果南「ただの雨の日」鞠莉「ただの放課後」 [無断転載禁止]©2ch.net
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理事長室
ガチャ
果南「ん、おつかれ」
鞠莉「うん」カリカリカリ
果南「...」テクテク
鞠莉「...」カリカリカリ
果南「はぁ...つかれたぁ」ギギッ
鞠莉「練習、終わったの?」
果南「みんなもう帰ったよ」
鞠莉「...そ」 果南「よっこいせ」
鞠莉「...」カリカリカリ
果南「なんか手伝おっか?」
鞠莉「ノープロブレム...ありがと」カリカリカリ
果南「ちぇー」
鞠莉「...」
果南「...」
鞠莉「私のこと、待ってなくても平気よ?」
果南「うん」 鞠莉「...」
果南「理事長の仕事、あとどのくらいで終わるの?」
鞠莉「うーん...」
果南「うーんて」
鞠莉「...」ガタッ
果南「...?」
鞠莉「ほい!ほい!ほい!」
果南「なにそれ!??なにその動き!?!!?」
鞠莉「お仕事おーわりマシター!こんぷりーと!喜びのダンス!」
果南「おおー」パチパチパチ 鞠莉「てのはジョーク、嘘デース」
果南「えぇ...」
鞠莉「どっかのデカ乳イルカ女が邪魔してくるから、今日はもうやめたのー」クルッ
果南「は?、なにそれ私のこと言ってる?」
ギュッ
果南「っ!?」ドキッ
鞠莉「迎えに来てくれてありがと...果南」ニコッ
果南「う、うぅ...///」 鞠莉「もぉなに照れてるの」クスッ
果南「照れてない」
鞠莉「照れてるわよ」
果南「照れてないって」
鞠莉「がんこおやじ」
果南「鞠莉きらい」プイッ
鞠莉「ふふっ、マリーはラブよ、かにゃんのこと」ニコニコ
果南「もぉいいからほら、帰ろーよ」
鞠莉「そうね」 果南「手、離して」
鞠莉「ノー」
果南「誰かに見られたら恥ずかしいよ」
鞠莉「ハグ魔がなに言ってるの」
果南「うるさい」
鞠莉「ハナサナイ...コノママ...アナタモロトモ...」
果南「こわいこわいこわい」
鞠莉「ふふっ」
果南「もぉなにそれ」クスッ パラパラパラ
鞠莉「わぁ...」
果南「クセが湿気ですごいね、鞠莉の髪」ナデナデ
鞠莉「レインブーツで来て良かったわ」トントン
果南「ん、行こっか」
鞠莉「傘は?」
果南「ないけど」
鞠莉「じゃーね、かにゃん」フリフリ
果南「いや入れてよ、傘」
鞠莉「嫌よ、狭いもの」 果南「鞠莉ってそんな意地悪だっけ...」
鞠莉「あなたいつも持ってこないわよね」
果南「邪魔じゃん?」
鞠莉「...」ジトッ
果南「おねがい!」
鞠莉「...」
果南「...」
鞠莉「...ふふっ、ジョークよ...ほら入りなさい」
果南「さすが理事長さま」 鞠莉「仕事の邪魔はするし、傘も持ってこないしとんでもない生徒ね」
果南「好きだよ、鞠莉」
鞠莉「私、あなたのこと嫌い」
果南「さっき好きって言ってたのに」
鞠莉「たった今嫌いになりましたー」
果南「えー」
鞠莉「ほら、傘持って」
果南「ほい」 テクテクテク
鞠莉「果南、肩濡れてるわよ」
果南「へーきへーき」
鞠莉「これが矢だったらあなた死んでるわね」
果南「傘さえ突き抜くのでは」
鞠莉「ほら」ピトッ
果南「ん、くっついたら歩きづらいよ」
鞠莉「いいの」
果南「濡れたって平気だよ」
鞠莉「おばか」 果南「バカってことないじゃん」
鞠莉「くっついたほうホットでしょ?」
果南「鞠莉、腕冷たい」
鞠莉「暖めて?」
果南「むり」
鞠莉「なんでよー」
果南「傘と鞄で手が埋まってるから」
鞠莉「生やせばいいわ、もう一本腕を」
果南「そしたらたぶん、鞠莉の傍にはいられなくなる」
鞠莉「ふふっ、そうね」 果南「今日さ、鞠莉んち行くね」
鞠莉「ずいぶん急ね」
果南「あっためろって言うからさ、横のワガママ理事長が」
鞠莉「なるほど、ワガママかぁ」
果南「とても、ワガママオブワガママ」
鞠莉「かにゃん、傘かして」
果南「?、...はい」
鞠莉「さよなら」テクテクテク
果南「ぎゃぁああああ!!!待ってええええ!!!」ダダダダ 鞠莉「だれがワガママだって?」
果南「はぁ...はぁ...」
鞠莉「傘入れてあげてるのは誰なのかな?」
果南「すいません」
鞠莉「口を慎みなさい」
果南「理事長が生徒にそういうことするのは良くないと思います」
鞠莉「今は理事長ではなくただの生徒なの」
果南「なんてやつだ」 鞠莉「約束ね」
果南「なにを?」
鞠莉「今日、うちに来てくれるんでしょ?」
果南「イッツジョーク」
鞠莉「もう絶対入れたげない」テクテクテク
果南「だぁぁああああうそうそ!!」
鞠莉「...」ムスッ
果南「えへへ、つい」 鞠莉「どうして意地悪するの」
果南「いつもの仕返しかな」
鞠莉「状況考えて」
果南「でもさ、ほら」
鞠莉「?」
果南「もう止んだみたいだよ、雨」
鞠莉「ほんとだわ」
果南「天は我に味方した」
鞠莉「お黙りなさい」
果南「ふふっ、ダイヤみたいそれ」
鞠莉「うーるーさーいー!」ポコポコ
果南「あはは」 鞠莉「まったくもう...ほんとまったくもうなんだから」プンスコ
果南「機嫌直してよー」ツンツン
鞠莉「触らないで」
果南「ハグする?」
鞠莉「する」
果南「チョロ」
鞠莉「ハグしてベキベキにかにゃんの体を握りつぶす」
果南「怖い怖い」
鞠莉「マリー、WIN」 果南「もう鞠莉とはハグしないね」
鞠莉「がーん!」
果南「果南、WIN」
鞠莉「ずるい!ずーるーい!」
果南「あ、虹出てる」
鞠莉「話そらすな!」
果南「ねぇねぇ、虹の下に何があるか知ってる?」
鞠莉「Whats?」 果南「虹のあそこには宝物が埋まってるんだってさ」
鞠莉「宝物...かにゃんのおっぱいとか?」
果南「私の胸はこの世に4つ存在したのか」
鞠莉「ウケる」
果南「いやウケないから」
鞠莉「かにゃんはなんだと思う?ワカメとか?」
果南「喧嘩売ってる?」
鞠莉「ジョークよ」 果南「そうだなぁ...」
鞠莉「うんうん」
果南「お金」
鞠莉「マリーハウスからも虹が出るわね、きっと」
果南「うわっ、金持ちの嫌味か」
鞠莉「かにゃんの答えがつまらなすぎてつい」
果南「いいじゃんかー」
鞠莉「ほら、そろそろ船」
果南「ん」 -----
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果南「一度家帰るよ」
鞠莉「わかったわ」
果南「それじゃ」フリフリ
鞠莉「果南」
果南「なに?」 鞠莉「うち来るときは、ちゃんと傘持ってきなさいね」
果南「えー」
鞠莉「えーじゃないの」
果南「いいじゃん、鞠莉と相合い傘できるし」
鞠莉「...」
果南「ね?」
鞠莉「おばか」
果南「うん...おばかだからさ、私」ニコッ
鞠莉「もう」クスッ
おわり ラブラブだな〜
二人ともちょっかいかけたり、軽口投げ合ったりしてて滅茶苦茶理想のかなまり なーんか既視感あると思ったら俺このとき傘だったんだ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています