某社の会議室
社員A「リーフのモーターを使ってシリーズハイブリッドを出すのはどうでしょう」
上司「今更?燃費で勝てないじゃん。一旦電気貯めるって超ロスだから。しかもモーターとかバッテリーって滅茶苦茶高いし」
社員B「エンジンを常に一定の回転数で回せるところは有利です」
上司「そんなことはね、他社のハイブリッドも考えてあるよ。エンジン回したらロスしないように駆動にそのまま使って余りを充電すればいいの。だから電池の容量も少なくて済むんだよ」
社員C「でも、モーターなら反応が良いし滑らかなトルクが出ますよ。街乗りならいい勝負できるかと」
上司「あのなぁ、トルクが求められてるならディーゼルが流行ってるよ。街中走るのにトルクなんか要らないしガソリンエンジンの伸びてく走りの方が求められてるの。ちょっと踏んだらガーって加速したら余計神経使うだろ。
雑に踏んでも程よく加速して燃費良く走ってくれる、これが神経使わないで楽に走れる車なの。俺プリウスだけどそうだもん。」
社員D「でもそしたらリーフのモーターとかノウハウがもったいないですよ。このままじゃうちは開発費ももらえずじり貧です」
上司「うーん、そうか…じゃあ出してもいいけど、コストのわりにメリットが少なくてそのままじゃ売れないぞ」
社員B「加速具合の調整なんかしなくていいんです。「電気自動車の新しい形」って電気自動車のせいってことにすればいいんです。「ハイブリッド」って言っちゃったらトヨタと燃費で比較されて負けちゃいますから。「一踏み惚れ」ってキャッチフレーズにしときましょう」
社員A「回生ブレーキの減速度を大きくしてユーザーに調節させればいいんです。リーフのeペダルから油圧ブレーキを省けば、燃費もマシになりますしコストを削減しつつより電気自動車っぽくできます。同じ名前じゃまずいから「e-POWERドライブ」ってことにしましょう」
上司「でも俺はブレーキで自分の好きなところで止まりたいからノーマルモードも用意してほしいな」
社員A「いいですけど、それじゃまるでe-POWERドライブ否定しちゃって誰もエコモード使わないのでペナルティとして回生自体弱くしときますね」
上司「そうか?まぁいいや俺は乗らないから。あ、ワンペダルで事故った時にうちのせいにされないように小さく停止中はブレーキ踏めって書いとくの忘れるなよ」