>>944
あくまで個人的な妄想だが、逃亡計画を企てた頃には累を娘として愛を注ぎ、その生命を救う決意をしていたのではないかと。

恐らく、誘は与から累が本当の透世と一緒に死んだと聞かされていたのでは? 何しろ、ハブにすら平然と「野菊は1歳を過ぎた頃に死んだ」と言い放つくらいだから。

「あの化け物なら滅んだよ……美しさを手に入れた彼女と一緒にな! お前と一緒にくたばってくれれば本当によかったよ!」

弟とは対称的な彼の事だ、これくらいは感情を込めて言い放っていそう。

だから、誘は病床で、"唯一遺された"野菊の面倒を見ていたのでは? 亡くなった親友の分、亡くなったと聞かされた娘の分まで野菊に愛情を注いで。

それから、累は『暁の姫』で宵を演じるという道を見出したことで、自分で自分を救う道を選んだと考えている。
精神医学における「自分を救える人間は自分だけ」に通ずる救いの道を。