希「えりちと海未ちゃんはめんどくさい」 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
海未「あの…希、相談がありまして」
希「ウチに?なんでもええよ」
海未「その…少し言いにくいのですが…」
希「もしかして、えりちの事とか?」
海未「…っ」
海未「そ…そうです…///」 希「もしかして、えりちに酷い事でもされたん?」
海未「いえっ!そんな事はありません!」
希「!」ビクッ
海未「す…すみません…大きい声を出してしまって…」
希「う…うん…ええけど…」 希「それなら、なんで悩んでるん?」
海未「そ…その…私達がお付き合いするようになって2か月経つじゃないですか」
希「そうなるまでも本当にめんどくさかったというかなんというか…」
海未「その話は良いじゃないですかっ!」
希「ふふっ、そうやね」 希「でも、酷い事をされてないなら…うーん」
海未「あの…その…問題なのは」
希「?」
海未「絵里が私に何もしない事なんです」 希「あっ、ごめんごめん。なんでもないんよ」
希(つい本音がででしもた…)
希「何もしないって、どういうことなん?」
海未「その…」
海未「まだ、二人で一度しか出かけていませんし」
希「まだ一回しかデートしてないん!?」 海未「で…でーと……////」
希「それなら、海未ちゃんから積極的に誘えばええやん」
海未「そんな事恥ずかしくてできませんっ!」
希「そんな事ばっかり言ってたら、いちゃいちゃなんてできんよ」
海未「い…いちゃ!?破廉恥ですっ!」 希「そんな破廉恥とか恥ずかしがってるから、デートにも行けんのちゃう?」
海未「うっ…」
希「海未ちゃんが、えりちの事を大好きなのはわかるけど、えりちと何をしたいん?」
海未「そ…それは…」
希「二人でデートしたり、手を繋いだり、ちゅーしたりしたいんやろ?」
海未「ななっ…き…キスっ!?」 海未「希は破廉恥ですっ!」
希「じゃあ、今のままでも問題ないやん」
海未「それは…その…」
希「はぁ…」
希(こんな小学生みたいなことで悩むなんて…まあ、そういうところが海未ちゃんの良い所といえばそうなんやけど) 希「海未ちゃんはウチにどうして欲しいん?」
海未「その…絵里にそれとなく聞いて欲しいなと…」
希「海未ちゃんとイチャイチャしながら、ちゅーしたいかって事を?」
海未「そ…そうではありませんっ!」 希「でも、そういうことやん?」
海未「…」
希「とりあえず、えりちに海未ちゃんの事をどう思っているのか聞いてきたらええんやろ?」
海未「は…はい…」
希「それなら、まあええよ」
海未「すみません…よろしくお願いします…」 希(とは言ったものの…正直めんどくさいなあ…)
希(まあ、大方の予想はつくし…ここまで二人がアレだとは思わなかったけど…)
希(一応引き受けちゃったし、とりあえずえりちの家にでも遊びに行こか) 絵里「いらっしゃい、希」
希「ごめんなあ、急に来て」
絵里「希ならいつでも大歓迎よ。で、大切な用事って何かしら?」
希(遠回しに聞くのはめんどくさいし、海未ちゃんには悪いけど直球勝負や) 希「海未ちゃんと最近いちゃいちゃしてるん?」
絵里「えっ?いきなりどうしたの?」
希「いや、せっかく練習がお休みなのに、なんでえりちはウチと遊んでるんかなって」
絵里「そういう日もあって良いじゃない。希は私の一番大切な友達なんだから」
希「ありがとう、えりち」
希(えりちは、こういう恥ずかしい事を普通に言えるタイプなんやけどなあ) 希「でも、ウチ調べやと、えりちと海未ちゃんはまだ一回しかデートしてないんやろ?」
絵里「!?」
絵里「ど…どうしてそれを…?」
希「そんなん、ウチとえりちの仲やもん。なんでもお見通しに決まってるやん」
絵里「そ…そう…希には敵わないわね…」
希(本当は海未ちゃんに聞いただけなんやけど…事実やったんか…) 希「なんやかんやあって、お付き合いできたんやし、もっと普通に楽しんだらええやん」
絵里「それは…そうなんだけど…」
希「えりちは海未ちゃんの事大好きなんやろ?」
絵里「や…やめてよ…もう…///」
希「ふふっ、えりち照れてる」
絵里「///」 希「でも、なんでそんなことになったん?」
絵里「だって…その…」
希「ほら、誰も聞いてないし」
絵里「絶対に誰にも言ったらダメよ」
希「分かってるって」
希(海未ちゃんには教えるけど) 絵里「ほら、あのね…海未ってかわいいじゃない?」
希「ウチ帰るわ」
絵里「えっ?」
希「ごめんごめん、何でもないよ」
希(うっかり口が滑ったわ) 絵里「それでね、付き合う前とかは普通に遊んだり話したりできたのよ」
絵里「それに、海未の反応がかわいいからって、沢山からかってたりもしたの」
絵里「いきなり手を握ったり、顔を近づけて恥ずかしがらせたり」
絵里「でも、海未の事を好きだって気がついた時に、今までとんでもない事をしてたって思って…」
絵里「今は顔を見るだけでも恥ずかしくて…」 希「つまり、海未ちゃんが告白してくれたから付き合えたけど、本音としては海未ちゃんが好きすぎて、恥ずかしくて顔も見られないって事…?」
絵里「え…ええ…そうね……///」
希(揃いも揃って小学生か)
希「はぁ…そんなことで…」
絵里「わ…悪かったわね…///」 希「今まで通りいきなり手を握ったり、ちゅーしたりすればええやん」
希「付き合ってるんやから、顔を近づける先まで行ってもいい訳やし」
絵里「そ…そんな事出来るわけないでしょう!」
希「ええやん、海未ちゃんの反応を楽しめば」 絵里「だって…好きな人にそんな恥ずかしい事出来ないもの…///」
希「…」イラッ
希(へたれカップル…見てるこっちがイライラしてくるわ…)
希「そんなに恥ずかしいのに、一回はデートできたんやろ?」
絵里「たまたま、本屋さんで会って…二人で買い物して…」
希「約束してデートしたわけじゃないん!?」
絵里「だって、自分からデートに誘うなんて…海未に破廉恥な女だって思われたらいやだもの…」
希「」 絵里「の…希…?」
希「このカップルあかん…」
希「もしもし、海未ちゃん?今すぐえりちの家に来て。いいから早く」
絵里「えっ?何言ってるのよ!?」
希「えりちは黙っとき」ギロッ
絵里「は…はい」 希「海未ちゃん、20分後ぐらいに着くって」
絵里「いきなり家に上げるなんて…///」
希「ほら、好きな人が来るんやから身だしなみ整えて」
絵里「そ…そうね…」 海未「…お邪魔します」
絵里「ええ、いらっしゃい」
海未・絵里「///」モジモジ
海未「その服装…似合ってますね…///」
絵里「あ…ありがとう…嬉しいわ…///」
希「」
希(なんやこれ) 付き合うまでは大胆なのに付き合った途端にヘタレになるという風潮 希「えー…海未ちゃん」
海未「はいっ」
希「いきなりですが、海未ちゃんの悩みの答えを教えます」
海未「はい!?」
希「結論としては、えりちは海未ちゃんの事を好きすぎて困ってるみたいです」
絵里「の…希!?」 海未「そ…そうですか…ありがとうございます…///」
海未「と…とても嬉しいです…///」
絵里「あ…当たり前でしょ…」
希「ですが!」
絵里・海未「」ビクッ
希「二人の仲が進展しないのは、お互いが極度のヘタレだという結論に出ました」 希「という事で、これから二人には…」
希「手を繋いで、デートをしてもらいます」
絵里「そ…それは…」
海未「いきなり…デート…///」
絵里・海未「…」 絵里「ほ…ほら、いきなりで海未も困ってるし」
海未「絵里もいきなりだと都合がつかないですよね?」
絵里「そ…そうね…今度にしましょう?」
海未「わ…私もそれが良いと思います」
絵里「今月は忙しいから…来月か再来月が良いんじゃないかしら?」
海未「そ…そうですねっ!私もそれが良いと思いますっ!」
絵里・海未「…」
絵里・海未「はぁ…」
希「こいつらあかん」 希「それなら、えりちが海未ちゃんの家まで送ってあげればええやろ?」
希「二か月先まで予定が埋まっててもそれぐらいならできるはずや」
海未「ですが…絵里に申し訳ないですし…」
絵里「私は行ってもいいけど、海未がそういうなら…」
希「いいから黙って行かんかい」ギロッ 絵里・海未「ひっ」
絵里「ほ、ほら、私のことは気にしないで良いから、早く行きましょう?」
海未「そ…そうですね。よろしくお願いします」
絵里「そ…それじゃあ、すぐ戻ってくるから」
希「ウチ、ここで待ってないといけないん?」
絵里「お…お願い…」
希「はぁ…分かったよ…」 絵里「じゃあ、行ってくるわね」
海未「希、ありがとうございました」
希「はいはい、行ってらっしゃい」
希「…」
希「はぁ…ようやく行ったかあ…」
希「それにしても、本当にめんどくさいカップルやなあ」クスクス
おわり おまけ
絵里「ね…ねえ、海未」
海未「は…はいっ」
絵里「た…たまたまなんだけどね?私の左手が空いてるのよ」
海未「そ…そうですね…」
海未「…」 海未「奇遇ですね…絵里、私の右手もたまたま何も持っていなくて、空いてるんです…」
絵里「へえ…本当に奇遇ね…」
海未「そ…そうですね…」
絵里「一つ、提案なんだけど…」
絵里「この寂しい手を温めるためにね、て…手を繋ぐなんて……どう…かしら?」
海未「そ…それは…その…」
絵里「無理をしなくていいのよ?たまたま手が空いていただけなんだから」 海未「私の右手もたまたま冷えてきたので…非常にいい提案だと思います…」
絵里「そ…そう?お互いの利害が一致したんだし、手を繋ぎましょうか」
海未「そ…そうですね…」
絵里「け…決して、下心とかそういうのがあるわけじゃないのよ?」
海未「あ…あくまでも、利害の一致という訳ですからねっ!」 絵里・海未「」ドキドキ
絵里「ほ…ほら、海未?手を取ってくれないと」
海未「え…絵里こそ…手を握ってくれないと…」
絵里・海未「…」ドキドキ 海未「あっ」
絵里「どうしたの?」
海未「家についてしまいました…」
絵里「そ…そうね。希を待たせるのも悪いし帰るわね」
海未「は…はい、今日はありがとうございました」
絵里「ええ、また明日ね」
海未(希に言われて思いましたが…)
絵里(私達って、本当に…めんどくさくてヘタレなのね…)
おわり めっちゃ良かった
もっと書いてください!おなしゃす! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています