現在、清宮の1位指名を公言しているのは阪神のみとはいえ、過去最多の8球団を超える可能性もある超目玉。「今年は清宮の抽選を外してからの外れ1位の人選がより大事になる」とパ・リーグ球団のスカウトがこう言った。

「1位で2球団以上が競合する可能性があるのは、清宮、広陵の中村、JR東日本の田嶋ら。巨人の外れ1位は、大学ナンバーワン左腕・立命大の東ではないかとみています。
現段階のシミュレーションで、東は一本釣りで1位指名に踏み切る球団があるかないかといったところ。巨人は岡崎スカウト部長がゾッコンです」

 東は170センチ、70キロと投手としては小柄ながら、最速152キロの直球が武器。スライダー、チェンジアップと変化球も多彩だ。
今春の関西学生リーグの関大戦でノーヒットノーランを達成。3年春の京大戦でも無安打無得点をマークしている。8月には侍ジャパン大学日本代表のエース格として、ユニバーシアード夏季大会優勝に貢献した。

 巨人の球団内で清宮の存在は別格だが、左投手は補強ポイントでもある。今季、内海、杉内、山口鉄、森福、吉川光といった実績のある左投手が、軒並み不振や故障のため、二軍でくすぶった現状がある。
一年を通じて一軍で活躍したのは先発の田口くらいのもの。チームがBクラスに沈む大きな要因となっている。

 清宮の抽選を外した際には、即戦力左腕に舵を切るようだ。