クルマの開発にはだいたい4年はかかるの。
まず、新車を出すには国から出てくる燃費規制とか安全要件とかの草案、レギュレーション見直すの。
それによってモデルが継続できるかフルチェンジするのか、大枠の予定を決められるわけ。
特にフルチェンジをする時に見越したレギュレーションは絶対なのでエアバックは
どのタイミングで入れることが可能か、とかね。
また、サイクルの長いスポーツカーは熟成もしなければならない。
だから新車の段階でその辺も見越して、常に不満なところ、改善しなければならない事を洗い出している。
実は、クルマは新車の段階で「3年前の技術」で出来ているの。
そこで、以降の3年間の中で出てきた新技術や素材を入れるタイミングが既に見えている。
したがって新車の段階でマイナーチェンジの予定は出来ているのね。

NB1のヘッドライト・デザインは1年ちょっとで変えちゃったでしょ?
これは当時のデザイナーのトップが発売前のNB1の写真を忍ばせてディーラーで得意げに見せたのね。
そうしたらマツダの売れなかったクルマ・・・クレフとかMX-6をイメージさせるといって総スカンを食った(笑)。
それで帰ってくるなり「貴島来てくれ、この目玉は変わらんか?」といってくるわけ。
でもカタログとかも全て揃っていて冗談じゃない、変わりませんよといったら、
販売スタート前から顔を変える指示が決定したの。