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『I AM THAT 私は在る』
【31 注意を過小評価してはならない】(つづき)

 質問者 見ることとは何でしょう、取り除くこととは何でしょうか?
 マハラジ
 完全な鏡の本性とは、あなたには見ることはできないということだ。
 何であれあなたが見ることができるものは、汚れであらざるをえない。
 それに背を向け、捨て去りなさい。
 質問者 知覚可能なものすべてが汚れなのでしょうか?
 マハラジ
 すべては汚れだ。
 質問者 世界全体が汚れなのですか?
 マハラジ
 そのとおりだ。
 質問者 何とひどい! では宇宙は何の価値もないのですか?
 マハラジ
 それは途方もない価値をもっている。
 それを超えていくことによって、あなたはあなた自身を実現するのだ。
 質問者 それでは、いったいなぜその存在を現したのですか?
 マハラジ
 それが終わるときにあなたは知るだろう。
 質問者 終わりが来るのですか?
 マハラジ
 そうだ。
 あなたにとっては。
 質問者 いつそれが始まるのでしょうか?
 マハラジ
 今だ。
 質問者 いつそれが終わるのでしょうか?
 マハラジ
 今だ。
 質問者 今、終わりませんが?
 マハラジ
 あなたがそうさせないのだ。
 質問者 私はそうさせたいのです。
 マハラジ
 あなたはそうしない。
 あなたの全人生がそれにかかっているからだ。
 あなたの過去と未来、欲望と恐れ、すべてがその根を世界に下ろしている。
 世界なしにあなたはどこにいるだろう?
 あなたは誰だろう?
 質問者 しかし、まさにそれこそ、私が見いだしたかったものなのですよ。
 マハラジ
 そしてまさにそれこそ、私があなたに言っていることなのだ。
 立脚地の彼方を見いだしなさい。
 そうすればすべてが明かで、容易になる。
(´・(ェ)・`)
(おわり)