ロイター 2019.5.17

米電気自動車(EV)大手テスラ (TSLA.O)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、会社資金を巡って説明を二転三転させている。
時価総額400億ドル(約4兆4000億円)のテスラを率いるマスク氏は16日、コスト削減に向け、社内の支出監視を強化する方針を従業員宛のメールで伝えた。
同時に、調達したばかりの24億ドルをすぐに使い果たしてしまう可能性があると認めた、とニュースサイトのエレクトレックが報じた。
これは、わずか数週間でどんでん返しが起きたことを意味する。
資産家のマスクCEOは従業員宛のメールで、「テスラの銀行口座から支払われるすべての支出」を精査すると述べた。
そして、1万点に及ぶ部品から、わずかでもコストの削減を探るよう促した。
こうしたコスト削減策は、すでに講じられていたはずだった。
マスクCEOは昨年4月出した書簡で、財務チームが「強力な価値の裏付け」を欠く「どんな小さな」支出も拒否する、と述べていた。
マスク氏はそれ以降、2度に及ぶ人員解雇に踏み切っている。
さらに先月、テスラの第1・四半期決算発表後の電話会見で、マスク氏は「会社全体に適切な財務規律」を導入したと述べていた。
だが直近のメールは、これがまだ実現しておらず、マスクCEOが販売低迷からの早期回復を予期していないことを示している。
マスク氏の期待値は、この数週間で変化したようだ。
資金調達のために投資家にアピールした際は、テスラは手持ち資金で操業を続けることが可能であり、
新たに資金が必要なのは景気後退や自動車需要の世界的減速が起きた場合に備えてのことだ、と説明していたと、CNBCは報じている。
いずれにしても、株式と転換社債の売り出しによる調達資金のおかげで、テスラは第1・四半期決算に7億ドルの赤字を出した後も「時間稼ぎ」ができた。
だがマスクCEOは、同四半期の状況が続けば、この調達資金も10カ月で底を突くと予測している。
テスラはまた、11月までに借入金7億5000万ドルを返済しなければならない。


そして、1万点に及ぶ部品から、わずかでもコストの削減を探るよう促した。

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今それやる??????????????????????