かすみ「璃奈ちゃん何してるんですかぁ?」璃奈「手紙書いてるの」 [無断転載禁止]©2ch.net
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かすみ(手紙……?)
かすみ(この時代に手書きの手紙……? え、ラインじゃなくて……?)
璃奈「……」
かすみ「えっと、ちなみに誰に送るんですかぁ?」
璃奈「先輩だよ?」
かすみ「先輩?」
璃奈「愛先輩」
かすみ「……」
璃奈「……」カキカキ… かすみ「え、愛さんのライン知らないの……?」
かすみ(私は初対面の時に押し売りみたいな感じで教えて貰ったけど、もしかして璃奈ちゃんは……)
璃奈「知ってるよ?」
かすみ「あ、そうなんだね……」
璃奈「毎朝おはようのスタンプ送ってるし、寝る前はおやすみのスタンプも送ってるよ?」
かすみ「えっ」
璃奈「……」
かすみ「……」
かすみ(おはようとおやすみのスタンプ……?)
かすみ(ふ、普通そんな恋人みたいなこと先輩後輩でする……? しないよね……?)
璃奈「……」カキカキ… かすみ「え、えっとぉ、璃奈ちゃんは愛さんとはよくラインするんですかぁ?」
璃奈「ううん、しないよ? ラインは起きた時と寝る前だけするの」
璃奈「もったいないから」
かすみ「もったいない??」
かすみ(え、もったいないってなに? ラインにもったいないとかある?)
かすみ(通信量とか?いやいやそんなわけ……)
かすみ「え、えっとぉ、かすみ頭悪いから教えて欲しいんですけどぉ、もったいないって何がもったいないんですかぁ?」
璃奈「話題だよ?」
かすみ「話題?」
璃奈「手紙でする話をラインでしちゃうともったいないから」
かすみ「あー、なるほど。そういう意味で……」
かすみ「ってなんでですかっ!?」
璃奈「?」 かすみ「いやいや! 普通にラインで話すればいいじゃないですか!」
かすみ「なんでわざわざ手紙なんか使うの!?」
璃奈「先輩からの手紙、欲しいから……」
かすみ(え、手紙貰うために手紙送ってるのっ!? こわっ!?)
璃奈「先輩ってああ見えて字がすごく綺麗なの。それに便箋も可愛くて」
かすみ「ちょ、ちょっと待って、なにその箱。てかそこに入ってるのって全部……」
璃奈「先輩からの手紙だよ?」
かすみ(重い重い重い!? 貰った手紙保存してるとか重すぎるよ璃奈ちゃん!?)
璃奈「先輩って字を書くとき鉛筆を使うの。知らなかったでしょ?」
かすみ(普通知らないし私だけの秘密みたいに言われても怖いんですけどー!?) かすみ(え、もしかして私が知らないだけで愛さんと璃奈ちゃんって……)
かすみ(た、確かにそういうことならギリセーフだと思うけど……)
かすみ(いやいや。愛先輩どう考えてもノンケだし付き合ってるとかないないない!)
かすみ(あるとすれば璃奈ちゃんの片想いで……)
璃奈「かすみちゃん?」
かすみ「り、璃奈ちゃんと愛さんって、とっても仲良しさんなんですねー」
璃奈「そ、そうかな? 普通だと思うけど……」カキカキ…
かすみ「もしかして付き合ってたりとかー」
璃奈「な、なに言ってるのかすみちゃん。先輩は女の人だよ? そんなことあるわけないよ」カキカキカキカキ…
かすみ(わかりやすっ! 無表情なのにわかりやすっ!) かすみ(うわぁ、璃奈ちゃん重いなぁ……)
かすみ(片想いはいいけど手書きの手紙送るとか恋人でもないのにおはようおやすみラインは重すぎるよ……)
かすみ(これ何も言わなかったら手作りのお弁当とか手編みのマフラーとかあげちゃうヤツだ……)
かすみ(今でも十分アレなのにそこまでされたら流石の愛さんでもドン引きで……)
かすみ(そうなれば璃奈ちゃんの千年に一度の淡い恋も一瞬の終わり……)
かすみ(失恋のショックで璃奈ちゃんはスクールアイドルをやめて不登校に……)
璃奈「……」カキカキ…
かすみ(わ、私がなんとかしてあげないと……) かすかすは辛辣なのかいい子なのかよくわからないなww 璃奈「書けた……」
かすみ「り、璃奈ちゃん。その、言いにくいんですけど」
かすみ「手紙じゃなくてラインでやり取りした方が良いと思いますよ?」
璃奈「え……?」
かすみ「ほら、手紙って書くのも渡すのも時間かかるから、愛さんに余計な手間を取らせてるかと」
かすみ「ちょっと言い方悪いけど、面倒くさく思ってたりも……」
璃奈「先輩は、そんなこと……」
かすみ「愛さんが後輩からの好意を無碍に出来るような人だと思う?」
璃奈「……」
かすみ(心が痛いけど、これも璃奈ちゃんのためで……)
璃奈「ラインの方が、いい……?」
かすみ「その方が先輩も楽だとは……」
璃奈「……」 璃奈「……迷惑、だったかな」
かすみ「それは、その。愛さんに訊いてみないことには分からないですけど」
かすみ「今の時代、手紙はちょっと変かなー、って……」
璃奈「……」
かすみ「う、うっそぴょーん!」
璃奈「え……?」
かすみ「あ、あっれー? 璃奈ちゃんもしかしてかすみの冗談本気にしちゃいましたかぁ?」
かすみ「ラインなんかよりも手紙の方が貰って嬉しいに決まってるじゃないですかぁ!」
璃奈「でも、返事……面倒って……」
かすみ「隙あらば人の世話焼いてるあの愛さんですよぉ?」
かすみ「可愛い後輩からの手紙の返事を面倒に思うわけがないじゃないですかー!」
かすみ「むしろ璃奈ちゃんからの手紙を夜も寝れないくらい楽しみにしてるに決まってますよぉ!」 璃奈「本当に……?」
かすみ「も、もちろんです! 2人があまりにも仲良しだからちょっといじわるしたくなっちゃいました!」
かすみ「かすみの小悪魔ジョークに騙されちゃうなんて璃奈ちゃんもまだまだですね!」
璃奈「っ!」ガッ
かすみ「へぅっ!?」
璃奈「これで許してあげるね……」
かすみ「あ、ありがとうございます……」
かすみ(璃奈ちゃんボードの面じゃなくて角で殴られたあたりまあまあ本気で怒ってますねこれ……)
かすみ(殴られ損だなぁ……でもあんな顔されたら……)
璃奈「手紙、渡しに行ってくるね」
かすみ「待ってたら愛さん来ると思うけど……」
璃奈「いつも下駄箱に入れ合ってるの」
かすみ(昭和のカップルか……)
バタン
かすみ「はぁ……どうしようこれ……」
果林「別にどうもしなくていいんじゃない?」
かすみ「なっ、い、いつからいたんですか!?」
果林「かすみちゃんがママのお腹に居たときからよ」
かすみ「……さっきの話聞いてたんですよね」
果林「もちろん」
かすみ「果林さんは、その……璃奈ちゃんのことどう思いますか?」
果林「素敵だと思うわよ? 可愛くてピュアで」
果林「うっそぴょーん! って言っちゃう気持ちもよく分かるわ」
かすみ(うぅ、やっぱりこの人苦手かも……) 果林「まあ一つ言えることがあるなら、そこまで心配しなくていいってことかな」
かすみ「どうしてそんなこと……」
果林「可愛くてピュアなのは璃奈ちゃんだけじゃないからねぇ」
かすみ「それって……」
愛「ちっすー。みんな大好き愛さんだよー」
果林「あら、噂をすれば」
愛「お、珍しい組み合わせだねー。来てるのは果林とかすかすだけ?」
かすみ「せんぱぁい……? その呼び方やめてくださいってかすみ百万回くらい言いましたよね……?」
愛「あはは、百万回はないよー。まだ十回くらいだって」
かすみ「これ以上同じこと言わされるとぉ、センパイの靴をうっかりおトイレに流しちゃうかもなんでぇ」
かすみ「気を付けてくださいねっ♪」
愛「は、はーい」 >>9
自分の目的を達成するために正直なだけかも
アイドルで成り上がってやるぜって野望を叶えるためにこの2人が必要とか 果林「それ何持ってるの?」
愛「これ? おはぎだよ」
かすみ(なんでおはぎ……)
愛「ちなみに愛さんお手製です! おばあちゃんが作り方教えてくれたんだ」
果林「愛の手料理なら高く売れそうねぇ。一つ貰っていい?」
愛「だめ。てか売るってなに。せめて食べたいって言ってよ」
果林「食べたら売れなくなるじゃない」
愛「おーい」
かすみ「あ、私はそういう太りそうなのNGなのでお気遣いなく」
愛「ツッコミ追い付かないんですけど!」 かすみ「で、なんですかそれ。おやつですか?」
愛「私は食べないよ? 天王寺さんにあげるんだ」
かすみ「璃奈ちゃんに……?」
果林「あら」
愛「甘い物好きって言ってたし、喜んで貰えたらいいなー」
かすみ「……」
果林「ね? 言ったでしょ。璃奈ちゃんだけじゃないって」
かすみ「ま、まだ信用したわけじゃないですから」
愛「なんの話? 甘い物好きな話?」
果林「甘い物の話よ」 璃奈「……」
愛「あ!」
愛「天王寺さん!」
璃奈「っ!?」
かすみ(いつの間に……)
璃奈「お、おはようございます先輩……」
愛「おはよー。天王寺さんは今日もちっちゃくて可愛いっすねー」ナデナデ
璃奈「……」
かすみ(うっわー……ああいうこと平気でするし……)
果林(相変わらずねぇ) 愛「天王寺さんのためにおはぎ作って来たんだけど食べてくれませんか?」
璃奈「私の、ために……?」
かすみ(ま、またそんな意味深な言い方を……)
果林「ふふっ……」
愛「おはぎ食べれる? 嫌いじゃない?」
璃奈「食べれます、大好きです……」
愛「良かったー、じゃあはい」
愛「あーん」
璃奈「えっ」
かすみ(えぇ……) 愛「天王寺さん?」
璃奈「あ、あの、えっと」
愛「あーん」
璃奈「……」
璃奈「……ん」
愛「どう?」
璃奈「……」カキカキ…
果林(お……)
かすみ(出た、璃奈ちゃんボード)
璃奈 ( ^ ▽ ^ )
愛「お!」
璃奈「すごく、美味しいです」
愛「やった!」 愛「こっちも食べてみて! きなこ味!」
璃奈「さ、先にこっち食べてからで……」
かすみ「……」
果林「これでもまだ心配?」
かすみ「……璃奈ちゃんは本気です。ちょっとヤバいくらいに」
果林「愛なら気持ちに応えないことはあっても受け止めないことはないわ」
果林「それこそアプローチを受けても距離を置いたりはしないと思うけど」
かすみ「……」
果林「あれが他人の好意に怯むようなタチだと思う?」
かすみ「思わないです……むしろ全部抱えて宇宙まで飛んで行きそう……」
果林「ま、そういうことね。外野は大人しく見守りましょう」
果林「そうすればこれからもっと面白いものが見れるだろうし」
かすみ「……果林さんって性格良くないですよね」
果林「かすみちゃんがいい子すぎるだけよ」 愛「天王寺さんめちゃくちゃゆっくり食べるね」
璃奈「味わいたくて……」
愛「ふふ、ハムスターみたいで可愛いなー」ナデナデ
璃奈「……」
果林(さっきから結構なことされてるのに表情一切変えないあたり流石ね)
かすみ(果林先輩は見守れって言うけど、愛さんあんなんだし璃奈ちゃんから動かない限り絶対に進展しなさそうだけど……)
愛「♪」
璃奈「……」
かすみ(ただ、今一つだけ断言出来ることがあるとすれば……)
愛「なんか天王寺さんが食べてるとこ見てたら私も食べたくなってきちゃった」
愛「それ、ちょっと味見していい?」
璃奈「!?」
かすみ(あの人はいつか刺されるだろうなぁ)
おわり りなあいはりなあいで
愛と果林は幼馴染で
かすみと璃奈は悪友のような親友みたいな感じがいいと思いました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています