「目標を紙に書いて目の前に貼る」
これが強力なテクニックであることは、様々な自己啓発書でも語られてるし、
グーグルで検索すればいくらでも出てくる。

この目標を視覚化するテクニックというのは、
飽く迄、目標を忘れないようにするための技法だ。
常に意識することができるようなことであれば、別の方法でも良い。
目標を書いた紙をネームプレートに入れて首にぶら下げたり、
目標を刻んだ指輪をはめるだけでもいい。
目覚まし時計のように特定の時間になったら特定の音楽を流すようにしてもいい。

「目標を常に意識すること」
これが何よりも大事。これは、目標を意識することを習慣化する、という意味でもある。

人がなぜ怠けてしまうのかといえば、目標を忘れてしまうからなのだ。
ある本に書いてあったことだが、
禁煙をするには、タバコをやめることを常に意識しておくだけでいいのだそうな。
タバコは吸ってもいい、しかしタバコをやめることは絶対に忘れるな、ということらしい。
試してみればわかることだがこれは相当にキツイ。
箱からタバコを取り出すときも、ライターで火を起こすときも、
タバコに火をつけるときも、タバコを吸っている時も、
「禁煙する」という目標を常に頭に描いておかなければならない。
タバコを吸って気持ちよくなるつもりなのに、
タバコを吸っていても苦痛を感じるようになってしまうのだ。
そして、常に禁煙するということを意識しておけば、
少しずつでも禁煙を頑張ろうと思うようになる。

「やるぞ」という気持ちなどなんの価値もない。
意識はもともと存在しないものなのだから、時間が経てばやがて消える。
消えないようにするためには、存在するものに変えなければならない。
そのテクニックのひとつが視覚化なのである。