お互い過去に未練があるもの同士が出会い影響しあってそれぞれ本来あるべき場所へ戻っていくという
作者が絶対に譲れない人間賛歌(?)のために誰も恋愛成就させないという訳のわからんラストへの持って行き方として、
7巻の終わりで陸部の後輩たちへの戸惑いの表情を見て接客交代をしてあきらに対して好きという気持ちを
店長に認識させる描写をしてしまったのは失敗だった気がする。
あれでいちゃラブ展開くるかと大喜び(誤解)した読者多かったけど実際は店長が変に意識し始めてうやむや。
(期待感を持たせた引き伸ばしには成功したかな)
あそこは自分と店長との大切な時と場所を侵されたという思いと、リハビリもせず本来は一緒に居るはずの仲間から逃げて
しまった後ろめたさに自問自答するあきらを描いて欲しかった。(喜屋武相手の描写だと重すぎる)
そうすればその後度々ある陸上復帰への葛藤とその度にエスカレートする店長への逃避を読者は冷静に見れ、
あの最終話でもそれなりに納得させることができたのではないかな。
ああ、でもそれだと8巻途中で見切り付ける読者が大半か。