真姫「魔性の子」 [無断転載禁止]©2ch.net
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理事長「――以上をもって入学式を終わります」
理事長「1年生の皆さん、本当に入学おめでとうございます」
真姫(音ノ木坂、か)
真姫(ま、程度は悪くないけど)
真姫(学力は大したことないし、3年後には私がトップね)
真姫(そして推薦を貰って医学部まっしぐらよ) 〈1年生の教室〉
担任「――というわけで、1年間よろしくお願いします」
真姫(担任の先生は普通そうで良かった)
女生徒A「先生」
担任「ん?」
女生徒A「席替えしませんか」
担任「席替え?」
真姫(入学早々席替えなんて聞いたことないわよ) 担任「残念だけど、私もまだあなた達の顔と名前を覚えてないし」
担任「名簿順のこの並びを崩すわけには…」
女生徒A「でも、このクラス人数少ないですし」
女生徒A「それに、名簿順ってのもありきたりでつまらないじゃないですか」
女生徒A「勉強の刺激のためにも、席替えはした方がいいと思います」
真姫(説得が滅茶苦茶) 担任「そんな理由で入学当初から席を変えるわけにはいかないわ」
女生徒A「ですが――」
女生徒B「はっきり言ったら?小泉の隣りが嫌だって」
女生徒A「ばっ、お前ふざけんなよ!」
クスクスクス
花陽「……」
女生徒A「こ、小泉さん、違うからね!そんなんじゃないから!」
女生徒A「あなたの隣りが嫌なわけじゃないから!だから怒らないで!」 真姫(あの子、何をあんなに怯えてるの?)
チラ
真姫(あの小泉って子、そんなに不良なのかしら)
真姫(でも大人しそうでとてもそんなふうには見えないわ)
真姫(けどまあ、人は見かけによらないっていうし)
担任「とにかく、席替えはなし」
花陽「……」
真姫(さっきからうつむいてばかり。暗そうな子ね)
真姫(やっぱり、とてもじゃないけど暴れるタイプには見えないわ) ―――――――
ワイワイ ガヤガヤ
真姫(入学して早1週間)
真姫(それなりに高校生活に慣れてきた)
真姫(クラスメイトとはそれなりに喋るけど)
真姫(友達と呼べるような子はいない)
真姫(ま、私は一人が気楽だから気にしないけど)
ガララ
花陽「……」
シーン
花陽「……」
ガヤガヤ
花陽「……」カリカリ 真姫(あの子が朝入ってくると、いつも教室が張り詰める)
真姫(まるで猛獣でも入ってきたような…)
真姫(あの子、陰でいじめられているの?)
真姫(――ま、だとしても私には関係ないか)
真姫「……」カリカリカリ
真姫(勉強もひと段落ついたし、トイレでも行こうかしら) 花陽「あ……」
コトン コロコロコロ
真姫「ん?」コツン
真姫(足に何か当たった)
真姫「消しゴム…」
花陽「あ…」
真姫(ああ、あの子のね)
ガタ テクテク
真姫「はい、これ」
花陽「あ、ありがとう…」
真姫「どういたしまして」 〈女子トイレ〉
ジャー
真姫「……」
真姫(あの子の声、意外と綺麗だったわね)
真姫(さて、手も洗ったし、教室に戻ろう――)
女生徒C「西木野さん」
真姫「ん?」
女生徒D「さっき、あの子と話してたよね」
真姫「あの子って?――ああ、小泉さん?」
女生徒C「うん」
真姫「ええ、それが?」
女生徒D「やめたほうがいいよ」
女生徒C「あの子には近づかないほうがいい」 真姫「ふふ、なに?高校にまで入っていじめ?」
女生徒C「ち、違う!いじめなんかじゃなくて」
女生徒D「とにかく、あの子にはかかわらないほうがいいの」
真姫「なんで?」
女生徒C「それは…その…」
女生徒D「……」
真姫「なによ」
女生徒CD「……」
真姫「はあ。悪いけど、私はハブに付き合わないから」 ―――――――
《生徒会室》
絵里「どう?今年の1年生は」
希「1クラスしかなくて可哀想やなって」
絵里「それもそうね」
希「でもね、1人面白い子がいるんよ」
絵里「面白い子?」
希「その子はね、カミカクシにあったらしい」
絵里「カミカクシ?…ああ、神隠しね」
絵里「あの、忽然といなくなるっていう?」
希「うん。小学生の頃にいなくなって」
希「その1年後にひょっこりと帰って来た」
絵里「誘拐とかじゃなくて?」
希「そう。なかなかスピリチュアルやろ」
絵里「どんな子なの?」
希「さあ、そこまでは…」 真姫(一つ分かったことがある)
真姫(あの小泉って子、積極的にいじめられているわけではない)
真姫(それよりも、クラス全員から明らかに避けられている)
真姫(一体彼女、何者なの?)
真姫(まさか、暴力団の一人娘とか…)
教師「西木野さん、さっきから筆が進んでませんよ」
真姫「あ、すみません」
真姫(美術の授業って、受験に関係ないから身に入らないのよね)
カキカキ
教師「あら、小泉さん、それは何?」
花陽「えっと、これは…」
真姫(何、あれ…色遣いがぐちゃぐちゃじゃない)
教師「なにかの風景?」
花陽「ええ、まあ、そんなところです」
真姫(変わった子) 希「絵里ち、例の神隠しにあった子の名前が分かったよ」
絵里「あなた、そんな詮索するようなことして」
希「超常現象研究会の部長としてはほっとけないやん」
絵里「もう」
希「名前は小泉花陽」
希「クラスでは案の定孤立してるね」
絵里「ちょっと!神隠しにあったってだけで?」
希「うちの調査によるとね、それだけが理由じゃないらしいよ」
絵里「え?」
希「その神隠しに触れて小泉さんをからかった子がいたらしいんだけどね」
絵里「ひどいわね」
希「そのからかった子たち、全員例外なく大怪我をしたらしい」
絵里「そ、それって…」
希「彼女が暴力を振るったわけじゃない」
絵里「じゃあ何で?」
希「ホント、何でやろうね」 ガララ
女生徒E「ちわーっす」
真姫(あら、先輩が何の用かしら)
女生徒E「ここに、神隠しにあったっていう小泉さんはいますかー」
ビクッ
シーン
真姫(教室が急に静まった)
真姫(いや、それよりも神隠しって…)
女生徒E「えっと、小泉、こいずみ…」
女生徒E「あ、いたいた、この子だ」
女生徒E「もう、返事くらいしてよ」
花陽「あ、あの…」
女生徒E「ねえ、あんたって神隠しにあったんだって?」
花陽「は、はい…」
女生徒E「うわー、マジだったんだ」
女生徒E「私そういうのに興味があってさ」
女生徒E「じっくり話聞かせてよ」
花陽「あ、あの…私、何も覚えてなくて…」
女生徒E「記憶喪失ってやつ!?すごーい!」
真姫(明らかに困ってるじゃない。やめときなさいよ) 《翌日》
ガララ
真姫「……」
クラスメイトA「あ、西木野さん、おはよう」
真姫「おはよう」
クラスメイトA「ねえねえ、聞いた?」
クラスメイトB「何?」
クラスメイトA「昨日、小泉さんに話しかけていた先輩」
クラスメイトA「車にひかれたんだって」
真姫「!」
クラスメイトB「……やっぱりね」
クラスメイトA「うん」
真姫「やっぱり?どういうこと」
クラスメイトB「西木野さん」
真姫「ねえ、どういうこと?」
クラスメイトB「……」
クラスメイトA「……」
真姫「な、何よ…」
クラスメイトB「西木野さん、まだ知らないの?」
真姫「え?」
クラスメイトB「小泉さんに関わるとね」
クラスメイトB「祟られるの」 こういうキャラだけ借りたアイドルもなにも関係ないキャラ以外ラブライブ要素皆無のSS嫌い >>20
凛ちゃんが大怪我したのが自分のせいだと思い込んで暗くなったんやろな
エタりそうだけど >>26
公式の番外編でもキャラ以外違う設定なんてよくあるでしょ
名前だけ借りて行動が全然そのキャラらしく無いのは俺も嫌いだけど ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています