「品質さえ良ければという迷信」

日本製品はたいへんよくできていて普通に使う
うえでは便利で故障も少ないが、無難で個性
に乏しいものが多い。
品質が良くても心に訴えかける魅力にかける
製品は単に「良い実用品」でしかない。
欧州のプレミアムブランドは実用価値や品質
にもちろん気を配っているが、いかに高く買って
もらうか「客が気持ちよく積極的に」常に多大な
努力を払っていることを見落としてはならない。
彼らはユーザーが所有する総合的な「心の満足」
をなにより重視している。
裏を返せば、「品質の良さ」だけで高いレベル
の「心の満足」を与えることは難しいのである。