ある村でアウディを買った青年がいた。
狭い村ではたちまち話題となり村民はこぞって見学に行った。
何せその村では初めての外車
ちょっとした祭り状態だったという。

しかし、その地域では村の長が乗るレクサスが最高級車だった場所。
青年は村の有力者達からの嫉妬を買い、催し毎からは締め出され、田畑への水は断たれ、村八分状態になったそうな。
青年は生活に支障が出る事態となり、アウディを売りプリウスに買い替えた所で、ようやく村の嫌がらせは治ったという。

その後、村の長はベンツを買い、それに次ぐ有力者の一人はBMWに乗ったという。
それは、村の普通の青年が外車を買った事への対抗心と自尊心の確保だったという。

田舎は難しい
古い格差社会を表すお話しである。