むしろ禊はあの時点で自殺を選ぶのは正しいと言える
散春に対して抗えずに拘束されるということは何を意味するか?
そのまま殺されるなら実はまだ良い
だが、拘束されるのは非常に良くない
なぜなら拘束後、半壊人から壊人になってしまう恐れがあるからだ
散春の目的が人々の怪物化である以上、拘束中にフンガーボールを摂取することはできない
つまり、遅かれ早かれ怪物化させられてしまうことがわかっている
そうならないためには彼が自由になった時点で自殺して禊という新たな壊人が発生しないようにするしかなかった
主人公との協力は論外
なぜなら主人公は肝心な時に変身できなくなるポンコツだから
既に失敗している主人公に賭けるよりも自殺による壊人発生を少しでも抑えることの方が理性のある人間として正しい行動と言えるだろう

彼岸島で邪鬼かしそうになった師匠が事前に自分を殺すよう頼んだことに通じる選ばざるを得ない責任の取り方といえるだろう

もし主人公が半壊人としての力をコントロールできて、必要な時に暴力を行使できる精神性を持っていたら禊も主人公と共闘できたかもしれない
だが主人公は肝心な時に何もできず、少し発破を掛けたら脱退する中学生のメンタルしかもっておらず、散春が蛙をばらまいた時もすぐに半壊人の力を使おうとせずに殺戮を眺めていた
すぐ行動をしない・できない・やらない奴と共闘するよりは自決を選んだ方が確実に壊人を減らせると考えるのはしょうがないことだろう