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千歌「ダイヤさん!わ、わたし……わたし、ダイヤさんのことが―――」 [無断転載禁止]©2ch.net
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2017/07/29(土) 00:59:43.10ID:qtKH9ZkJ
???「ダーイヤさん♪私は誰でしょうかー?」
ダイヤ「千歌さん、廊下でいきなり目を塞がないで下さい。危険ですし、もう驚きませんからね」タメイキ
千歌「えっへへー……ごめんなさい」テレテレ
ダイヤ「まったく、いつもそう言って……」

私がダイヤさんに毎日ちょっかいをかけているからなのか、それとも鞠莉さんがずっと前からイタズラしていたからなのか、私がちょっかいを出す度に溜息を吐いて軽くお説教をする。
でも、説教をするダイヤさんの顔はいつも頬を朱くして、少しだけ口元がにやけるのはダイヤさんは気づいているのだろうか?鞠莉さんは、いつも鬼のような怖面だーって言ってたけど。

ダイヤ「ちょっと千歌さん、しっかり聞いてますの?」
千歌「聞いてますよー。それよりもダイヤさん!生徒会室行きましょう!ほらほら早く!」
ダイヤ「ちょ、千歌さん押さないで。まだ説教も済んでませんし……って危なっ」
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2017/07/29(土) 01:01:03.22ID:qtKH9ZkJ
ダイヤさんの首下あたりを左手で押しながら、急かすように小走りをする。ダイヤさんは口では抵抗してるけど、足は私と同じペースで走っている。左手にはいつものようにお弁当が入っている風呂敷が握られている。
勿体ないけど、今日はそれを食べるのはお預けにさせないと私の今までの行動が無駄になっちゃう。

ダイヤ「も、もう!千歌さん、いきなり押さないで下さい。あと説教も終わってませんし、ああもう、今鍵を開けますから待っていて下さい」ガチャガチャ

千歌「はーい!」

ダイヤ「千歌さん、ほら入りましょう?お昼も食べたいですし、お説教はその後でいいでしょう」

千歌「うっ、で、できればお説教は無しの方向で……」

ダイヤ「それは、あり得ませんわ」キッパリ

千歌「ええー……」ドンヨリ

私とダイヤさんは生徒会室の中に入って、いつも通りの席に着く。付き合ってから今までこの習慣を絶やしたことはない。Aqoursの皆もなんとなく気を配っているようだし、私達はそれに甘えているのだ。
そしてダイヤさんはいつもの通り風呂敷からお弁当を取り出し……って!!

千歌「ダイヤさん!ちょーーっっと待ったーー!!」

ダイヤ「っな!?な、何ですか千歌さん!?いきなり大きな声を出さないで下さい、膝をぶつけてしまったじゃありませんか。あぁ、痛い」スリスリ

どうやら膝をぶつけてしまったようで私を軽く睨みつけてから、お弁当を取り出すのを止め、膝の心配をするダイヤさん。……ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだ。
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2017/07/29(土) 01:02:02.86ID:qtKH9ZkJ
千歌「ダ、ダイヤさん!こ、これ!」バッ

ダイヤ「……これは、バスケット?開けても?」

千歌「……」コクン

今の私は声が出なかったようで、言葉の代わりに首で軽く頷いて返事をする。

ダイヤ「……サンドイッチですか。とても上手に出来ていて……形も良いですし、サラダや卵、ハムなど様々な味も取りそろえられていて美味しそうですね……」

―――クゥゥ

可愛らしいお腹の音が生徒会室に鳴り響く。冷静に状況を説明できているのだから私ではない、午前中に使うエネルギーも朝練だけだしね。
ということは、必然的にダイヤさんということになる。
やっぱり、ダイヤさんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた。

……可愛いなぁ、いじめたくなっちゃいそう。

千歌「ダーイヤさん、これ」

ダイヤ「……ん」

ダイヤさんはまだそっぽを向きながら、私の手からサンドイッチを取って一口、パクリと食べる。

ダイヤ「お、美味しい!千歌さんの和食は食べたことがありましたけれど、それ以外も出来るのですね……」

千歌「美味しいと言って貰えて良かったです。でも、洋食は全然ですよ?サンドイッチは梨子ちゃんに教えて貰ったから作れるだけで、それ以外は曜ちゃんに教えて貰ったオムレツぐらいしか……」

ダイヤ「それでも、千歌さんの手料理が食べられるのは嬉しいですわ。……そうですか、梨子さんが…」ブツブツ
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2017/07/29(土) 01:02:46.80ID:qtKH9ZkJ
私もバスケットの中にあるサンドイッチを食べる。味はダイヤさんの好みに合うように薄味にしたから、濃い味が好きな私にとっては少し物足りないような気もする。
昼休み、ダイヤさんと私はそれらしい会話も程々にサンドイッチを食べていた。

※※※

午後があっという間(ほとんど寝ていた)に過ぎて、今からAqoursの練習!って言いたいんだけれども、鞠莉さんは出張、果南ちゃんは家のお手伝い、曜ちゃんも水泳の方に行っちゃって人が少ないからとダイヤさんが練習を休みにした。
ダイヤさんはたぶん、生徒会長のお仕事をしにいっているだろうから、私はダイヤさんに会うために生徒会室に行く。

生徒会室の前の廊下は放課後になると、集団神隠しでもあったのかと思うほど人が居なくなる。だいたい、ここに来るのは先生か私とダイヤさんだけ。先生も頻繁に来ることはないから、私とダイヤさん専用みたいな感じだ。
二人専用ってカップル専用みたいで、いいと思わない?

生徒会室の前の扉で足が止まる。いつもなら、なんの躊躇いもなく部屋に突撃するのだけれど今日は違和感が一つだけ在った。

―――部屋の明かりが付いていない。しっかり者のダイヤさんなら、日の光が入ってこようと明かりを付けると思うんだけど……?

千歌「し、失礼しまーす……」ガララ
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2017/07/29(土) 01:03:16.44ID:qtKH9ZkJ
今日は仕事をしていない可能性もあったのだが、最初の予想通り扉の鍵は開いていた。
小声で確認を取りつつ、恐る恐る部屋に入っていく。するとダイヤさんの姿はなくて……じゃない、居た。ダイヤさんにしては珍しく、規則正しい寝息を吐いて椅子に座ったまま机に突っ伏して眠っていた。

ダイヤ「すぅすぅ……」

千歌「ダイヤさん、眠っちゃってるよ。ちょっとよだれも付いてるし」フキフキ

私はダイヤさんの隣の席に座って、寝顔を堪能する。よだれを拭き取ったのは、ダイヤさんの名誉のためだから。他意はない。

千歌「……まだ、寝てるよね」

私は自分自身に問いかけてから、ダイヤさんのおでこにキスをする。そして手の甲、頬、髪の毛。出来そうな所はほとんどした。ただ一つ、唇を除けば。

千歌「……ダイヤさんが、可愛くて不用心なのがいけないんですからね」

ダイヤさんの顔を少し浮かせて、キスしやすい角度に顔を持ってくる。そして、私は目を閉じて唇を近づけていく。

ダイヤ「ん、ぅん……ち、千歌さん……?んっ!?」チュッ

千歌「ん、んぅ……んんっ……」

ダイヤ「……ぅ…んん」

ダイヤさんの声が聞こえたけど、あえて無視をする。私のキスを受け止めているということはもう起きてしまっているのだろう。でも、止めない。止められない。

千歌「ん、んん!んむ……んぅ……」

ダイヤ「んんぅ……ん……」
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2017/07/29(土) 01:04:44.51ID:qtKH9ZkJ
薄めを開いて、二人とも唇をゆっくりと離す。唇と唇の間に、日の光に照らされて銀色に輝いた糸がプツンと切れる。数秒間、余韻をかみしめながら見つめ合っていると何かを思い出したかのようにダイヤさんが

ダイヤ「ん!?な、な、な、な、何をしているんですの千歌さん!?わ、わ、私が眠っている間に何をしようと!?というか何故ここにいて!……んっ」

千歌「ダイヤさんはここに来てるって思ったので来たんです。そしたら、ダイヤさんが寝ていて寝顔が可愛くてそのぅ、最近はシてなかったから妙にこうふんしちゃって……えへへ、ごめんなさい」

パニックで冷静さを失ったダイヤさんの口に指をあてて制止させる。そして、ここに至るまでの過程を簡易的に説明する。そうするとダイヤさんは、すぐさま呆れた顔でこちらを見つめる。

ダイヤ「……はぁ、千歌さんって昔も今も変わりませんわね」コツン

千歌「イテッ……ダイヤさんそれ褒めてます?」

ダイヤ「うーん、褒めてはいませんわね」キッパリ

千歌「ええー、酷くないですかー」ムゥー

ダイヤさんの言葉に頬を膨らまして反論する。少しは成長している方だとは思うんだけどなぁー、これでも。
踊りも歌も上手くなったし、精神的にも……多少は大人になった感じもするし。
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2017/07/29(土) 01:08:17.53ID:U1hY06/D
好きだけどー好きだからー困らせたいー
三|c||^.- ^|| 三|c||^.- ^|| 三|c||^.- ^||
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2017/07/29(土) 01:08:54.90ID:qtKH9ZkJ
薄めを開いて、二人とも唇をゆっくりと離す。唇と唇の間に、日の光に照らされて銀色に輝いた糸がプツンと切れる。
数秒間、余韻をかみしめながら見つめ合っていると何かを思い出したかのようにダイヤさんが

ダイヤ「ん!?な、な、な、な、何をしているんですの千歌さん!?わ、わ、私が眠っている間に何をしようと!?というか何故ここにいて!……んっ」

千歌「ダイヤさんはここに来てるって思ったので来たんです。そしたら、ダイヤさんが寝ていて寝顔が可愛くてそのぅ、最近はシてなかったから妙にこうふんしちゃって……えへへ、ごめんなさい」

パニックで冷静さを失ったダイヤさんの口に指をあてて制止させる。そして、ここに至るまでの過程を簡易的に説明する。そうするとダイヤさんは、すぐさま呆れた顔でこちらを見つめる。

ダイヤ「……はぁ、千歌さんって昔も今も変わりませんわね」コツン

千歌「イテッ……ダイヤさんそれ褒めてます?」

ダイヤ「うーん、褒めてはいませんわね」キッパリ

千歌「ええー、酷くないですかー」ムゥー

ダイヤさんの言葉に頬を膨らまして反論する。少しは成長している方だとは思うんだけどなぁー、これでも。
踊りも歌も上手くなったし、精神的にも……多少は大人になった感じもするし。
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2017/07/29(土) 01:15:11.06ID:qtKH9ZkJ
ダイヤ「べつに、褒めたわけではありませんが貶しているわけでもありませんわ。千歌さん、覚えてますか私に告白した時のこと?」

告白の時のことを話題に持ち上げるとは、ダイヤさんもなかなかにSな方ではないだろうか。

千歌「そりゃあ、お、覚えてますけど。思い出すだけで恥ずかしいから話題にはあまり出さないで下さいよぉ」

ダイヤ「フフッ、たしか千歌さんは私を屋上に呼び出して、私が来るなり直ぐに―――

千歌『ダイヤさん!わ、わたし……わたし、ダイヤさんのことが―――』

千歌『ダイヤさんのことが好きなんです!最近はダイヤさんのことしか頭になくて、ボーッとしちゃって……そ、それで、ダイヤさん!わ、わ、私と付き合って下さい!』

ダイヤ「あのときは、告白なんて初めてのことでしたから驚きましたし、それと千歌さんの行動力にも驚かされましたわ。スクールアイドルもそうですが、どこからその行動力が湧くのかと」

千歌「あははー……お恥ずかしい…」テレテレ

ダイヤ「で、私が返事をしてこの関係になるのですが、その頃から……いや、その前から千歌さんは千歌さんでその良いとも悪いとも言えない行動力が人を惹き付けるのかなぁと思いまして。それが、あの言葉の意味ですわ」
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2017/07/29(土) 01:16:15.45ID:qtKH9ZkJ
千歌「うーん、それって良かったの?悪かったの?」

ダイヤ「それは……千歌さんが頭を悩ます問題ではなくて、周りの環境がそれを決めるのです。まあ、いづれ分かるときが来るでしょう」

私の行動力が凄いって褒められたのは分かったけど、それ以外は分からない。
でも、私の行動力でダイヤさんと恋人になれて、周りのみんなも嫌々どころかもっとイチャつけオーラを出してるから今回もスクールアイドルのときも、私の行動力が良い方向に向かったのだろう。

千歌「ねえ、ダイヤさん」

ダイヤ「はい?」

千歌「今日、金曜日ですよね。だから……シましょう?」

ダイヤ「うっ……さ、先週もシましたでしょう?お泊まりはいいですけど、そ、その……」ゴニョゴニョ

ここまで来たら、あともう一押し。上目遣いと甘い声だけで、ダイヤさんなんてイチコロだもんね!

千歌「えぇ……いいじゃないですかぁ。私とシたくないんですか?ダイヤさん……ダメ?」ウルウル

ダイヤ「はぅっ……えぇと…………はぁ……どうなってもしりませんからね。今日は、私がリードしてさしあげますわ」

千歌「やった!じゃあ、今からダイヤさん家へレッツゴー!」
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2017/07/29(土) 01:18:48.00ID:qtKH9ZkJ
ダイヤさんは急いで鞄の準備をするのを私は待つ。
その途中クルリとダイヤさんがこちらを向く。そしてこっちへ来て、私の肩を掴む。
そして、押し倒してくる。

ダイヤ「ごめんなさい千歌さん。私、我慢できませんわ」

千歌「ちょ、ダイヤさんっ……」

ダイヤ「……いいですわよね。さっきはあなたが我慢できなかったのですから」ササヤキ

千歌「……ずるいですよ、バカ」ボソッ

ダイヤ「千歌さんのためなら、私は馬鹿にでも、何にでもなれますわ。好きですよ、千歌さん」フフッ

千歌「……そんなズルイダイヤさんのこと、私も、好きですよ。だから、きてください……」

ダイヤ「元より、そのつもりですわ」
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2017/07/29(土) 01:21:51.67ID:qtKH9ZkJ
この後のことは、ご想像におまかせするけど、
このことのせいで鞠莉ちゃんに苦労をかけて、曜ちゃんとの惚気を延々と聞かされた話は、また別の機会っていうことで。
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2017/07/29(土) 01:23:19.30ID:qtKH9ZkJ
これで、終わりです。やっぱり、オチが思いつかないのに始めるものじゃないね。
拙ない文章でした……
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