スバル WRX STI、ニュルでセダン最速の瞬間… ポルシェ 918スパイダー に匹敵[動画] | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/08/06/298347.html


5ドアハッチバックの採用によってリアのオーバーハングを切り詰め、ボディまわりの慣性モーメントの低減を図るとタイトコーナーでの回頭性が高まります。
また、トランク部分をちょん切るので、ホワイトボディ状態での軽量化も図れるというメリットがあります。
つまり、旧インプレッサWRXが5ドアハッチバックを採用したのは、ラリー競技中に求められる運動性能を向上させるためだったのであります。

実際、近年のWRCで上位に入賞しているのはハッチバックボディばかりであり、セダンは超少数派となりました。
ボディ剛性と超高速域の空力特性、前後の重量バランスではセダンのほうが有利となりますが、
WRCのワークスカーでは徹底したボディ補強を行うため、ボディ剛性の問題は無視できるレベルにあります。
また、曲がりくねった峠道を速く走ってナンボのラリーでは、150km/hを超える高速域で長時間巡航するような場面は少ないので、
高速巡航時に求められる空力特性はあまり重要ではありません。
ドリフトアングルを大きくとって走るスタイルが主流だった時代(90年代まで)は、直進時よりもむしろ
「車体を横向けにして走るときの空力」にこだわるボディ造りをしていたほどでした
(他社はともかく、少なくともスバルはこだわっていました)