花丸「ずらああああああぁぁぁぁ!!!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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千歌「みんなー!!!ありがとー!!!」
千歌「ここでー重要なお知らせがありまーす!!」
ライバー「おおおおおおぉー???」
曜「なになにー??」
善子「なになにー??」
千歌「じつはー」
梨子「実はー?」
千歌「じつはじつはー」
ルビィ「実は実はー??」
千歌「残すところー...」
千歌「あと1曲となってしまいましたー!!!!!」
3年生「えええええ!!?」
ライバー「ええええええええええぇぇぇ!!?!!?」
その刹那である、国木田花丸はぶっとんだ あまりの衝撃であった
会場にいるライバーたちより
傍にいるどのメンバーより
彼女は驚いた
驚きのあまりぶっとんだ
すでに彼女の脚は地に着いていない まずは会場のステージ裏をぶち破る
彼女の故意ではない、驚きが全て力へと変換されている
ドゴッ ドゴッ ドゴッ
扉を貫き、トイレを粉砕し、とうとう会場の外まで彼女は到達した
しかし国木田の勢いは止まることを知らない
まるで松浦が運転したSLの瞬きのごとく、有象無象を通り越し、ぶち破り、時には避けられ
ずらぁぁああああああああ!!!という声と共に地上を駆け抜ける
体だけではない、音すらぶっちぎりである そしてとうとう彼女は名古屋の域を出る
それもそのはず、もう誰にも彼女を目で追い、認識することはできない
一機の人工衛星が未確認高速物をとらえる
そう、国木田花丸(15)だ
とらえたとしても、たかが人工衛星、それがいったい何なのかは理解できない
研究が必要だ、国木田分類学の誕生だ しかし唯一わかること
どうやらあれは西に向かっているようだ...となるとこのままでは
やはり...
ライバーならば気づくだろう
彼女の体は海老反りのまま、なんと神戸へと向かってるではないか 気が早すぎる
まだセカンドライブツアー名古屋1日目すら終えてもいないのだ
気もはやければ、彼女の体もまた、速さという点に至っては劣らない
そうこうしているうちに神戸にたどり着く
ずらぁぁああああああ!!!とわけのわからない声なのか音なのか、不明の空気の波が街中を体と共に駆け巡る
ここで不思議なことに気づく、国木田自身が国木田自身のことに気づく なぜ...
どうして...
マッハの中で自分の身なりを見返す国木田
なんと、衣服に傷ひとつないのだ
バスト83の兵器を露にしたまま日本中を旅したならば、別の意味で有名人になってしまう
朦朧とした意識の中ではあるが、とある不安がよぎった...露出狂になってしまうのではないかと
しかし安心、衣服はある...そこに、確実に ドルルルルルルルル
工事現場のような音をたてながら、さまざまな建築物、有象無象を蹴散らす国木田
このままでは神戸の会場が危ない
しかし時既に時間切れ
会場と呼べるそれは、そこにはもう存在しない
跡すら残さず、塵すら残さず そこで疑問
彼女は神戸の会場へは行っていない...体はとうにそこからは通りすぎている
すでに国木田の体は日本の大陸すら飛び出そうとしている
ならなぜ、あるはずのそれは存在しないのか
国木田は犯人ではないのか? 否、これもまた国木田の成したこと
乗りに乗ったその体は、その地に足を踏み入れたら最後
速さより生み出される空気の波
ずらぁあああ!の発声により生み出される波
スケベなボディから生み出される波
すべての波長が凶器となり、ずったずったと辺り一面の景色を粉砕していくのだ その犠牲者は、神戸会場も例外ではない
マッハをも超えるスピードの中、国木田はその日のライブを思い出していた
汗も滴る良いマル、とはよく言ったものである
彼女のそれはもう、コンクリートをも貫く弾丸の雨となりホモサピエンスに襲い掛かる
彼女の汗で逝けるとならば本望という者もいるだろう
だが現実は厳しい
そのファンのほとんどは名古屋にいるのだから 国木田は目を瞑る しょせん人は一人ずら
何者をも寄せ付けないその存在は
やがて神をも凌駕する存在となり
最後にはそう
彼女は光となったのだ
国木田の伝説 完 さり気なく出てくる名作SS
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています