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トヨタ、HV不毛の欧州で快走 販売比率5割に迫る 日経ビジネス2017/12/16

1〜10月の累計では80万台に達し100万台の達成が視野に入ってきた。けん引するのはHVだ。
小型の多目的スポーツ車(SUV)「C―HR」や中型SUV「RAV4」のHVタイプが好調で
10月のHVの販売台数は38%伸びた。

トヨタは欧州のHV比率を20年に50%超とすることを目標としてきたが前倒しで達成しそうな勢いだ。

消費者のディーゼル離れが進み排ガス規制への対応でディーゼル車の価格も上がった。
ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹アナリストは「ディーゼル車とHVとの価格差が縮小した。
ディーゼル車は中古価格も下落し始めておりHVが優位になる」と指摘する。

日本勢では日産自動車が欧州でEV「リーフ」を販売しているが、
4〜10月のリーフ販売台数は約8600台と市場開拓はこれからだ。
ホンダは1〜9月の欧州の販売台数が約11万8000台で12%減と苦戦する。
HVやEVの品ぞろえは25年を目標に増やしていく。

世界で最も厳しいとされる欧州の排ガス規制への対応でもトヨタは一歩リードしている。

乗用車が1キロメートル走行する際に排出する二酸化炭素(CO2)の目標は、21年に平均95グラムだ。
環境シンクタンクの国際クリーン交通委員会(ICCT)によると16年の排出量はトヨタが105グラムと最も少ない。
仏グループPSAが110グラム、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とVWは120グラムだ。