先行する現実にどう対応するか。各国で対応は分かれる。すでに中国や韓国ではICOを禁止する一方、地中海に浮かぶマルタ共和国やフランスではICOに特化した規制を検討する。金融立国の英国は、仮想通貨を「資産」として育てる施策に余念がない。

金融庁幹部は「規制できるなら完全に規制した方がよっぽど楽だ」と苦笑する。それだけイノベーションの促進と規制の両立は一筋縄ではない。

次代の決済手段として普及しないままでは時代のあだ花で終わる。「悪貨は良貨を駆逐する」というグレシャムの法則が生まれたのは16世紀。仮想通貨は例外だと言い切れるか。

仮想通貨 宴の後(上) マネー退出 しぼむ期待:日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO37369620V01C18A1EE9000/

仮想通貨 宴の後(中)利益優先 顧客保護おざなり:日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO37433020W8A101C1EE9000/

仮想通貨 宴の後(下) ICO、急成長の陰で:日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO37499480X01C18A1EE9000/