https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210326/1000062227.html

この条例案は、エスカレーターでは急ぐ人のために片側をあけることが慣習となり追突や衝突などの事故のおそれがあるとして自民党県議団が提出していて、26日の県議会で賛成多数で可決・成立しました。
条例では、エスカレーターの利用者に立ち止まって乗ることを求めています。
さらにエスカレーターの管理者に利用者に周知することを求めたうえで、知事は周知が不十分な管理者に指導や助言、勧告ができるとしています。
一方、条例に違反しても罰則はありません。
県や自民党県議団によりますと、エスカレーターで歩かないことを求める条例は全国で初めてとみられるということです。
エスカレーターをめぐっては全国で事故が相次いでいて、日本エレベーター協会によりますと、平成30年からおととしまでの2年間で発生した事故は全国で1550件にのぼっています。
このうち、手すりを持っていなかったり歩行中につまずいたりして転倒したケースが805件あり、歩かないで乗る習慣をどう広げていくかが課題となっています。
この条例はことし10月から施行されます。