中国のEVメーカー、NIOの電動SUV「ES8」に乗った!──金子浩久の上海自動車事情レポート

https://gqjapan.jp/car/review/20190618/es8


カセット式バッテリー交換を目撃

「NIO POWER」と呼ばれるそれは、現在のEVが宿命的に抱えている充電時間の長さを解決するためにNIOが独自に実用化したものだ。
システムが作動するのは12畳くらいの大きさの金属製の小屋のようなところで、その半分は密閉され、残り半分は空いている。
そこに、ES8がバックで入るようになっている。所定の場所に駐車すると、ドライバーが降りたES8の車両全体がジャッキアップされ、伸びてきたアームが前後輪の間にフォークリフトのように収まり、バッテリーを取り出して回収する。
そして、あらかじめ満充電されていた別のバッテリーを逆の順序でES8に装着し、ジャッキを下ろして終了。

ここまで3分弱。従来通りの方法の10分の1の時間しか要さない。
現在、このシステムは120機が北京と上海の街中と、両市をつなぐ高速道路上のサービスエリアで稼働していて、NIOのクルマの今後の販売増加に合わせて増やしていく予定だという。