気功家の清水義久さんという方が天風の本を推薦されていましてね。

清水さんの理論は独特で気功をはじめとする様々な技法を奏功させるためには
しっかりとしたポジティブな世界観がまず確立されていることが必要というわけです。
哲学と技法が両輪となって現実のこの世界での人生がよき流れになっていく。
どちらか一つだけではダメなんです。

人生や世界に対するポジティブな想い。
世界はよいところだという信念、私はよい人間になります(人の役に立ちます)という誓い。
天風の本、とりわけ清水さんは『成功の実現』を推していますが、
中身がハッタリじゃないかとか盛り過ぎているとか、そんなの関係ないのですよ。
この世界はまんざらでもない、皆文句ばかり言って生きているが本当にそうか?
決して捨てたもんじゃないぞ、という姿勢を当たり前のものとして身につけていく。
そのためにポジティブな内容の本を繰り返し読んで無意識の中まで浸透させること。
これが一番だということです。その具体的な処方箋が中村天風の本。

清水さんはその上で更に密教や古神道や易や西洋魔術に由来する、
実践法としての広範囲に渡る方法論を伝授されてきた博覧強記の泰斗です。