海未「“砂漠化および干魃と闘う国際デー”です!」

穂乃果「いきなりどうしたの?海未ちゃん…」

海未「梅雨だというのに全然雨が降らないじゃないですか」

穂乃果「まあ…だって、ここソノダ砂漠だし」

海未「昔は集落がたくさんあったんですよ。でも年々、砂漠が広がっていって…一年生は1クラスしかありません。このままでは廃校になってしまいます!」

穂乃果「くらす?ハイコウ?」

海未「とにかく雨が降らなくては話になりません。穂乃果は雨やめー!ができるのですから、今度は雨ふれー!と言って雨を降らせてください」

穂乃果「そ、そんなの無理だよ。雨を降らせる力なんて誰にも…あ、そうだ」

海未「何です?」

穂乃果「海だよ。海!」

海未「はあ。私ですか?」

穂乃果「じゃなくて、海。シーでオーシャンでパシフィックの海だよ!」

海未「パシフィックだと太平洋になりますが…」

穂乃果「そうだっけ?」

海未「pacificには平和、穏やか、静かな…といった意味があるので、言わば静海。地球では太平洋ということですね」

穂乃果「へー」

海未「砂漠を捨てて海辺へ移住するのですか?」

穂乃果「じゃなくて、雨を降らせるんでしょ?」

【海岸】

海未「穂乃果。水遊びをしている場合ではありませんよ」

穂乃果「そうじゃなくて…こういう磯には、あれがいるでしょ?」

海未「あれ?」

穂乃果「アメフラシだよ♪」

海未「ああ、そういえば…アメフラシは中国ではウミウサギと呼ばれているらしいですね」

穂乃果「海未うさぎ!?じゃあ、海未ちゃんがアメフラシ?」

海未「いいえ。私はうさぎです」

穂乃果「ふーん…まあいいや。早くアメフラシをさがs」
\ダレカタスケテー!/

ほのうみ「えっ」

穂乃果「女の子の声だ…行こう、海未ちゃん!」

海未「い、いったい何があったんでしょう…?」