凛「扇子をシュッてするヤツ」 [無断転載禁止]©2ch.net
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凛「ふんふんふーん♪」スキップ
「あれ?凛ちゃん?」
凛「にゃ?」
穂乃果「偶然だねー♪」
凛「穂乃果ちゃん!…何で浴衣着てるの?」
穂乃果「町内会で納涼週間ってのを始めたみたいでね、その期間はお店とかで浴衣着てほしいって言われて」
凛「のーりょーしゅーかん?」 穂乃果「うん、暑いからみんなで涼しくなるようにしよう…みたいな、穂乃果もよく分かんないけど」
凛「へー、じゃあ穂乃果ちゃん毎日浴衣なの?」
穂乃果「お店に出る時はね、今もちょっと買い出し頼まれちゃって」
凛「大変だにゃぁ…でも穂乃果ちゃん浴衣姿すっごく可愛いから人気者になりそうだね♪」
穂乃果「そうかなぁ…えへへ♪ありがとう♪凛ちゃんもおでかけ?」 凛「うん!練習用のスニーカーがちょっと滑りやすくなってきちゃったから新しいの買ってきたの」
穂乃果「そっかー♪穂乃果もそろそろ買わないとだけど…お小遣いが…」ガックリ
凛「お菓子いっぱい買うからだよぅ…」
穂乃果「凛ちゃんだってラーメンいっぱい食べてるじゃん」
凛「凛はスポーツ用品買う用にちゃんと残してるもん」
穂乃果「うっ…穂乃果より計画的に使ってるのね…」ガーン
凛「凛は無駄遣いしない主義にゃ」 海未「おや、二人共、こんな所で奇遇ですね」
凛「にゃ!海未ちゃん♪海未ちゃんも浴衣だにゃ!」
海未「ええ、納涼週間らしいのでお父様から和の心を改めて感じるように出来るだけ着るようにと言われて」
穂乃果「流石海未ちゃん!日本人形みたい!」
海未「褒めてるんですかそれ…」
凛「あ、扇子も持ってる」
海未「ええ、団扇だとお祭の感じが出てしまうので」 凛「凛も扇子欲しいなぁ」
海未「ふふ、この辺りならどこでも買えますよ」
穂乃果「凛ちゃんは無駄遣いしない主義じゃなかったのー?」ニヤニヤ
凛「うっ」
海未「おや、そうでしたか、凛は偉いですね。穂乃果も見習ってほしいものです」
穂乃果「返り討ちにあった!?」ガーン
凛「へへーん♪」 海未「そうですね…日舞の練習用に安価な扇子がいくつかあるのでよかったら家に来ますか?」
凛「くれるの!?」
穂乃果「いいなぁ〜」
海未「はぁ…仕方ありませんね、あげられるかどうかは分かりませんよ?」
穂乃果「ぃよしっ!」
凛「買い出しはいいの?」
穂乃果「……あ、やばっ」 海未「何してるんですか全く…」
穂乃果「次!次の時に貰うから!それじゃ!」ダッ
海未「穂乃果!浴衣で走ると危ないですよ!」
穂乃果「大丈夫大丈夫!うわっ、とっとっと!?」
凛「やれやれだにゃ」
海未「じゃあ行きましょうか」
凛「うん!」 翌日、部室
凛「しゃららーん♪」ヒラヒラ
ことり「わぁ♪可愛い〜♡」パチパチ
凛「えへへ♪こんな感じだよね♪しゃららーん♪」ヒラヒラ
海未「全然違いますけど…まぁ喜んでもらえたので」
凛「あ、そうだ、あれやりたい!扇子をシュッてするヤツ!」
花陽「シュッ…?」
にこ「全然分かんないけど…」 凛「えー、ほらシュッてして的に当てて点数競うヤツ!」
真姫「扇子でダーツでもするの?」
ことり「海未ちゃん分かる?」
海未「もしかして投扇興でしょうか…?」
ことり「とーせんきょー?」
海未「ええ、お座敷遊びの一つですね」
花陽「とう、せん、きょう…あ、これかな?」カタカタカタ にこ「あーなんか小さい時テレビで見たかも…」
凛「にこちゃんは今も小さいにゃ」
にこ「アンタに言われたかないわよ!」クワッ
真姫「扇子しかないけど出来るの?」
海未「まぁ…蝶と枕の代わりになるものがあれば…多分」
にこ「ちょう?」
ことり「枕?」 花陽「えっと…この的が蝶で下の箱が枕だね」
真姫「ピエロの帽子みたいね」
ことり「木の枕って硬そう…」
凛「やろーよー」
にこ「何で代用するのよ」
凛「えっと…お菓子の箱と…ボトルキャップの人形!」
ことり「うーん…それっぽいと言えばそれっぽい…のかな…」
凛「海未ちゃんシュッて出来る?」 海未「え?ええ…まぁ家にもあったので…少しは」
にこ「大丈夫かしら」
真姫「なんとなく予想は出来るけど…」
花陽「得点の一覧もあるんだねぇ…はぇぇ…難しそう」カチカチ
海未「えっと…こう持ってですね」
凛「うんうん!」
海未「こう…シュッと」シュッ
凛「おおっ!」 ガッ
コロン
パタン
凛「当たった!」
真姫「やっぱり全部倒れたけど?」
花陽「えっと…のわき?−30点です」
凛「マイナス!?」
海未「ええ、枕を倒すのは基本的にダメなので」 ことり「お菓子の箱じゃすぐ倒れちゃうね…」
にこ「やめやめ、部室にあるものじゃ出来ないわ」
花陽「そろそろ絵里ちゃん達も生徒会の会議終わる頃だし練習の準備もしなきゃだね」
凛「えー…がっかりだにゃー…」 翌日、海未宅
海未「……」
凛「という訳で」セイザ
穂乃果「とーせんきょーを」セイザ
希「やりにきましたー」セイザ
海未「凛はともかく、なんで穂乃果と希まで」
希「だって面白そうやし」
穂乃果「穂乃果も扇子をシュッてやりたい!」
海未「ええ、そうでしょうね」ウンウン 凛「凛が誘ったの!」
海未「ええ、ええ、そうでしょうね」ウンウン
穂乃果「あるんだよね!?」
希「テレビで見た事あるけど本物は初めてやわぁ♪」
凛「ワクワク♪」
海未「凛、持ってますよね?扇子を貸してください」
凛「はいっ♪」
海未「ありがとうございます」パシン ペシッペシッペシッ
凛「にゃっ」
穂乃果「ほわっ」
希「んなっ」
海未「来るなら来ると言って下さいまったく…今出してきますから正座のまま待ってて下さい」スタスタ
凛「怒られたにゃ…」
穂乃果「扇子って思ったより痛いね…」
希「今少しの辛抱や…」 ーー
海未「お待たせしました」ゴトッ
凛「おおっ!」
希「なんや厳かな箱やね」
穂乃果「それより正座解いていい?」
海未「何言ってるんですか、投扇興は床に置いて正座で行う遊びですよ」 穂乃果「……」
希「……」
凛「……」
海未「では早速準備しますね」
希「……」
凛「……」
穂乃果「そろそろ足やばいんだけど…」ボソッ 海未「ではまず私が見本を見せますね」
凛「う、うん」
海未「まず扇子はこう持ちます、でこんな風に蝶目掛けて…」
シュッ
コツンッ
パサッ
凛「おぉー昨日と全然違…ひうっ!?」ビリビリ 希「的が落ちたのに立ってるやん…いてて、重しでも入ってるん?」ビリビリ
海未「ええ、蝶の台座の部分に少し……この配置ですと…匂宮ですね、これで5点です」
穂乃果「い、一番点数高いのってどんなの?」ビリビリ
海未「夢浮橋といってこう…枕と立った蝶の上に扇子がかかる形ですね」
穂乃果「何点なの?」
海未「100点です」 凛「100点!?」
希「クイズ番組の最終問題みたいな点数やな…」
海未「とはいえ、他にも-30点から95点まで幅はあるのでこれが出れば確実に勝てるとまでは言えませんよ」
希「なるほど奥が深いんやね」
海未「本来なら1対1ですがまぁ今回は3人でローテーションしてください、私は審判をしますので」 凛「わ、分かったにゃ」ドサッ
希「け、けどその前に」ドサッ
穂乃果「あ、足が」ドサッ
海未「はぁ…だらしないですねまったく…」ヤレヤレ 翌日
海未「ーーということがあったんです、全くあの3人は…」ヤレヤレ
絵里「ねぇ海未」
海未「なんでしょうか?」
絵里「私も今度お邪魔していいかしら?私もとーせんきょーやってみたいわ」
海未「……」
絵里「……やっぱりダメ?」
海未「……好きにしてください」ガックリ 乙
のぞほのりん可愛い
投扇興やりたい絵里ちゃん可愛い SSはショートストーリーだからこういうのでいいんだよ みんな可愛くて和む
オチで子供っぽさ出してくるエリチカすき こういうの毎日読みたい
とーせんきょーけいおんアンソロジーのゆゆ式作者の奴で見た覚え
乙です 昔炎のチャレンジャーかなんかでやってたの見たな
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