[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米大手銀JPモルガン・チェース(JPM.N)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は12日、仮想通貨ビットコインは「詐欺であり、崩壊する」と語った。
同氏の発言を受け、ビットコインBTC=BTSPは一時4%急落した。

ダイモン氏は当地で開かれた投資家会議の席で「ビットコインは続いていかない。
どこからともなく通貨を生み出せたり、それを購入する人が本当に賢いと思われているようなところでビジネスなど出来ない」と語った。

さらにJPモルガンのトレーダーが暗号通貨を取引しているとしたら「即刻解雇する。
その理由は二つで、第一に就業規則違反、第二に間抜けで、いずれも危険だからだ」とした。

JPモルガンなど大手金融機関の多くは、ビットコインを支えるブロックチェーン(分散型台帳)技術に積極的に投資してきた。

ダイモン氏は、ブロックチェーン技術はさまざまな事業分野への適合が進んでいるため、今後数年で本格的に実用化されるとの見通しを示した。

ただ、ビットコインについては、投資家が大損することになると予想。「誰も現実が見えていないことにショックを受けている」とした。