誘は醜いというだけでまともに生きることすら許されなかった。
そして歪んだまま突っ走って暴走、村を出てからは美しさをひたすらに求め続けるように。
でも都会だと意外と仕事もあったし、所詮は田舎特有の因習で醜いから呪われてる!程度の話なんだよね。
ただ、その生き方しか知らなかったから突っ走り続けてしまった。
妙なカリスマ性もあるからみんなが誘の美しさと口紅による効果を期待してたしね。容姿を抜いて誘の存在自体を求めてくれてたのはまだ幼い累や野菊くらいだったんだろう。

で、累も醜さで虐められ、美しすぎる女優の母親と比べられて育ったから美しさこそすべてを手に入れる鍵!みたいになっちゃってる。
でもたぶん、累もかなり目立つブサイクくらいで神話のメドゥーサみたいに見ただけで動けなくなるくらいの醜さでもない。
ちょっと顔立ちが独特なだけで、身体とか問題なく成長してるし、内臓と子供生めるように機能しているんだろう。

要するに、子供の頃の環境が性格形成やその後の人生に多大なる影響をもたらすんですよ、っていうのが累のテーマだわって感想。