ひれ伏して「私をころして」という幼女静子に対して、静一は「死ぬなら自分で死ねよ」と言い放つ。この時の「びくっ」という反応と静一を見上げる少女の表情になんとも言えぬ違和感を感じた。おそらく静子は子供の時に、これと全く同じ虐待(お茶を掛けられ死ねとなじられる)を受けていたのではないか。静子にとっては既視感があった。親から受けた仕打ちをトラウマに抱え、息子には無限の愛情をささげようとするが、それで息子を追いつめてしまい、再度息子から死ねと言われる。この悲劇が血の轍の所以かも。。。考えすぎかな。