まきりんぱな「あーしたてんきにしておくれ♪」 [無断転載禁止]©2ch.net
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凛「あ〜あ、つまんないにゃ…」
花陽「ずっと雨だもんね…」
凛「もー!そろそろ練習しないと体なまっちゃうよー!」
花陽「そんなこと言っても…今は私たちしかいないし…」
凛「だいたい生徒会の2年生組はともかく、3年生組はなにしてるの?」
花陽「えっと…にこちゃんはなんか職員室に行くって言ってたよ?」
凛「絵里ちゃんと希ちゃんは?」
花陽「さ、さぁ…?」
凛「あーもー!あと2人くらいいればちょっとは練習出来るのにー!」 凛「そういえば、さっきからかよちん何してるの?」
花陽「これ?てるてる坊主を作ってるんだよ」
凛「てるてる坊主?うわぁ〜なっつかしいにゃ〜」
花陽「少しでも早く晴れますようにって思って」
凛「じゃあ凛も!凛も作る!」
花陽「ふふ、いいよ。はい、どうぞ」
凛「よぉ〜し!おっきいの作って早く雨を退治しちゃうにゃ!」
花陽「ええっ!?てるてる坊主は雨を退治するものじゃないよぉ?!」
凛「そうなの?だったらてるてる坊主ってなにしてくれるの?」
花陽「え…それは…なんだろう…?」
凛「…なんだろうね」 ガラッ
真姫「あら?あなたたち、まだ残ってたの?」
花陽「うん、ちょっと…」
凛「真姫ちゃん!てるてる坊主ってなにしてくれるの?」
真姫「ヴェエ!?て、てるてる坊主!?」
凛「うん、凛は雨をやっつけるヒーローだと思ってたんだけど、かよちんは違うって言うから」
真姫「なんだそういうこと…まあ、やっつける人、ではないわね」
凛「やっぱりそうなんだ…」
真姫「どちらかというと罪人、かしら」
りんぱな「ええっ!?」 凛「ど、どういうこと?!」
真姫「むかし、お経を唱えると必ず雨をやませるって評判のお坊さんがいたの」
真姫「そこで、お殿様が目の前でお経を唱えさせたところ、次の日になっても雨はやまなかったんですって」
真姫「それに怒ったお殿様はお坊さんの首をはねて、布にくるんでぶら下げたらしいの」
花陽「ひぃっ…!」
真姫「すると次の日に雨はすっかりやんだんですって、これがてるてる坊主の起源だって言われているわ」
凛「真姫ちゃん…」
真姫「なに?」
凛「怖い話なら怖い話って先に言ってよ!」
真姫「ヴェエ!?」 凛「かよちんが怯えてるじゃん!」
花陽「お、お坊さん…お坊さんが……私、そんな人形を…」ガタガタ
真姫「あっ、ご、ごめんなさい…でも!中国で雨をやませる為に天に捧げられた切り紙の得意な娘に感謝するためのもの、って説もあるのよ!」アセアセ
花陽「…ほんと?」
真姫「え、ええ!起源としてはこっちの方が正しいって言ってる人も多いのよ?」
花陽「そっかぁ…」ホッ
凛「…でもそういえばてるてる坊主の歌の3番は…」
真姫「りーんー!」
凛「な、何でもないにゃ〜あはは…」 真姫「ところで、二人は何をしてたの?今日は練習休みじゃなかった?」
花陽「うん、これを…ね」
真姫「てるてる坊主?ああ、それで…」
凛「真姫ちゃんはなにしてるの?」
真姫「さっき言ったとおり音楽室で作曲してたら忘れ物に気付いてね…それで部室に取りにきたってわけ」
凛「へー、じゃあさ、真姫ちゃんもてるてる坊主作ろうよ!」
真姫「い、いやよ、そんなの」
花陽「そんなの…」ズーン
凛「まーきちゃーん?」
真姫「ああっ!ち、違うの…!」アセアセ 真姫「えっと…わ、笑わない?」
りんぱな「笑わないよ!」
真姫「その、私……作ったことないの…てるてる坊主。だから――」
りんぱな「……」
凛「だったらやっぱり一緒に作ろう!」
花陽「うんっ、そうだねっ!」
真姫「な、なんでそうなるのよ」
凛「真姫ちゃんのことだからどうせこれからもそうやって断るんでしょ?」
真姫「うっ…」
花陽「それなら花陽たちが練習相手になるから、作れるようになっちゃおう?」
凛「そうだよ!断っちゃうより一緒にやった方が絶対楽しいよ!」
真姫「どうして、そこまで…?」 凛「だって、凛がスカートはけるようになったのはかよちんと真姫ちゃんが背中押してくれたからだし――」
花陽「私がμ'sに入ったときもそう。真姫ちゃんと凛ちゃんふたりで背中を押してくれた」
凛「だから――」
花陽「だから――」
りんぱな「今度は私たちが真姫ちゃんのお手伝いをする番!」
真姫「――!」
花陽「だ、だめ…かな?」
真姫「…ううん、いいわ、作りましょう」
凛「やったあ!やっと真姫ちゃんに恩返しができるにゃ〜♪」
花陽「うんっ♪」 真姫「それにしても…」
りんぱな「?」
真姫「ふたりの背中押したお礼がこれなの?」クスクス
花陽「うぅ〜…だって真姫ちゃんなんでも出来るから…」
凛「そうにゃそうにゃ、凛たちがしてあげられることなんて他に思い付かないにゃー」
真姫「ふふっ、冗談よ、冗談。ありがとう、嬉しいわ」
真姫「でも…」
凛「?」
真姫(この先、一緒にてるてる坊主作ろうなんて言う人、あなたたち以外に考えられないけど…ま、いっか)
花陽「どうしたの?」
真姫「なんでもない。さ、教えてちょうだい。まずはなにをすればいいの?」 真姫「へぇ…案外簡単なものね」
花陽「真姫ちゃん上手上手。とても初めてとは思えないよぉ」
凛「ホントだよ…凛なんて何回やってもひっくり返っちゃうのに…」
真姫「凛は頭に詰め込みすぎなのよ。そんなに詰めたら重たくなってひっくり返るのは当たり前じゃない」
凛「でもおっきくしたいの!」
花陽「だったら大きい布を使わないといけないけど…ここにある分だとちょっと…」
真姫「ほらね、諦めて同じサイズで作りなさい?」
凛「むぅ…わかったにゃ〜…」 花陽「あとは顔を描いたら完成だね♪」
真姫「顔…まさか、自分で描くの?」
凛「もっちろん!顔がないとてるてる坊主とは言えないにゃ!」
真姫「絵は…ちょっと、苦手なんだけど…」
りんぱな「!!」
凛「だったら…!」キラキラ
花陽「花陽たちを練習相手に…!」キラキラ
真姫「はいはい!わかったわよーもー!」 真姫「…とは言っても…似顔絵なんか描いたことないわよ?」
凛「凛もないよ?でも大丈夫大丈夫」
真姫「そうなの?」
花陽「ちゃんとしたのじゃなくてなんとなくわかればいいんだから、デフォルメすればいいんだよ」
真姫「そう言われても…」
凛「たとえば真姫ちゃんなら…」
凛「カマボコを二つ逆さまにして…ちょっと傾ける感じで」カキカキ
真姫「こう?」カキカキ
凛「それで口はナ〇キのマークにしたら…」カキカキ
花陽「わぁ♪」
凛「完成にゃ♪」 花陽「すごいよ凛ちゃん!すごく真姫ちゃんぽい♪」
凛「デッショー?」クルクル
真姫「ち、ちょっと待ちなさいよ!なんでこんなに口角上がってるのよ!」ゴシゴシ
凛「あっ」
真姫「口は半円でいいでしょ?!」カキカキ
花陽「あっ、すっごく可愛くなったね♪だったら片方ウィンクしてたらどうかな?」カキカキ
真姫「あら、いいじゃない♪」
凛「せっかく真姫ちゃんの自信満々っぷりが出てたのに〜」
真姫「真姫ちゃんは自信の中にも可愛さがなくちゃ駄目なのよ!」
花陽「自信満々は否定しないんだぁ…」アハハ 真姫「凛はどういう顔描くの?」
凛「凛はもっと簡単だよ!こうやって…」キュッ
>
凛「こうして…」キュッ
> <
凛「こう!」キュキュッ
>ω<
真姫「…似てるわね」
凛「デッショー?」クルクル
花陽「凛ちゃんこういうの得意だもんね♪」 花陽「ねえ凛ちゃん、花陽のも考えてくれる?あんまり特長がなくって…」
凛「うーん…かよちんは普通に可愛いから…」
凛「とりあえずまん丸の目にちょっとまつげを足して…」カキカキ
凛「口は半円でいいんじゃないかにゃ?」カキカキ
真姫「確かに可愛いけど…これ、ことりって言っても通じるんじゃない…?」
花陽「あぁ…でもことりちゃんはアレだから…」
凛「うん、似てるとか似てないとか関係なくアレだから…」
真姫「そうね…アレ以外考えられないわよね…」
(・8・)
凛「ねえ、凛たちのだけじゃ寂しいから全員の分作ろうよ!」
花陽「賛成♪じゃあ私はことりちゃんの作ろうかな♪」
凛「んー、じゃあ凛は海未ちゃん!」
真姫「しょうがないわね。じゃあ私はにこちゃんでも作ろうかしら」
凛「あれぇ〜?」
真姫「な、なによ…」
凛「凛もかよちんも2年生作るのに、真姫ちゃんは3年生のにこちゃんにいっちゃうんだぁ〜?」
真姫「な、なんとなくよ!なんとなく!別に穂乃果が嫌ってわけじゃ…」
凛「うんうん、穂乃果ちゃんが〜じゃなくてにこちゃんが〜だもんね、真姫ちゃんは」
真姫「もう!深い意味なんてないって言ってるでしょー!」 花陽「…ふふっ」
真姫「なによ花陽まで…」
花陽「違うの。こういうの、楽しいなぁって」
真姫「……」
凛「マァ、ワカラナクモナイケド」クルクル
真姫「ちょっと凛!さっきからそれ私の真似!?」
凛「ナニヨソレ、イミワカンナイ」クルクル
真姫「このっ!」
凛「ほっ!」
真姫「…避けたわね?この真姫ちゃんのチョップを…」
凛「へへーん♪そう何回も食らわないにゃー♪」
真姫「こうなったら意地でも食らわせてやるわ!」
凛「きゃー♪にっげろー♪」
真姫「待ちなさーい!」 真姫「このっ…!ちょこまかとすばしっこい…っ!」
凛「あれ?真姫ちゃんもうバテたのかにゃ?」
真姫「なんですってぇー!」
花陽「ふ、ふたりとも…!そんなに暴れたら…あ、あぶな…っ!」
真姫「つ…っかまえ、たあっ!」
凛「にゃっ?!」
花陽「きゃああああああ!!」
がっしゃ〜〜〜ん
―――
まきりん「本当に申し訳ございませんでした」
花陽「も、もういいから…それより、ふたりともケガはない?」
真姫「それは…大丈夫」
凛「うん…でも、せっかく作ったてるてる坊主が…」
花陽「いいの。ダメになっちゃったものは作りなおせばいいんだから、ね?」
花陽「それに…さっきも言ったけど、こういうのも楽しくて、好きだなぁって…」
花陽「アイドルも楽しいけど、そうじゃないこういう普通の…友達と過ごす何気ない時間っていうのが、花陽にはすっごく嬉しくて…」
花陽「あ、あれ?なに言ってるんだろう私?あはは…」
真姫「花陽…」
凛「かよちん…」 花陽「でも!」
まきりん「!?」
花陽「もう暴れちゃダメですからね!次は花陽も怒っちゃいますよ?」
まきりん「は、はい…」
花陽「うんっ♪じゃあ作りなおそっか?」
真姫「ええ。ほんと、ごめんね花陽」
凛「よーし!どうせなら前よりもっと良いやつ作るにゃー!」 ―――
真姫「りーん!ほら、凛ってば!」
凛「んにゃぁ〜…」
真姫「もう!あれだけ張り切ってた癖に…」
花陽「凛ちゃん、いつもよりはしゃいでたから…疲れちゃったのかな?」
真姫「そうなの?いつもと変わらなかったわよ?」
花陽「ううん。真姫ちゃんが来るまではぐで〜ってしてたのに、真姫ちゃんが来たとたん元気になってたもん」
花陽「よっぽど嬉しかったんだろうね」
真姫「そ、そう?じゃあ少し寝かせといてあげようかしら」クルクル
花陽「そうだね」クスクス 真姫「……」
花陽「……」
真姫「…さっきの話…」
花陽「え?」
真姫「ほら、何気ない時間が嬉しいって」
花陽「あ、うん…」
真姫「…私もなの」
花陽「うん」
真姫「私って…昔から、その、友達が多い方じゃないから…こういう普通におしゃべりしたり、何かをやったりっていうのがすごく新鮮で楽しくて…嬉しい」
花陽「うん♪」 真姫「だ、だいたい、信じられないわよね!この私がアイドルやってるなんて」
花陽「そうかなあ?」
真姫「半年前の私に言っても絶対信じないわよ?「あなたは半年後アイドルをやってて部室でてるてる坊主を作ってます」なんて」
花陽「「ナニソレ、イミワカンナイ」だね」クルクル
真姫「ぷっ…もう、そんなこと言ったら花陽だって「ええっ!?わ、私アイドルになっちゃったのぉ?!」って――」
花陽「…」
真姫「…」
花陽「…似てな――」
真姫「わかってるわよ!もう!」/// 花陽「ぷっ…ふふっ…あははっ」
真姫「なに笑ってるのよ…ふふっ」
花陽「真姫ちゃんこそ…」
真姫「ふふふっ…ねぇ花陽、私今無性に――」
花陽「あっ、花陽も今とっても――」
まきぱな「歌って踊りたい!」
凛「凛も…」ムニャムニャ
まきぱな「!?」
真姫「…寝言?」
花陽「凛ちゃんったら…」
まきぱな「ぷっ…あっはははは♪」 真姫「そのためには、この雨をどうにかしなきゃね」
花陽「うん!」
真姫「よーし!気合入れて仕上げるわよー!」
花陽「ふふっ、なんか凛ちゃんみたい」
真姫「そう?「よーし!凛のてるてる坊主で雨なんかやっつけちゃうにゃー!」なんて…」
花陽「…」
真姫「…」
花陽「…やっぱり似てな――」
真姫「イワナイデ!」
――― ―――
海未「もう誰も残っていないと思いますが…」
穂乃果「絶対いるよー!」
ことり「とりあえず確認だけしてみよう?ね、海未ちゃん?」
海未「それは構いませんが…あまり遅くなるのは…」
ことり「あれ?明かりついてるよ?」
穂乃果「やっぱり誰かいるんだ!」
海未「でも物音がしませんね」
穂乃果「そんなの、行ってみればわかるよ!」
海未「あっ、こら!廊下を走っては――!」
ガラッ!
穂乃果「おーい!誰か…い…る…?」 海未「穂乃果!廊下を走ってはいけませんとあれほど――」
穂乃果(しっ…!海未ちゃん、しずかに!)
海未「えっ?」
ことり(どうしたの?なにかあった?)
穂乃果(…見て、中)
ことうみ(あっ…)
まきりんぱな「」スー スー
ことり(みんな寝てる…かわいいっ♪)
海未(いったいなぜ…?)
穂乃果(見て!花陽ちゃんの手…)
ことり(これことりと…穂乃果ちゃん?)
穂乃果()コクリ
海未(見てください!凛の手を!あれ私でしょうか?私ですよね?!)
穂乃果(海未ちゃんうるさい) 穂乃果(練習したかったのは、私たちだけじゃなかったね!)
ことり(うん、早く雨上がるといいな)
海未(上がりますよ。こんなになるまで頑張ってくれたんですから)
穂乃果(うん!絶対上がる!)
海未(では、起きるまで待ってから、一緒に吊るしましょうか)
ことり(さんせいっ♪)
穂乃果(ふふっ…そういえば昔はよく歌ったよね?てるてる坊主)
海未(そうですね)
ことり(久しぶりに歌おっか?)
ことほのうみ(てるてる坊主〜♪てる坊主〜♪)
まきりんぱな「んふ…」スー スー
おしまい とりあえずおしまいですが、後でエピローグ的なおまけを上げます おまけ
ガラッ
絵里「みんな!いいニュースが――」
穂乃果(絵里ちゃん!しーっ!)
絵里「えっ?えっ?」
希(なになに?どうしたん?)
ことり(花陽ちゃんたち、寝てるから…)
絵里(どうして寝てるの?)
海未(みんなの手元を見て下さい)
希(てるてる坊主?わぁ…凛ちゃん、ありがとなぁ)
絵里(ふふ…真姫ったら)
穂乃果(だから起きるの待って、一緒に飾ろうと思って)
希(ええやん♪)
絵里(そういうことなら私も賛成ね♪) 海未(そういえば絵里、先ほどいいニュースと言っていましたが…?)
絵里(ああ、あれ?う〜ん…この様子じゃあ必要ないかもしれないわね)
ことり(どうして?)
希(うちとえりちはな、さっきまで音小に行ってたんよ)
穂乃果(音小?!なんで?)
絵里(ここのところ雨続きでろくに練習出来てなかったでしょう?だから、すでに廃校になった音小の体育館なら借りられないかな?と思ってね)
穂乃果(それで?それで?)
希(体育館はそこそこ予約があるからすぐには使えないけど、空き教室ならいくらでもあるから事前連絡だけで使っていいって♪)
穂乃果(やったあ♪)
海未(…なぜそのニュースが必要ないかも、なのですか?)
絵里(だって明日は晴れるでしょう?真姫たちのおかげで)ウィンク バーーン!!
にこ「あんたたち!グッドニュースよ!!」
全員「!?」
絵里「ちょっ…にこ!
にこ「なによ?」
穂乃果(絵里ちゃん!声おさえて!)
絵里(あっ…ご、ごめんなさい)
にこ「なーにこそこそしゃべってんのよ?」
ことり(にこちゃん、あのね――)
真姫「ん…人がせっかくゆっくり寝てるのに…騒がしいじゃない…!」
希「あーあ…」
海未「起こしてしまいましたか…」 真姫「誰よ?うるっさい……ってにこちゃん?!みんなも?!」
にこ「へ?あんたなんで部室で寝てんのよ?」
真姫「い、良いでしょ!別に!今日は休みなんだから!」
にこ「――ん?」
真姫「そうよ、今日は休みなのになんでみんな――」
にこ「あれれー?マッキーってばなに握りしめてるのかなー?」
真姫「は?なにって… !!ち、違うの!これは…」
にこ「まさかにこにーのこと好きすぎてお人形さんまで作るなんて…にこにーってば罪なアイドルにこっ♪」
ことり「――!!」
穂乃果「?どうしたの?ことりちゃん?」
ことり「イ、イヤ、ナンデモナイノヨナンデモ」 真姫「こ、これはてるてる坊主よ!花陽と凛と、3人でみんなの分作ったの!」
にこ「でもでもぉー、にこのてるてる坊主を握りしめてたのは本当にこっ♪」
真姫「ぐっ…!」
絵里「はいはい!そこまで。にこもあんまり真姫をからかわないの」
にこ「ええー?にこはぁー」
希「にこっち?いい加減にせんと…わしわしするよー?」
にこ「ぅ…わかったわよ…」
凛「ん…あれ?なんでみんないるの?」
ことり「凛ちゃん、おはよう」
海未「みんなで凛たちが起きるのを待っていたんですよ」
凛「なんで?」 穂乃果「それだよ!」
凛「これ?」
穂乃果「うん!凛ちゃんたちが作ってくれたてるてる坊主、せっかくだからみんなで一緒に飾ろうと思って待ってたんだ」
凛「なーんだ、それなら起こしてくれれば良かったのにー」
ことり「だって、3人ともすっごく気持ち良さそうに寝てたんだもん…起こせないよぉ」
凛「え?3人とも?」チラッ
真姫「だ、だって凛も花陽も寝ちゃうし、私だって疲れてたし、その…だからちょっとだけ…」
希「えー?ちょっとだけ?結構がっつり寝てたやん?」
真姫「そ、そんなこと…!」
凛「そんなことよりみんないるんなら練習したかったにゃ〜」
にこ「!練習!そうよ、練習よ!!」 にこ「花陽、起きなさい。練習の時間よ」
花陽「ふぁい…おはようございます…朝ごはんは何ですかぁ…?」
にこ「パンよ」
花陽「ええっ!?」
にこ「よし、目が覚めたわね」
花陽「ってあれ?にこちゃん?!みんなも?!」
希「誰かさんとおんなじリアクションやね♪」
真姫「…うるさい」
穂乃果「…なんで朝ごはんがパンってだけであんなにおどろくの…?」
凛「かよちんは朝ごはんにお米が炊けてなかったら遅刻してでも炊いて食べるくらいご飯派だから仕方ないにゃ」 海未「にこ、練習の時間ってどういうことなんです?」
にこ「よくぞ聞いてくれました!この私が、部長であるこの矢澤にこが、あんたたちのために練習場所を確保してきたわよ!」
絵里「えっ?校内にはもう使える場所なんてないわよ?」
希「やんなぁ…雨の日は外の運動部が空き教室使うから一杯やし…だからうちらは音小まで行ったわけやし」
にこ「それは先生にも聞いたわ。でも、空いてるところがあったら使って良いとも言ってた」
絵里「だからその空いてる場所なんて――」
にこ「あったわよ?」
絵里「え?」
にこ「そこそこ広くて、空いてる場所」
穂乃果「ど、どこ?」
にこ「それはね――」
にこ「理事長室よ!!」
8人「ええーーーっ!?」
希「にこっち…いくらなんでもそれは…」
海未「そうです!許可が下りるわけありません!」
にこ「取ってきたわよ、許可」
真姫「まさか…本当に?」
にこ「ええ、理事長探すのに苦労したけどね」
絵里「さ、さすがにこね…」
ことり「お母さん…」
穂乃果「じ、じゃあ…ホントに?」
にこ「そう言ってるじゃない…ま、するかしないかはあんたたち次第だけどね」
花陽「そ、そんなの…」
真姫「もちろん!」
凛「やるに決まってるにゃー!」 穂乃果「よーし!じゃあ久しぶりにやろう!」
ことり「うん!」
海未「ち、ちょっと待って下さい!てるてる坊主は――」
にこ「そんなの後に決まってるでしょー?」
絵里「じゃあ理事長室まで競争ね♪負けたらジュースおっごりー♪」
希「負けへんよー!」
花陽「凛ちゃん、行こう!」
真姫「早くしないと置いてくわよ?」
凛「よーし!久々の…練習、いっくにゃーー!」
おしまい 乙
てるてる坊主の3番気になってググったら
>てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
>それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ
こええええ
凛ちゃんよく知ってたな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています