果南(大人)「セイムセックス…チルドレン?」 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
果南「ちょ、ちょっと?!鞠莉いつの間に子供できたの?」
鞠莉「…へ?」
果南「なんで私に何も言ってくれなかったのさ!」
鞠莉「え?ちょっ…果南…?」
子供「…?」
果南「ほら、その子!ていうか結婚してたの?相手は?」
鞠莉「ちょっと果南…落ち着いて、そんなんじゃないから」
果南「ダイヤ!ほら、ダイヤ!早く、こっち!鞠莉に子供ができてるんだって!」
鞠莉「果南!」 ダイヤ「鞠莉さんに子供ですって?!」ヒュン
ダイヤ「今夜はお赤飯を炊きましょう!というか結婚されていたのですか?!」
果南「まぁ同じ反応になるよね」
鞠莉「あ〜もう!揃いも揃って!だから違うの!」
子供「鞠莉お姉ちゃん?」
鞠莉「あっ…え〜と、ちょっとだけ向こうに行っててくれるかしら…?」
子供「…うん」テテテッ
果南「鞠莉…お姉ちゃん?」
鞠莉「だからあの娘は…」 ---
果南・ダイヤ「…引き取った?」
鞠莉「えぇ、小原家が関係してる養護施設に浦の星の理事長として呼ばれた時にね…」
---
ワーワー ギャーギャー
鞠莉『…今の時代にも、こんなに沢山の子たちが…いるのね』
係員『はい。親元がない子供たちが後を絶ちませんから…』
鞠莉『そうなの…』
係員『数年前にips細胞の発展で事実上同性でも子供が作れるようになってから…増えてきていまして』
鞠莉『でも…法律では駄目なんじゃないの?』
係員『そうですね。せめて法律で認められれば…地位も確率できるんですけどね』 鞠莉『無責任な親が多いってこと…?』
係員『それもあるとは思いますが…』
鞠莉『…?』
係員『責任を持って子供を育ててもソレを理解する人は現状少ないでしょうから…養護施設では素性を隠して社会に出すことも可能ですので』
鞠莉『子供もろとも絶望に立たされるくらいなら闇に葬ろうって感じね』
係員『得策…とは言い難いですが、そうするしかないのも事実です。子供を守るためには…』
鞠莉『じゃあハナからヤらなきゃ良いんじゃ』
係員『…愛は理屈で解決できるものじゃないですから』
鞠莉『…そう』
鞠莉(愛ねぇ…) --
ワイワイ ワイワイ
鞠莉『…ねぇ、ココにいる子って私の方で引き取ったりできる?』
係員『えぇっ?!』
鞠莉『あそこの…オレンジ…よりちょっと薄いかしら、あの娘』
係員『引き取れないことはないですが…』
鞠莉『ねぇ、お願い。あの娘を私に引き取らせてくれないかしら』 鞠莉『本当の両親が現れたら素直に引き渡すから』
係員『それって難しいんですよ…?』
鞠莉『私が責任を持って育てるから。駄目かしら』
係員『…特別ですよ』
鞠莉『ありがとう』
係員『でもあの娘は…』
鞠莉『…?』
係員『素性は…よくわからないですが、…同性同士の……セイムセックスチルドレンでして』
鞠莉『ソレ、差別用語にならないの?』
係員『確かに…呼称で呼ぶのはあまり良くありませんね』 鞠莉『別に関係ないわ。そんなこと。たかが同性間で産まれた子供ってだけで忌み嫌われる理由がわからないもの』
係員『…凄いですね。貴女のような人がこの日本に増えることを望んでいます』
鞠莉『男だろうが女だろうが一つの命でしょ。それに、ほら、とっても可愛いじゃない』
係員『そうですね。皆んなとっても』
鞠莉『えぇ…』 ----
鞠莉「そういうわけでこの娘は私の家族よ」
果南「そうなんだ…。まあそうだよねー。うん。そうだよねー」
鞠莉「何よ」
果南「鞠莉にお婿さんなんてあり得ないもんね」
鞠莉「失礼ねぇ」
果南「むー」ムスッ
果南「…ちょっとだけ夫がいたら…って嫉妬した私の心を返してよ」
鞠莉「へぇ〜嫉妬しちゃったの!ありがたい話ねぇ」 果南「うっ…うるさいなぁ」
鞠莉「果南はどうなのよ?筋肉質でガチムチのダイバーさんが嫁に欲しい〜って人はいないのかしら?」
果南「鈍感巨乳ビッチなんて嫁に貰えないだろうね」フンッ
鞠莉「な・ん・で・すって〜!何が巨乳ビッチよ!果南も豊満すぎるじゃない!」ムニュムニュ
果南「ちょっ…触らないで!全部筋肉だから」 鞠莉「いやそれはあり得ないわよ…」
鞠莉「って…貧乳ダイヤは?」
果南「あれ?いない…」
ピロリン
鞠莉・果南「?」
【黒澤ダイヤ】
今日の夜は是非黒澤家へいらしてください。今夜はパーティですわよ♪
遅くなりましたがHappy Marriage
果南「あーあ…」
鞠莉「あのバカダイヤ…」 果南「ほんとだね」
鞠莉「貴女が変な勘違いするからでしょ」
果南「うっ…ごめん」
鞠莉「ダイヤん家には果南も来てよ」
果南「…わかってるって」
鞠莉「ん…もぅ」 ----
係員『これで契約は成立ですね』
鞠莉『ありがとう。助かったわ』
係員『可愛がってあげてくださいね』
鞠莉『当然よ』
鞠莉『あと、名前とかって…』
係員『新しい名前をあげたいですか?』
鞠莉『いいえ…もうあるならそれを大事にしたいわ』
鞠莉『せっかく両親から貰ったんだから』 係員『えぇ…』
係員『両親がお互いの名前から一文字ずつ取って付けたそうです…』
鞠莉『ねぇ、その両親とは預けに来たときに面識があるの?』
係員『はい、一応…』
鞠莉『どんな人だった?』
係員『すみません。詳しいことは個人情報なので流石に言うことはできませんが…』 係員『ただ…とっても悲しそうでした』
鞠莉『…そうなの』
係員『すみません、これ以上は…』
鞠莉『わかってるわよ。それで、あの娘の名前は?』
係員『あの娘の名前は……』 ----
鞠莉「…」
子供「…ちゃん」
子供「鞠莉お姉ちゃんって」
鞠莉「…へ?あ、あぁごめんね。ぼーっとしてた」
子供「ねぇ、鞠莉お姉ちゃんはなんで私を受け入れてくれたの?」
鞠莉「…貴女のことが好きだからよ」
子供「ふーん…」
子供「うふふっ、私も鞠莉お姉ちゃんのこと好き」 鞠莉「うん。ありがとう…」
子供「私の本当のパパやママは…私のこと嫌いだったのかなぁ」
鞠莉「ううん。ママと…パパでいいのかしら。二人とも貴女のことが好きに決まってるでしょ」
子供「なんでわかるの?」
鞠莉「ふふっ。勘よ」
子供「勘?」
鞠莉「何と無くってこと」
子供「そうなんだ…」 鞠莉「それに、貴女、素敵な名前貰ってるじゃない」
子供「そうかなぁ」
鞠莉「私からすればとっても素敵な名前だと思うわよ。いずれわかるわ」
子供「でも…そんな難しいことわかんないよ」
鞠莉「難しくなんかないわ。とっても簡単なことよ」
鞠莉「自分という存在とその名前に自信を持ちなさい」
子供「うーん…よくわかんないけど、鞠莉お姉ちゃんがそういうならわかった!」 鞠莉「うんうん。良い子」ナデナデ
子供「そうだ!私の名前の漢字教えて!今日友達が自分の名前漢字で書いててね、私も書きたいなって思ったんだ」
鞠莉「ふふっ…。勉強熱心ね。ほら、貴女の字はこうやって書くのよ」カリカリ
子供「ふぇ〜…難しい」
鞠莉「じゃあ一緒に練習しましょうか」
子供「ホント?!」
鞠莉「ほら、鉛筆持って。ここはこうやって〜」カキカキ
パサッ
【曜歌】--- ---
ダイヤ「いらっしゃいませ!鞠莉さん!特等席へどうぞ」
鞠莉「そういえばダイヤには言ってなかったね…」
ダイヤ「あれ?…お子さんは?」
鞠莉「何やらかすかわからないから寝かせてきたわよ」
ダイヤ「まぁ〜。しっかりお母様をやってらっしゃるのですね…」シミジミ
鞠莉「だぁからぁ〜」
果南「やっほ。ダイヤ、勘違いもほどほどにしなよ…?」
ダイヤ「え?」 ----
ダイヤ「なるほど…そういうことでしたか…。早とちりしてしまって申し訳ありません…」
果南「でも良かった。色んな人に伝わってたらそれはそれで面倒だし」
鞠莉「不幸中の幸いってとこかしら」
ダイヤ「……」
果南「…もしかして言った?」
ダイヤ「ルビィと…花丸さんや善子さんに…」
鞠莉「…ダイヤ」
ダイヤ「だって!親友が結婚していて子供ができたかもしれなかったんですよ。祝いますわよ」 鞠莉「ホント、変なところで下世話なんだから」
果南「千歌と曜は…繋がらないか」
ダイヤ「…はい」
ダイヤ「梨子さんは忙しいから後日出向く…と」
鞠莉「……」
果南「千歌…何やってるんだろ」
鞠莉「曜も…ずっと連絡寄越さないで」
ダイヤ「…内浦には戻って来る気は…」
果南「きっとあるよ。あの二人、誰よりもココが好きだし」
果南「海外に行くだの言ってた鞠莉も、結局ココに残ってるくらいだもんね」 鞠莉「浦の星を廃校から守ったのよ?理事長として、また守り続けるしかないでしょ」
ダイヤ「それは良いのですが学校で私に変な絡みするのはやめてください」
鞠莉「いいじゃないの〜黒澤センセ♪」
ダイヤ「やめてください!生徒に気味悪がられます!」
果南「ふふっ…ま、千歌と曜は戻ってくるまで待つって感じかな」
ダイヤ「…」
鞠莉「本当に戻ってこれるのかしらね…」
ダイヤ「二人が大学生の時くらいでしたっけ…」 ----
曜『私たちに子供は…いないよ』
曜『…ねぇ、千歌ちゃん』
千歌『う…うん』
果南『信じていいの…?』
曜『…うん』
善子『本当…?本当なの?命を…簡単に考えてないわよね?』
曜『当たり前…だよ…』
千歌『…』
ダイヤ『本当のことを言ってください…。私たちは誰にも言いませんから』
曜『だからいないってば!』
ダイヤ『……曜さん』 ----
果南「なんで同性で子作りは駄目なんだろうね」
ダイヤ「遺伝子配列がどうたらって…近親相姦と同じようなものでしょうか」
鞠莉「法律を決める人たちって産まれた子供のこと考えてるのかしら」
鞠莉「社会的待遇も…素性がバレたら酷いものらしいわ」
ダイヤ「…だから孤児院や養護施設に預けられるのですか?」
果南「まあ…暗黙に素性を隠せる場所になりつつあるよね」
鞠莉「それに子供も両親が二人とも女の子とかってわかったらどう思うか…」 ダイヤ「縁を切らざるを得ない…禁断の愛といったところですか」
鞠莉「そのことで話をしようと思ってね」
果南「…?」
鞠莉「私の…子、曜歌について」
ダイヤ「とても可愛らしい女の子でしたわね」
果南「とっても可愛かったね」
鞠莉「あの娘を引き取ったのは他でもないわ。直感で…千歌っちと曜の娘だと察したから」
鞠莉「あと私も…妹みたいな人欲しかったし…」 ダイヤ「鞠莉さんの母性が引き出されたのですね」
鞠莉「うるさいっ」
鞠莉「養護施設の人が小原家ってことで特別に話してくれたわ。あの娘の素性を」
ダイヤ「…」
鞠莉「まぁ流石に個人情報だから最低限のことしかきけなかったけど」
果南「そしたら?」
鞠莉「同性間で産まれた子供…私はこの言い方あまり好きじゃないけどセイムセックスチルドレンよ」
果南「…それって」
鞠莉「それに恐らく千歌っち譲りのみかん色の髪に、曜のベージュが混ざった感じ、どことなくあの二人を匂わせる部分が多いわ」
ダイヤ「セイムセックスチルドレンは両親の特性が普通の子と比べてハッキリでるというのは本当のようですか…」 鞠莉「みかん好きなところまで一緒だったわ」クスッ
果南「あ、じゃあ干物あげたら怒られるかな?」
ダイヤ「ふふっ。千歌さんと同じ反応をしそうですわね」
鞠莉「あと曜に似て手先が器用で物覚えが良いのよ。本当に可愛らしいわ〜」
果南「鞠莉、お母さんの顔してる」
鞠莉「引き取ったからには、私が責任を持って育てるわよ。千歌っちと曜が戻るまで…」
ダイヤ「もし本当にお二人の娘ならば…なぜ。あのお二人なら娘を捨てるなんてことはしそうにありませんが」 果南「それはそうだけど…色々上手くいかないんじゃないかな」
果南「あの二人も多分育てたかったと思うし…」
鞠莉「ますます本人に会いたくなっちゃうわね」
ダイヤ「少し…探してはみますわ。期待はしないでください」
ダイヤ「お二人の気に触ってはいけませんから」
果南「うん。それが良い」
ダイヤ「善子さんたちには黙っておいた方が良いでしょうか?」
鞠莉「うーん…。良いんじゃない、言っちゃっても。特に花丸とか曜歌のことみただけで察しちゃいそうだし」
果南「マル…ホント勘がいいからね…」 ピーンポーン
果南「噂をすればなんとやら」
ダイヤ「出迎えに行ってきますね」
果南「うん」
鞠莉「…今度梨子が来たときは、二人で話させて」
果南「…わかった」
鞠莉「梨子は…どう思ってるのかしら」
果南「あの二人と一番仲良かったもんね…」
鞠莉「結局梨子とも話させずじまいだったから」 ----
鞠莉『…何か知ってるのね』
梨子『……』
鞠莉『どうしても…言えないの?』
梨子『…何も知らないよ』
梨子『本当に…』グスッ
鞠莉『…梨子』
梨子『私に聞かなくても…もうだいたい知ってるんでしょ』
鞠莉『まぁ…ね』 梨子『ごめん…ちょっと受け止めきれなくて』
鞠莉『それは私もそうだわ…急に子供ができたかもだなんて』
梨子『…世間にバレたら子供も…千歌ちゃんと曜ちゃんも…』
鞠莉『私たちも協力して千歌っちたちを守るしかないようね』
梨子『…』
鞠莉『…梨子?』
梨子『でも法律を犯しちゃった二人を守ることって、正しいことなの?』
梨子『確かに二人のために何かしたい…!けど、本当に二人のためになるのかな…それ』 鞠莉『ちょっと…梨子!』
梨子『ごめんなさい…もう何が正しいのかよくわからないの』
梨子『…私は何もみなかったことにするね…。卑怯で…本当にごめん』
鞠莉『梨子…』
鞠莉(悲しそうな顔…… しないでよ)
鞠莉『こっちももらい泣きしちゃうじゃない…』 -----
果南「鞠莉…一人で抱え込んじゃ駄目だよ」
鞠莉「うん…」
果南「もうここまできたらAqours全体の問題だよ」
果南「曜歌…か」
果南「ふふっ…良い名前。鞠莉が気にいるのもわかる」
鞠莉「でしょ?それにしても千歌っちと曜も自分の字から一文字取るなんてロマンチックなこと」
果南「多分提案したのは千歌だよ。曜は多分ヘタれて言えない」フフッ
鞠莉「クスッ…それもそうね」
ダイヤ「揃いましたわ」
ルビィ「こんにちは」
善子「うわっ…マリーまたグラマーになってる」 鞠莉「…!」エッヘン
花丸「お久しぶりずら」
果南「やっほ。3人とも。一ヶ月ぶりくらい?」
花丸「お仕事の方が立て込んじゃって。なかなか行けなくて申し訳ないずら」
ダイヤ「私はこの前街中で出会いましたわよ」
花丸「そうずら!晩御飯奢ってもらったずら!」
善子「それよりマリーが結婚して子供ができたんでしょう?!」キラキラ
花丸「ずらっ?!」
果南(うわーピュアピュア)
鞠莉(ダイヤ以上だわ)
ルビィ「あわわ、違うよ〜」
鞠莉「ルビィ知ってるの?」 ルビィ「鞠莉さんたちの声、聞こえてたから」
ダイヤ「ウチは和風なので壁が薄いですからね…」
鞠莉「何それ、下ネタ?」
ダイヤ「違います!」
善子「え?でもダイヤからは…」
鞠莉「また同じ説明するの面倒よ。ダイヤ」
ダイヤ「私ですか?!」
花丸「…?」
ダイヤ「え〜と…だから私の勘違いでして…」 -----
善子「……」
花丸「……」
善子「何か…」
花丸「かなりシリアスずら」
鞠莉「…ごめんね」
善子「でも、私その曜歌って娘に会ってみたいかも。千歌と曜の娘さんだなんて絶対可愛いじゃない!」
花丸「善子ちゃん…」
鞠莉「いいわよ。今日の帰りにでも私の家に寄って行きなさい。本当に可愛いのよ〜」
ルビィ「る、ルビィも!」
花丸「マルも会いたいずら〜」
果南「ふふっ…私も」 ダイヤ「私たちは一度しか見てませんからね。是非見させてください」
鞠莉「まだ千歌っちと曜の子供って決まったわけじゃないのよ?…今週末に検査はするけど」
善子「検査?」
鞠莉「DNA検査みたいなものよ。小原家でやるから心配いらないわ」
鞠莉「私としては…そういうことはやりたくないんだけど」
果南「確かに…何か、普通に可愛がりたいよね」
鞠莉「正確な親元はちゃんと知っておかないといけないんだって。引き取り時の契約にそういうのがあるのよね」
鞠莉「要は本当の親が現れたら引き渡せってとこかしら。無情よね〜」
善子「その調子だと手放しそうにないわね」 ルビィ「溺愛してるっぽいもんね」
花丸「メロメロずら」
鞠莉「あったりまえよ!本当に可愛いのよ?あぁ〜もう愛くるしい。小動物みたいでね」
果南「ふふっ。はいはい、わかったから」
ダイヤ「急いでトイ○らスに行って子供用のおもちゃを買う必要がありますわ!」
花丸「ダイヤさん、所々ズレてるずら」
鞠莉「ト○ザらスに売ってるような用品で喜ぶ年齢じゃないわよ!小学生よ、一応」
果南「確かにあの件から…結構経ってるしね。私たちなんてもうすぐ三十路だよ?」
鞠莉「それは言わない約束よ!」 ----
ダイヤ「あぁ〜可愛いでちゅわね〜。ダイヤお姉ちゃんでちゅわよ〜」クルクルパー
曜歌「……」
果南「ダイヤ…やめなよ。曜歌ちゃん寝起きなんだから」
ダイヤ「ほらほらおいで〜」
曜歌「…鞠莉お姉ちゃんっ…怖い」ダキッ
鞠莉「よしよし。あのおばさん怖いわよね〜。ああいう人はほっときなさい」
ダイヤ「はぁー?!」
曜歌「…!」ビクッ
曜歌「そうやって大声だすから驚いちゃうんです」
曜歌「しっ…静かにしてください!」
ダイヤ「んなっ…!」
善子「なんで子供に図星突かれてるのよ」 ダイヤ「そんな可愛らしい容貌を備えておきながら生意気な…」
曜歌「容貌…?」
ダイヤ「容貌と言うのはぁ!」
果南「気の強いところは千歌譲りかな…」アハハ
ルビィ「ウフフ…何かお姉ちゃんと千歌ちゃんのやり取りを思い出すね」
花丸「寝起きで機嫌が悪いところも千歌ちゃんっぽいずら」
曜歌「皆んな…パパとママのこと知ってるの?」
鞠莉「……」
果南「…」
善子「えぇ、知ってるわよ」
善子「まぁ正確には…ママのことだけだけど…」ボソッ
曜歌「…そうなんだ」 曜歌「いいなぁ…どんな人だったの?」
ダイヤ「一人の方はとっても生意気で、いつもうるさくて」
花丸「でも真剣に人のことを考えられる人ずら」
ダイヤ「本当に、何度あの人に救われたか…」
曜歌「そんなに凄い人だったの?」
鞠莉「えぇ、二人とも。ほら、あそこ」ガラガラ
善子「…見えるの?」
鞠莉「カタグルマしてあげる。おいで」スッ
曜歌「…」
鞠莉「あそこに見えるでっかい学校があるでしょ?見える?」
曜歌「…うん!あの山の上にある…」 果南「そうそう、それそれ」
鞠莉「あの学校を守ったのよ。貴女の本当の両親は」
善子「ま、あの二人がいなけりゃ私たちも集まってないわね」
ルビィ「千歌ちゃんと曜ちゃん、そこから梨子ちゃん、そして私たち」
鞠莉「貴女の両親は…英雄よ」
曜歌「えーゆー」
鞠莉「うーんと…ヒーロー!」
曜歌「すっごい!ヒーロー!!」キャッキャッ
ダイヤ「笑った顔は曜さんそのものですわね」
花丸「…懐かしいずら」
善子「…」ポロポロ
鞠莉「ワッツ?!」
果南「善子…?どうしたの?」
善子「なんでもないわよっ。…なんか、こう、自然と出てきちゃっただけ」
善子「あの二人に…皆んなに会えてなかったら今の私はないんだなって」
果南「それは私もそうだよ」
ダイヤ「一期一会…ですわ」 曜歌「皆んな…パパとママのこと大好きってこと?」
鞠莉「そういうこと」
鞠莉「…ねぇ、曜歌。貴女は…会いたい?」
曜歌「?」
鞠莉「自分の本当の両親に…会いたい?」
曜歌「…」
ダイヤ「…」
曜歌「嫌だ…」
善子「えっ」
ルビィ「…」
鞠莉「会いたく…ないの?」
曜歌「会いたいよ」
鞠莉「…どういうこと?」
曜歌「だって…そしたら鞠莉お姉ちゃんたちとお別れになるんでしょ…?」
ダイヤ「…」 ガチガチのシリアスじゃなくていい感じに緩いから読みやすいわ 鞠莉「何言ってるの。千歌っちたち…もし本当の両親に出会えたとしても私は貴女から離れたりなんかはしないわ」
鞠莉「毎日でも会いに行ってあげる」
曜歌「本当…?」
果南「曜歌を手放さない可能性だってあるくらいなんだからね」
曜歌「それなら…それなら会いたい」
曜歌「会って仲良くできるかどうかはわからないけど…」
鞠莉「きっと大丈夫よ。良い子良い子」スリスリ
曜歌「うぅ…くすぐったぁ〜い」
鞠莉「ふふっ、良かった」
曜歌「……zzz」
ルビィ「眠そうだね」
花丸「ダイヤさんが起こすからずら」
ダイヤ「…すみません」
鞠莉「ほい、じゃぁもう寝ましょ。お布団はこっちよ」
曜歌「ふぁ〜い」 -----
果南「…寝た?」
鞠莉「えぇ、ぐっすり」
ダイヤ「…それでわざわざ別室に移動だなんて、何かあるのでしょう?」
善子「まぁ…もうわかるけどね」
鞠莉「えぇ…」
鞠莉「千歌っちと曜を探すのを手伝って欲しいの」
鞠莉「曜歌も会いたがってるし、何より私が会いたい。費用も私が出すわ」
ルビィ「千歌さんと…曜さんを…」
果南「…」
鞠莉「あの二人に会って、話をして、もう一度Aqoursとして、メンバーとして…」
鞠莉「面倒臭い女だってことはわかってるわ。でも…私も踏ん切りがつかない」
鞠莉「お願い。だからっ「わかってる」 果南「もう乗りかかった船だよ。私は協力するよ」
ダイヤ「私とルビィも出来うる限りの協力はしましょう」
花丸「マルたちも」
善子「えぇ…。私もあの二人に会いたい。子供のこととか、何があったのかとか、それも大事だけど何より、今はただ、純粋に会いたい」
果南「だよねっ。私も。あの二人の顔が見たくてたまらないよ」
鞠莉「梨子にも、こっちに来たときに頼むつもりよ。梨子なら私たちよりも詳しそうだし」
鞠莉「それに梨子とも話がしたいわ」
ダイヤ「梨子さんが帰ってくるなら豪華な手料理を用意しなければなりませんね」
果南「いいね。なんだが、学生の頃に戻ったみたい」
果南「何かこういうの大人じゃなかなかできないでしょ?」
ルビィ「確かに…ふふっ、結局私たち、子供のままなんですかね」
果南「そうかもねっ」
ダイヤ「それでは私とルビィは綱元の仕事をこなしつつ、情報を集めることとしましょう」 善子「私と花丸は仕事で東京に出ることもあるから、頑張り所ね」
花丸「ずらっ!」
鞠莉「ありがとう。皆んな。私は曜歌との旅行ついでに果南と3人で東京にでも出かけてみようと思うわ。ついでに梨子の家にも押しかける」
果南「えっ、私も?」
鞠莉「来ないの?」
果南「あぁ…まぁ行くけど」
鞠莉「ならオッケー♪」
ダイヤ「それでは今日は遅いですし、ここらでお開きにしましょうか。各自何かあったら連絡を下さい」
「「おー!!」」
鞠莉「あ、善子、ジェット機貸そうか?免許要るけど」
善子「免許持ってないしいらないわよ!」 ----
鞠莉「……」
曜歌「…」スースースー
鞠莉「気持ちよさそうに眠ってる」
鞠莉「…」
鞠莉「キラリときめきが〜♪」
鞠莉「ふふっ…」
---
『ココを満員にできたら人数に関係なく部として承認してあげマショウ』
『全校生徒全員集めても…』
『私たち…Aqoursです!』
---
鞠莉「不思議な話よね。スクールアイドルを復活させようとして戻って来たつもりが気付いたら引っ張られてた」
鞠莉「ホント、貴女の親には敵わないわ」 ---
『千歌ちゃん…私と一緒は嫌なのかな』
『本音でぶつかるしかありません!』
---
鞠莉「…センチメンタルなところも貴女に受け継がれてるのかしらね…」
鞠莉「ちょっぴり強引なところはあるけど、みんなと一緒に進むことのできるリーダー」
鞠莉「しっかりしててとっても元気だけど実は健気で他人より弱い部分もあって…」
鞠莉「貴女の親はそんな人よ。私からすれば」
曜歌「ぅぅ〜ん…」
鞠莉「…ふふっ」
鞠莉「おやすみなさい…」ナデナデ -----
プシュー
ダイヤ「それでは、またお会いしましょう」
ルビィ「またね!」
善子「えぇ、元気でね。そっちもしっかり頼むわよ」
花丸「何かあったら連絡するずら」
鞠莉「私たちは途中まで一緒ね」
果南「うん」
果南「こっそり探すことになるからちょっと燃えてくるね」
ダイヤ「それ以上に骨が折れますわよ?」
果南「6人も要るんだからきっと大丈夫」
ルビィ「うん!」 花丸「それじゃあマルたちも行くずら」
善子「そうね。また戻った時に料理ご馳走してね」
ダイヤ「もちろんですわ」
ルビィ「うん。バイバイ」
善子「バイバイ、ルビィ、ダイヤ」
果南「ふふっ。それじゃ行こっか」
-----
ガタンゴトン
花丸「新幹線はいつ乗っても速いずら」
善子「堕天の羽を身につけた私の方が…「まだやってるずら?」
善子「いいじゃない!身内しかいないんだから!ね、曜歌?」
曜歌「…zzzZZ」
善子「よく寝るわね…この娘…」
果南「それにしても…本当に実現しちゃうなんてね」
鞠莉「…?」 果南「数年前からちょこっとずつだけど、一人で探してたんだ。千歌と曜のこと」
花丸「そうなんだ…」
果南「でも全然見つかんなくてさ。何度も何度も諦めたんだけど、今こうやってまたスタートラインを踏めるって、そういう感じがして…」
果南「まぁ、諦めるつもりは無かったんだけどね?」
鞠莉「二人と一番長い付き合いなのは果南だものね」
果南「まぁね。でもやっぱりわからないことだらけ」
果南「どんなに相手のことを知ってるって思っても、本当はほんの一角しか知らないんだって。まぁ、これは千歌たちに限らないんだけどね」
果南「ホント、世の中知らないことばっかり」
善子「そこがまた面白いのよね」
果南「鋭いね。善子」 善子「そんなもんでしょ。世の中って。そう考えると私たちがいること自体奇跡って、そう思えない?」
花丸「凄い確率だね」
鞠莉「みんなと出会えたのも…。曜歌が偶然ウチに繋がりがある施設にいたのも」
鞠莉「私たちってやっぱり何処か切れない紐で繋がってる?」
果南「ふふっ。そうかもね」
花丸「腐れ縁ってやつずら」
鞠莉「さて、もうちょっとで着くわよ。準備準備♪」
果南「鞠莉…完全に旅行気分だね…」
鞠莉「of course!!」
善子「大丈夫かしら…こんなんで」 -----
ジュワァァァァ
曜「…」
曜「千歌ちゃん、今日の晩御飯はハンバーグだよ」
千歌「ほんと?楽しみ」
曜「ねぇ、千歌ちゃん。今週末お互いお仕事休みだし、お出かけでもしない?」
千歌「うん!良いよ」
曜「じゃあ、決定だね」
千歌「ねぇ、曜ちゃん…今日何の日か覚えてる?」
曜「…覚えてるよ」
千歌「ふふっ。高3の夏休み」
曜「……」
千歌「曜ちゃんが私に告白してくれた日ね」
曜「…そうだね」
曜「よくオッケーしてくれたよね。急だったのに」
千歌「前々から梨子ちゃんにちょっとだけ聞いてたから、覚悟はしてたよ」
曜「ええ?!梨子ちゃんに気付かれてたの?」 千歌「うん。そりゃぁ、的確に」
曜「う…恥ずかしい」
千歌「でも、嬉しかったんだよ?私はずっと曜ちゃんの隣にいて良いのかなって思ってたから、憧れの人からの告白だったんだよ」
曜「もぅ…、去年も言ってたじゃん」
千歌「毎年言うって決めたのー!」
曜「ふふっ、はいはーい」
曜「やっぱり似てるね…」
千歌「へ?」
曜「ううん…いや、何でもない」
千歌「…?」
曜「ねぇ…千歌ちゃん」
千歌「?」
曜「今日は…その、何の日か」 千歌「曜ちゃんが私に告白してくれた日でしょ」
曜「それもそうなんだけど…私たちの…」
千歌「…?」
曜「わたし…たちの…こ」
千歌「曜ちゃん大丈夫?苦しそうだよ」
曜「…千歌ちゃん」
----
曜『曜歌…ごめん。ごめんね』ポロポロ
曜『千歌ちゃん…私今どんな顔してるかなぁ…』ポロポロ
千歌『やめて…やめてよ、曜ちゃん』
千歌「私だって曜ちゃんとの娘なんて…夢にまでみたんだよ』
曜『…いつか絶対…
----
曜「…」
曜「今どうしてるんだろ……」
曜「…ぃたいなぁ」ボソッ -----
善子「魔都東京到着!」
曜歌「到着!」
果南「はしゃぎすぎ。善子なんてしょっちゅう行ってるでしょ」
善子「いつもはこんな大人数でこないからね」
花丸「はいはい、いつもはマルと二人きりでごめんなさーいずら」
善子「そんなつもりでいってないわよ!」
鞠莉「それじゃあある程度したら別行動ね。まあ善子たちの職場からそう遠くないし、会いにきても良いのよ?」
善子「晩御飯ご馳走になろうかしら」
花丸「…ジュルリ」
曜歌「…!」ゾクッ
果南「材料たくさん買っておかないとね」
善子「まぁ邪魔にならない程度に行くわ。それじゃぁ、私たちこっちだから」
花丸「またずら!何かあったら遠慮なく言ってね」
鞠莉「えぇ、お互いね」 ----
果南「宿とか…もう用意されてるの?」
鞠莉「いいえ、梨子の家よ」
果南「えっ?!」
鞠莉「連絡したらオッケーだって。梨子にも話さなきゃね」
果南「でもさっき善子に…」
鞠莉「遠くないのはホントだからオッケー♪」
果南「えぇ…。そんな自分の家じゃないんだし」
曜歌「りこって誰?」
鞠莉「私たちの友達」
曜歌「その人もママたちのこと知ってるの?」
鞠莉「えぇ。多分…一番よく知ってるわ」
曜歌「そうなんだー…」
果南「千歌と曜は…ココにいるんだよね」
鞠莉「引っ越してなければね」
果南「そう…」
鞠莉「さて、じゃぁ梨子に挨拶しに行くわよ。曜歌、おんぶしてあげる」
曜歌「わーい」ダキッ 果南「鞠莉も、私がおんぶしてあげようか?」
鞠莉「筋肉バカはいいのよ!」
果南「女の子にソレはちょっと傷ついちゃうよ〜」
鞠莉「…むー」
果南「ふふっ…」
鞠莉「そうこうしてたら着いたわよ」
曜歌「着いたの?」
鞠莉「うん。可愛らしい家でしよ」
曜歌「わぁ…」
果南「曜歌のことは言ってるの?」
鞠莉「ううん。話すことがある、としか。まぁ一瞬で悟られそうだけど」
ピンポーン
鞠莉「梨子〜」
ガチャ
梨子「…鞠莉さ…果南さんも」
果南さ「ごめんね、梨子。急に…」 梨子「いえ…まぁ二人ぶんぐらいなら布団もありますし」
鞠莉「ノンノン♪3人よ」
梨子「へ?」
曜歌「こんにちは」
梨子「……」
鞠莉「この娘は私と果南の娘なのよ♪…なんてね」
果南「…」ジー
鞠莉「ソーリーソーリー♪」
梨子「…」パタッ
果南「え!?ちょっと…梨子?」
曜歌「…? このお姉ちゃん目が開いてないよ」
鞠莉「えっ…ちょっと!…」ガシッ
鞠莉「し…死んでる…」
果南「言いたいだけでしょ。それ」
鞠莉「半分本当よ。どうやら気絶してるみたい」
果南「ええっ…それはちょっとまずいんじや…。私、運ぶね…っと」ガシッ
鞠莉「悪いけど勝手に上がらせてもらうわよ。曜歌行きましょ」
曜歌「うん」
果南「失礼しま〜す」
梨子「…ぅ…〜ん」 果南「とりあえずベッドに…ココかな?」
鞠莉「後で怒られそうね…」
ガラッ
同人誌の山「やぁ」
果南「…」
鞠莉「…」
曜歌「なに〜?これ」
鞠莉「こらっ!!見ちゃダメっ」ガバッ
曜歌「うわっ、前が見えないよ〜」
果南「同人誌専用の部屋なんて設けてるなんてね…」
鞠莉「まあ一人暮らしだから…ね?ていうかなんで私たちが来るのに鍵かけてないのよ」
果南「不用心だね」
鞠莉「…はぁ…こっちがリビングね」 果南「ソファにでも寝かしちゃおっか」
鞠莉「そうね」
果南「よっと…ふぅ、梨子は細いから苦にならないね」
鞠莉「…」ギロ
果南「いやっ、別にそういう意味じゃ…」
梨子「うぅ〜ん…」
鞠莉「あ、梨子」
梨子「あれ?…私…」ムクリ
果南「おはよ、梨子」
梨子「え?私…さっき…」
鞠莉「気絶したのは覚えてるの?」
梨子「あ、はい….って、そうですよ」
『最初はグー!ジャンケンポン!お姉さんに勝てたかな?』
曜歌「わぁい!勝った!勝ったよ〜」キャッキャッ 果南「ソファにでも寝かしちゃおっか」
鞠莉「そうね」
果南「よっと…ふぅ、梨子は細いから苦にならないね」
鞠莉「…」ギロ
果南「いやっ、別にそういう意味じゃ…」
梨子「うぅ〜ん…」
鞠莉「あ、梨子」
梨子「あれ?…私…」ムクリ
果南「おはよ、梨子」
梨子「え?私…さっき…」
鞠莉「気絶したのは覚えてるの?」
梨子「あ、はい….って、そうですよ」
『最初はグー!ジャンケンポン!お姉さんに勝てたかな?』
曜歌「わぁい!勝った!勝ったよ〜」キャッキャッ 梨子「あの女の子って…もしかして」
果南「…」
鞠莉「…そうよ、やっぱり察しが良いわね」
梨子「そうなんだ…やっぱり…」
果南「うん…」
梨子「果南さんと鞠莉さんも…ヤっちゃったんですね…」
鞠莉・果南「は?」
梨子「…気持ちは…わかります。鞠莉さんと果南さんとなら子供も育てることができると思います。例えその娘がセイムセックスチルドレンだとしても…」
梨子「けど…けど、本当にそれで良いんですか?!今の日本は…可哀想だけどセイムセックスチルドレンは…」
梨子「法律や世論を改正しない限り、その娘は…「ちょ、ちょっと待って」 果南「梨子!私と鞠莉に子供なんてできてないよ!」
鞠莉「そうよ!何バカな勘違いしてんのよ!貴女は」
梨子「え…でも、その娘は…」
鞠莉「えぇ、確かにセイムセックスチルドレンよ」
梨子「やっぱり…」
果南「でも私と鞠莉の娘じゃないんだ」
梨子「じゃあ…」
鞠莉「あの娘…よく見て」
曜歌「ねぇ、ジュース飲んで良い?」
鞠莉「えぇ。梨子、冷蔵庫開けるわよ」
梨子「いや…人ん家の冷蔵庫勝手に開けないでくださいよ…」
梨子「…」 曜歌「…?」
梨子「…!…千歌ちゃんと…曜ちゃん」
果南「流石」
梨子「…本当なんですか?」
鞠莉「…後で話すわ」
果南「じゃあ、私、曜歌と一緒に散歩に行って来るね」
梨子「…曜歌」
鞠莉「ありがと…」
果南「いーえ」
果南「曜歌、ちょっと私とお出かけしよっか。お菓子買ってあげるからさ」
鞠莉「誘い文句が誘拐犯みたいね」
曜歌「うん!行く!」
果南「それじゃ、行って来るね。ゆっくり話してくれて構わないから」
曜歌「行ってきます」 バタン
梨子「果南さん…流石ですね」
鞠莉「脳筋のくせして多少の空気は読めるのね」
梨子「辛辣?!」
鞠莉「It's joke♪」
梨子「それで…」
鞠莉「えぇ」
鞠莉「まあ予想通り千歌と曜の娘よ。名前は曜歌」
鞠莉「明日くらいにちゃんとした検査をするけどもほぼ確定で間違いないわ」
梨子「それで…こっちに来たんですか」
鞠莉「半分そうね。梨子にも話さなきゃいけないって思ったし」
鞠莉「ダイヤとルビィ残してこぞって東京に来たのよ」
鞠莉「千歌と…曜を探すためにね…」 -----
果南「曜歌は何が食べたい?」
曜歌「うーん…果南お姉ちゃんは?」
果南「私は…さざえ?」
曜歌「何ー?さざえって」
果南「貝の一種かな」
曜歌「へぇ」
曜歌「あの美人なお姉ちゃんは誰?」
果南「あのお姉ちゃんは梨子お姉ちゃんって言うんだよ」
曜歌「へぇ…顔も名前も美人さんだね!」
果南「そうだね…ふふっ」
曜歌「…?」 果南「いや…親子揃って同じようなこと言うんだなって」
曜歌「ママも?」
果南「うん…」
曜歌「梨子お姉ちゃんはママと仲良かったの?」
果南「うん。とっても仲良かったよ」
果南「スクールアイドル、わかる?」
曜歌「うん!テレビでよく見る!私もこーこーせーになったらやりたいなぁ」
果南「私たちもやってたんだけど、その時の曲は梨子お姉ちゃんが作ってくれてたんだよ」
曜歌「ほぇ〜…すごっい」
曜歌「スクールアイドル…好きなんだね」
果南「うん。…好き…好きになっていった」
果南「……」 ------
梨子「それで東京に来たんですね」
鞠莉「えぇ。曜歌の頼みなら行かなきゃ…ってのは建前で」
鞠莉「単純に私が会いたいからなんだけどね」
梨子「…」
鞠莉「梨子…何か知らない?」
梨子「…少しだけなら」
鞠莉「…無理に話さなくても良いのよ」
梨子「いえ…前は、どうして良いか、私も分からなくて。でも今は、少しはわかる」
梨子「曜歌ちゃんとあの二人…私たちも向き合わなきゃ…いけないんですよね」
鞠莉「そうね…。曜歌を受け持っちゃったし」
梨子「一瞬千歌ちゃんと曜ちゃんって錯覚するくらい似てるんだもの。ビックリしましたよ…」
鞠莉「でしょ。あの二人に似てとっても可愛いのよ」 梨子「ふふっ…。なんだか間接的にAqoursが揃ってるみたい」
鞠莉「私もソレ言おうと思ってたところだわ…フフッ」
梨子「とは言っても私も少ししか知りませんから…」
鞠莉「些細なとこでも構わないわ。手がかりになれば」
梨子「あの二人が東京に住んでいることは多分間違いじゃないと思います」
鞠莉「そうなの…。場所とかは?」
梨子「そこまで細かいところは…」
鞠莉「わかった。ありがとう。それだけでも助かるわ」
鞠莉「ふふっ…まぁseriousな話はこれくらいにしておいて、久しぶりに楽しいトークでもしましょう♪」
梨子「え…?」
鞠莉「あと部屋に押し込んであったあの薄い本は何かしら?」
梨子「ッッ////見たんですかっ!!」
鞠莉「いいえ♪ちょこっとだけ」
梨子「もーう!!」 ----
ガチャ
果南「ただいま…って」
鞠莉「ぬぎぎぎぎ…」
梨子「うぬぬぬぬ」
果南「何やってんの…?」
-----
ガヤガヤ
善子「…ん、この焼き鳥美味し」
ブーブー
善子「…?」
花丸「…だれから?」
善子「マリー。明日にリリーの家集合だって。検査ついでに遊びに行くんでしょ」
花丸「了解ずら。開けておくね」
善子「なんか…結局大人になっても一緒にいるのね。私たち」
花丸「そうだね」 善子「大学の友達や職場の友達も…本当に大切だけど、やっぱりなんかAqoursのみんなは特別っていうか」
花丸「マルにも…わかるずら。それだけマルに、マルたちにとっては楽しくて…夢見たいな日々だったから」
善子「珍しいわね。アンタがそこまで喋るなんて」
花丸「そう…?ふふっ。ちょっとマルも飲みすぎちゃったかな」
善子「私も…ちょっとだけ酔ってるかもしれないわ」
花丸「善子ちゃん酔いやすいんだから気をつけなきゃ」
善子「アンタもいくら強いとはいえ日本酒何杯もいってるじゃない」
花丸「マルは平気だよ。でも前みたいに泥酔善子ちゃんを担いで帰るのはごめんずら。もちろん食べ過ぎもね」
善子「…悪かったわよ」
善子「あ、焼き鳥追加で頼んでいい?」
花丸「…話聞いてたずら?」 店員「焼き鳥追加承りました!」
花丸「店員さんも持ってこなくていいずら!」
花丸「…って千歌ちゃん?」
千歌「え…?」
善子「…?!」
千歌「え?何言ってるの?千歌ってだれーだろー」
善子「下手すぎるでしょ」
花丸「ホントずら」
千歌「うぅっ…」
花丸「千歌ちゃん…久しぶりだね」
千歌「うん。久しぶり!」
善子「連絡の一つくらいくれれば良かったのに」
千歌「…ごめん。曜ちゃんがダメだーって」
善子「え…?曜さんが…?」 千歌「うん」
善子「…そう」
善子「千歌さん、私たち閉店までいるから、よかったらまた」
千歌「う、うん…。じゃあ、私、仕事に戻るね」
花丸「…」
善子「えぇ。頑張ってね。あとイチゴあんみつ追加で」
千歌「へっ…へい!」タッタッタッタッ
花丸「…聞かないんだね」
善子「当たり前でしょ。今聞いたって変な空気にさせるだけだし」
花丸「ずら」
善子「とりあえず千歌さん終わるまでフツーに食事楽しむべきじゃない?」
花丸「うん。うん。そうずら。ありがとう善子ちゃん」
善子「お礼なんてするようなことじゃないでしょー…」 善子「千歌さんだって、あんまり言われなくないでしょ」
善子「それにどうせ後からマリーに聞かれるんだから」
花丸「鞠莉さんのとこ連れて行くんだ…」
善子「まぁ…やっぱりそうしなきゃ…何も解決しないし…」
花丸「マルも…言っておきながらそれは思うずら」
花丸「まだ鞠莉さんたちには連絡しなくていいかな?」
善子「それで良いんじゃない?私たちもフツーに千歌さんと楽しい話したいし」
花丸「やっぱり善子ちゃんは善子ちゃんずら」フフッ
善子「…どういうことよ、それ」
花丸「マルも酔ってるからわかんなーい」
善子「えぇ…?」 ----
千歌「ありがとうございました」
花丸「お疲れ様ずら」
善子「お疲れ様」
千歌「ありがと。こんな遅くまで待たなくても良かったのに」
花丸「善子ちゃんがどうしてもっていうから」
善子「へ?!…ま、まぁ昔の先輩に会えたんだし、ね?」
千歌「ありがと、善子ちゃん」
善子「え、えぇ。あ、ココじゃなんだし、私のウチくる?」
千歌「え、?えーと…うーん、どうしよう」
花丸「…?」
千歌「私の方にこない?あんまり距離ないし」
善子「千歌さんち?」
花丸「お邪魔して良いずら?」
千歌「これと言ったもてなしはできないけど…それでも良かったら」 善子「構わないわよ」
花丸 「千歌さんって一人暮らししてるの?」
千歌「え…?っと、いや」
千歌「今は…曜ちゃんと住んでるの」
善子「…!」ピクッ
善子「ちょっと待って。それなのに私たちが勝手にお邪魔しても良いわけ?」
千歌「うん。多分大丈夫…」
花丸「……」チラッ
善子「…わかったわ。それじゃ、お邪魔させてもらおうかしら」
善子「でも私たち酔っ払ってるから迷惑かけるわよ〜」
千歌「そっ、その時は私が介抱してあげるよ」 善子「ふふっ、千歌さんにできるの?」
千歌「一応元先輩だよ!舐めてもらっちゃぁ困るよ」
花丸「頼れるのか頼れないのかよくわからないずら」フフッ
千歌「花丸ちゃんまで?!」
店長「おーい!いつまでいるんだ!今日はもう店閉めるぞ!」
千歌「はっ、はーい!すみません!ほら、善子ちゃん、花丸ちゃん行くよ!」
善子・花丸「はーい」
-----
千歌「今日は遅いから泊まってくれて良いから」
善子「え?でも…」
千歌「大丈夫、大丈夫」
ガチャ
千歌「ふぅ…ただいま」
善子「お邪魔します…」
花丸「お邪魔しますずら」 善子「良いにおい…綺麗ね」
千歌「そう?…照れますなぁ」
ガタッ
花丸「…?」
曜「おかえり…って…」
曜「善子ちゃん…と、花丸ちゃん?」
善子「曜さん…曜さんだ…」
善子「久しぶりー!!」ガバッ
曜「うわっ!ちょっと、!」
花丸「善子ちゃんは曜さん大好きずら」
善子「心配したのよ!連絡の一つくらいくれれば良かったのに」
曜「……」
曜「あっはは…ごめんね」
花丸「…」 >>106
すみません!生きてます!何かidが一時的に変わっちゃったっぽいですが… 千歌「じゃあ二人とも、曜ちゃんがお風呂湧かしてくれてるから入ってきていいよ」
善子「え?」
千歌「…?」
善子「あ、一人ずつじゃないのね」
千歌「大きいから二人で入れると思うよ」
善子「そ、そう…」
曜「そうだ、二人とも。明日は予定大丈夫?もう夜遅いけど」
善子「予定…あっ」
千歌「?」
善子「そうよ!私たち鞠莉さんたちと会うのよ!せっかくだから二人も…」
花丸「…」
善子(…しまった…) 曜「鞠莉さん…ってことは果南ちゃんも?」
花丸「梨子ちゃんもいるずら。ルビィちゃんとダイヤさんはいないけど」
善子(…花丸?!)
花丸「偉そうなことは言えないけど、二人ともにとって大事な話が聞けるはずだよ」
花丸「良かったら…きて欲しいずら」
曜「…」
花丸「善子ちゃん、お風呂貸してもらお」
善子「ぇえ…じゃあゆっくりさせてもらうわ」
千歌「うん」 すみません、 夜には投稿します。保守ありがとうございます! -----
曜「……」
千歌「…曜ちゃん?」
千歌「鞠莉さんたちと会えるんだって!明日どうする?」
曜「駄目だよ、行っちゃ」
千歌「…へ?」
曜「駄目だよ、鞠莉さんたちに会っちゃ。絶対」
千歌「なんで…?いいじゃん」
曜「…」 ----
ザバー
花丸「千歌ちゃん全然元気だったね」
善子「そうね。曜さんだけ深刻な表情…」
善子「やっぱり…くるべきじゃなかったのかな」
花丸「ううん。そんなことないよ。マルは来て正解だったと思う」
善子「本当…?」
花丸「うん」
----
千歌「皆んなに…皆んなに会いたいよ!私も!なんで連絡もさせてくれないの?」
曜「千歌ちゃんのためだよ!…なんでわからないの」
千歌「……」
善子「なんで曜さんが全部決めるの?」 善子「なんで曜さんが全部決めるの?」
曜「…善子ちゃん!、花丸ちゃん!」
善子「ねぇ、曜さん…覚えてるわよね?」
花丸「善子ちゃん…」
曜「…善子ちゃんそれ以上は言っちゃ駄目」
善子「何が言っちゃ駄目、よ!貴女、命をなんだと思ってるの?!」
善子「貴女たちが産んだんでしょ?!なんで…責任持ちなさ「善子ちゃん!」
曜「駄目だよ。本当に、それ以上は」
千歌「…ねぇ、やめてよ。何で喧嘩してるの?」 善子「千歌さんも…どうしちゃったの…?貴女…」
花丸「善子ちゃん、やっぱり駄目だよ。ちょっと落ち着こう?」
善子「曜歌は…曜歌のことは知ってるの?」
曜「…!」
善子「あの娘は貴女たちに会いたがって「知らない」
千歌「知らないよ…何それ」
千歌「何言ってるの…善子ちゃん…」
善子「え…?」
花丸「…やっぱり」
曜「…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています