「……よかった」
にこ「?」
凛「あのクッキーは、にこちゃんに食べてほしくて焼いたものだったから……」
にこ「そう、なの」
凛「だから、にこちゃんが食べてくれたときに『美味しい』って言ってくれて、本当に嬉しかったんだよ」
にこ「……」
凛「えへへ」
にこ「……」
凛「……にこちゃん?」 にこ「な、なんでもないわよっ」
にこ「ほら、三人で焼いたのもあるんでしょ、そっちももらっていい?」
凛「もちろん!」
希「……」ジー
絵里「……?」
希「……にこっち」ボソッ
絵里「希?」
希「っ、え、えりち、どしたん?」
絵里「いや、希がボーッとしてたから」
希「えっ、ウチボーッとしてた?」
絵里「そうね……にこと、凛を見てたの?」
希「! え、にこっちと、凛ちゃん?」 絵里「ええ、あなたが見てる先にあの二人がいたから」
希「あ、あはは、そんなつもりなかったんやけどなぁ」
絵里「そうなの?」
希「せやで〜、ちょっとボーッとしてただけやん?」
絵里「それならいいけど……」
絵里「そういえば、あの二人、前にも増して仲良くなってるわよね」
希「そ、そうやね」
絵里「ふふ……あ、この前もね、私が部室行ったときににこと凛が……」
希「……」チラ
凛「にこちゃーん、こっちもオススメだよ」
にこ「どれどれ……ん、これも美味しいわね」
凛「えへへ」
希「……にこっち」ボソッ 徐々に距離を縮めてくにこりん
そんなにこりんを見て思うところのある希
のぞにこまきりんぱなでどろどろしてくるのもありかと思ってしまったがどうなんだろうか >>51の続き
数日後、μ's練習終了後……
凛「にこちゃーん、一緒に帰ろ!」
にこ「んー……」チラ
花陽「……っ」
にこ「……悪いわね、今日はちょっと三年生だけで話すことがあるのよ」
凛「えっ」
にこ「そうよね? 希、絵里」チラ
希「……!」
絵里「え? 今日は別に何も」
希「あーっ! あれやんね!」ポンッ
絵里「? 何かあったかしら」
希「ほら、えりち忘れてもうたん? にこっちの特別補習やろうって話やったやん!」チラ
絵里「! ……ああ、そういえばそうだったわね」
凛「えー、にこちゃんがお勉強?」
にこ「……何よ、私が勉強してたら変だっての?」
凛「うん」
にこ「こら」 にこ「……ま、そういうわけだから、悪いけど今日は凛と一緒には帰れないわ」
凛「……そ、それなら! 凛も残って勉強してく!」
にこ「えっ」
凛「それなら一緒にいていいでしょ? にこちゃん!」
にこ「んーと……」チラ
希「あー……凛ちゃん、ちょっとええ?」ボソッ
凛「?」
希「実はな、にこっちこの前の数学の小テストでアカン点数取っとるんよ」ヒソヒソ
凛「そうなの?」ヒソヒソ
希「そうなんよ……それで先生に次の中間テストでもひどい点数だったら、しばらく部活休んで補習漬けにしてやるって言われてるんよ」ヒソヒソ
凛「えぇ!?」
にこ(……希の奴、何話してんのかしら) 希「だから、ウチとえりちで集中してにこっちの勉強見ようって話になったんよ」ヒソヒソ
凛「そうなんだ……」
希「凛ちゃんもにこっちが部活出れなくなるのはイヤやろ? だから……ごめんだけど、にこっちの為にもここはウチら三人で補習させてくれんかな?」
凛「うー……」
希「……にこっちもな、なるべくメンバーにはこのこと知られたくないって言っとったんよ?」
希「だから、ね、お願いや凛ちゃんっ!」
凛「……わかったよ」
希「ホンマに!? ありがとう凛ちゃん!」
希「にこっちが無事にテスト乗り越えたら、一緒にお祝い行こうな?」
凛「うん……にこちゃん頑張ってね!」
にこ「へ? あ、うん」 希「さて、じゃあ二人とも行こっか」
絵里「ええ」
にこ「凛、気を付けて帰るのよ」
凛「うん」
にこ「そうね、最近日が落ちるのも早くなってきたし……誰かと一緒に帰った方がいいんじゃないかしら」チラ
花陽「! りっ、凛ちゃん!」
凛「か、 かよちん?」
花陽「いっ、一緒に帰らない?」
にこ「あら、ちょうどよかったじゃない」
凛「え、えっと」
にこ「それじゃ花陽、凛のことお願いね」
花陽「う、うん」
凛「あ……」 花陽「凛ちゃん……?」
凛「り、凛は……」
真姫「花陽ー、帰るわよー」
花陽「あ、真姫ちゃん」
凛「!」
真姫「……凛もいたのね?」
花陽「あっ、うん、一緒に帰ろうって……ね、凛ちゃん?」
凛「え、っと」
真姫「なんだ、そうだったのね」
真姫「それじゃ、三人で帰りましょうか?」
凛「あ……」
花陽「凛ちゃん……?」
凛「……」
凛「……うん、いいよ」 >>61の続き
にこ「悪いわね、変なことに付き合わせちゃって」
希「気にせんでええよー」
にこ「絵里も、咄嗟に合わせてくれて助かったわ」
絵里「ええ」
絵里「……でも、どうしてあんな嘘をついたの?」
絵里「私達がにこの特別補習をするなんて、初耳よ」
にこ「……そうね、絵里にも伝えておく必要があるわね」
にこ「最近の、凛と花陽のことを」 にこ「……ってわけよ」
絵里「……なるほど、確かに最近あの二人が一緒にいる場面は見なくなったわね」
希「そうなんよ、それでその代わりに」
絵里「凛はにこと一緒にいることが多くなった、と」
にこ「……ええ」
希「お昼も部室で一緒に過ごしとるみたいやしね?」
にこ「そうね、私がいるところに凛が飛び込んできたり、部室に行くと既に凛が待ってたりするわ」
絵里「ふふ、相当凛になつかれてるのね」
にこ「……まあ、それだけだったら別にいいんだけどね」
希「……花陽ちゃんのこと?」
にこ「ええ」
絵里「……それで今日は、凛と花陽を一緒に帰らせようと考えたってわけね?」
にこ「そういうこと」 絵里「だから凛と一緒に帰らずに学校に残る理由が必要だったのね」
にこ「ええ……咄嗟だったからアンタ達を巻き込んじゃう羽目になったけど」
絵里「ふふ、それくらいなら全然大丈夫よ」
希「そうやでにこっち、困ったときは頼ってくれてええんよ?」
にこ「……二人とも、ありがとね」
絵里「さて、それじゃあ何をして時間を潰しましょうか? ある程度時間を空けてから学校を出ないと……」
希「……それなんやけど」
絵里「?」
希「本当に、にこっちの勉強見るのもええんやない?」
にこ「えっ」 希「ほら、ちょうど今日は数学で宿題出てたし!」
絵里「ハラショー、それなら時間の有効活用になるし、ちょうどいいわね」
にこ「なっ」
希「それにな、ウチ咄嗟に凛ちゃんに言ってしまったんよ、にこっちが今度のテストを無事に乗り越えられなかったら部活休んで補習漬けになるって」
にこ「はぁ!? ちょっと、そんな話聞いてないわよ!」
希「だって嘘やもん、凛ちゃんを説得するための」
にこ「はっ、な、なんだ、そういうことね」
希「……けど、ね? 次のテストでちゃんとした点数取れたことは後で凛ちゃんに見せんとアカンし……」
にこ「うぐ……」
絵里「決まりね」
にこ(まさか本当に勉強することになるなんて……)
にこ(……凛と花陽、上手くやれてるかしら) 凛「……」
真姫「……」
花陽「……」ソワソワ
真姫「……花陽? どうしたの?」ボソッ
花陽「へっ?」
真姫「なんだか落ち着きがないように見えるんだけど」
花陽「そ、そうかなっ?」
真姫「……もしかして、緊張してる?」
花陽「えっ」
凛(……二人で何話してるんだろ) 凛(……凛、ここにいていいのかな)
凛(かよちんと、真姫ちゃん)
凛(二人が付き合ってるのは、μ'sの中でも凛しか知らない)
凛(かよちんも真姫ちゃんも、他の人には秘密にしたいらしくて……でも、二人とも凛だけには伝えておきたいって、二人が付き合った翌日に教えてもらった)
凛(付き合ってすぐの頃は、二人ともことある毎に恥ずかしがったりしてて、凛も茶化したりしてたけど)
凛(……でも)
花陽「凛ちゃんっ!」
凛「! な、なに?」
真姫「あそこのクレープ屋に寄ってくのはどうかしらって、今二人で話してたのよ」
花陽「ど、どうかな?」
凛「……うん、いいよ」 花陽「ん〜、美味しいですっ!」モグモグ
真姫「そうね」モグモグ
凛「うん」モグモグ
花陽「あ、凛ちゃん」
凛「?」
花陽「クリーム、ついてるよ」スッ
凛「んっ」
花陽「はい、取れたよ」
凛「あ、ありがとう」
花陽「どういたしまして」ニコッ
凛(……かよちんにこういうこと、久々にしてもらったかも) 真姫「……花陽」
花陽「ん? 何かな、真姫ちゃん」
真姫「クレープ、一口もらっていい?」
花陽「うん、いいよ」
花陽「はい、どーぞっ」スッ
真姫「ありがと」ハムッ
凛「あっ……」
真姫「ん……花陽が選んだのも美味しいわね」
花陽「花陽も真姫ちゃんの、一口もらっていいかな?」
真姫「ん、いいわよ」スッ
花陽「えへへ、あーん」ハムッ
凛「っ」
花陽「ん〜、これも美味しいですっ!」
真姫「ふふ、それは良かったわ」
凛(……二人とも、前はこんな自然に食べさせあいっこなんて、恥ずかしがってできなかったのに……) 凛(……ああ、そっか)
凛(凛の知らない間に、二人の距離は)
花陽「……そうだ、凛ちゃんも、一口どうかな?」スッ
真姫「……そうね、こっちのも美味しいわよ?」スッ
凛「……えへへ、ありがとう、二人とも」
凛(かよちんも、真姫ちゃんも、凛に気を遣って……優しいなぁ)
凛(……だけど)
凛「でも、ごめんね」
凛(今の凛には)
凛「凛、もうお腹いっぱいになっちゃった」ニコッ
凛(その優しさが、辛いんだよ?) かよちんが離れることを考えて夜な夜な過呼吸になる凛ちゃん それから数日経って、練習後……
絵里「それじゃ、私たちはこっちだから」
希「今日教えたとこ、ちゃんと復習しといてな?」
にこ「はいはい、それじゃね」
絵里「ええ、また明日」
希「サボったらまたワシワシの刑やからね〜」
にこ「もうっ、これ以上ワシワシされるのは勘弁よ!」
希「あはは、ほなまたね」
にこ「ん」ヒラヒラ にこ「……」
にこ「……疲れた」
にこ(二人とも、練習後だってのに本当に容赦ないんだから……)
にこ(……特に、希はわかんないのを下手に誤魔化したらやたらワシワシしてくるし)
にこ「はぁ……」
にこ(寝る前にまた復習しないとダメね……)
にこ「……ん?」
にこ(……凛からメール?) 凛「……」
にこ「凛っ!」タッタッタッ
凛「……あっ」
にこ「はぁっ、はぁっ……」
凛「……にこ、ちゃ」ポロポロ
にこ「はぁっ……? 凛、その顔」
凛「あっ……え、っと、これは」ゴシゴシ
にこ「ストップ」ガシッ
凛「わっ」 にこ「ダメよ、そんな風に手で擦ったりしたら」
にこ「……ほら、目瞑って」スッ
凛「えっ」
にこ「……私のハンカチで拭いてあげるから」
凛「で、でも」
にこ「いいから、こっち向いて」スッ
凛「……うん」 にこ「これでよし……と」
凛「ん……ありがと」
にこ「……」ジッ
凛「……?」
にこ(……体の方は、なんともなさそうね)
にこ「……ひとまず、怪我とかじゃなくて安心したわ」
凛「……うん」
にこ(でも、それならあのメールの文章の意味はどういう……?)
にこ「……ねぇ、凛」
にこ「『たすけて』って、いったい何があったの?」 凛「……」
にこ「……誰かに、何かされたの?」
凛「!」ビクッ
にこ「! 何をされたの凛!? それとも何か酷いことでも言われたの!?」
凛「あっ、え、と」
にこ「どこのどいつよ! そんな奴っ私がぶっ飛ばしてやるわ!」
凛「ち、ちが」
にこ「教えて、凛」ガシッ
にこ「うちの生徒? それとも他校の生徒……いや、そもそも学生じゃない可能性もあるわね……とにかくそいつの特徴を」
凛「……にこちゃん!」 にこ「凛?」
凛「ちがう、違うの……」
にこ「何が違うの? あ、やっぱり学生ってこと」
凛「そうじゃなくて!」
にこ「!」
凛「誰かに……知らない誰かに、何かをされたわけじゃないよ」
にこ「じゃあアンタなんで泣いてるのよ」
凛「それ、は」
凛「……」
凛「……凛の居場所が、なくなっちゃったから」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています