>>581
水素ステーションの目標値としては2020年までに160か所、2020年代後半で300〜400か所。
って所だろうな。それぐらいなら官民で買い支えられる。が、それ以上となると、
経済合理性がないと普及は難しい。

水素はLPGみたいに安くもないから、業務用での普及も見込めない。となると、主力は金持ち個人。
1ステーション当たり最低1000台。水素ステーション300か所としたら最低30万台普及しないと
それ以上の水素ステーション増も期待出来ない。

更に言うと今のFCVはHVとエネルギー効率がほぼ同等でPHVには見劣りする。
今後PHVが普及する事を考えると、FCVもプラグイン化しないとエコを主目的とするFCVの普及という
目的の根幹を失う事になりかねない。もっともある程度量産規模が拡大すれば、
水素を褐炭など低位炭を主原料とするCO2貯留水素として製造輸入する事で、エコの大義名分は
立つようになる。

いずれにしても経済合理性のみでFCV、EVにしても普及させるのは難しい。
2030年以降になると欧州を始め、先進諸国の環境規制がPHVでも達成困難な水準まで上昇すると
思われるので、その規制圧力によってFCV、EVが本格普及期に入ると考えるのが妥当だろう。
問題はその頃までに性能、価格面でHVと大差ない水準に持って行けるかどうか。
持って行けなければ世論の反発が強すぎて、規制強化も不可能になる。

今の所、FCVの方は順調に技術開発が進んでいる。2030年には車両価格もHV並みに
落ちるのはほぼ確実。低位炭原料のCO2フリー水素大量生産計画についても問題はほぼ無し。
EVの方が掛け声だけは威勢のいい奴が多いが、バッテリーの技術開発が進んでおらず、
今のままではHVと同等性能同等価格と言える車両が2030年までに実現する可能性は低い。

2030年以降、環境規制強化に呼応してFCVが急速普及。EVを追い抜いて、EVは一般には
近距離、小型車、セカンドカー限定用途で普及。後は一部金持ちの趣味車的な用途で
細々製造が続けられる。中位予想ではこんな所だ。