花陽「かき氷」 [無断転載禁止]©2ch.net
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ガラッ
穂乃果「いらっしゃいませー!」
絵里「こんにちはー」ヒョコッ
花陽「お邪魔しまぁす」ヒョコッ
穂乃果「あ、絵里ちゃん、花陽ちゃん!」
花陽「あ、穂乃果ちゃんだ」
絵里「今日は穂乃果が店番してるのね」 穂乃果「うん、もうすぐ夏祭りあるでしょ?それでお母さん、町内会の集まりに行ってて」
花陽「そういえばもうすぐなんだ」
絵里「夏祭り、今年も楽しみね」
穂乃果「絵里ちゃん去年とかも行ってたの?」
絵里「当たり前じゃない、私そこまで堅物じゃないわよ…」 穂乃果「いやぁ絵里ちゃんみたいな美人が歩いてたら目立ちそうだからなぁと思って」
花陽「確かに」ウンウン
絵里「そんな事ないわよ、それにそんなに周りの人なんか見てないでしょ?」
穂乃果「あー」
花陽「うーん…屋台ばっかり見てるかも…」
穂乃果「だねー」アハハ 穂乃果「そういえば珍しい組み合わせだけど今日はどうしたの?」
花陽「午前中は真姫ちゃんもいたんだけどね」
絵里「次の衣装に使うアクセの材料を買うのに付き合ってもらってたのよ」
花陽「で、お昼ご飯のあとにブラブラしてたら涼しそうな旗が見えて…」
絵里「そうそう」 穂乃果「涼しそうな旗…?あぁかき氷の旗かぁ」
絵里「だからついつい入っちゃったってワケ♪」
穂乃果「なるほどねぇ、休みの日なのに偉いねぇ…」シミジミ
花陽「穂乃果ちゃんだって店番してて偉いよ?」
穂乃果「いやぁ…お母さんいないし、雪穂も朝から図書館で勉強とか言って出かけちゃったし…」
絵里「そういえば亜里沙も同じこと言ってたわ」 花陽「2人とも受験生だもんねー、私も凛ちゃんの勉強よく見てあげてたなぁ」
穂乃果「私は海未ちゃんに怒られまくってたなぁ…」ゲンナリ
花陽「あはは…」
絵里「毎日ちゃんと勉強してないからよ」ヤレヤレ
穂乃果「うぅ…耳が痛い…そんなことより!2人とも何食べるか考えてる?」 えりぱな「あっ」
穂乃果「もぅ、穂むらは涼むための休憩所じゃないんだからね」
絵里「ごめんなさい」クスッ
花陽「こうやってよく見たら夏っぽいメニューにちゃんと変わってるんだねー」
穂乃果「まぁねウチは老舗だから」ドヤァ
絵里「あんこ飽きたって騒いでるのは誰だったかしら」
穂乃果「そ、それとこれとは別だよっ」アセッ 絵里「そういう事にしておくわ♪じゃあ、私はこの宇治金時で」
穂乃果「はーい、ありがとうございまぁす♪」
絵里「花陽は?」
花陽「おはぎください!」クワッ
絵里「…かき氷食べるんじゃなかったの?」 花陽「……」
穂乃果「……?」
絵里「……?」
花陽「おはぎ2個ください!」クワッ
穂乃果「なんで増えたの!?」 穂乃果「お待たせしましたぁ♪絵里ちゃんの宇治金時でーす、特別に出来立ての白玉多めだよ」
絵里「わっ…そんな悪いわよ」
穂乃果「お父さんがちょっとサービスしていいって言ってたから気にしないで♪」
絵里「そう…じゃあお言葉に甘えて有難く頂くわ♪」
花陽「……」モグモグモグモグ 穂乃果「花陽ちゃん美味しい?」
花陽「……♪」モグモグコクコク
絵里「さっきご飯食べたばっかりなのによくそんな大きなおはぎ二つも食べれるわね…」
花陽「お米は別腹です!」
絵里「そ、そう…あ、美味しい♪」シャクシャク
穂乃果「穂乃果もなんか食べよっかなぁ、おとーさーん」パタパタ 絵里「店番してるんじゃなかったの…?」シャクシャク
花陽「自営業だからそういうとこ緩いのかな」モグモグ
絵里「あぁ…そういえば穂乃果のお母様も前にお団子食べてたわね…」シャクシャク
ガガガガガ
花陽「OKもらえたみたいだね」
絵里「このかき氷作ってる音ってなんかいいわよね」シャクシャク
花陽「確かに夏らしい音かもしれないね」 穂乃果「おまたせ!」
絵里「別に待っては無いけど…何もかけないのそれ?」
穂乃果「かかってるよぅ、みぞれだったら食べていいって言われたから」
絵里「みぞれ…?」
花陽「知らない?ガムシロップだけかけたかき氷の事だよ」 絵里「それ美味しいの?」
穂乃果「まぁたまに食べたくなる感じかなぁ」シャクシャク
絵里「へぇ…」シャクシャク
花陽「ご馳走様でしたぁ」
穂乃果「えっ、もう?2個食べてたよね!?」
花陽「すごく美味しかったから♪」 穂乃果「なるほどー、絵里ちゃんはゆっくりだね。溶けちゃうよ?ていうか下の方溶けてるよ…」シャクシャク
絵里「だってキーンってなるの嫌じゃない」シャクシャク
穂乃果「それでこそかき氷でしょ」シャクシャク
絵里「そういうものかしら」
穂乃果「そういうもーーんっ!んー!」ジタバタ ガラッ
雪穂「ただいまー」
亜里沙「おじゃましまぁす」
花陽「あ、こんにちはー」
雪穂「あれ、花陽さんに絵里さん、こんにちは」
絵里「2人とも勉強お疲れ様」
亜里沙「花陽さんこんにちはー、お姉ちゃん、偶然だね」 雪穂「お姉ちゃん何してるの…」
穂乃果「かき氷食べてる」シャクシャク
雪穂「店番してるんじゃなかったの?」
穂乃果「してるよー、全然お客さん来ないしお父さんが食べていいって言ったから。雪穂こそ何で店から入って来たの?」シャクシャク
雪穂「亜里沙がかき氷食べたいって言うから」
穂乃果「なるほど」
雪穂「亜里沙ちょっと待っててね。おとーさーん、ただいまー」 亜里沙「…穂乃果さんのかき氷何もかかってないよ?」
絵里「これはみぞれっていってガムシロップがかかってるのよ」
亜里沙「ハラショー…氷だけ食べてるみたい…雪穂ー、みぞれ食べてみたいー!」
穂乃果「……」ジィー
花陽「……」ジィー
絵里「な、なによ…妹にちょっとかっこつけるくらいいいじゃない」オロオロ 花陽「そういうものなの?」クスクス
穂乃果「まぁ気持ちは分かるよ」クスクス
絵里「もぅ…笑わないでよ」
雪穂「お待たせ、ほんとにみぞれでいいの?」
亜里沙「うんっ!」
雪穂「まぁ亜里沙がいいならいいけど…」
ガガガガガ 亜里沙「お姉ちゃんはもう用事終わったの?」
絵里「ええ、もう少し涼んだら帰るつもりよ」
亜里沙「じゃあ亜里沙も一緒に帰ろうっと」
花陽「勉強はもういいの?」
雪穂「どこかの誰かさんみたいにダラダラしてないから少しずつでも大丈夫なんです。はい、亜里沙」
亜里沙「ハラショー…やっぱり何もかかってないみたい!」 穂乃果「むっ!今の穂乃果のこと!?」
雪穂「えー別にーお姉ちゃんの事とは言ってないよー」
亜里沙「んー!お姉ちゃん!みぞれ美味しいよ!」シャクシャク
絵里「亜里沙、そんなにペース早く食べたら…」
亜里沙「っっ!?」キーン
絵里「ほら…全くもう」 雪穂「亜里沙、お茶飲んだら治るよ。そういえばかき氷の頭痛ってアイスクリーム頭痛って言うんですって」
花陽「あ、なんか聞いたことある」
穂乃果「え、かき氷なのにアイスクリームなの?」
雪穂「アイスでもなるって事でしょ」
穂乃果「アイス食べて頭キーンって…なる?」
絵里「さぁ…そんなにアイス食べないし」
花陽「あんまりパクパク食べないからじゃないかなぁ?」 穂乃果「じゃあかき氷頭痛でいいじゃん」
雪穂「私に言われても、私が決めたんじゃないんだし」
亜里沙「美味しいのにキーンってなっちゃう…りょうやくはくちににがし?ってこういう事?」
雪穂「全然違うよ亜里沙…」
亜里沙「む、ことわざはやっぱり難しいよ…」シャクシャク
絵里「雪穂ちゃんは食べないの?」
雪穂「あ、私は買ってあるアイスを後で食べるんで」 穂乃果「アイスなんか残ってたっけ?」
雪穂「えっ」
穂乃果「んー……あ」
花陽「何か思い出した?」
穂乃果「……」ムムッ
亜里沙「穂乃果さん?」シャクシャク 穂乃果「…箱に入ってるやつだよね」
雪穂「そう…だけど…」
穂乃果「朝、空き箱が捨ててあったような…」
雪穂「えっ!私食べてないよ!」
穂乃果「穂乃果も食べてないよ!?」
雪穂「……ちょっとお母さんに電話してくる」ガタッ
絵里「あらら…」
花陽「よくあるよね…」 亜里沙「ごちそうさまでした」ペコリ
穂乃果「お粗末様です、亜里沙ちゃん気に入ってくれた?」
亜里沙「はいっ!とっても美味しかったです!」
穂乃果「良かった♪」
絵里「穂乃果が作ったんじゃないけどね」
穂乃果「作り方一緒なんだからいーのー。器下げちゃうね」カチャカチャ 亜里沙「お姉ちゃんはもう帰る?」
絵里「亜里沙に合わせるわよ?花陽はどうする?」
花陽「私はもう帰ろうかなと思うけど」
亜里沙「花陽さんともお話ししたいから亜里沙も帰ろうかなぁ」
絵里「じゃあ支払い済ませるからちょっと待っててね、穂乃果ー」
穂乃果「はいはーい、あ、もう帰る?」 絵里「ええ、お会計お願い」
花陽「私もお願いします」
穂乃果「はーい」
花陽「雪穂ちゃんは?」
穂乃果「めちゃくちゃ怒ってる」アハハ…
絵里「よっぽど楽しみにしてたのね」
穂乃果「なんか見たことないのだったし…はい、お釣り」 絵里「ありがとう、ご馳走様穂乃果」
花陽「ご馳走様でした」
亜里沙「ごちそうさまでした!」ペコリ
穂乃果「ありがとうございましたー、雪穂ー亜里沙ちゃん帰るってー」
雪穂「もう、ありえないし!」ムスッ
穂乃果「やっぱりお母さんだった?」 雪穂「同じの買ってきてもらう事になった、亜里沙、今日はありがとう」
亜里沙「ううん!雪穂に教えてもらってばっかりだっから亜里沙こそありがとうだよ♪」
絵里「それじゃ」
穂乃果「はーい、また明日の練習で」
花陽「お邪魔しました」ペコリ
亜里沙「お邪魔しました♪」ペコリ 亜里沙「かき氷美味しかったぁ、お姉ちゃんは何食べたの?」
絵里「宇治金時よ」
亜里沙「うじきんときー?」
絵里「ふふっ、次来た時に教えてあげるわ」
花陽「はっ!?」
亜里沙「どうしました?」
花陽「私…かき氷食べてない!」ガーン
絵里「えっ今更!?」ガーン 乙ハラショー
妹の前では見栄っ張り絵里ちゃんかわいい ほー、いいじゃないか
こういうのでいいんだよこういうので ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています