整備士の間では、「ポルシェの整備には手を出すな」「オイル交換すらしてはダメだ」と言われているほど、ポルシェの専門性は群を抜いています。
現代のポルシェの中でごく一部の車種を除いて、今でもオイル交換を行うのですら専門知識と、専用の器具が必要とされているほどです。

高性能であるが故の代償
国産車と輸入車で最も違うことは、消耗品です。
まず、輸入車と国産車では根本的な開発手法が違い、極端な言い方をすれば、国産車はユーザーが特に意識することなく安全に乗れるようにするため、部品の耐久性能や静粛性などを重視しています。
一方、輸入車(特に欧州車)全般に言えることは、車のメンテナンス、安全の維持はユーザーの責任であり、本来求められている各性能を十分に発揮できるように設計しているのです。
つまり国産車はユーザーが意識しないで快適に乗れることと引き換えに、本来出せる性能や個性を犠牲になっています。
輸入車、特に高級スポーツカーなどでは、その車が持つ本来の性能や個性を維持するためには、相応の時間と費用がかかるのです。

⇒このような素晴らしい思想の車をドイツを中心とする欧州車メーカーが作ってくれるおかげで
 正反対の思想の日本車は世界中で大人気

2019年に世界で最も売れたクルマ
1位 トヨタ・カローラ 148万2932台
2位 フォードFシリーズ 107万348台
3位 トヨタRAV4 96万1918台
4位 ホンダCR-V 82万3237台
5位 ホンダ・シビック 81万7902台
6位 フォルクスワーゲン・ティグアン 77万84台
7位 日産エクストレイル 76万1081台
8位 ダッジ・ラム 75万4172台
9位 日産シルフィー 72万9218台
10位 フォルクスワーゲン・ポロ 72万4508台

やはり世界の自動車オーナーは特に意識することなく安全に乗れる日本の自動車会社の車を買っている。