由結&美波&杏奈 (p・ω・。q)゚超絶Fantastic+.★*

Q. 求められるスタイルは時代によって変わると言うが、時代に合ったスタイルを構築しないと行けないのか?

80年代にレンタルビデオ屋を始めた者は大儲けした事だろう。
でも、今、レンタルビデオ屋を始めたところで廃業まっしぐらコースになるのは確実だろう。
80年代にコンピューター事業を始めた者は最初は苦難の連続だったが、2000年代からは覚醒モードに入ったかのような勢いを得て、今も独走している。
時代は変化するし、ニーズも変化する。
だから先見性がすごく大事になるわけだが、基本的な理念としてあるのは常に「効果・効率」だ。
いつの時代も最も効果的で効率的なものが成功する。

70年前に手塚治虫が新宝島を世に発表した時、その映画のような演出表現に多くの人が衝撃を受けた。
当時の漫画は紙芝居のようなフォーマットだったし、話の内容も喜怒哀楽の激しいものではなく、新聞の四コマ漫画のように淡々としたものだった。
そこに喜怒哀楽がふんだんに詰まったカメラワーク自在、コマの大小自在の漫画が登場したわけだから、それは大いなる革命だった。
でも、現在はそのフォーマットが当たり前になっているので、今、新宝島が登場しても「なんだこの漫画」としか思われないだろう。

大友克洋が登場した時、人々はその緻密な描き込みとリアルさに衝撃を受けたし
鳥山明が登場した時、人々はその愛らしく魅力的な絵と創造センスに衝撃を受けたわけだけど
結局の所、何故それが成功したのかと言うと、それが効果的であったり、効率的であったからなんだ。
描き込みは凄みとリアリティをもたらすし、デフォルメは愛らしさとユーモアをもたらす、ただその法則を上手く使っただけなんだ。

だから時代を読んだり、ブームを起こそうとするなら、人は何に驚き何に魅了されるのか、その法則を見つけ効果的に効率的に利用する事だ。
いつの時代も最も効果的で効率的なものが成功する。