今日は小説を暗唱するために何度も書き写しているうちに最初はめんどくさかった
のにだんだん気分が落ち着いて楽しくなるという心の変化があった。これを一言で
いうなら写経心境だ。
これは素晴らしい発見なので褒めておこう。

写経心境
 写経をするようなこと、あるいはただ単に写し取るようなこと、ただ記憶する
ようなことを苦手とする人は多い。しかしこういうことにも喜びを感じる人はいる。
 写経を毎日やっていると、それが習慣になり、やらないと気持ちが落ち着かない
ようになることすらありうる。
 このような心境を掴むと語学習得や暗唱などいろいろなことをマスターする上で
非常に役に立つ。
 つまり退屈に見える単純作業も心境を整えることで楽しい作業に変わるからだ。

 写経や繰り返し練習という単純作業は嫌でも「字がうまくなろう」とか「なにか
になろう」と努力して続ける人もいる。それを称賛する傾向もある。
しかしそういう辛い努力を続けるよりは楽しくできる心境をつかむことのほうが
大事だと思う。