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中国の一般大衆はEVなど買わない。電動化で早とちりは禁物だ

ほとんどの原発が運転を停止したままの日本では、純電気自動車は旗色が悪い。
米国では燃費規制緩和が行なわれるかもしれない。昨年、日本のメディアが
騒いだ電動車の時代はいつ訪れるか……。

私が長年寄稿している中国メディアの記者諸氏や旧知の中国人ジャーナリスト
とアナリストは「一般大衆はEVなど買わない」と言う。自動車メーカーの
中国担当に訊くと「まず自動車メーカー自身が社用車として大量導入し、
販売店や部品メーカーなど取引先にも買ってもらい、これで2〜3年しのぐ」

普通のユーザーがBEVを買ってくれることには「期待していない」と言う。
「実際に現在でも個人向けには売れていない」と言う。
いくら政府が「NEVを買いなさい」と言っても、消費者はコストパフォーマンス
を計算するし「いま払えるお金」の額のなかで選ぶ。テスラのようなステータス
のあるBEVも、実際には個人ではなく会社名義で買われている例が多い。

IHSの中国見通しは「多くの消費者はガソリン車を選択しており、今後も
短期間でBEVを選択するようになるとは期待できない」である。NEV規制が
導入されたからといって、すぐにBEVが売れるようにはならないという
見解は、ほかの市場調査会社でも欧州のエンジニアリング会社でも変わらない。
https://motor-fan.jp/tech/10003090