成功するためには「やること」「やり続けること」

これは正しい。しかし、この言葉には何の力もない。
この言葉は、「あの山の頂上に登るには歩き続けることです」と言っていることに等しい。
そんなことは当たり前のことだし、言う必要もない。

「小学校を入学してから高校を卒業するまで、24時間365日勉強しろ。そうすれば一流大学に入れる」
脳に障害のある人でなければ、それをすれば誰でも成功するだろう。
しかし、普通の人にはそれができない。

指導する立場なら、なぜできないのか、どうすればやるようになるか、を考えなければならない。
まず「思考は信用できない」ということを理解しておかなければならない。
存在しないものはやがて消える。
いくらやるという強い意志を持ったとしても忘れたら終わり。
「目標を紙に書いて目の前に貼る」ということは、
自分の思考に関わらず、見たくなくとも見せられる、考えたくなくとも考えさせられる、
ということに意味がある。

学校や会社のように、時間的、空間的な縛りを設けるのもよい。
その際に必要となるのは罰則であろう。
怠けるということは気持ちのよいこと。
気持ちのよいことを潰すには何かしらの不快なことが必要なのである。