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賛虚堂(きどう)和尚

育王住院世皆乖 
放下法衣如破鞋 
臨済正伝無一点 
一天風月満吟懐 

虛堂和尙を賛 す
膏王の住院世皆乖(そむ)く
法衣を放下すること破鞋(はあい)の如し
臨済の正伝一点無し
一天の風月吟懐に満つ

虚堂智愚((きどうちぐ)一休さんの 六代前の直系の師匠)が、育王山広利寺に住していた頃、当時の宰相と不和になり追放された。その際には世間は皆虚堂に背を向けた。
名誉の象徴である法衣を、破れた草履のように放りだした。
(虚堂がいなくなれば、)臨済の正傳は、一点も無い。
(そのような事々には関心なく)虚堂は、風月に詩情を漲らせているのだ。

おまけ
20
生きば生きん
死なば死なんと思えただ 
その行き先は有無にまかせて

(´・(ェ)・`)つ