果南「1年生たちと遊ぼう!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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果南「考えてみると、私って1年生とあんまり繋がりないんだよね」
果南「あると言っても同じユニットの花丸くらいで、ダイヤの妹のルビィも一緒に遊んだことはないんだ」
果南「これから同じグループの仲間としてやっていくんだし、仲良くならないとね」
果南「お姉ちゃんってわけじゃないけど、少しは先輩らしくかっこいいとこ見せてやりますか!」
果南「というわけで、まず>>3を遊びに誘ってみようかなん?」
※1年生の中から1人 果南「黒澤サファイア……」
ダイヤ「えっ」
果南「ねえダイヤ? ダイヤの家にサファイアって子、いたっけ?」
ダイヤ「え……え、えぇ? な、なんですのいきなり」
果南「サファイアなんて子、いた?」
ダイヤ「えっ……と、い、いるわけないじゃありませんか! わたくしの家はわたくしダイヤと妹のルビィだけですわよ? ええ、そうですとも」
果南「そうだよね……うん。そのはずだよね、うん。あはは、ごめんごめん、何言ってんだろ私」
ダイヤ「まあ、ルビィがいればサファイアも、と考えるのは分からなくはありませんけれど」
ダイヤ「それはともかく、1年生と交流を持つつもりなのでしょう?」
果南「そうなんだ。誰がいいかな」
ダイヤ「でしたら……善子……、さんはどうです?」
果南「今の、噛んだの?」
ダイヤ「気にしなくていいですっ! 善子さんは、ほら、果南さんと一番繋がりが薄いでしょう?」
果南「なるほど……確かに」
ダイヤ「ええ、ですので善子さんを誘ってみるのはいかがです?」
果南「……うん、そだね。よし、そうしてみるよ! ありがとうダイヤ」
ダイヤ「ええ」
ダイヤ(……危な) 〜1年生の教室〜
果南「確か善子のクラスは……っと、ここか」
「三年生だ……」
「どうしたんだろ、何かあるのかな……」
果南「あはは、流石に上級生が来たらひっくりするか……」
果南「ねえ、そこの君たち」
「ひゃいっ!?」
果南「このクラスに津島善子って子、いる?」
「あ、はい……えと、後ろ席に」
果南「ありがと! ちょっとお邪魔するね〜」
「は……はいっ」 果南「よーしこっ」
善子「だからヨハネ!」
善子「……って、果南……さん?」
果南「やほ〜」
善子「ど、どうしたの? ずらまるなら図書委員があるからって図書室にいるけど……」
果南「そうなんだ」
善子「ええ、そうよ。ルビィもそっちについてってるから、教室には不在」
果南「なるほどね」
善子「……で、行かないの?図書室」
果南「うん、だって私は善子に会いに来たんだからね!」
善子「だからヨハネだってば! ……って、私に!??」
果南「そ! たまには善子と仲良くなろうかな〜って」
善子「え、えぇ……なによ、いきなりそんなの困るんだけど……///」
果南「あれ、もしかして都合悪かった? 私のことあんまり好きじゃなかった?」
善子「!?」
果南「そっかそっか〜! まあ、今まで繋がりなかったし仕方ないよね! そういうこともあるか!」
善子「ち、違うわよ! 誰もそんなこと言ってない!」
果南「ほんと?」
善子「ほんとほんと! ただ、いきなり言われたからびっくりしただけで……」
果南「……! そっか!そっか善子ぉ!」ムギュー
善子「ひゃっ!?」 善子「な、なにするのよっ!」バッ
果南「あ……あはは、ごめんごめん! ハグするの癖でさ〜」
善子「それは知ってるけど、いきなりは本当にやめてよ……」
果南「はいはい、気をつけるよ〜」
善子「……で、私と仲良くなるって具体的にどうやって仲良くなるつもり? 私の趣味についてこれないでしょ、センパイ」
果南(言い方がちょっと距離感あるなあ……あはは)
果南「うーん、そだなぁ。善子の好きなものとか、趣味もちゃんと聞きたいし……」
果南「>>15とかどうかな?」 果南「ゲームとかどう?」
善子「ゲーム!!」キラキラ
果南「うん、ゲーム。善子、ゲーム好きなんでしょ?」
善子「ええ、大好きよ! 何と言ってもゲームは我が魂に潜む闇を増幅させる大切なツールですからね……ククク」
果南(このキャラもゲームの影響なのかな?)
善子「んん、いいでしょう。あなたが我が儀式に参加したいというならば、特別に我が家に招待してあげます」
果南「え、ほんと!?」
善子「もちろん対価は支払ってもらいますけどね。我がツールを使用するために不可欠なアレを」
果南「た、対価? おかねとかってこと?」
善子「先輩からお金なんて取れるわけないでしょ!? その、あれよ! コントローラーとか持ってこいってこと!」
果南「あ……ないんだ、2個」
善子「だ、だって今まで一緒にやる友達いなかったし……」
果南「あはは……そっかそっか、わかったよ! 私もゲームやるわけじゃないから持ってないけど、中古で買って持っていくよ」
善子「えっ!? そ、そこまでしてもらうのも……えと」
果南「いいのいいの! 別にこの1回だけじゃないんだしさ」
善子「う、うん」
果南「それじゃあ今日終わったらお邪魔させてもらうね。さて、そろそろチャイム鳴るし教室に帰るよ〜」
善子「わかったわ! また……あとで」
果南「ふふ、善子とゲームの約束しちゃった。どんなゲームなんだろ?」 〜放課後〜
善子「さて……帰ったらセンパイとゲームだっけ。急いで帰って少しでも片付けないと……」
花丸「よーしこちゃん」
ルビィ「一緒にかーえろっ」
善子「あ、ごめん。今日はちょっと用事があって……」
ルビィ「そうなの……?」
花丸「また生放送ずら?」
善子「違うわよっ! 今日は人が家に来るから、早く帰らなきゃいけないの」
花丸「善子ちゃんが友達を家に……?! だ、誰ずら! 善子ちゃんがおうちに呼べるくらい仲のいい人って!」
善子「あんた私をどんなやつだと思ってるわけ!?」 ・・・
善子「ったく……ずらまるのやつ、私の友達があんたたちだけだと思ってるでしょ……」
善子「って、のんびりしてる暇ないんだった。急いで帰らないと!」ダッ
『よーしこっ』
善子「ヨハネよ!」キキーッ
果南「ゲーム屋さんいこ!」
善子「!?」
果南「実はさ、私ゲームほんとやらなくて、善子の持ってるのと違うの買っちゃったらまずいから、教えてほしいんだ〜」
善子「そ、それならPS4とかGCとかWiiとかWiiUとか色々あるから適当に買ってきてくれればそれで遊べるから先に帰ってもいいかしら!?」
果南「あ……なんかあった? もしかしておうち行くのまずい?」
善子「そうじゃなくてっ! 少しでも片付けたいのよ!」
果南「あはは、なーんだ! そんなこと私は気にしないのに」ガシッ
善子「あ、ちょっと! どこ触って……っ///」
果南「ゲーム屋さんにぜんそくぜんしーん!」
善子「ヨーソロー! ……って、これ違う人の!」 〜近所の中古ゲーム屋〜
果南「うわー、すっごいたくさんある」
善子「そりゃあ昔のハードも含めればゲームは山のようにあるわよ」
果南「この中に善子がやったことあるやつも置いてるの?」
善子「まあね。ファイナルファンタジーとかはあらかたやったし」
果南「ふぁいなるふぁんたじー」
善子「!? センパイ、FFを知らないの!? じゃあドラクエは?」
果南「どらくえ」
善子「うそでしょ……ほんとに?」
果南「いやあ……あはは」
善子「それなら初心者でもわいわい遊べるマリオカートやパーティのほうがいいかしら……? これから遊べる相手が増えるなら買う価値はあるし……」ブツブツ
果南(善子が謎の呪文を唱えてる……)
善子「スプラ2なら二人で遊べる……けど、これも初心者には難しいだろうしやっぱりマリカか……? 桃鉄も悪くない……けど、友情崩壊ゲーをはじめに持ってきて嫌われたら意味ないし……」
果南「よしこ、よしこー?」
善子「うーん……」
果南「よしこー…」\(--;)チョップ
善子「あだっ!?」
果南「帰ってきたね?」
善子「あ、ごめんなさい……何で遊ぶか考えてて」
果南「あはは、気を使ってくれてありがと。でも大丈夫だよ、私、手先は器用だよ?」
善子「要領は良くないみたいだけど」
果南「ぐぬ……」 善子「じゃあ私も中古でマリオカートとパーティ買うわ」
果南「マリオは聞いたことある!」
善子「マリオはあるんだ……? で、コントローラーはそこに吊り下げてあるやつね」
果南「すまぶらって書いてるけど……」
善子「ちゃんと対応してるやつだから大丈夫よ」
果南「おっけ! じゃあ今日は先輩がプレゼントしてあげよう」
善子「えっ!? い、いいわよ! そんなの……」
果南「でもほら、お近づきの印ってことで!」
善子「それなら尚更だめ。なんだかお金で友達を買ってるみたいで嫌だもん」
果南「あ、そ、そう……? ごめん」
善子「気持ちはすごく嬉しいから、落ち込まないでほしいわ。ただヨハネのわがままというだけだもの」
果南「うん、気にしてないよ」
善子「いっぱい遊んでくれたら、私はそれでいいから」
果南「よしこ……! おまえはかわいい子だなー!」ムギュー
善子「あーんもう抱きつくなー!」 ・・・
果南「とりあえずコントローラーとはおっけー。あとは何が必要?」
善子「我が闇の儀式は命と血液を著しく消耗する……つまり、その補充が必要です」
果南「つまりお菓子とジュースってことだね」
善子「そのとーりっ!」
果南「コンビニ行くか!」
善子「コンビニ行くわよ!」 〜コンビニ〜
ファミファミファミーマファミファミマー♪
果南「なにするー?」
善子「まず何時間やるかは知らないけど、どうせ休み前だしお母さん今日も遅いし」
果南「じゃあ多めに買っとこっか。2Lのやつ2本くらいと、スナック菓子、チョコレート……」
善子「そ、そんなに?」
果南「いらないの? 私、家で暇してるとお菓子たくさん食べちゃうんだ〜」
善子「それでそのスタイル……?」
果南「えー? 別にスタイルとか気にしたことないけど、毎日海に潜ったり走ったりしてるから、太ったりはしないよ」
善子「うらやましい……」
果南「とりあえずここくらいは先輩に出させてよ。お邪魔させてもらうわけだし」
善子「む……わかった」
果南「他に欲しいものあったら選んでいいよ」
善子「じゃあこれ」 つ 暴君ハバネロ
果南「……」
果南「私は食べないけど、それでもいいなら」
善子「なんで!? ハバネロ美味しいのに!」
果南「絶対おかしいでしょ!」
善子「おかしくないー! ちゃんと商品化されてるんだから美味しいのよ!」 ・・・
善子「ありがとうセンパイ」
果南「いいってことさ!」
善子「さすがに買ってもらったんだし、荷物私が持つわ」
果南「いいよいいよ、私の方が力持ちだし」
善子「でも流石に悪いわ」
果南「そう? じゃあ、お菓子持ってもらおうかな」ガサ
善子「ん……うん」ガサガサ
果南「しかし……いいなあ、善子のおうち。近くにコンビニあるんだもん」
善子「? センパイの家の近くにはないの?」
果南「千歌の家のとこまで行かないと無くってさ〜」
善子「そうなんだ……内浦ってやっぱり田舎……」
果南「まあまあ、内浦もいいとこいっぱいあるからさ」
善子「まあ、そうかもしれないけど」
善子「便利なものが無いのは、やっぱりちょっとね」
果南「無いなら無いでやりようはあるよ」
善子「なるほど……ま、そういうものよね」
善子「さて、着いたわ。このマンションよ」
果南「マンション……初めて入るかも」
善子「えっ……」 ガチャッ
ゴン
善子「ただいまー」
果南「おじゃましまーす」
善子「私の部屋はこっち。コップ持ってくるから、先に入って待ってて?」テテテテ
果南「うん、ありがと」
ガチャッ
キィ…
果南「……わあ、すごいな。棚にゲーム機がいっぱい」
果南「これがゲームソフトなのかな? ダークソウルに……あ、これがファイナルファンタジーか。カービィのエアライド……テイルズ……」
果南「なんか難しいなあ……あははは」
果南「……さて、人の部屋に来たらまず……家探しだよね♡」
果南「どんな趣味なのか見せてもらっちゃおー♪」
ガサガサ
ゴソゴソ
果南「こっ……これは!」
見つかったもの
>>33 たくさん食べるけど太らないとは言ってるが
日頃から常人を超越する運動量だろうから
そのぐらい摂取するのが妥当なんだろうな 悟空やルフィがたくさん食べても太らないのと同じと思えば 果南「日記だ……!」
果南「こ、これはさすがに見るのはやばい……やばいよね?」
果南「けど、見つけちゃった手前すっごい気になる……」
果南「ど、どうしよ……? 多分ものすごい中二病がここに記されていると思うけど……」
見る?見ない?
>>38
見る(コンマ5以下で善子が帰ってくる)
見ない 果南「ちょっとだけ、ちょっとだけ……」ペラリ
○月×日
とても暑くつらい1日だった。
燦々と照りつける太陽が我が身を焦がし、魂を消耗させるのだ。
やはり夏は我が霊格とは合わない。
我が霊基が一年で最も輝く春、または秋だけでよい。
この堕天使ヨハネが本気で魔術を使えば地球の季節をひとつにすることなど容易いが、やはりそれを扱うにはこの器はまだ小さすぎるようだ。
さらなる魔術の研鑽を積み、魔力をより宿せるように────
善子「なに読んどんじゃーーーー!!」
果南「うわあっ!?」
善子「なにやってんの!? なにやってんの!! バカじゃないの! バカじゃないの!!///」
果南「ご、ごめん! ここに置いてあったから気になっちゃって……」
善子「わた、私の魔導書を人間が読むとどうなるかわかってるのーー!?」
果南「え、えと……あまりの痛さに引いちゃう?」
善子「痛いとか言うなーーーー!!」 善子「ったく……」
果南「ごめんごめん」
善子「他に探したりしてないよね?」
果南「してないしてない!それだけだよ」
善子「そう……よかった」
果南(もっとやばいのがあるのかな……?)
善子「さ、ゲームよゲーム!」
果南「あ、うん!」
善子「いちおう初心者でも遊びやすいマリオカートとマリオパーティ買ってきたんだけど」
果南「レースゲームかぁ。それなら私にもできそう」
善子「ふっふっふ……ただのレースゲームと侮っていると足元を掬われて闇に魂を奪われてしまうわよ、センパイ?」
果南「どういうこと……?」
善子「このマリオカートは、レース中にアイテムが使える!」
果南「えー? ずるいなそれ」
善子「そういうルールなの! 爆弾を相手に投げたり、バナナの皮を道に置いて敵を滑らせたり、ダッシュアイテムで一時的にスピードを上げたり」
果南「なんか危なそうだなぁ」
善子「ゲームだからいいのよっ」 善子「まさか人とマリオカートWiiをやるとは思わなかったわ……」
果南「これどうやって進むの?」
善子「あれがアクセルでそれがアイテムでそれ押しながら左右グリグリするとドリフトして青い火花が散った時に放すとダッシュで以下略」
果南「なるほど……あんまり上手くないけど、許してね?」
善子「大丈夫、敵は一番弱くしてるから問題ないわ」
果南「おお、善子優しいね」
善子「これくらいの配慮は当然でしょ」
果南「ふふ、ありがと」
善子「キャラ選択ね」
果南「私マリオしか分からないからマリオでいいや」
善子「じゃあ私は骨クッパ」
果南「骨なのに動くの?ゾンビ?」
善子「まあ……たぶん、そんな感じ」
果南「ゾンビとレースするんだこのゲーム……」 3
2
1
Go‼︎
ブォーン
果南「わ、わっ! ほんとに動いてる!すごい!」
善子「このステージは障害物も無いし平坦な道だからやりやすいと思うわ。練習しましょ」
果南「うん、っ……と、これがアイテム? あ、バナナの皮だ」
善子「そ。で、そのボタンで地面に置くのよ」
果南「うわ……アクセル踏みながら押すの難しい……」
善子「それは人差し指でやると楽で……」
果南「あ、ほんとだ。すごいなー!」
善子「左のスティックを上に向けてボタン押すと前に投げられるわよ」
果南「こ、こう?」ヒューン
果南「あ、すごい! 前に飛んだ!」
善子「それで相手にぶつけてスリップさせたりできるの」
果南「おもしろいね、これ!」
善子「ふふ、よかった♪」 果南「それ、それっ!」→
果南「おわわ、カーブカーブ!」←
果南「ど、ドリフト……あ、これできてる? ねえ善子これできてる?!」→
善子「できてるできてる」
善子(分かりやすいくらいハンドルと同じ方向に傾いてる……)
善子(センパイ……ちょっと可愛いわね)
果南「よしよし、だいぶ分かってきた。これならそのうち善子にも負けないんじゃない?」
善子「ふふ、言ったわねセンパイ。ですがお生憎様、私はマリカで世界ランキングに入るほどの実力者よ。アイテムに頼らない本物のプレイングであなたを魅了してあげる」
果南「アイテムなしで!? すごいね!」
善子「いつも私はバナナしか出ないのよ……」
果南「……うん」 ・・・
果南「ほらほら、もうすぐ追い抜いちゃうよ!」
善子「うるさいわね!」
善子(な、なによ……ちょっと練習したらすっごい上手くなってる……!)
果南「爆弾くらえ〜!」ポイッ
善子「くらわないって言ってるでしょ!」キキーッ
ドカーン
果南「急ブレーキで避けたの?! でもそれで私が一位に……えっ!?」ツルッ
善子「ふ……回避の直前にバナナを仕掛けておいたのよ!」
果南「そ、そんなことが……? すごいね……!」
善子「センパイこそ上手くなるの、早すぎじゃない?」
果南「上達の早い果南ちゃんで子供の頃から有名だったのさ!」
善子「よくわかんない異名だけどね、それ!」 果南ちゃんがレースゲーに熱中したら
体が揺れるたびに家の中がミシミシいって
ほこりが落ちてきそう ・・・
果南「ふー……ちょっと目が疲れちゃったよ〜」
善子「ふ、ふふ……なんとか私の勝利は死守できたわ」
果南「惜しかったんだけどなあ……あはは。さすがに上手だね♪」ナデナデ
善子「とーぜん! ずーっと1人で練習してたんだもの、当たり前よっ」
果南「じゃあこれからは私と遊ぶからもっと上手くなるね♪」
善子「ぅぇっ……あ、そ、そうねっ/// は、はい、ジュース」
果南「あ、ありがとー」(/◎\)ゴクゴク
果南「はー……おいしぃ」
善子「さすがにゲームでも熱くなると喉カラカラ……」
果南「だねー。多少走ったくらいじゃ平気の私も喉乾いちゃってたよ」
善子「少し休憩でもしましょ? ポテチつまみながら」
果南「お、いいね。善子ちゃんのこと色々聞いちゃお」
善子「えっ……あ、あんまり変なこと聞かないでよ?」
果南「ふふ、わかってるよ」
善子「で、私のなにを知りたいの?」
果南「>>55」 果南「小さい時の話とか知りたいな。花丸から聞いたけど、幼稚園一緒だったんだって?」
善子「ああ、聞いたの。……まあね」
善子「あの頃から私は堕天使ヨハネとして覚醒し、常に魔法の杖を片手にリトルデーモンたちを従えていたわ」
果南「つまりその頃は友達がいたんだ」
善子「くっ……言い返せないっ!」
善子「……で、ずらまるもそのとき一緒によく遊んでたのよ。でもあいつ、あんまり動き回るのが得意じゃないからって、いつも砂場で山作ったり影で絵本読んだりしてた」
果南「それで善子が色々手を焼いてあげたって?」
善子「ええ、そうね。私の眷属を召喚するための儀式の頭数揃えに付き合わせたり、たまーにずらまるの山作りを手伝ってあげたりし」
善子「1人でいるより、やっぱり2人の方が楽しいでしょ?」
果南「ふふ、そうだね。ゲームも2人の方が楽しいし」
善子「……ま、ね」
果南「他には?どんなことしてたのさ」
善子「んー……あとは、小学校になっても遊ぼうって約束したりしてたけど……お互い校区が別でそれも叶わなかったの」
善子「幼稚園はバスで行ってたけど、小学校って歩いていく距離でしょ? だから私とずらまるはそこで離れ離れになって」
善子「高校になるまで一回も会えなかったわ」
果南「なるほどねぇ……寂しかったでしょ」
善子「別に寂しいことは……ま、まあ、リトルデーモンのうちの1人が居なくなったのは、痛手ではありましたが」
果南「ふふ、素直じゃないなあ」
善子「センパイには言われたくない!」
果南「くっ……そ、それもそうだ……」 善子「まあ、それで高校まで堕天使ヨハネとして闇の世界を生きる傍ら、生放送で占いしたりして遊んでたの」
果南「なるほどー」
善子「ふふ、特に面白みのない話でしょ?」
果南「え、そんなことないよ? 善子のこといっぱい知れるの嬉しいし、話してくれて嬉しいよ?」
善子「ぁぇ……ぅ、そ……そう……///」
果南「ふふん♪」
善子「あ、そうだ! 私は話したんだから、今度はセンパイのこと聞かせなさいよ」
果南「私のこと? ふふ、なんでも聞いてみなさい!」
善子「じゃあ……>>60」 善子「ば、バストアップの秘訣を……」
果南「バストアップぅ!?」
善子「そ、そう! 我が密かな悩み! この美しき容姿のために展開から落とされた堕天使ヨハネの最大にして唯一の悩み!それがバストがあんまりない!」
善子「しかしセンパイ、あなたはバストソムリエことマリーの言うかぎりでは一番のバストの持ち主! だからあなたに聞けば我が悩みも……っ!!」
果南「と、言われてもなあ……あはは。私は特に気にしたことなくて……むしろ胸が大きいとダイビングがやりにくいから邪魔なくらいだし……」
善子「なんですとぉーーー!? ならそれ私によこしなさいよー!」ガバッ
果南「ひゃ、ちょっ!?」
善子「くっ……なぜ、なぜこんなに大きいの……っ! なぜなの……っ!」ムニムニスリスリ
果南「ちょ、ちょっと……あんまりやると訴えるよ?」
善子「ぐぬぬぬ……」
果南「よしよし……」ナデナデ
善子「胸よこせー……」
果南「あげれたらいいけどねー……」 果南「……」ナデナデムギュー
善子「……あつい」
果南「まあまあ、もう少しハグさせてよ。せっかく善子からしてきてくれたのに」
善子「そ、そんなつもりでは!」
果南「いいのいいの♪」
善子「よくないー!」
果南「ほーら、静かにする」ポテチ アーン
善子「はむ……むぐむぐ」
果南「もうちょっとのんびりしたらゲーム再開しよっか」
善子「ん」
果南「それまではもうしばらく……このまま……」モフモフ
善子「おだんごもふもふしないでよ。形くずれちゃう」
果南「あ、ごめん。気持ちよかったから、つい」
善子「まあもう外に出る予定ないからいいんでけど……センパイの前でだらしない格好、できないし」
果南「ふふ、かっこつけてるんだ?」
善子「ただの身だしなみなんだけど!」
果南「はいはーい♪」 ・・・
善子「あ、そうだ、忘れてた」ガバッ
果南「ん?」
善子「ああ、ううん。ちょっとケータイゲームのガチャがね」
果南「ケータイゲーム?」
善子「そう。過去の英雄や神話の英雄を召喚して戦う系のソシャゲー」
果南「は、はあ……で、」
善子「そのゲームでずっと欲しかったキャラのピックアップが始まるから、回さないとね」
善子「まあ私、ガチャ運も最高に悪いから数撃つしかないんだけど」
果南「ふむふむ……私が引いてみよっか?」
善子「えっ!? や、でも……もし悪いのでて、それをセンパイのせいにしたくないし」
果南「いいのいいの! 善子ちゃんの悪さで相対的に私が良くなるかもしれないじゃん」
善子「そ、それは一理ある……のかしら?」 善子「……よし」
善子「課金オッケー。あとはこの10連ってボタンを押すだけよ」
果南「ちょっとドキドキしてくるね……」
善子「ま、まあね……これでお金が飛ぶから……」
果南「お金が一瞬で消えちゃう……けど、やってみよう」
pi!!
バチバチバチ!!
果南「なんか虹色に光ってるよ!」
善子「確定演出キターー!? は、初めてみた!」
バシューン!
トツゼンノミズギ、オドロイタカ? オドロイタデアロウナ?
ウム、ヨモウレシクテドキドキシテイル!
善子「しかもトップレアいきなりキターー!」
果南「過激な水着……」
善子「センパイ、センパイありがとう!!」ムギュー
果南「う、うん!? うん、それほどでもないけどね!」ムギュー kanayohatenshi
ashitamoyoro よっちゃんスクフェスやってねぇのかよ
まあFGO好きそうだけど madakanan?
ankaanosabakigaumaikarakitaishiteru >>84
sugoku yomi zurakute kusa haeru >>84
totyuude yomuno akirameta ・・・
善子「さ、ゲーム再開ね!」
果南「はいはーい」
善子「……でも、マリカは一通りやりこんじゃったし」
果南「あとちょっとで勝てそうなんだけどなあ……」
善子(負けるまえに勝ち逃げさせてもらうとして……)
善子「ねえセンパイ、何かやりたいゲームある?」
果南「やりたいゲーム?」
善子「ええ。レースゲーム以外にもアクションとかガンシューとか、FPSに格ゲーにRPGにスポーツ、色々あるわ」
果南「よ、よく分かんないけど……とりあえずよりどりみどりってことかな?」
善子「まあ、そういうことね! きっと退屈させないわよ? サッカーはどう? ウイイレもFIFAもあるし」
果南「う、うん」
善子「FPSならCoD、BF……バイオもそれに入れていいのかな。どう?どう?」
果南「あはは、善子って本当にゲーム好きなんだね」
善子「だからヨハネ! ……ま、動画配信以外の唯一の趣味だったし」
善子「それに、今は一緒に遊べる相手ができて嬉しいの」
果南「あれれ、今日は素直だね?」
善子「こ、これでも感謝してるってことよ!」
果南「可愛い後輩だなあ♪」 善子「で、何する?」
果南「んー……2人プレイできる奴がいいよね」
善子「私は見てるだけでも楽しいけど、センパイがそういうなら、それでもいいわ」
果南「じゃあこれやろうよ、これ。花丸がコラボしてたから知ってるんだ」
善子「ソニックアドベンチャー2バトル……なかなかいいものを選ぶわね」
果南「そうなの?」
善子「これは私も大好きなゲームよ! 青いハリネズミを操って広大なステージを音速で駆け抜けるの!」
果南「へー! なんだか面白そう!」
果南「……っていうか、アレってハリネズミなんだ」
善子「メンバーがコラボしてた会社のキャラくらい知ってて!?」 ・・・
ヤッホーゥ!!
善子「これもある意味レースみたいなもんだけど、キャラを動かして走るから操作感覚は全然違うの!」
果南「ふむふむ……なかなか難しそう」
善子「で、このコインを集めながら進むとスコアが上がるし死んでもコンテできるの」
果南「コインないとダメなの?」
善子「ソニックシリーズはそうなの。1枚でも持ってればダメージを受けても大丈夫よ」
果南「へー……本当に難しそう」
善子「ふふ、この2バトルは神ゲーよ。私もめちゃくちゃやりこんだからね!」
果南「やるね善子」
善子「ヨハネ! 我が闇の魂があらゆるものを追いつかせない極限の速度を求めていた時もあったということです」
果南「でもこのキャラ走ってないよ? スケボーみたいなのに乗ってるけど」
善子「それは今だけ。っていうかスルーしないで!」 果南「あ、ボード捨てた」
善子「ここから走っていくわ。そしてソニックの特徴は何と言ってもこの!」
キュイーン
果南「青いボールに……!」
善子「そしてダッシュ!」
果南「ボールのまま走ってる!?」
善子「どうよ!!」
果南「かっこいい!」
善子「でしょ!! これほんといいゲームだから! さいっこーだから!!」
果南「うんうん、わかるよ! 善子がこんなに嬉しそうだもん♪」
善子「ぁっ……ご、ごめんテンション上がりすぎたわ……」
果南「あはは、大丈夫大丈夫♪」 ・・・
果南「……目が疲れたね」
善子「やりすぎた……」
果南「やっぱり勝てないなあ……あはは」
善子「まあ、マリカよりは難しいと思うしね」
果南「でもすごい楽しかったよ!」
善子「ほんと? ふふ、よかった」
果南「……さて、と」
善子「……もう7時なのね」
果南「意外と遊んじゃったね。ごめん、そろそろお母さんとか帰ってくるでしょ?」
善子「ん……今日は帰ってこない」
果南「え?」
善子「父親は出張、母親は友達と旅行」
果南「む……そうなんだ」
善子「たまたま予定が重なっちゃっただけで、いつもこうってわけじゃないから安心して」
果南「あ、うん」
善子「帰るならバス停まで送るわ」
果南(……どうしよ?)
どうする?
>>93 果南「よし、決めた」
善子「決めたって何を?」
果南「今日、泊まる」
善子「へえ、そうなの。泊まるの」
果南「うん」
pipipi
prrrr...
善子「えっ!?」
果南「あ、お母さん? 今日後輩の家に泊まるから」
善子「ちょっ!」
果南「んーん、千歌や曜じゃなくて」
果南「うん、うんうん。だからよろしくねー」
pi
善子「……え?」
果南「今日は私が一緒だから寂しくないよ!」
善子「なんでそうなるのー!?」 善子「ちょ、なに勝手に決めてるのよー!」グイグイグイ
果南「だめ?」
善子「だめっ……ていうか、いきなりそんなこと言われても困るって話でしょ! 私に相談なく!」
果南「……だめ?」
善子「だ、だからだめ!…………じゃ、ないけど」
果南「ならいいね! 今日はお姉さんがおいしいご飯作ってあげよう!」
善子「突然すぎるぅ……」
果南「まあまあ! そうと決まれば夕飯の買い物だね」
善子「ま、待って……私がお母さんに連絡するから」
果南「それもそっか。待ってるよー」
善子「う、うん……」
pipi
prrr...
善子「もしもし、お母さん? あのね────」 善子「うん、うん、わかった。ありがと」
pi
果南「どだった?」
善子「いいって。よろしくしてもらいなさいって」
果南「よーし!よろしくしてあげるよ!」
善子「ほ、ほどほどにしといて」
果南「はいはーい♪」
善子「……で、夕飯のお金は台所に置いてるみたい」
果南「ふんふん。じゃあまず買い物に行かないとね」
善子「ヨハネは別に、お惣菜とかコンビニのお弁当でもいいわよ」
果南「何言ってんの! そんなんじゃ背がおっきくなんないよ?」
善子「ぐぬ……」
果南「ほらほら、お姉さんが好きなもの作ってあげるからさ。食べたいの言ってみなって!」
善子「むぅ……」
善子(ふふ……無理難題をふっかけて諦めさせてあげるわ、センパイ)
善子「それじゃあヨハネ、>>109が食べたいわ」 善子「シャイ煮が食べたいわ!」
果南「!?」
善子「ねえねえせんぱぁい? ヨハネ、シャイ煮が食べたいんだけどー」
果南「し、しゃいに……」
善子「ええ、シャイ煮」
果南「ま……っ……」
善子「ふっふっふ! 参った? 参ったのね! ええ、そうでしょうとも。このヨハネを手玉に取ろうとした罰です、さあ屈辱に満ちた表情で参ったと言ってみせなさい!」
果南「鞠莉に……レシピ聞いてみる!!
善子「えっ!?」
果南「まあ、やるだけやってみるさ! 善子が食べたいって言ってくれたものなんだから、頑張らないと!」
善子「ちょ、あの」
果南「じゃあちょっと鞠莉に電話かけるから静かにしててね」pipipi
善子「ちょっと待ってーーーー!!」 全力で止めました
善子「シャイ煮は……冗談だから」
果南「なぁんだ〜! もう、びっくりしたじゃん」
善子「びっくりさせるつもりが、逆にびっくりさせられたわよ……」
果南「じゃあ今度こそ普通にちゃんとした食べ物言ってよ? 無理なもの言われたらたこ焼きにするから」
善子「堕天使の涙!!」
果南「普通のたこ焼き」
善子「堕天使の……」
果南「と、とりあえず……言ってみ? なに食べたいのさ」
善子「……>>115」 善子「わかめご飯食べたい」
果南「……わかめご飯?」
善子「うん」
果南「また、どうして……?」
善子「特に意味はないけど……なんとなく」
果南「ふむ……じゃあわかめご飯中心にお味噌汁とか、お魚とかで攻めるか」
善子「焼き魚?」
果南「そだね。安いのがあれば……だけど」
善子「ふむふむ……それなら、失敗しないか」
果南「わたしの料理の腕を信じてないなー?」
善子「べ、別にそんなことはないわよ〜……?」
果南「そんな子はハグだー!」ムギュー
善子「ハグしたいだけじゃないのー!」 果南「さ、買い物いこ!」
善子「わ、わかったけど……ちょっと着替えさせて。制服のまま行くのはちょっと」
果南「あー……そっか、わたし着替えないや」
善子「お母さんの貸してあげる」
果南「えっ!? や、悪いよそれは!」
善子「でも……」
果南「大丈夫大丈夫! さ、いこっ」
善子「わ、わかったから着替えさせて……///」
・・・
果南「しゅっぱーつ!」
善子「自転車で行きましょ」
果南「え?」
善子「走るつもり? どれだけ時間かかると思ってるのよ」
果南「10分くらい?」
善子「走って10分!?」
善子「と、とにかく自転車……二人乗りだけど」
果南「おっけ! じゃあ後ろ乗って善子!」
善子「ヨハネだってば!」 チリンチリーン
果南「ふんふふーん♪」
善子「……」ムギュー
果南「どしたのー?」
善子「……実は2人乗りはじめて」
果南「あはは、そっか! 私はねえ、千歌や曜によくしてあげてたよ〜」
善子「そういえばあの2人ってセンパイの幼馴染なんだっけ」
果南「そ! 可愛い可愛い妹分たちだよ」
善子「ふーん……で、生徒会長と理事長とも幼馴染なんでしょ?」
果南「そう……だね。千歌たち入れて遊んだことはないから、お互いは知らないけど」
善子「じゃあルビィのことも知ってるんじゃないの?」
果南「ん……まあ、ね。何回か顔見たことはあるけど、一緒に遊んだことはないかなー」
善子「ふぅん」
果南「んー?」
善子「ギャルゲーの主人公みたいね、センパイ」
果南「なにそれ?」
善子「ううん、別に。友達多いのね、って」
果南「そうかな」
善子「まあ……私よりはね」
果南「私は友達じゃないの?」
善子「センパイを友達呼ばわりなんて失礼でしょ」
果南「そんなもんかなぁ」
善子「そういうものよ」 果南「じゃあさ、センパイ兼友達ってことで!」
善子「意味わかんないんだけど……」
果南「だーかーら! 私は善子と仲良くなりたくて今日、遊びに誘ってお泊まりもするんだよ? ここまでしたらさ、私たち友達じゃん」
善子「そういう理屈なのかしら……」
果南「いいのいいの! ほら、スーパーもう着くよー」
善子「はいはい」
果南「なに買おっかー」
善子「なんでもいいわよ」
果南「素っ気ないな〜」
善子「センパイのテンションが高すぎるだけでしょ」
果南「善子も大概じゃない?」
善子「ヨハネだってば!もー!」 〜スーパー〜
果南(お、レタス高いな……)
善子「……」
果南(野菜はちゃんと食べないといけないし……うーん、安定のもやしかなぁ。玉ねぎもいいなぁ、これで包み焼きにしても美味しいし……)
善子(食材眺めながら難しい顔してる大人っぽいセンパイ……なんか、新妻みたい)
果南「せっかく作るんなら栄養あって美味しいものにしたいしなあ。大切な人だし」
善子「……///」
果南「ん? 善子、どうしたの?」
善子「い、今の大切な人ってなによ」
果南「ん……そんなこと言った?」
善子「うそでしょこのセンパイ……」
果南「……?」
善子「な、なんでもないわっ! ほら、なに作るのよ!」
果南「いま考え中だってばー」 ・・・
果南「あ、スズキ」
善子「スズキ?」
果南「やっすいなー! 今日はこれ買おっか」
善子「おいしいの?それ」
果南「夏のスズキは脂が乗ってておいしいんだ。焼いたり、ムニエルにしたりね」
善子「ムニエル! なに、かっこいい!」
果南「ムニエルは魚の切り身に小麦粉をまぶして、バターで両面を焼いた料理のことだよ」
善子「へぇ……」
果南「あ、でもわかめご飯に合わないな……別のにしよっか」
善子「ううん、それがいい。それ食べたい」
果南「ん……そう? それでいいなら、作るけど」
善子「ふふふ、ムニエル……どんな料理なのかしら。我が血肉となり果なさい、スズキ!」
果南「大袈裟に言わなくてもスズキは善子の糧になるよー」 善子「ククク、夜の儀式が楽しみね。未知の料理を口にできる喜び、本日はこれを魔力へと変換させていただきましょう」
果南「デザートもあったらいいかな」
善子「じゃあいちご食べたい! いちごいちご!」
果南「いちご?」
善子「……おほん。ええ、あの真紅の瞳……赤く煌めく真っ赤な宝石。あれほど我が魔力に呼応するものはありませんから」
果南「つまり大好物ってことだね」
善子「ふふん」
果南「善子が私のわかめ好きを知っててくれたことだし、それじゃあデザートはいちごにしよっか」
善子「べ、別にセンパイの好物がワカメとか知らなかったんですけど!」 ・・・
果南「さて、買い物おーわり」
善子「お腹すいたー」
果南「はいはーい♪ 可愛い善子のために腕によりをかけちゃいますか!」
善子「か、可愛いのはトーゼンね!何たって堕天使だもん!///」
果南「ふふ、よしよし」ナデナデ
善子「あ、頭撫でるなー! いいから早く自転車出してっ!」
果南「はいはーい♪」ガシャッ
チリンチリーン
果南「よし、乗っていいよ」
善子「ん……しょっ、と」ムギュー
果南「じゃ、いくね」ギシッ
善子「ん」ギュー 果南「ふんふん〜♪」キコキコ
善子「……」
善子(センパイ……背中おっきい。そりゃ当然なんだろうけど……今まで、こんな風に乗せてくれる友達いなかったし)
善子(……あったかい)
善子(……♪)
果南「おーい善子? あんまりくっつくとうまく漕げないよー?」
善子「ん」
果南「ふふ〜ん♪」
善子(……)
善子「ねえ、センパイ?」
果南「ん?」
善子「>>128」 善子「少女以上の恋がしたい」
果南「…私たちの歌?」
善子「ん、そう」
果南「恋かあ。なーんにも知らない私たちが恋の歌を唄ってもいいものなのかなあ」
善子「アイドルなら、いいんじゃない? 恋を知らない年齢のアイドルだっているんだし、アニメで」
果南「へえ、そんなアニメあるんだ」
善子「このご時世、なんでもありだからね。小学生のアイドルとか」
果南「すごいなあ、今は小学生もアイドルになれるんだ」
善子「気になるなら見てみたら? なかなか面白いわよ」
果南「ふふ、そだね」
善子「ま……私たちがナンバーワンアイドルになるんだけどね!」
果南「もちろん! ラブライブ目指して頑張るんだっ」
善子「アイドルの一番星になるのよ!」
果南「おーっ!」
善子(……そう、少女以上の恋は少女じゃなくなってから。今はアイドルになりたい少女のままで) 〜津島家〜
果南「ただいまー……っと」
善子「ん」
果南「こら善子! ただいまは?」
善子「ええ……? はいはい、ただいまただいま」
果南「うん、おかえり!」
善子「む……///」
果南「さてっ! ご飯つくろー」
善子「あ、ちょっと先に手を洗ってきなさいよ!」 ・・・
ジュー…
善子「いい匂い……」
果南「そろそろ出来上がるよー」
善子「ごはんのほうも……わあ、おいしそう」
果南「ふふ、果南ちゃんお手製だからねー。千歌ならもっと飛び跳ねて喜ぶよ?」
善子「私あの人じゃないもの。でもこう見えて楽しみにしてるわ」
果南「善子ってテンションの上げ下げ激しいね?」
善子「そんなことないっ! …と思う」
果南「まあ、それも可愛いけど」
善子「い、いきなり可愛いとか言うなー!」 ・・・
果南「さて、できたできた! 食べよー」
善子「ええ。ああ、待ちわびていました。さあ今宵も始めましょう、我が魂をさらに堕天へ導く闇の儀式を────」
果南「普通にいただきますって言いなさい」
善子「いただきまーす!」
ハグハグモグモグ
善子「なにこれ!? おいしい!」
果南「ほんと? あはは、よかったー!」
善子「ちょっと……センパイやるわね!」
果南「少しは見直してくれた?」
善子「む。もともとセンパイは三年生の中で唯一まともだから結構好きだったわよ?」
果南「ぉ、ぅ……///」
善子「生徒会長と理事長があんなんだからねぇ……相対的にまともなセンパイのほうが気にいるでしょ」
善子「って、どうしたの?」
果南「な、なんでもないよ、なんでも」
果南(いきなり好きとか言われたらドキッとするでしょ……) 果南「わかめごはんどう?」
善子「おいしい!」
果南「ほんと?」
善子「ほんともほんとよ! センパイ……あなた、やるわね」
果南「自分の好きなものだし、簡単だからね♪」
善子「ええ、よく働きました我がリトルデーモンよ」
果南「それはそれはご満足いただけて恐悦至極だね」
善子「ククク……良いでしょう。これからあなたは専属料理人として私に付き添うことを許します」
果南「それは困るかなー」
善子「なんでっ!?」
果南「家のこともやらないといけないから、ずっとはダメだよ」
善子「べ、別にそういう意味で言ったわけじゃないけど!」
果南「ふふ、でもまた1人になったときや食べたくなった時は作ってあげるからさ〜」
善子「ぅ……うん、そのときは、お願いするわ」
果南「はーい♪」
善子「さ、ご飯食べたらなにする? またゲームやる!? 今度はGCつながりでエアライドとかどう? これもまた神ゲーでね、ほんとリメイク出ろ出ろってずっと言われてけどぜーんぜん出なくって!」
果南「あはは、それもいいけど先にお風呂はいらないとね」
善子「くっ……時間が惜しい……」 ・・・
果南「さて……善子をお風呂に入れた」
果南「皿洗いも全部終わった」
果南「善子が出てくるまでなにしようか!」
>>143 〜善子の部屋〜
果南「ベッドぐちゃぐちゃにしちゃってたし……さすがに綺麗にしとかないとね」ポフポフ
果南「私は……あ、そうか。布団ないんだ」
果南「……ま、床で寝たらいいでしょ! タオルケットだけ借りたらそれで十分だし」
果南「とりあえず善子のだけ綺麗にしとこっと」バサッ
果南「にしても、年下の子の部屋掃除すると千歌を思い出すなあ」
果南「曜は手のかからない妹だけど、千歌はとにかく手のかかる妹でなぁ……ほんと」
果南「ま、それも可愛いんだけどさ」
果南「善子も善子でしっかりして……そうで、変に抜けてるところあるから、やっぱり千歌っぽいかも」
果南「曜と千歌を足して割ったら、善子……かな? ちょっと違うか、あはは」 果南「にしても……」
果南「すごい部屋だな……今更だけど」
果南「黒いマントとか、ハリーポッターに出てきそうなローブとか……魔女の帽子?」
果南「ゲーム棚と別の本棚には分厚い本がたくさん」
果南「……すごいなぁ。大きな姿見もあるし」
果南「ちょっと着てみたい……いいかな?いいよね」
バサッ
シュル
果南「……どうだ?」
クルリン
果南「似合うかな?」
果南「ふふ、我が名は堕天使カナン……あなたも私のリトルデーモンになってみない?」ビシッ
善子「なにしてんの……?」
果南「ひゃあああっ!?///」 果南「も、もう出てきたんだ!? は、はは……早いねぇ!」
善子「いや……それはいいけど、なにしてんの?」
果南「い、いやぁ……ちょっと興味本位で」
善子「我が名は堕天使カナン……あなたも私のリトルデーモンになってみない?」
果南「ちょっとーーー!」
善子「ふふ、なにセンパイ! 実は私のリトルデーモンだったの? ねえねえ!」
果南「やーめーてー!」
善子「あっはっはっは! やはり我が魅了スキルはあらゆる者を虜にし、森羅万象すべてを我が物にしてしまうのね……ククク、かっこいい……っ!」
果南「ぐぬぬぬ……///」
善子「ふふ、とりあえずお風呂行ってきなさいよ。下着はさっきコンビニで買ってきてたし、着替えは私が用意しといてあげるから」
果南「あ、うん。ありがと」
果南「それじゃあちょっと入ってくるよ」 ・・・
善子「なるほど、部屋の掃除しといてくれたのね」
善子「ベッド綺麗にしてくれてるし」
善子「……あれ? センパイどこで寝るつもり?」
善子「私の家、布団ないけど……も、もしかして同じベッドで!? な、なに考えてんの!?///」
善子「そ、そんなハイレベルなこと私ができるかー! い、今まで友達って呼べるやついなかった私が!」
善子「誰か泊まりにくるの初めてなのに……!」
善子「……あ、そっか。サメちゃんがあったわ」
※合宿回で使ってたサメの寝袋
善子「あとはセンパイの着替えね」
善子「ふふふ……堕天使的にここは……」
どんな服を貸す?
>>151 善子「私がまたかっこつけようとして買ったバスローブ!」
善子「絶対これセンパイにはキツイけど、ふふふ……これは堕天だわ。堕天的にワルだわ!」
善子「というわけで置いてきたわ!」
善子「ふふふ……センパイがどんな反応をするか楽しみね」
善子「それまでBFしとこ」
カチカチカチ
ズドドドドド
善子「あ、やばっ! 戦車いるし……」
善子「ぬあー! 死にグレネードやめなさいよもう!!」 kananchyan ga majoppoikakko shitetara yuruyuri no raibarun mitaidato souzou suru
suruto yocchyan wa mirakurun de kimari dane! yohane「waku?」
hanamaru「waku?」
ruby「week!」 善子「次のステージは……」
『なにこれぇぇえええええええ!!!!』
善子「森かぁ……苦手なのよね、ここ」
善子「やっぱりマチコがいいわ、強い」
ドタドタドタ
バン!!
果南「ちょっと善子!!!!」
善子「なによー……って、なんで前締めてないの!!?」
果南「締めれないからでしょ!!!」
善子「だ、大丈夫よ! 無理やり締めれば」
果南「きつすぎだよ!」
善子「くっ……ふふ…ふふふふ……」
果南「わざとでしょ!」
善子「え、えぇ……堕天的にわざとに決まってるじゃない……くくくっ」
果南「もーー!」 果南「こ、こんなのどう着ろっていうのさ……」
善子(濡れた髪……水滴のしたたる、健康的な肌……)
善子(エロい……)
果南「ね、ねえ善子……他にないの?」
善子「えー? ヨハネ、何言ってるかわかんなーい」
果南「ちょっと、善子」
善子「ヨハネには何も聞こえませーん」
果南「……ヨハネ」
善子「うふふ、何かしら果南さん」
果南「ぐぬぬ……」
善子「んー?」
果南「他に着るものはありませんかっ!」
善子「>>176」 善子「お母さんのなら」
果南「ぐぬ……やっぱりそうなるよねえ……」
善子「仕方ないわよ。センパイと私じゃ体型違うし」
果南「むーん……どうしよう」
善子「いいのよ? センパイはそのままで寝ても」
果南「それならいっそ制服で『いま洗濯中』 なんで!?」
善子「ふふん」
善子「だってえ? ヨハネ、お洗濯得意だからー?」
果南「わ、わざとだね? 私にこれ着せるためにわざと……」
善子「さあどうするの? それで寝るか、お母さんのを借りるか!」
果南「ぐぬぬ……」
どうする?
>>179 果南「バスローブで寝る!」
善子「!?」
果南「さすがに借りるのはやっぱりね。なら、頑張ってこのまま寝るよ」
善子「ほ、ほんとにいってる? さすがにやばいんじゃ……」
果南「もちろん! 夏だし風邪ひかないって!」
善子「ぐ、ぐぬぬぬ……」
善子(きつきつバスローブでドッキリしかけてお母さんの貸す予定だったのに……)
果南「大丈夫!」
善子(このセンパイ、さすが生徒会長や理事長と同じ世代なだけあって時々びっくりさせにくるわ……) 果南「ま、下着はつけてるから恥ずかしくないって〜」
善子「いや恥ずかしいでしょ……」
果南「えー? 大丈夫だよ、別に同じ布団で寝たりしないんだし」
善子「そ、そんなつもりだったの?///」
果南「ちがっ……! あの、鞠莉なら勝手に入ってきてアレだから安心っていうか……!」
善子「……迷惑してたんだ?」
果南「ま、まあ……好かれるのは嫌じゃないし、いいんだけどさ」
善子「いいのね」
果南「1人で寝たいときもあるよね」
善子「なるほど」
善子「センパイは理事長が嫌い、と」
果南「違うって!? もちろん大好きだって!」
善子「ふーん?」
果南「もちろん友達って意味だからね? 昔から一緒にいたんだし」
善子「ほんと、センパイってギャルゲーの主人公みたいね」
果南「どういうことなのさ善子ぉ……」
善子「ヨハネだってば」 果南「そういえば、また新しいゲームやってるんだね」
善子「ええ、バトルフィールド1ってゲームなの。これは2チームに分かれて戦争をするの!」
善子「我が魔力を発揮することはできませんが、敢えて現代の機器を背負って戦いに赴くというのもまた一興。魔法のない世界であろうとも堕天使ヨハネが最強であることを全世界に示せるのです! くぅ……かっこいい!」
果南「ほえー……サバゲーってやつ?」
善子「まあ……そうなのかしら? グレネードとかライフルとか対戦車砲とか色々あって楽しいのよ! でもこれはチームで一緒に戦う色が強くて簡単に死にやすいから、もしそれが嫌ならCoDのほうがいいかも」
果南「ふむふむ。これは手元しか映らないの?」
善子「これはFPS(ファーストパーソンシューティング)って言って、要するに自分視点で戦うの。ゲームのキャラの目線が自分の目線っていうか」
果南「へー! キャラを後ろから見てるゲームしか知らないから、新鮮な感じだね!」
善子「人によってはこれが酔いやすいってこともあるから、勧めた人みんながハマるってわけじゃないけどね」
果南「おもしろいね。ね、もう少し続けてよ」
善子「ん、いいけど……」 ポリゴンの粗いホラーゲームの主観視点でポリゴン酔いして吐いた思い出 善子「ほら、こうやって建物の陰に隠れながら移動して……」
タッタッタッ
善子「敵が遠くに見えるのわかる?」
果南「ん……あの小さいの?」
善子「そう。で、引き金ボタンを押すと」
ズガンッ
【敵をキル】
果南「あ、倒れた」
善子「今ので1人キルしたわ。ま、堕天使ヨハネが魔力で威力を底上げし、確実に当たるよう補正をかけたので当然ですが」
果南「魔法のない世界で戦うのも一興……なんじゃなかったっけ?」
善子「つ、使えるものはどこでも使うの!」
果南「ふーん」
善子「ぐぬぬ……」 果南「でも、これ楽しそうだね」
善子「そう? まあ、センパイってサバイバル強そうだし、この系統のゲームとも合いそう」
果南「ほんと? ちょっとやってみたいな」
善子「いいけど……どうせならセンパイも買えばいいのに。そしたらネットでつないで一緒にできるから」
果南「へー! そういうのもできるんだ」
善子「BFは特にオンラインが盛り上がるゲームなの。多くの人が互いに撃ち合う音が聞こえたほうが、より臨場感も増すし」
果南「ちょっと興味あるなぁ。ねえ善子、他にもいろんなゲーム教えてよ」
善子「も、もちろん! センパイが言うならいくらでも!」
果南「うふふ、ありがとね♪」 ・・・
善子「あとはそうね、ウイイレとか、プロスピとか。スポーツ系のゲームもあるわ」
果南「スポーツなら分かるからやりたいかも。ダイビングはないの?」
善子「ない」
果南 ( ´・ω・`)
善子「い、いや……知らないけど、探せばあるかも……?」
果南 ٩(>ω<*)و
善子(そんなにダイビングが好きなのね……)
善子「あ、あとはホラーゲームとか」
果南「え」
善子「軽いホラーならルイージマンションとか、真面目に怖いのなら零とか……」
果南「ぁ……い、いやぁ、ホラーはちょっと」
善子「あらぁ? こわいの、センパイこわいの?」
果南「べ、別に怖いわけじゃないけどお!」
善子「じゃあやってみる?」
果南「ほ、ホラーを?」
善子「夏の夜だし……肝試しもいいじゃない」
善子「敢えて洋ゲーでもいいけど。DEAD SPACEとか」
果南「よ、よくわかんないよ〜……」
善子「でもでも、ねえ! 私、友達と徹夜でホラゲーとか、ホラー映画とかやってみたかったんだもん!」
果南「む……」
善子「ね? センパイ、せっかくだし」
果南(ど、どうしよう……)
>>188 果南「よ、よおし! やろう!」
善子「やった! センパイ大好き!」ムギュー
果南「!?」
善子「……って、やれば喜ぶ?」
果南「ま、まあ……後輩に好かれて嫌な先輩はいないし?」
善子「じゃあいいわね♪」
善子「……で、なにしよ? バイオハザードもあるし、さっき言ったDEAD SPACEもあるし、零もあるし」
果南「どれも知らないからなー……」
善子「ちょっと困ったわね……どれやってもセンパイいい反応しそうだから」
果南「……私で遊ぶ気だな?」 善子「ふふ、堕天使ヨハネの本性はいたずら好き、人の困った顔を見るのが何よりの魔力源になるのです。やはり天界から地に堕とされた闇の魔力は人間の苦しみ、恐怖を糧とするものなのね……ふふ、かっこいいわ」
果南「善子、小学生っぽい」
善子「ヨハネだから! あと、誰が小学生よ!」
果南「その、ちょっかいかけて構ってもらいたいって感じ?」
善子「ふんっ! バカにしていられるのも今のうちです。これからあなたをビビらせてビビらせて『ごめんなさいヨハネ様!』って言わせてあげるんだから!」
果南「くっ……」
・・・
善子「あーっはっはっは! ポクテごときが束になろうとヨハネに傷ひとつつけることはできないわ!」
ズガガガガガッ
果南「うわ……敵が気持ち悪い……」
善子「ほらほらほら、どうしたのかしら! 私はここよ、ここにいるわよ!」
果南「……」
善子「あっはっはっは! ほらそこ隠れてるでしょ!」
果南(善子が強すぎて怖くない……) 果南「ね、ねえ善子?」
善子「なあに?」ズガンッ!!ズガンッ!!
果南「このゲーム、やりこんでるの?」
善子「答える必要はない────じゃなくて、そうね。何周もやるくらいには」
果南「へー……じゃあもうどこから敵が来るか分かるわけだね」
善子「ええ、もちろん♪ 堕天使ヨハネの記憶力があれば敵のスポットポイントくらい造作もありません。ふふ……さすが私」
果南(ほんとに怖くない……) 果南「ねえ、ほかに怖いゲームないの?」
善子「怖いゲーム?」
果南「善子があんまりやりこんでないやつ」
善子「ヨハネだから」
善子「うーん……私があんまりやってないの、か」
果南「その方がホラー感あっていいじゃん?」
善子「なるほど……確かに、これは私やりこみすぎてアレだったかも」
善子「じゃあ>>196とかどう? これなら私もやりこんでないから怖いかも」 善子「SIREN……とか」
果南「さいれん……?」
善子「ええ、そうよ。これもさっきのみたいにゾンビ……じゃないけど、そんな感じの敵が襲いかかってくるわ」
果南「えぇ……でも善子、うまいじゃん」
善子「ヨハネだから。だけど操作性悪いし、日本が舞台だからかなり不気味で怖いのよ」
果南「うえぇ……なんかやだ」
善子「やだ!? センパイ、自分でヨハネがやりこんでないやつ選んだくせに!」
果南「私ホラー嫌なんだってば! 千歌に誘われてホラー映画見たとき一人もう泣きそうだったんだからね!?」
善子「へー?」
果南「と、とにかくやってみてよさいれんってゲーム!」
善子「はいはーい。あえてふるいやつにしましょうか」
果南「新しいのもあるの……」 善子「PS2は……ここだっけ」ゴソゴソ
果南「PS2……」
善子「だーいぶ昔のゲームだから」
果南「ってことは……」
善子「そう、かなり絵は荒い」
果南「ひぃ……」
善子「ま、やってみればわかるって♪」
・・・
果南「な、なんか人が……なに、ゾンビ!?」
善子「屍人(しびと)っていうのよ」
果南「死んだ人ってこと?」
善子「まあ、そういうこと。でも他のゲームと違ってこの屍人は倒しても時間が経ったら復活するの」
果南「えっ……!? それクリアできないんじゃ」
善子「それは大丈夫。目標地点にたどり着けばクリア、ってのが多いから」
果南「へー……なるほど。逃げればいい、みたいな感じなんだ」
善子「そうだけど、見つかってもアウトなステージもあるからなかなか難しいわ」
果南「やだな……ドキドキする系苦手……」
善子「ふふ、もう怖いくせに」
果南「こわいよ……」 屍人『ウァァア……』
果南「いやああ!ちょっとちょっと来てるって!!!」
善子「わ、わかってるわよ! 最初のシナリオは車に乗ればまず終了条件達成だから!」
ズガンッ!!
果南「撃ってきてるよ!?ねえ、ちょっと!!」
善子「警察だから当たり前でしょ!」
果南「なんで警察がゾンビになってるのさー!」
善子「村人ほぼ全員これよ!!」
果南「この村やだーー!」ユサユサ
善子「ちょっと揺らさないで!動かしにくい!」
果南「はやく、はやく鍵開けて!」
善子「わかってるってば!」
果南「あれ!? 乗ったのになんで動かないの!」
善子「車のキー刺さないといけないから……!」
果南「なんでそこをこだわるの!」
善子「わざとに決まってるでしょ!」
ズガンッ!!ズガンッ!!
果南「やだもう撃ってきてるぅう……」
善子「よしかかった……!」
キュルルルルルッ!!
ドスッ!!
果南「ひ、ひいた!? こ、これで……?」
善子「うん、いまので終了条件達成。次のシナリオに移るわ」
果南「うえぇ……無駄にリアルでこわい……」 善子「シナリオをクリアすると、次のシナリオの予告が流れるのよ」
果南「な、なるほど……」
善子「ひ、久々にやると怖いわね……」
果南「そ……そだね……」(クッション抱き締めながら)
善子「……ほんとに怖いのね?」
果南「だ、だから言ってるじゃん……怖いのだめなんだって……」
善子「ま、私がついてるから任せなさいって!
堕天使ヨハネが全部魔の力で浄化させてあげるわ」
果南「でもこの屍人って死なないんでしょ?」
善子「……まあ、ね」
善子「さて、次のシナリオからは視界ジャックを使って敵から隠れながら進むの」
果南「視界ジャック?」
善子「屍人の視界を盗み見る能力があるの」
果南「うぇ……なんか気持ち悪そう……」
善子「ま、まあ……それは、ね?うん」
善子「これで敵の視界をジャックして、こっちを見てないうちに通り抜けるなんてやり方が一般的ね」
果南「なるほど……」
善子「じゃあ、次のシナリオやりましょ」 ・・・
善子「だいぶ進めたけど、つぎは……」
果南「前田知子、第2日06時……」
善子「あっ……(察し)」
果南「わっ……今まで真っ暗で怖かったけど、このステージは綺麗でいい感じ」
善子「そ、そうね」
屍人『ヒャハハハハハ! アッハハハハハ!!』
果南「ひいっ!?」
善子「……」
果南「あ、あれ……走ってった。ムービーだから……?」
善子「さあ……」
【終了条件:「教会への道」へ到達。】
善子「……」
果南「今回はそこまで移動すればいいんだね」
善子「そうみたいね」 果南「なんでこれだけキラキラしてるの?」
善子「うーん……何か奇跡が起きたのかもしれないわね」
果南「この子だけ元の世界に帰れたとか……」
果南「あわわわ、屍人屍人!! 隠れて隠れて!」
善子「わかってる、わかってるって」
果南「見つかってない……?」
善子「っぽいわね。襲ってこないし」
果南「よかった……あの犬とか速くてこわいんだよ……」
善子「あ、ぬいぐるみ落ちてる」
果南「拾うとどうなるの?」
善子「別のシナリオのクリア条件が手に入るの」
果南「じゃあ終了条件達成しつつ探索も必要なんだ」
善子「そういうこと。だから尚更こわいのよこのゲーム」
果南「なるほど……」 善子「さて、あとはこの道を進めばクリアよ」
果南「ま、待って待って!そこ頭腦屍人いる!!!」
善子「ん」
果南「逃げて逃げて!」
善子「逃げてるってば、もう」
果南「危ないなあ……あんな近くで出てきたらびっくりするよ」
善子「まあね……でもあとはこの道まっすぐ行けばクリアだから」
果南「う、うん……ドキドキするなあ」
善子「よし、この木を倒して……」
ズズーン
善子「その門をくぐれば……」
【終了条件達成。】
果南「ほっ……ゲームオーバーしなかったね」
善子「逃げに徹したから、当然でしょう」 果南「ムービー入った」
善子「うん」
果南「あ、ここってさっき知子の両親が逃げてきた教会?」
善子「そうそう」
ドンドンドン
『お母さん、お母さん!あけて!お母さんあけてよ!』
果南「よかった……家族でまた合流できたんだ」
『お母さん!あけてよ!』
果南「早く起きてあげて! 屍人が来たら危な────」
『オカアサン、アケテヨ! オカアサン!』
『いやぁぁああっ!!』
果南「ぎゃぁあああぁぁぁああっ!!???」
善子「くっ……ふ、ふふふふ……ッ」
果南「な、なんで!? なんで! さっきまで普通だったのになんで屍人!!? もうやだこのゲーム!!!」
善子「流石に、このシーンはびっくりしてくれると思ってたわセンパイ!」
果南「うぇえぇえん……」 善子「あとは春海のシナリオね!あれをセンパイに見せてあげたいわ」
果南「これ以上怖いのはもうやだよ……」
善子「ちょ、ちょっと……泣いてるの?」
果南「うぅ……怖いの無理って言ってるのに……」
善子「わ……わかったわよ、ちょっと休みましょ」
果南「うん……」
善子「よしよし、大丈夫よセンパイ。堕天使ヨハネがついてるわ」
果南「ちょっとハグ……」
善子「えー……もう、ほら」
果南「……」ムギュー
善子「よしよし……」ナデナデ oyasu
nakimushi kananchan dakishimetai この善子ちゃんの家になら、
メガドラとエコーザドルフィンがあるんじゃないか? >>1
ゲーマーか?
SIRENやってたけどアノムービーはともかく内容よく覚えてるな hanamaru「zura〜」
ruby「pigy〜」
yoshiko「yoha〜」 果南「……ありがと、もう落ち着いた」
善子「ん」
果南「それにしても、ほんと怖いねこのゲーム!」
善子「無理してない?」
果南「ちょっと涙目になったくらいだから大丈夫だよっ」
善子「そ、そう……?」
善子「まあ、SIRENはね……PS3で外国人向けにリメイクされるくらいには人気なホラーゲームだし」
果南「……もしかしてそっちの方が怖くない可能性が」
善子「意外とそんなこともないわ。いろんな意味でリアルだから」
果南「ひぃ……ぅぅぅ」
善子「さて、ホラゲーは少し休憩しましょ。さすがに心臓もたないんじゃない?」
果南「ま、まあ……うん」
善子「じゃあ気分転換に何かする? ゲームでもおしゃべりでもおかし食べるとかでも」
果南「ん、じゃあ……>>230」 果南「ハグ……」
善子「ま、まだし足りないの?」
果南「んー!」
善子「は、はいはい……」ムギュー
果南「……」ギュウッ
果南「こわかったぁー……」
善子「ふふふ、さすがの私もなかなか……」
果南「こわかったよね? こわかったよね!」
善子「こわかったってば! どうせならもっとシナリオ進めたかったけど」
果南「もう十分すぎるほど怖がりましたって……ほんとに」
善子「センパイの意外な弱点発見ね。ククク、この堕天使ヨハネに弱点を晒したこと、後悔するがいいわ」
果南「わざと怖いことしたらぶっ飛ばす……」
善子「センパイの方がよっぽど怖いわよ……」 果南「そういえば、善子ってほんとにたくさんゲーム持ってるね。怖いのも楽しいのも独特なのも」
善子「まあ……そうね。何度も言うけど、唯一の趣味だから幅広く色んなものをね」
果南「じゃあ、週末とかは中古ゲームショップに?」
善子「よく行く! 不登校だった時は毎日通ってたわ! 思えばその時期に一気にゲーム棚が埋まったかもしれない」
果南「学校サボってゲームって……」
善子「ち、違うからね!? 勉強はずらまるが持ってきてくれてたプリントとかで頑張ってたし!」
果南「ふぅん……」
善子「信じてないわね!? 堕天使は嘘はつかないのよ!」
果南「ふーん……」
善子「ほんとに信じてない!?」 善子「ていうかもう0時なのね」
果南「まだ0時なんだ……」
善子「このままSIRENやるなら朝までかかりそう……だけど、やる?」
果南「やんない」
善子「ですよね」
果南「そろそろ寝る?」
善子「えっ……」
果南(そんな、せっかくのお泊まりなのにもうこんな時間に寝ちゃうの? 寂しい…………みたいな顔しないでよ……)
善子「冗談だよ、まだまだ夜はこれからだもんね!」
善子「そ、そうよセンパイ! くだらない冗談で堕天使を驚かす暇があるなら何して遊ぶか考えましょ!!」
果南「はいはーい♪」
善子「ふふ、えへへ」 下着丸見えバスローブの果南にハグされるとか嫉妬ファイヤーすぎる kowagaru kananchan ni hagu saretara
osoroshii power de doutai mapputatsu ni saresou… (gakuburu) 実は押し入れには80年代のアーケード機rom基板が眠っている 果南「でも、ゲームもそろそろ疲れちゃった」
善子「まあ……帰ってきてからずっとやってたわけだしね」
果南「なにする?」
善子「ん……でも、私の家ってゲーム以外になにも無いし……」
果南「うーん……千歌や曜が私の家に来た時ってなにしてたかなあ」
果南「なんか夜通し喋ってたような気がする」
善子「よ、夜通しおしゃべり!」
善子(なにそれ!すっごい友達っぽい!)
果南「そ! たいした内容もないのに、ずーっと喋ってたなぁ」
果南「それだけねもう楽しくて、寝たら終わっちゃうからって」
善子「なるほどねぇ……」
善子(現に今の私がそれなんだけど! だからゲームやり続けようとしてたわけだし!)
果南「ふふん♪」ナデナデ
善子「な、なんで撫でるの!」
果南「なんか可愛い気配を感じたからかなー?」
善子「な……なにそれ」
果南「さあねー?」
善子(くっ……見抜かれてる……) 果南「ほらほら、ハグしよう? ほらほら」
善子「ハグ魔だ、ハグ魔がいるわここに……」
果南「減るもんじゃないし」
善子「私よ心臓がすり減るわよ……」
果南「ドキドキしちゃうのかな?」
善子「言うなー!」
果南「あはは、かわいいなあもう」
善子「ぐぬぬぬ……」
果南「私さ」
善子「……ん?」
果南「ハグって仲良しの証っていうか、気持ちを伝え合えるものだと思うんだ」
善子「どういう、こと?」
果南「ハグしたら、お互いのあたたかさがわかるじゃん?」
善子「まあ、そうだけど」
果南「そしたら気持ちも伝わるじゃん」
善子「それはちょっと分かんない」
果南「わかるよ! ほら、ヤンキーが河原で喧嘩してお互いを認め合うような」
善子「その例えもおかしくない? どちらかというと、格闘家が拳を合わせるだけで互いの考えを交わす、みたいなんじゃないの?」
果南「あ、それだそれ、うん!」
善子「テキトーすぎでしょ……」
果南「まあまあ、そんなこと言わないでさ〜」
善子「ほんとにただのハグ魔なだけじゃ……」 果南「まあまあ、ほら! ぎゅーっと」ムギュー
善子「……返さないわよ?」
果南「えっ!? 返してよハグなんだから!」
善子「し、知らないっ! もう後ろから抱きしめてればいいじゃない、私もたれかかるから!」
果南「むぅ……まあ、それでもいいけどさあ」
善子「……ん」トサッ
果南「よしよし……」
善子「……」
果南「よし……よしよしこ」
善子「ヨハネだってば! あとそれ絶対言うと思った!」
果南「ふ、ふふっ……あはははっ」
善子「なんなのよ、よしよしこって!」
果南「ごめんごめん〜」
善子「まったく……私はヨハネなんだから」
果南「はいはーい♪」 タイトルは一年生と遊ぶになってるけどヨハ…よしこ編終わったらるびまるとも遊ぶのかな 善子「んー……センパイあったかいから、ちょっと眠たくなってきた」
果南「明日は休みだし、そろそろ寝る?」
善子「でもぉ……」
果南「またゲームできるよ」
善子「うー……」
果南「ほら、明日はまた別のゲーム教えてよ。協力して遊べるやつとかさ」
善子「そうね……なら、モンハンとか……いい、かも……zzz」
果南「ふふ、よしよし……」
果南「あ」
果南「私どうやって寝たら……」 〜翌朝〜
善子「んぅ……んー……」
善子「……あれ……? いつの間に寝たんだっけ」
善子「覚えてない……けど、まあいっか。どうせまた寝落ち……」
果南「すぅ……すう……」
善子「って、なんでセンパイ私の隣で寝てるのよ……」
善子「布団用意しなさいよ、まったく……」
善子「……」
善子「は?」
善子「はぁぁああ!!!??」 ・・・
善子「……とりあえず抜け出したけど」
果南「すぴー……zzz」
善子「……どうしよ」
果南「起こしても起きないし……うーん」
善子「まだ8時半だし……ゲームして起きるの待と」
カチッ
善子「何しよ……久々に怒首領蜂でもやろうかしら」
善子「ちなみに大往生のほうね」
善子「ノーコンティニューでクリアしてやるわ!」 大往生まで持ってるとかヘビーなゲームヲタというかすごくマルチにやるんだな 善子「……」カチカチカチ
シュボボボボボ
善子「あ、コンボ切れそ……っし切れてない大丈夫!!」
善子「…………」
善子「さすがに緋蜂はやばい……っ」
果南「今度は何やってるのー?」ポンポン
善子「あっ」
チュボーン
果南「……あれ?」
善子「……」
善子「コンティニューしてでもクリアするぅぅぅうう……」(涙目)
果南「な、なんかごめん……」 よっちゃんならR-TYPEU2週目だってノーミスクリアできるのかな ・・・
善子「起きたのねセンパイ」
果南「さっきはごめん……」
善子「あれくらいで死ぬ私の腕が悪いのよ。久しぶりにやったしね」
果南「そ、そっか……? でも、善子ってほんといろんなジャンルやるんだね」
善子「ヨハネね。ま、意外とどのジャンルも楽しめてるから」
果南「ほえー! すごいなあ、ゲームに関しては苦手とかないんだね」
善子「ふふふ、天才ゲーマーヨハネの力、見せてあげるわ!」
果南「もう何回も見せてもらったよ〜?」
善子「まだまだ見せ足りないんだもの」
果南「あはは、じゃあまたあとで見せてもらうとして、まず朝ごはんにしようか」
善子「朝……は食べないから」
果南「食べないと力でないぞー? ほらほら、一緒に作る!」
善子「そんな暇あったらゲームやりたい……」
果南「つべこべ言わない!」 ・・・
善子「あたたかい味噌汁がおいしい……」ヨハー
果南「やっぱり朝ごはんは味噌汁と焼き鮭だよね!」
善子「センパイ、料理うまいのね」
果南「まあ、普通のごはんならね。海の家でやるようなのはあんまりうまくできないんだ」
善子「ふうん。でもやれば出来そうだけど」
果南「まあ、堕天使の涙よりはおいしいもの作れるかな〜」
善子「なんでよ!? あれおいしいじゃない!」
果南「えー……」
善子「おいしいわよ!」 ・・・
善子「さ!ゲームやるわよ」
果南「うん! 次は何を教えてくれるのかなん?」
善子「次は協力して遊べるのがいいわね。モンハンでもGEでも討鬼伝でもなんでもあるわ!」
果南「どれも分かんないけどね」
善子「ふふ、全部一緒に遊べるゲームだから、きっと楽しいわ。初めてよ、狩りゲーを誰かと一緒にやるのは」
果南「悲しい……」
善子「憐れむなっ!」
果南「あ、あはは……ま、今日は私がいるから!」
善子「そうねっ♪ さあ堕天使ヨハネとあなたの二人、超協力プレイでクリアするわよ!」
果南「はいはーい! すぐ死んでも怒らないでね!」 善子ちゃん、朝ごはん食べないで運動部は危ないからちゃんと食べよう
善子編乙乙、ルビまるも楽しみ 〜数日後〜
果南「あれから善子とはよくゲームで遊ぶ仲になったんだ」
果南「時々遊びに行ってゲームさせてもらって、私もちょっとハマりそうかも♪」
果南「そしたら私もゲーム買ってオンライン?ってやつで善子と超協力プレイでクリア目指しちゃうぞ!」
果南「で、それはいいんだけど────」
果南「1年生ってまだ2人いるんだよね」
果南「当然仲良くならなくちゃだ!」
果南「さて、次は誰を遊びに誘ってみようかなん?」
>>282
善子以外の1年生
善子「ヨハネだってば!」 果南「よし決めた! 次はマルと遊びに行こっと」
ダイヤ「次は花丸さんに決めたんですの?」
果南「うん! 善子の次によく知らない子ってマルかなーって思ったからさ」
ダイヤ「なるほど、それはそうかもしれませんわね」
果南「でしょ? だから、次の昼休みに図書室に行って誘ってみようと思うんだ」
ダイヤ「? なぜ図書室ですの?」
果南「善子が前に言ってたんだけど、マルって図書委員なんだって。ダイヤ、生徒会長なのに知らなかったの?」
ダイヤ「えっ!? ま、まさか! もちろん知っていましたとも、ええ、当然ですわ」
果南「ほんとに?」
ダイヤ「あ、当たり前ですっ! 小さな頃から知っているわたくしの妹のような子なのですから」
果南「あー……それもそだね。じゃあ、ダイヤお姉さん? マルと遊んでもよろしいでしょーか」
ダイヤ「ん……おほん。ええ、よくってよ」
果南「……ぶふっ」
ダイヤ「!?」
果南「ふふ、ちょっとキャラおかしくない?」
ダイヤ「な、なぜですかっ!? わたくし演技がかりすぎていましたか!?」
果南「かなりねー♪」
ダイヤ「むう……勉強が必要ですわね」
果南「ふふ、それじゃあマルのところ、いってみよっかなん♪」 〜図書室〜
花丸「はい、それでは図書カードに名前と学年、クラスをお願いしますずら」
生徒「はい…………はい、書けました」
花丸「それでは貸し出し手続きができました。返却期限は今月末なので、忘れずにお願いしますね」
生徒「ありがとうございました」タタタッ
花丸「……ふう」
果南「マル、お疲れ様〜」
花丸「わっ! ……か、果南ちゃん?」
果南「やっほー」
花丸「ど、どうしたずら? 図書館に、珍しいですね……?」
果南「ふふ、ちょっと用があってね」
花丸「というと、本を借りに? タイトルかジャンルを言ってくれればマルが見つけてくるずら!」
果南「おっ! マルは優しいね」
花丸「図書委員ですから!」エッヘン
花丸「果南ちゃんの望むものを見つけてくるよ♪」
果南「ふふ、それじゃあ……>>286」 エグゼイドネタ急にぶっこんで来てたなw
安価なら下 果南「駿河湾の生き物が乗ってる図鑑とか、ないかな?」
花丸「す、駿河湾限定は分からないけど、お魚図鑑ですね! 待っててください!」
果南「あはは、ごめんね〜……」
果南(さて、どうやって誘ったものか……)
・・・
花丸「お待たせずら! 地方別に獲れる魚、生息してる魚が分けて紹介されてるお魚図鑑です!」
果南「わ、すごいね! こんな図鑑あったんだ」
花丸「うふふ、果南ちゃんの望みに叶うといいけど……」
果南「ううん、ばっちりだよ! ありがとう、マル♪」ナデナデ
花丸「わわっ!?/// あ、あの……ま、マル、お仕事があるからこれでっ///」
果南「あ、行っちゃった」 果南(うーん……どうしようかなあ)ペラリ
果南(善子のときは直接言ったけど、マル、遠慮っていうか……うん)
果南(だから遊びに誘う前にその、好感度ってわけじゃないけど、接しやすい形にはしたほうがいいかと思ったんだけど────)
花丸「……」←カウンターで読書中
果南「あれじゃなぁ……」
果南「どうしたものか……」 花丸(それにしても……どうしたんだろう、果南ちゃん)
花丸(マルが図書委員になってから、初めて……だよね?)
花丸(それに用があるって、お魚図鑑……何か違和感ずら)
花丸(もしかして図鑑は何か別の要件を隠すためのカモフラージュ……?)チラッ
果南「!」
果南「……♪」ニコッ
花丸「……!///」
花丸(ど、どうしたんだろう……?///) 果南「……よし、やっぱり普通に話しかけよう」テクテク
果南「まーるっ」
花丸「か、果南ちゃん! どうしたの?」
果南「あはは、ちょっと一人で読むのは寂しくてさ」
花丸「ん……いいけど、まると一緒にいても面白くないと思いますよ……? まる、あんまりおしゃべり上手じゃないし……」
果南「隣にいるだけで私は楽しいけど……ダメ、かな?」
花丸「う、ううん、大丈夫!」
果南「ほんと? よかった〜! それじゃあ、ここ……お邪魔するね」
花丸「はいっ」 花丸「……」ペラリ
果南「……」ペラリ
果南(取りあえず隣まで来たけど……どうしよ)
花丸(果南ちゃん、おらの隣に……やっぱり、何かあるのかなぁ?)
果南(でもなあ……このまま遊びに誘って緊張させちゃってもなあ)
果南(難しく考えすぎなのかなあ……)
花丸(難しい顔してるずら……? 何か言いたいことがあるなら、話してほしいな……)
花丸(先輩だけど、同じチームで同じユニットの仲間なんだから、相談してほしいずら。マルが相談役に釣り合うかは、別だけど……)
かなまる((どうしたらいいんだろう……)) 花丸「……ねえ、果南ちゃん」
果南「! な、なに? マル」
花丸「……なにか、あったずら?」
果南「えっ……とぉ、なにかって?」
花丸「マル、わかってるんだよ? 果南ちゃん、普段は本読まないし、図書室に来ても図鑑を……って、不自然です」
果南「ぐっ……」
花丸「果南ちゃん……マルじゃ、だめ?」
果南「だ、だめって……?」
花丸「マルは、果南ちゃんに、もっと頼ってほしいずら。まだおらは1年生だし、果南ちゃんからしたら妹っていうか……友達って呼べるほど近い存在じゃないかもしれないけど」
花丸「マルは果南ちゃんのこと大好きだから、ちゃんと話してほしいずら」
果南「ま、マル……」
果南「……うん、ありがとう。ごめんね、私……マルがそんなに私のこと考えてくれてるなんて、思ってなかった」
花丸「ううん、分かってくれたならいいんですっ」 花丸「それで、なにをそんなに悩んでいたの?」
果南「うん、それがね」
果南「マルを遊びに誘おうと思ってたんだ」
花丸「……へ?」
果南「ん?」
花丸「あそびの、おさそい?」
果南「うん。ふたりでなんだけど」
花丸「……」
果南「ま、マル……?」
花丸「そんな」
花丸「そんなことであんなに悩んでたのーーー!!」
果南「わ、ちょっ!? こ、ここ図書室だからっ」
花丸「まる、まる、すっごい心配してたんだよ!? 何かあったのかなって、大丈夫かなって!」
果南「ご……ごめん、そんな誤解をさせてたとは……」ナデナデ
花丸「もう! 誘うくらい普通にするずらっ!」
果南「ごめんなさい……ちょっと緊張してたんだ、マルに遠慮されたらと思って」
花丸「そ、それは……むむ」
果南「あ……やっぱり、そう?
花丸「そんな……そんなことはないよ? その、二人きりって、ちょっと恥ずかしいなって……///」
果南「……じゃあ、遊ぶの、オッケー?」
花丸「もちろんっ」
果南「!! やったっ!」 果南「もー……すんごい悩んじゃってたよ〜……」
花丸「まるもすっごい悩んじゃったずら……」
果南「あはは、お互い様って感じだね?」
花丸「むう……そういうことにしておくずら」
果南「手厳しいなぁ〜……」
花丸「うふふ、でも誘ってくれて嬉しいです。善子ちゃんも仲良しなの、ちょっと羨ましかったから」
果南「ほえ?」
花丸「善子ちゃんから聞いたんだ。お泊まりしていっぱいゲームして遊んだって」
果南「あ、そうなんだ。うん、いっぱい遊んだんだよ」
花丸「それじゃあ、今度はまると一緒に遊んでほしいずら♡」
果南「うんっ!」
花丸「それで……なにをして遊んでくれるんですか?」
果南「うーん……それがちょっと悩んでるところなんだけど、>>303とかどうかな?」 oyasu
shiohigari no fuzei tanoshimi zura よしまるびぃ+かなんでモンハン4人プレイしてほしい
善子と果南が超協力プレイでクリアしてやるぜ!っていうの聞いて羨ましがるるびまる付けて 果南「潮干狩り行こうよ!」
花丸「し、潮干狩りずら?」
果南「そ!」
花丸「でも潮干狩りってシーズンは春なんじゃ……」
果南「ふふん、うちの親がちょっとしたコネを持っててね」
花丸「……?」
果南「確かに潮干狩りって春先がシーズンで、夏はあんまりやったないんだけど、その理由は色々言われてて……」
花丸「あ、知ってるずら。夏はアサリが傷みやすいとか、潮の引きが小さいとか、アサリが毒性を持つとか……そういうことですよね」
果南「そうなんだけど、毒性のプランクトンを食べるからなんだよ。しかもそれって季節関係なくて、ちゃんと検査してれば一年中できるんだよ」
花丸「ほわぁ……すごいずら! 果南ちゃん、物知りです!」
果南「ふふ、海に関してはマルにも負けない自信があるよっ」
花丸「えへへ、おらも負けないようにお勉強しなきゃ」
果南「私に勝てるかなん?」
花丸「がんばるびぃ、ずら♪」
果南「……で、潮干狩り、どう?」
花丸「ぜひ!」
果南「ほんと? よかった!」
花丸「……ちなみに、ふたりで?」
果南「あ、うん。そのつもりだったけど……」 花丸(ふ、ふたり!? あわわ、あわわわ……ま、まさか誰もいない海で────)
果南『マル、ここなら誰もいないよ? ふふ』
花丸『お、お姉さまぁ……っ///』
花丸(なんて展開に〜〜っ!?///)
果南「おーい……まるー……?」
花丸「ハッ! お、おら夢を見てたずら?!」
果南「大丈夫……?」 果南「それじゃ、この週末遊ぼうか!」
花丸「は、はいっ!/// えと、学校が終わってからは……遅いですし、ね」
果南「さすがにね〜……満潮だろうし。ダイビングするならいつでも大丈夫だけど」
花丸「だ、だいびんぐ……溺れて死んじゃいそうずら……」
果南「あはは、そんなことないって! 私が一緒にちゃんとついてるし、酸素ボンベもあるから呼吸も大丈夫だよ」
花丸「そ……それじゃあ、潮干狩りのあとにさせてもらおうかな……?」
果南「いいね、それ。マルのダイビングデビューかぁ」
花丸「ちょっと緊張しちゃうずら……♪」
果南「ふふ、それじゃあ今週末はたくさん遊ぼうね」
花丸「はいっ! よろしくお願いしますずら」 〜土曜日〜
花丸「今日もいいお天気ずらー♡ 日差しがすごいから、日焼けしないように長袖も用意して来ました♪」
花丸「あとはスポーツドリンクと、麦わら帽子と────お菓子ずら♡」
花丸「で、果南ちゃんのおうちは海岸沿いに歩いていけば分かるって言ってたけど……」
花丸「……どこずら?」
花丸「このまま歩いて行っても千歌ちゃんのおうちの旅館だし…………」
ドドドドドド…
花丸「わあ……うぉーたーすきー、だったっけ。未来ずら……!」
花丸「うふふ、おらもあんなのに乗れたら楽しいんだろうな〜」
ドドドドドド…
花丸「……こっちに来てる?」
マルー!
花丸「えっ……こ、この声は」
『まーーーるーーーー!』
花丸「か、……果南ちゃん!?」
果南「おーまーたーせー!」ドドドドドド!! ・・・
果南「お待たせ、マル!」
花丸「な、なんでここに!? どうしたの!」
果南「なんでって、迎えにきたに決まってるじゃん」
花丸「ずら〜!?」
果南「さ、乗って乗って! その可愛い服、濡れちゃ良くないからレインコート着てね! 私持ってきてるからさ」
花丸「ぁ……は、はい! 果南ちゃんはウェットスーツ……?」
果南「まあ、これなら濡れても平気だし、日焼けしないしね」
花丸「なるほど……」
果南「まあ……色気は犠牲にしてる気はするけど」
花丸「ずらぁ……」 ・・・
果南「さて、着てきたね」
花丸「はいっ」
果南「じゃあ……ゆっくり乗ってくれるかな」
花丸「の、乗れるかなぁ……? ひっくり返ったり……」
果南「私がちゃんと抑えてるから大丈夫だよ」
花丸「ず、ずら……」プルプル
果南「ほーらはやくっ!」バシッ
花丸「ずらぁああっ!?」グラッ
ガシッ
花丸「あ、あぅあぅ……」
果南「大丈夫?」
花丸「危うく落ちるところだったずら……」
果南「大丈夫みたいでよかったよかった」
果南「それじゃ、いったんうちに寄るからしっかりつかまっててよ! 結構速いから!」
花丸「は、はい! おら、うぉーたーすきー初めてずら!」
果南「ふふ、ジェットスキーっていうんだよこれ」
花丸「ぁれ……ま、間違えてました……///」
果南「っし! いくよっ!」キュルルルルル
シュボボボボボ……ッ
花丸「わ、わ、わ! 動き始めてるずら……!」
果南「一気に加速するからー!」
花丸「えっ……果南ちゃん、いま、なんt──
ブオオオオーーーン!!!! ──てぇぇぇぇえええええええええええええええええ!!????!!!!」 〜果南ちゃんち〜
花丸「ぜぇ、ぜぇ……ふう、はあ……ふう……」
果南「んー! ひっさしぶりにバイクで走ると気持ちいいねー!」
花丸「し、死ぬかと、思っ……おもっ、です……」
果南「あはは、2回目乗ったら癖になるよ〜」
花丸「もう、乗りたくないずら……」
果南「帰りもこれで送るからね」
花丸「ずら……」 果南「荷物はここに置いてていいからね」
花丸「あ、はい。ありがとうございます」
果南「で……潮干狩りの荷物は……」
果南「バケツ2個と、新品の軍手、熊手と……」ゴソゴソ
花丸「わあ……すごいずら!」
果南「んー?」
花丸「ウェットスーツがいっぱい……! それに、サーフボードも!」
果南「あはは、うちはダイビングショップだから。その傍ら、サーフボードも貸し出してたりするんだよ」
花丸「すごいずら〜!」
果南「マルも気になるならやってみる?」
花丸「そ、それは遠慮しておきます……」
果南「そう? ふふ、やりたくなったらいつでも言ってね♪」 花丸「果南ちゃん、まるはこのお洋服で大丈夫ずら?」
果南「少しでも濡れるのが嫌なら、ジャージとかの方がいいかなぁ……って思うけど」
花丸「少しくらいなら、大丈夫だよ。果南ちゃんはそのままで行くの?」
果南「うん、私はこのままかなー」
花丸「なら、まるも揃えた方がいいずら……?」
果南「えっ!? そんな、ダイビングじゃないんだし大丈夫だよ! それにマルの服装、とっても似合ってるしさ」
花丸「ほ、ほんと? えへへ、恥ずかしいずら…///」
果南「ほんとほんと! 千歌もこれくらいオシャレに気を使ってくれるといいんだけどな〜」
花丸「千歌ちゃん……?」
果南「ううん、なんでも! さ、行こっか、海岸までは船で行くからね」
花丸「おふね! 果南ちゃん、すごいずら〜」 ・・・
ドドドドドド……
花丸「ふわーーっ! 未来ずら〜〜! 果南ちゃん、未来ずらよ〜!」
果南「あはは、はしゃぎすぎだよ〜? 小さな船なんだしさ」
花丸「でも文明の利器ずら! 漕いだり帆を張ったりしてないのに、こーんなに速いなんて!」
果南「マルにとってはなんでも未来なのかな♪ じゃあさっきのジェットスキーも未来なの?」
花丸「未来ずら! ……でも、ちょっと怖いです」
果南「運転の仕方教えてあげようか?」
花丸「えぇっ!? う、ううん……」
果南「あはは、本当に怖いみたい? ごめんごめん」
花丸「だ、大丈夫! うん、大丈夫」
果南(帰りはゆっくり送ってあげよう……) ・・・
花丸「ついたずらーーーっ!」
果南「うん、ついたよ!」
花丸「でも……お客さん、いない……ですよ?」
果南「んふふ、そりゃあね。秘密の海岸だからさ、ここ」
花丸「ずら!?」
果南「誰も知らない。私やここの管理してくれてる人しか知らないんだ」
花丸「はわ……と、いうことは……ほんとのほんとに二人っきり……ずら?」
果南「そ!」
花丸「はわわわわわ……」
果南『ほら、もう逃げられないよ? まるの可愛い声、もっと聞きたいな』
花丸『あぅあぅ……お姉様ぁ……///』
花丸「はわわわわわ……///」
果南「まるー……? 大丈夫……?」 ・・・
果南「軍手よしこ!」
花丸「軍手よしこっ」
果南「熊手よしこ!」
花丸「熊手よしこっ」
果南「帽子よしこ!」
花丸「帽子よしこっ」
果南「それじゃあ潮干狩りを始めるよ!」
花丸「はーい!」
果南「まず潮干狩りはね、浅瀬を熊手で掘り掘りします」ザクザク
花丸「はい!」ザクザク
果南「普通に潮干狩りに行くと浅瀬は基本取り尽くされてるけど、ここは秘密の場所だから……ほら」
果南「もう3個見つかった」
花丸「わあ……すごいずら! マルも1つ見つけましたっ」
果南「でしょ! 天然のアサリはもっと沖の方で潜りながら掘ると見つかるんだ」
花丸「沖……は、でも、まるはこの格好だから……」
果南「だから私が行ってくるよ♪」
花丸「すみません……お願いしますずらっ」
果南「うん! 浅瀬は頼むね!」
花丸「はい!」 花丸「わわ、ほんとにたくさん採れる……」
花丸「こんなに採らせてもらったら……後で、ちゃんとお金払わないといけないね」
花丸「それで、今夜はアサリのお味噌汁ずら……♡ あとは酒蒸しとバター焼きとパスタも美味しいね────えへへ♡」
花丸「たくさんのアサリ、おっきなはまぐり。どれもまる大好き♡ 果南ちゃんの好きなサザエはさすがに見つからないけど……おひるご飯は、まるが頑張ってアサリのお味噌汁を作ってあげようと思います♡」ザクザク
ガキッ
花丸「ずら……?」
花丸「何か引っかかってる……」ザクザク
花丸「えっ……こ、これって……!!」
浅瀬で潮干狩り中のまるが掘り当てた謎のものとは!?
>>334 wetsuits de shiohigari suru kananchan sukebe de iine!
korya maruchan mo meromero dawana 1単語だけほんとに英語にするのやめろw
読みずれえわ 果南「体調がよくなくってぇ〜……」
花丸「本日はお休みしますずら」
ごめんなさい oyasumi
zenkai shite mata saikou no
kanazura wo misete kudasaizura 花丸「こ、これは……な……謎の壺っぽいもの!」
花丸「善子ちゃんから聞いたことがあるずら……」
花丸「壺は見つけたら割るものだって!」
ポイッ
ゴトン…ゴロゴロ
花丸「……割れないずら」
花丸「砂浜だから、ずら? むむむ……」
花丸「とりあえずあとで果南ちゃんにも見てもらうずら♪」 ・・・
花丸「ふー……たくさん取れたかな?」ガサガサ
花丸「うん♪ カゴいっぱいずら♡」
ザバーン
花丸「きゃっ!」
ザザザザ…
花丸「び、びっくりしたぁ……ちょっと大きな波だっ…………た……」
『……』
花丸「ひっ!?」
花丸「わ……わかめのばけものずら!?」
わかめのばけもの『……』ズルズル
花丸「ひいぃ! こ、来ないで! 来ちゃダメずら!!」
わかめのばけもの『……』ズズズズ…
花丸「あわわわ……」 花丸「に、逃げなきゃ……!」ダッ
わかめのばけもの『……』ズルズル
花丸「ぁ……でも、ここは果南ちゃんの船がないと……」
花丸「うぅ、おらは船の運転できない……」
花丸「か……果南ちゃーん! 果南ちゃん、どこずら〜!!」
「はーい?」
花丸「えっ!? か、果南ちゃん! 果南ちゃんどこずらー!」
「ここだよー!」
花丸「ど、どこ……?」
「ここだってば!」
花丸「……ま、まさか……」
わかめのばけもの『……』バサッ
果南「ほらここ!」
花丸「……」
果南「マル?」
花丸「……」フラッ
果南「うわぁっ!? ま、マル! マルー!」 ・・・
花丸「う、うーん……」
果南「あ……気がついた?」
花丸「はれ……? まる、なにしてたんだっけ……」
果南「いきなり倒れたからびっくりしたよ〜……」
花丸「そ、そうだったっけ……うう、よく思い出せないずら……」
果南「よしよし、もう少し寝ててもいいよ?」ナデナデ
花丸「へ?」
花丸「……ひざまくら?」
果南「うん♪」
花丸「ぇぇええっ!?///」
果南『ふふ、まる……私のお姫様♡』
花丸『お姉様……♡』
花丸「はわわわわわ……///」
果南「ま、まる……? 大丈夫……?」 百合妄想はげしい花丸ちゃんもかわいい
まあそんな本も読んできたんだろう 花丸「あ……そうだ! ねえ果南ちゃん、さっきこんな壺を見つけたんだけど」
果南「んん? ……なんか見覚えあるな」
花丸「そうなの?」
果南「……あ、やっぱりだ。ほらこの裏、かなんって書いてるでしょ?」
花丸「……ほんとだ。じゃあこれ、果南ちゃんの壺?」
果南「まあ、そうなんだよねぇ……あはは。私が昔宝物を詰めてこの海岸に隠してたんだ」
果南「ずーっと忘れてて、いま見て思い出したくらい」
花丸「そうなんだ……中にはなにが入ってるの?」
果南「気になる?」
花丸「……少し」
果南「仕方ない、教えてあげよう!」
花丸「ずら!」
果南「この中にはね、>>370が入ってるんだよ」
花丸「ずら〜!?」 果南「この中にはお父さんが入ってるんだ」
花丸「ずら〜!?」
花丸「ほ、ホラー!? それとも果南ちゃん、まさかお父さんをころし……ひぃいい!?」
果南「違う違う違う!ちがーーーう!」
花丸「ううう……」ガタガタ
果南「違うったら!」
花丸「じゃ、じゃあなにが入ってるの!」
果南「お父さんの、まあ……思い出みたいなもの」
花丸「え……?」
果南「お父さん、昔からすぐ身体壊して倒れちゃってさ。もういつ会えなくなってもおかしくないくらいだったんだ」
花丸「……」
果南「でもこれがあればお父さんがいつも一緒だよ、ってお父さんがあるものをくれて」
果南「だからこの中にはお父さんが入ってるんだよ」
花丸「ずら……じゃあ、果南ちゃんのお父さんは……」
果南「今日も元気にダイビングショップで店番してるよ♪」
花丸「生きてるずらか!!!!!」
果南「え? うん、もちろんじゃん。勝手に殺さないでよ〜」
花丸「果南ちゃんの言い方に問題があるずらー!!」 花丸「それで、お父さんがくれたものってなあに?」
果南「お父さんが作ってくれたお守り」
花丸「おまもり……?」
果南「うん! 私、よく海に行くから……水難から守ってもらえるようにって作ってくれたんだ〜」
花丸「ふわあ……すごいずら! でも、そんな大切なものを壺に入れて隠しちゃって大丈夫なの?」
果南「うん、本人が生きてるしね」
花丸「そういう話なのかな……」
果南「それに海に置いてあるからこそ、この内浦では水難事故が起こらずに済んでるって私は思ってる」
果南「このお守りが、私だけじゃなくて内浦に住む人みーんなを守ってるんだよ」
花丸「ふふ、ちょっとかっこいいずら♪」
果南「ふふん! なんたって私のお父さんの手作りだからね」
花丸「やばいずら〜!」
果南「ふふーん! ……と、そろそろ船でうちに帰らないと。アサリが傷んじゃう」
花丸「あ……ほんとずら! アサリは採ったらすぐ塩抜き、ずらっ」
果南「よく分かってるね! さ、帰ろっか」
花丸「ずら〜」 chottoshinpai dattakedo umakusabaitazura!
oyasura sutekina anka sabaki zura 〜果南の家〜
花丸「帰ってきたずら〜……」
果南「まるー」
花丸「?」
果南「はい、麦茶だよ」
花丸「あ、ありがとうございます! んく、ごく……ぷはっ!おいしいずら〜……♡」
果南「うんうん! 海で一仕事した後の麦茶はさいこーだね!」
花丸「果南ちゃん、おじさんみたいずら」
果南「!? な、なんで!?
花丸「なんでって……そんな風に感じたから?」
果南「むむ、そんなこと言うマルにはこうだー!」ガシッ
花丸「ずらっ!?」
果南「こちょこちょこちょこちょ〜!」
花丸「はわっ!? ちょ、ひゃめっ……ぁはははははっ!」
果南「まだまだーー!」
花丸「ひゃ、っ……やめ、っ……ずらぁああ〜〜〜〜〜!!///」 ・・・
花丸「うー……」
果南「ふう……楽しんだ楽しんだ♪」
花丸「ぐすん……」
果南「さ、アサリの砂抜きするよ!」
花丸「あ……はい!」
果南「やり方は簡単だよ」
花丸「水を張ったザルを用意して……」ザバッ
果南「そこにアサリを入れて」ザラザラザラ…
花丸「アサリの量と水の量から計算したお塩をいれて……」パサッパサッ
果南「あとは数時間放置だね」
花丸「これでおいしいアサリが……」
果南「でも夏場は傷みやすいから短めでいいんだ。といっても3時間くらいはつけとかないといけないけどね」
花丸「ずら〜」
果南「アイス食べよっか」
花丸「!!」 果南「もぐもぐ……」
花丸「んー……冷たくておいしい!」
果南「ふはあ……やっぱり夏はガリガリ君だよね」
花丸「ガリガリ君もスーパーカップも大好きずら〜♡」
果南「まさか一人で2個も食べるとは……」
花丸「ガリガリ君はあとで食べますっ」
果南「それはいいんだけど……お腹壊さないでよ?」
花丸「は〜い♡」モグモグ
果南「それ食べたら、また海に出よっか」
花丸「海れふか?」ムグムグ
果南「うん! まだまだ時間あるし、ダイビングでもやろーよ」
花丸「ふぁいびんぐっ! やりひゃい! いきまふ!」
果南「あ、あはは……わかったけど、スプーン咥えながら喋るのはやめようね?」
花丸「えへへ……おら、ちょっと興奮しちゃったずら〜」
果南「ふふ、じゃあ行こっか!」
花丸「まる、まだアイス食べてるずら〜!」 本当にマルちゃんと縁側でアイス食べたいから果南ちゃんそこ代われ ・・・
果南「それじゃあウェットスーツは……うん、これかな? まるの身長のサイズ」
花丸「ふわあ……初めて着ます……」
果南「ちょっときついけど頑張って! 最初は中身をひっくり返すようにして足から入れてくと着やすいよ」
花丸「う、うん……!」イソイソ
果南「そうそう、ゆっくり足通して……」
花丸「んん……あ、かかと出たずら」
果南「じゃあもう片方も……うんうん、うまいうまい」
果南「そしたら腰のあたりまで引き上げて腕を入れて……」
・・・
花丸「き、着られた……」
果南「どう? 苦しいところない? いちおう身長にあったフリーサイズだから大丈夫だと思うんだけど……」
花丸「胸がきついです……」
果南「……ほんと?」
花丸「はい……その、とても苦しいずら……」
果南「……胸のサイズ、わかる?」
花丸「えっと……ボソボソ」
果南「……わかった、別の探すよ」
花丸「うう……///」 ・・・
花丸「これならぴったりふぃっとずら!」
果南「ほんと? しゃがんだりしても苦しくない?」
花丸「大丈夫です!」
果南「そっか、ならよかった〜」
果南「それじゃ、また船に乗って海に行くよ! ボンベはもうそこに用意してあるから、先に船に乗ってて!」
花丸「運ぶの、まるも手伝うよ?」
果南「でも重たいし……」
花丸「なら……軽いのだけ、手伝います」
果南「それじゃ、頼もうかな? ボンベに取り付けるチューブがあるから、それ持っていってくれるかな」
花丸「はーい!」テテテテ
果南「ふふ、可愛いなあ♪」 〜海〜
花丸「うぅ……重たいずら……」ズッシリ
果南「あはは……まあ、海に入れば気にならなくなるから大丈夫だよ」
花丸「すきゅーばだいびんぐ? は、海の中でも息ができるなんて……未来ずら〜」
果南「そんなに未来かなぁ……? ま、とにかくやってみよ! 船の場所はすぐ分かるように目印つけてるから安心だよ」
花丸「あわわ……ドキドキしてきちゃった」
果南「ふふ、私がついてるから大丈夫。手、つなぐ?」
花丸「う、うん……」ギュウッ
果南「ボンベ側を外に向けて座って、背中から落ちる感じで海に飛び込むの」
花丸「こわいずら……」
果南「ふふ、大丈夫大丈夫! 一緒にいこ!」
花丸「えっ?! ま、まるまだ心の準備が────」
果南「3! 2! 1! ────ごーっ!」グイッ
花丸「ひゃあああっ?!」
ドボーン ゴボゴボ……
花丸「ぶくぶくぶくぶく……」
花丸「んんー!」
花丸(こわいずらこわいずら……うう、すごいぼこぼこしてて目が開けられないずら〜……!)
ポンポン
花丸(ん……?)
果南「……」ユサユサ
花丸(ぁわ……)パチ
花丸「………………!!」
花丸(ふわぁ〜〜〜〜!!)
花丸(すっごいずら〜!)
果南「……♪」ニコッ
花丸「……♡」ニコッ
花丸(綺麗ずら……♡ さっきまで怖かったのに、もう怖くなくて、音も聞こえない……)
花丸(海の中ってこんな……本で読んだより素敵なんだ……♡) 花丸「……♡」
果南(あはは、マル、喜んでくれてるみたいでよかった♪)
果南(すごい目がキラキラしてるよ♡ 海の中は初めてって言ってたし────無理もないよね?)
果南(そういえば梨子ちゃんも最初は驚いた顔してたっけ……?)
果南(今度はAqoursの全員で海に潜るのもいいかも♪ 海にちなんだ曲とか考えたりしてさ)
果南(となると、センターは曜とか似合うかも? )
果南(魚たちのパーティとか、周りを海で囲まれた────そんなマリンブルーなステージで歌って踊って)
果南(ふふ、すごく素敵だなあ♡)
花丸「……♪」
果南(おっと……マルを放ったらかして考え事しちゃダメでしょ私!) 果南(さて、マルにもっと綺麗な場所に連れてってあげないと♡)
果南「……」グイグイ
花丸「?」
果南(こっちついてきて!)クイクイ
花丸(はい!)コクコク
ゴボゴボ…
果南(ふふ、こっちは海藻とかがちょっと多いけど、そのぶん隠れ住む魚がたくさんいるんだよね〜)
果南(マルが見たら喜ぶかな? ふふ、喜ぶといいなあ♪)
花丸「んー! んんーー!」バタバタ
果南「?」
花丸(未来ずら〜〜〜〜!!)キラキラ
果南「……♪」 ・・・
花丸「すっっっごい綺麗だったずら!」
果南「ふふ、そうでしょ? 気に入ってくれたかなん?」
花丸「だいぶいい感じずら〜♡」
果南「じゃあハグしよっ!」ムギュウ
花丸「えへへ、果南ちゃん冷たいずら〜」ムギュー
果南「あははっ! マルもびしょ濡れだよ〜?」
花丸「あわわ……帰ったらお風呂はいらなきゃ……」
果南「そだね! このままだと髪が傷んじゃうし、早く戻ってシャワー入ろっか」
花丸「うんっ♪」 果南「あ、そうだ」
花丸「?」
果南「お風呂、せっかくだし千歌のとこ借りる?」
花丸「ずらっ!?」
果南「うちの店のシャワー調子悪いの忘れてたんだよね……いや、家の方なら大丈夫なんだけどさ」
花丸「千歌ちゃんのところを借りたら、一緒に入れるずら?」
果南「えっ?! ……ま、まあ、そりゃあ?」
果南「まあほら、別にわざわざ二人で入るほどじゃないし、そういうもんでもないし! うちのお風呂でもいい?」
花丸「むむむー……」
果南「それとも、千歌のとこ借りる? どうせ船でいけるから砂抜きの時間には間に合うよ」
果南「どうする?」
花丸「困ったずら……」
果南「じゃあコイントスで決めよっか」
花丸「こいん?」
果南「財布に入ってたコインでね♪ ────ほっ!」ピンッ
お風呂、どうする?
私の家?千歌のとこ?
>>400 パシッ!
果南「コインは……表。千歌のとこだね」
花丸「千歌ちゃんの温泉……合宿以来ずら!」
果南「私はほぼ毎週借りに……」
花丸「そんなに……?」
果南「どうせ暇だし、昼間に海に潜って、上がったらお風呂借りてそのまま千歌と遊んだり……曜もよく来てるから一緒に遊んだり、梨子ちゃんも引っ張ってきて遊んだり」
花丸「遊んでばっかりずら」
果南「ぐっ……」
花丸「果南ちゃん……宿題はちゃんと終わったの? 善子ちゃんもゲームしてばっかりらしくて、今度見てあげるんだけど……」
果南「だ、大丈夫だよ! ちょっとずつやってる、ちょっとずつ」
花丸「じー……」
果南「さ、さーて! 船飛ばすよー!」
花丸「それはだめずらーー?!」 〜十千万〜
果南「ちょっと千歌に挨拶してくるよ。先にお風呂はいってて〜」
花丸「あ、それならまるも……」
果南「いいよいいよ! 私もサッと顔だしてすぐお風呂いくからさ」
花丸「う、うん……わかりました」
果南「それじゃ、すぐいくから〜」テテテテ
花丸「……」フリフリ
花丸「……えっと、さっき千歌ちゃんのお姉さんに聞いた場所は……うん、あっちずら」
花丸「それにしてもおっきな旅館ずら……」
花丸「お部屋も広くて綺麗で、海がすぐ近くで……」
花丸「合宿……楽しかったなあ。ふふ、またやりたいな♪」
花丸「今度はどんな合宿になるかなぁ? みんなでまた海で遊んで、海の家のお手伝いして、今度はまるもお料理してみようかな、なんて」
花丸「ふふ、楽しいことばっかり考えちゃうずら♡」 ・・・
花丸「ここがお風呂……かな? あ、そうみたい」
花丸「ウェットスーツは船に置いてきたけど、あはは……海水まみれずら」
花丸「んしょ、んしょ……」ヌギヌギ
花丸「中に着てるのが水着っていうか、すぽーつうぇあ? っていうのだからまだ脱ぎやすくてよかった……」
花丸「……さて、お風呂いただきます……♪」 ガラガラガラ…
果南「おまたせー!」
花丸「ふへー……」グデーン
果南「あれ……マル?」
花丸「ふぁ……かなんひゃーん」
果南「あはは、もうノンビリしちゃって……」
花丸「あったかくて気持ちいいずら〜♡」
果南「ふふ、そうでしょ? だから私もいっつも借りにきちゃうんだ〜♪」バシャー
果南「ん……いい湯加減♪」チャプ
果南「隣、失礼するよ」ザプッ
花丸「はぁ〜い」
果南「っ……はああ〜! しみるー!」
花丸「おじさんずら」
果南「なんだとっ!」
花丸「でも、まるも同じ声出ちゃったから……///」
果南「……ふ、ふふっ」
花丸「えへへ〜」 果南「今日、どうだった? 潮干狩りとダイビング」
花丸「どれも楽しかったです! アサリもいっぱいとれたし、果南ちゃんが海の中いろんなところ案内してくれたし」
花丸「週明けにルビィちゃんと善子ちゃんにもお話ししてあげなきゃって思いました♡」
果南「ふふ、そっか! それなら私も案内した甲斐があったよ。二人で遊べて私も楽しかったしさ」
花丸「そういえば、どうして二人っきりで遊ぼうって?」
果南「ん……まあ、簡単だよ。私自身が一番繋がりっていうか、関わりが薄いのって1年生でしょ?」
花丸「むぅ……そう、なるのかなぁ? まるはユニットで一緒にいるからあんまりそんな感じはしなかったですけど」
果南「でも、なんとなくそう思ってさ。だからせっかくだし仲良くなろう!と思って誘ったの」
花丸「善子ちゃんとはゲームで遊んだって聞いたずら」
果南「うん、善子ってゲームすごいんだね。私一回も勝てなくてさー」
花丸「そうなんだ……まるの知らない善子ちゃんずら」
果南「あれ、もしかして嫉妬?」
花丸「うん」
果南「あはは、冗談冗談……えっ!?」
花丸「ふふ、冗談ずら♪」
果南「あ、あはは……あはは〜……」
花丸「じゃあ、今度はルビィちゃんと遊ぶつもり?」
果南「うん、そう思ってるよ。ルビィはダイヤの妹だから知らない子じゃないけど、ずいぶん会ってなかったしね」
花丸「それじゃあ、ルビィちゃんもいっぱい遊んであげてほしいずら! きっと喜ぶよ〜」
果南「ふふ、ありがとうマル♪」ナデナデ
花丸「えへへ〜♡」スリスリ miterudakede kankoukibun ni hitaretazura
oyasura ∫∫( c||^ヮ^||♪
ノcノ,,・o・,,ノレ ♡
`¶cリ˘ヮ˚)|♡ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています