優しいあの人 [無断転載禁止]©2ch.net
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ガチャ
穂乃果「失礼します…」
真姫「そんな遠慮しなくていいわよ、今日からここがあなたの家なんだから」
穂乃果「…」
真姫「(まぁ、仕方ないか…『前の家』では相当嫌がらせ受けてたみたいだし…)」 〜数日前〜
女性1「穂乃果をもうウチでは育てられません!」
男性1「なんで今なんだ…」
女性2「そうですよ、今の時期にそれは…」
女性1「じゃあ、あなたが引き取りなさいよ」
女性2「そ、それは…」
女性1「あの子にお金を使うのは嫌なの!いつまで経っても懐かないし…イライラするのよ!」
男性2「こ、こら…穂乃果ちゃんに聞こえるぞ…」
女性1「とにかく、私はもうあの子を育てたくない」
男性1「預ける宛もないだろ」
女性1「どっかの施設にでも預ければいいじゃない」
男性1「お前なぁ…!」
真姫「あの…」 女性1「なにかしら?」
真姫「私が預かりましょうか?」
男性2「ま、真姫ちゃん?本気かい?」
真姫「はい」
女性2「でも…」
真姫「その…穂乃果ちゃんが満足出来る暮らしをさせてあげられるかは分かりません、ですが大人になるまで面倒を見てあげることぐらいはできますよ」
男性1「だが、真姫ちゃん…お金とかは…君はまだ若いだろ?」
真姫「大丈夫ですよ、お金の心配はいりません。」
女性1「そうよ、その子医者だし」
男性2「そうか、そういえば西木野の子だったな」
男性1「う〜ん…(このまま女性1のとこに置いとくのもなぁ…)」
「…」
男性1「じゃあ、頼んでいいかな?真姫ちゃん」
真姫「はい」 真姫「(なんであの時あんなこと言ったのかしら…)」
穂乃果「…(広い家)」
真姫「(…まぁ、考えてもしょうがないか、もう引き取っちゃったし)」
真姫「ねぇ」
穂乃果「はい…」
真姫「お昼でも食べに行きましょ」ニコッ
穂乃果「え…あ、はい!(綺麗…)」 真姫「ねぇ、穂乃果は食べたい物とかない?」
穂乃果「いや、別に」
真姫「そう…(これは、慣れるのに時間かかるわね)」
穂乃果「…」
真姫「好きな食べ物とかは?」
穂乃果「特に…」
真姫「…じゃあ、私の好きなとこでいい?」
穂乃果「はい」 真姫「着いた」
穂乃果「(いい匂い…)」
真姫「どこにでもありそうな定食屋だけどすごく美味しいのよ、ここ」
穂乃果「そうなんだ…」
ガラッ
凛「いらっしゃいませ〜!!」
真姫「相変わらず元気ね…」
穂乃果「(ビックリした…)」
凛「あ、真姫ちゃん!最近来なくて寂しかったにゃ〜」
真姫「ちょっと忙しくてね、花陽は?」
凛「奥で料理中だにゃ」
穂乃果「(にゃ…?)」
凛「ん?その子は?」
真姫「ん?ああ、私の子」
凛「え…?」
真姫「あ、ごめん 正確には…」
凛「かよち〜ん!ま、真姫ちゃんに子供がいたにゃあ!!」
「え?凛ちゃ〜んなんか言った〜?」
真姫「待って待って!説明不足の私が悪かったわ!実は…」 真姫「と、言うわけ…」
凛「なんだ…てっきり真姫ちゃんの本当の子かと…」
真姫「いや、この歳で高校生の子がいるわけないでしょ」
凛「ま、そうだね」
真姫「そうそう」
「凛ちゃ〜んちょっと来て〜」
凛「は〜い!じゃ、決まったら呼んでね!」
真姫「分かった」
穂乃果「…元気ですね、あの人」
真姫「そうでしょ、私の友達でね昔から元気だけは凄くあったのよ…ちょっとうるさいけど」
穂乃果「そうなんですか」
真姫「でも、あの子見てるとこっちまで元気になるのよ」
穂乃果「なんか分かります」
真姫「でしょ?(さっきよりは接しやすくなったわね)」 真姫「ん〜私は日替わりランチでいっか、穂乃果は?」
穂乃果「じゃあ、私もそれで」
真姫「すみませ〜ん」
花陽「はーい!」
真姫「あ、花陽」
花陽「真姫ちゃん久しぶりだね〜、その子が凛ちゃんの言ってた子だね!こんにちわ」ニコッ
穂乃果「こんにちわ」
真姫「ごめんなさい、なんか騒がしくしちゃって…」
花陽「いいよ、この時間はあまりお客さん来ないから それに、賑やかな方が私はいいし」
真姫「そ、ありがと」
花陽「うん、それでご注文は?」
真姫「あぁ、えっと日替わり二つ」
花陽「日替わり二つっと、他には?」
真姫「以上よ」
花陽「分かった、すぐ持ってくるね」 花陽「は〜い日替わり二つ」
真姫「きたきた」
花陽「あとこれ」
真姫「トマト!でも、頼んでないわよ?」
花陽「サービス」ニコッ
真姫「ありがとう、頂くわ」
花陽「あ、あとこれも」
穂乃果「ラーメン?」
真姫「これは、凛ね…」
花陽「うん、新しく作ってみたから試食してみて〜だって」
真姫「ありがとうって言っといて…」
花陽「分かった〜じゃあごゆっくり」
真姫「じゃ、食べましょうか」
穂乃果「はい」
ほのまき「「いただきます」」 りんぱな「「ありがとうございました〜」」
真姫「ちょっと食べ過ぎたわ…」
穂乃果「大丈夫ですか…?」
真姫「大丈夫」
穂乃果「ならいいですけど…」
真姫「あ〜やっぱり、ちょっとそこの公園で休憩しましょ」
穂乃果「あ、はい」 真姫「…涼しい〜」
穂乃果「…」
真姫「ねぇ」
穂乃果「はい」
真姫「穂乃果は、前の母親嫌いだった?」
穂乃果「え、それは…」
真姫「溜め込むのはよくないわよ、こういう時に本当のこと誰かに言っといた方が楽よ」
穂乃果「…」
真姫「…」
穂乃果「嫌いでした…」
真姫「…まぁ、そうよね あのオバサン性格悪いし…」
穂乃果「でも、感謝してます」
真姫「え?」
穂乃果「本当の子でもない私を今まで育ててくれたから…感謝してます」
真姫「…(感謝か…)」
穂乃果「…」
真姫「…おもしろい子」
穂乃果「え?」
真姫「なんでもないわ、よーし体調もさっきよりマシになったし帰りましょ」
穂乃果「はい」 真姫「帰宅〜」
穂乃果「…(やっぱり広い…)」
真姫「穂乃果、この家では私に気を使う必要はないから、言いたいことがあればちゃんと言って欲しいわ、その方がこっちもいいから」
穂乃果「はい」
真姫「よし」
穂乃果「あの…」
真姫「ん?」
穂乃果「真姫さんはどうして、私を引き取ってくれたんですか?」
真姫「え?」
穂乃果「理由が知りたくて…」
真姫「う〜ん、自分でもよくわからないのよね…」
穂乃果「え…」
真姫「寂しそうだったから…?」
穂乃果「…」
真姫「よく分からないわね」
穂乃果「そうですか」
真姫「まぁ、その話はいいとして ちょっときて」
穂乃果「はい」 真姫「ここが穂乃果の部屋ね、自由に使っていいわ」
穂乃果「え…(ベッドもある…)」
真姫「ん?」
穂乃果「ここを1人で使っていいんですか?」
真姫「ええ、ここの部屋全く使ってなかったから もしかしていや?」
穂乃果「い、いえ!すごく広かったんで…」
真姫「狭いよりはいいでしょ?」
穂乃果「は、はい…」
真姫「…机とか明日買い行きましょうか」
穂乃果「え、いいですよ!そんな…」
真姫「いいからいいから、それにこの部屋何も無いし」
穂乃果「うぅ…」
真姫「穂乃果、携帯は?」
穂乃果「えっ、持ってません…」
真姫「へ〜珍しい…じゃあそれもね」
穂乃果「ちょ、いいですって!」
真姫「お母さんが買ってあげるって言ってるのに…遠慮なんてしなくていいわよ」
穂乃果「真姫さん…」
真姫「やっぱ、お母さんはないわ…お姉ちゃんぐらいか」
穂乃果「ありがとうございます…本当に何から何まで…」
真姫「そんな頭下げなくていいわよ、こっちも好きでやってるんだし」
穂乃果「ありがとうございます…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています