SUBARU(スバル)が新車の燃費や排ガスの検査データを改ざんしていた問題で、対象となった車が数百台に上ることが19日、関係者への取材で分かった。スバルは問題が始まった時期や動機について詰めの調査を進めており、来週にも結果を公表する。
不正はスポーツタイプ多目的車(SUV)など幅広い車種で見つかった。残された記録を調べる過程で複数の社員が関与したことも既に判明しており、データ改ざんが組織的に行われた疑いが強まっている。

 スバルは群馬県太田市の工場での検査で、燃費や排ガスの数値を改ざんしていた。国に届け出た燃費を確認するための抜き取り検査だったという。

 これまでスバルは、改ざん前の数値も基準値内に収まっているため、車両の品質には影響がないと説明してきた。リコール(無料の回収・修理)といった措置が必要かどうか国土交通省と協議している。

 スバルでは昨年10月にも、正規の資格を持たない従業員が新車の最終検査に携わっていた問題が発覚した。