アインホーン氏:テスラは「モデル3」で資金枯渇へ、株価は正念場

Sonali Basak、Simone Foxman

ヘッジファンド運用者のデービッド・アインホーン氏は、電気自動車(EV)メーカーの米テスラが過大評価されているとの見方をあらためて示した。
同社株価は第2四半期に急伸し、下落を予想したアインホーン氏を直撃した。

アインホーン氏は1日、グリーンライト・キャピタル再保険の業績に関する電話会議の中で、「テスラは『モデル3』量産を始めるにあたり、今年は20億ドル以上の資金を取り崩す見通しだ」と述べ、「今の資金状況では今後3四半期分しかもたない。
テスラはモデル3の規模的な成功を目指しているが、それは資本市場に資金投入の意欲があるかどうかに左右されるだろう」と続けた。

テスラはモデル3の生産を7月に開始。7月28日のイベントで最初の30台を納車した。
ローンチに先立ち、与信契約を拡大し、株式と社債を発行して資金を調達した。2018年には50万台、2020年には100万台の生産を目指している。昨年の生産台数は約8万4000台だった。