>>655
今夜は、34の詩のついでに、臨済の四料簡の詩を4つである。
四料簡についてはの情報は、ネットにたくさんあるのである。

31
臨済の四料簡   しりょうけん
奪人不奪境    だつにんふだっきょう
百丈潙山名未休  ないまだきゅうせず
野狐身興水牯牛  やこのみとすいこぎゅうと cf22の詩 
前朝古寺無僧住  のこじそうのじゅうするなし
黄葉秋風共一楼  ともにいちろう

Didier DAVINダヴァン ディディエ先生訳
百丈の名も、潙山の名も、未だに生き続けている、
「野狐身」と「水牯牛」の考案に。
荒涼とした古い寺に僧は1人も住んでいない。
ただ黄葉に吹く秋風と共に、一件の楼台しか残っていない。

32
奪境不奪人    だっきょうふだつにん
臨済児孫誰的傳  じそんたれかてきでん
宗風滅却瞎驢辺  めっきゃくすかつろへん cf13の詩
芒鞋竹杖風流友  ぼうあい ふうりゅうのとも
曲禄木牀名刹禅  もくじょう

Didier DAVINダヴァン ディディエ先生訳
臨済宗には誰が正伝をつたえるのか、
正教は私の所で滅びたのだ・
さまようのは風流な人生である、
お寺で偉くなるのは名利を目指している禅に過ぎない。

33
人境倶奪     にんきょうぐだつ
雉翳龜焦身迍邅  ちえいきしょうみちゅうてん
并汾絶信話頭圓  へいふんしんをぜっしてわとうまどかなり
夜來滅却詩人興  滅却す詩人の興
桂折秋風白露前  桂は折る 白露の前

Didier DAVINダヴァン ディディエ先生訳
雉の狩も、焼いてしまった亀の甲も、身の前進を妨げる。
「并汾絶信」の話は完成された。
昨夜から完全になくなった詩人の感興
桂は秋風に折られていて、蘭は白露の前に覆い砕いている。

34
人境倶不奪    にんきょうぐふだつ
莫道再來銭半文  いうなかれ 再來銭半文と
淫坊酒肆有功勳  酒しに功勲あり
祇禄人話相如喝  ただ人のしょうじょが喝をわすによって
膓斷吟臺日暮雲  腸断す琴台にっぽの雲

Didier DAVINダヴァン ディディエ先生訳
また来たら銭半文の価値もないと言うな、
淫売屋にも居酒屋にも手柄がある。
病気で苦しんでいた相如の話で、
悲しく思う、吟台に日暮れの雲。

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