善子「堕天使感謝デー」 [無断転載禁止]©2ch.net
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ルビィ「堕天使感謝デー?」
善子「……なんてものは存在しないんだけど」
善子「だけどいつも付き従ってくれるリトルデーモンにたまには感謝の気持ちを込めてね?」
善子「お礼をするのもいいんじゃないかって思うの」
善子「そういうわけで今度の休みはわがままをなんでも聞いてあげるから」
善子「ルビィがしたいことを考えておいてね」
ルビィ「う、うん……」
───────
─────
─── 善子「さて、ルビィは一体どんなお願いをしてくるのかしら」
善子「ささやかなもの?それともなんでもなんて言っちゃったことを後悔するようなものだったりして」クスクス
善子「……まぁ、ルビィがそんな無茶を言うとは思えないけど」
善子「フフ、当日を楽しみにしてるわ」 ルビィ「う〜ん……」ムム...
ルビィ「わがままをなんでも……かぁ」
ルビィ「ルビィの好きなようにお願いしたい気持ちもあるけど」
ルビィ「よっちゃんのリトルデーモンとしてここは……」
───────
─────
─── 善子「あら?」
ルビィ「……」
善子「まだ時間まで結構あるのにもう来てるのね」
善子「おはようルビィ、早いわね」
ルビィ「おはよう、今日は誘ってくれてありがとうね」
ルビィ「ルビィ、楽しみで早く来ちゃったんだぁ」
善子「そう?私も楽しみにしてるわよ、ルビィがどんなわがままを言ってくれるのかをね」 ルビィ「うん、なにをしようか考えたんだけどね」
ルビィ「まずは、パフェが食べに行きたいなぁ」
善子「パフェ?」
ルビィ「プリンパフェが美味しそうなお店を見つけたの」
ルビィ「だけど一人で行くのもって思ってて、いい機会だから食べたいなぁって」
善子「そう、そういうことなら行きましょう?」
ルビィ「いいの?」
善子「わがままをなんでも聞くって言ったでしょ」
善子「それに……フフフ、今日は特別に私のおごりよ」
ルビィ「本当に!?わぁ〜、ありがとう!よっちゃん大好き!」ギュッ
善子「フフッ、もっと崇めてもいいのよ?」ナデナデ 「こちらのお席にどうぞ」
善子「さて……ルビィはプリンパフェを頼むとして、私は何にしようかしら」ペラ...ペラ...
ルビィ「ルビィはプリンパフェが食べたいと思ったけど」
ルビィ「ここの一番人気はストロベリーチョコレートパフェなんだって」
ルビィ「イチゴとチョコの好きなよっちゃんにはぴったりのメニューだよ」
善子「確かに美味しそう、じゃあ私はコレにするわ」
ルビィ(やった)
善子「どうしたの?嬉しそうにして」
ルビィ「パフェが来るのが待ち遠しいんだぁ」ニコニコ 「お待たせしました、ストロベリーチョコレートパフェとプリンパフェになります」
「ご注文は以上でよろしいですか?」
よしルビ「「はい」」
「ごゆっくりどうぞ」
ルビィ「わぁ〜、美味しそう〜」キラキラ
善子「フフッ、いい顔するじゃない」
ルビィ「ね?ね?早く食べよう?」
善子「そうね、それじゃあ」
よしルビ「「いただきます!!」」 ルビィ「あ〜……んっ」パクッ
ルビィ「おいひぃ♡」モグモグ
善子「あむっ」パク
善子「ん〜♡」モグモグ
善子「人気No.1だけのことはあるわね」
ルビィ「こっちも食べてみる?」
善子「そうね、折角だから貰おうかしら」
ルビィ「じゃあはい、あ〜ん」スッ
善子「あ〜ん」パク
善子「こっちも美味しいじゃない」モグモグ
ルビィ「よかった」
善子「ルビィもホラ、あ〜ん」スッ
ルビィ「あ〜んっ」パクッ
ルビィ「うん、美味しい」モグモグ
善子「でしょ?」フフッ 「ありがとうございましたー」
善子「あ〜、美味しかった」
ルビィ「ルビィも満足♡」
善子「いい店を教えてくれてありがとうね、また来ましょう?」
ルビィ「うん!」 善子「それで、次は?」
ルビィ「あのね、よっちゃんのブログ『地獄通信』に載せるルビィの写真が撮りたいな」
善子「いいの?前は恥ずかしいからダメって断られたのに」
ルビィ「うん……恥ずかしいのは今もなんだけど……」
ルビィ「でも、ルビィことをよっちゃんのリトルデーモンとして」
ルビィ「地獄通信を見てくれる人達に知っておいてほしいんだぁ」
善子「ルビィ……貴女、素晴らしいわ、リトルデーモンの鑑よ」
ルビィ「エヘヘ」
ルビィ「衣装は持ってきてるから、よっちゃんのお家に着替えに行こうよ」
善子「ええ」 ルビィ「…………///」モジモジ
善子「……」スタスタ
「ママー、お姉ちゃんたちすごい服だね」
「しっ、そういうこと言ってはいけません」
ルビィ「うぅ……///」モジモジ
善子「まあ、アレね、慣れよ慣れ」
ルビィ「よっちゃん?///」
善子「何度も経験したら恥ずかしくなくなるわ」
ルビィ「そうなの?」
善子「…………多分ね」
ルビィ「えぇ……」 善子「それで、外に出てきたけど撮りたい場所でもあるの?」
ルビィ「うん!狩野川の河川敷、あそこで撮ったよっちゃんの写真がルビィのお気に入りで」
ルビィ「同じ場所でルビィも撮りたいって思ったんだ」
善子「嬉しいこと言ってくれるじゃない、じゃあ向かいましょう」
ルビィ「いい写真にしようね」
善子「もちろんよ」
善子(だけど……)
ドンヨリ
善子(雲行きが怪しくなってきたわね) シトシト
善子「ルビィ、早く早く!」タタッ
ルビィ「よっちゃん、待ってー!」タタッ
善子「橋の下なら雨宿りができるからもう少し頑張って!」タタッ
ルビィ「うわーーーーーん!」タタッ 善子「はぁはぁ」
ルビィ「つ、疲れた……」ハァハァ
善子「一度家に行くまでは晴れてたのに」ハァハァ
ルビィ「仕方ないよ、梅雨だもん」ハァハァ
善子「本当にそうなのかな?」
ルビィ「…………?」
善子「知ってるでしょ?楽しみにしてる行事がいつも雨に降られるの」
ルビィ「……そう、言ってたね」 善子「この雨もヨハネの不運が呼び寄せたものなんじゃないかって」
善子「そう思えてならないの、だって今日のこと凄く楽しみにしてたから」
ルビィ「よっちゃん……」
善子「ごめんね、付き合わせたのにこんなことになって」
善子「一人で不運に見舞われるのは慣れたけど」
善子「誰かを巻き込むのは慣れないわね」
善子「ごめん……ルビィ……」グスッ ルビィ「……………………」
ルビィ「行こうよ、よっちゃん」
善子「…………ルビィ?」
ルビィ「ルビィは雨に降られたことなんて全然気にしてないし」
ルビィ「覚えてる?あの写真も今日みたいに雨が降る中で撮ったものなんだよ」
ルビィ「ルビィ、運命感じちゃうなぁ」
善子「…………」
ルビィ「だからね、雨が止まないうちに撮りに行こう?」ニコッ
善子「……」ゴシゴシ
善子「えぇっ!」ニッ
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─── ルビィ『今日はありがとうね、ブログ楽しみにしてるよ』
善子「待ってなさいよルビィ、自慢のリトルデーモンの魅力をヨハネのカンパニーに余すところなく紹介してあげるんだから」カタカタ
善子「これでよしっと……」カタカタ...ッタ-ン!!
善子「ふぅ、ルビィの望みを叶えることができたし」
善子「第一回堕天使感謝デーは成功ね」 善子「……………………あれ?」
善子「地獄通信にルビィを載せたかったのはルビィじゃなくてヨハネの方」
善子「それにパフェだってヨハネの好きなイチゴとチョコのパフェが人気の店」
善子「もしかして……自分じゃなくてヨハネの為に行動してた?」
善子「フフフ……やってくれるじゃない」
善子「まさか尽くすつもりが尽くされてたとはね」
善子「…………もう、ルビィってば本当に最高のリトルデーモンなんだから」
善子「だけど次はヨハネ考案の完璧なプランで尽くしてあげるから覚悟しなさいよ?」
善子「絶対に満足させてあげるんだから!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています